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BMW 135iクーペ [automobiles except My B3]

「乗って下さいよ〜」
「いや、いいって(汗)」

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「ホント、ちょっとだけでいいですから」
「いや、乗らないってば(汗)」

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「さ、行きますよ。乗って下さい」
「んもー、運転はしないからね。助手席だけね、助手席」

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・・・ということで渋々乗り込んだ、BMW 135iクーペのナビ・シート。
後部座席にはShimaさんを乗せ、換装したレカロ・シートに身を沈めたオーナー・ドライバーのk7さんは静かにクラッチを繋ぎました。
彼がいつも走っているという道路に出ます。
で、加速。

「・・・わははははははははは()」

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「ハイ、交代」
「交代って・・・オレが運転するの?」
「決まってるじゃないですか」
「・・・カンベンしてくんねぇかなぁ(汗)」

前が空いたストレートでアクセルをくれた瞬間、300馬力の白いリトル・ロケットは「フォォォォォン!」と言う大きめのエグゾースト・ノートと共に、とんでもない勢いで加速を開始しました。
人様のクルマ故、控えめに踏んでいたのに、です(汗)。

6速チンタラ巡航から前走車を追い越すというレベルであれば、シフト・ダウンの必要は全く無し。
オッサン3名乗車にも関わらず、2000rpmからでも明確に加速していきます。
もちろん同じことを5速或いは4速で試みれば、更なる痛快な加速が思いのままです。
いやもう、速いのなんの。
動力性能においては、私の乗る旧型B3など135iクーペの足元にも及びません。

オーナーのk7さんは「高速域で少々フラつく」と言っていましたが、私は特段そんな印象は受けませんでした。
どっちかと言うと「小回り系」だと思っていた135iクーペなのですが、ハイウェイでの高いスタビリティには感心させられるものがありました。
ま、コレはk7さんの「高速域」と私の「高速域」とが大きく異なっていることに起因するのだと思われます(笑)。

中年3名乗車の高速道路では、Mスポーツ・サスペンションとランフラット・タイヤ(BS・ポテンザRE050RFT)の足回りから想像されるよりも遥かに快適な乗り心地。
決してゴツゴツはしておらず、路面の継ぎ目も「タンッ」と軽くいなしてくれます。
なお今回はハイウェイだけだったので街乗りでのコンフォート性能についてはわかりませんが、Shimaさんに拠れば、Mスポーツ仕様である130iよりも柔らかい感じがするとのことでした。

操作系については、特にシフティングの小気味良さが印象に残りました。
コクコクッと短いストロークのギア・スティック、軽いクラッチ・ペダル、瞬時に回転合わせを決められるスロットル・レスポンス。
これぞマニュアル・シフトだっ!というその楽しさは、以前に乗っていたE36/M3Bのそれを彷彿とさせるものでした。

が、運転操作については結局馴れるところまで行きませんでした(涙)。
右ハンドル仕様車ということで、気を抜くと左に寄って走っている(汗)。
極太のMスポーツ・ステアリングが、握っていてなんだか落ち着かない(汗)。
とりわけ酷かったのが、機械式から電子式に改められたウィンカー・スイッチの操作方法がさっぱりわからなかったこと。
車線変更時など、出っ放しとなったターン・シグナル・ランプを助手席のk7さんが大笑いしながら戻す有様です(大汗)。
ちなみにこれらの点については、一週間前に街中をほんの少しだけ試乗したE92/M3クーペでも全く同じでした。
ダメダメですね、私・・・(泣)。

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080615BMW135i.jpgk7さんの強要・・・いや(汗)、ご好意でそのステアリングを握らせてもらったBMW 135iクーペ。
短時間かつ不慣れかつ遠慮がちな試乗ではありましたが、コイツは「走り好き」の琴線にことごとく触れまくる、スポーツ・マインドに溢れたクルマだと思わされました。
巨大なE9x系ボディに積まれていた306ps/40.8kgmもの3Lツイン・ターボ・ユニットを詰め込んで大丈夫かよ?とも思っていたのですが、少なくともハイウェイでは扱いにくさは全くありませんでした。
ハンドリングやブレーキングについてはわかりませんでしたが、当然、一切手を抜いてはいないだろうことが容易に推察されます。

このクルマ、山坂道でも相当に速いことでしょう。
その模様は・・・やはり、オーナーたるk7さんに語っていただくしか無いと思います(投)。
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