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装着翌日のP Zero Nero →空気圧調整 [about My B3]


080406海老名SAにて.jpg土曜日にピレリ・P Zero Neroを履かせたB3。
その翌日に皮むきと慣熟走行を兼ね、仲間と共に500kmを走りました。
その際に感じたことを記してみたのが以下の駄文なのですが、結論を先に言えば、Neroの良し悪しを測るにはもう少し時間と距離が必要だと感じているところです。

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■ハイウェイ・クルージング(ドライ・コンディション)

往路の小田原厚木道路や帰路の東名高速道路でのクルージングで驚いたのが、その抜群の乗り心地と安定感。
ロード・ノイズは決して小さくはないのですが、Neroは道の継ぎ目や少々の轍にも全く動じないフラットな走りを見せてくれました。
F:2.4bar/R:3.0barと空気圧をかなり高く設定していたのですが、コンフォート性能ではミシュラン・パイロットスポーツを確実に上回っている印象があります。
首都高速道路においても、周囲よりやや速いペースで走っている分にはコーナリング時でも特段の不安感などはありませんでした。
私はこれらのステージで無茶をやることはないため、今のところは合格です。

■ワインディング・ラン(ドライ・コンディション)

小田原厚木道路を降り、南足柄広域農道で初のコーナリングを迎えたP Zero Nero。
2速⇔3速で走るような道なのですが、予想通り、強めに入れたアクセルやステアリングにB3はツツーッと滑ります。
これは何もNeroに限った話ではなく、パイロットスポーツでも新品装着直後は同様でした。
高速道路などで縦方向の皮むきが終わっても、横方向のグリップはすぐには発生してくれないのでしょう。
特にフロントが外へ出て行こうとするのが困ったもんでしたが、なんとか我慢して走らせていきました。

足柄峠へと向かうK78は、2速固定の急勾配タイト・ベンドが続きます。
だいぶグリップが出てきたように思えましたが、アペックスでガス・ペダルを踏んづけてみると、直ちにDSCが介入。
エンジン出力を絞られるタイミングがパイロットスポーツ装着時よりも早く、少々違和感を覚えます。
小山町から山中湖に抜ける明神峠/三国峠越えのK147においても、同じような感覚につきまとわれていました。

これは恐らく、空気圧が高すぎるための事象だと思われます。
Neroのグリップの絶対値がパイロットスポーツより劣るような印象は受けませんでしたので、次回は空気圧を下げた上で再び山坂道を走らせてみたいと思っています。

またパイロットスポーツと比較して、Neroのステアリング・レスポンスはややマイルドな感じがしました。
もちろんダルと言うほどではありませんが、個人的にはもう少しシャープな方が好みです。
このあたりの印象も空気圧で変わる可能性があるとは思うのですが、どうでしょうか。

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50,000kmを走らせたミシュラン・パイロットスポーツに慣れきった私にとって、ピレリ・P Zero Neroでのファースト・ランはとても新鮮でした。
客観的に考えれば、この日はパイロットスポーツと同等までには楽しめなかったこともまた事実ですが、これは

(1)Neroがド新品のタイヤであったこと
(2)空気圧が高すぎたこと
(3)ドライバーである私が、パイロットスポーツほどにはまだNeroを理解できていないこと

の3点が要因であろうと思っています。
もちろんウェット路面でのマナーについては、一切未知数。
サーキット・ランや街乗りなどではなくロング・ツーリングを旨とする私にとっては、天候によるタイヤ性能の差も非常に気になるところです。
従って、今のところ私にはまだNeroの良し悪しについて語る資格は無いと思っています。

(1)については、一緒に走ったMTさん/Kさんに始終つつかれていたおかげもあって(汗)、満遍なく皮むきが完了したものと思っています。

(2)については大いに反省するところであり、空気圧を再度検討して下げる予定です。

(3)については、これから徐々に探っていくしか無いと思ってます。
ま、たかだか500kmしか走ってませんからね。

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で、後日の空気圧調整です。

今回、B3Sと同じ指定空気圧では高すぎることを痛感させられた私。
そもそもB3とB3Sとはクルマの重さが同じなので、Neroと同じLI(ロード・インデックス)を持つパイロットスポーツPS2を標準とするB3Sの指定値でとりあえずはOKだと考えたのです。
単純にLIの違いが指定空気圧の違いなのだろう、と。
ところが・・・。

B3の指定空気圧とパイロットスポーツのLIを元に改めてETRTOの規格表で見てみると、以下の通りとなっています。
ただし、リアは表をはみ出しているので推定です。

フロント:LI88・2.3bar=525kg
リア:LI90・2.8bar=660kg(推定)

上記の耐荷重値とNeroのLIから逆引きすると、空気圧は以下の通りとなりました。

フロント:LI92XL・525kg=2.3bar
リア:LI94XL・660kg=2.8-2.9bar(推定)

・・・結局、パイロットスポーツとほとんど変わりませんでした(汗)。

車検証に拠れば、私のB3の車輌重量は1510kgです。
前軸重量は780kg、後軸重量は730kg。
つまりタイヤ一本あたりの軸重量値は、前390kg/後365kgです。
B3の指定空気圧におけるタイヤの耐荷重値は上述の通り前525kg/後660kgですので、耐荷重性能は前135%/後181%と出ました。

ちなみに私がNeroに設定したB3Sの指定値(2.4bar/3.0bar)で計算すると、耐荷重値は前540kg/後690kg。
耐荷重性能は、前138%/後189%にもなります。
こんなに要らんわな・・・(汗)。
B3Sに乗る山道好きのJAY-Tさんが、PS2の空気圧を前後ともに指定より低く設定していると言うのも頷けます。

それにしても、どうしてB3Sがここまで高い値を指定するのか私にはわかりません。
或いはB3と比較して大幅にパワー・アップしているための対応なのかもしれませんが、いずれにしろB3には高すぎると思います。

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ということで散々能書きを垂れた挙句、Neroの空気圧を調整しました。
フロントはB3指定値の2.3barに、リアは指定値より若干落として2.6barです。

新品装着時から比較するとそれぞれ0.1bar/0.4barのダウンですから、フィールもかなり変わるものと想定されます。
リアはこれでも169%の耐荷重性能を確保しているため、問題は無いでしょう。
指定値からリアだけを落としたので少々アンダー・ステア傾向になるような気もしますが、次の山坂道はこのセッティングで走ってみようと思います。

・・・って、そんなに差が出るほどの走りはできませんけどね、私(笑)。
どちらにしても走り回ってみないと何とも言えませんが、Neroへのリプレイスが吉と出るか凶と出るか、これからがとても楽しみです。
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