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箱根・伊豆ドライブ[2] [drive/touring]

「このアルピナ、お宅の?ええなぁ、アルピナ。これ速いんやろ。何馬力あんの?285馬力かいな。そらこんな道やったら速いわな。ボクな、大阪から来たんや。ほれ、あのアウディでな。ここ走っとったらな、おたくらのクルマが見えてな、うわー、アルピナやぁ思てわざわざUターンして戻ってきたんや。ボクな、クルマ3台持っとるんや、3台。3台やで。んでな、ポルシェのティプトロ、もう12万kmも乗っとるんや。12万kmやであんた、12万km。でもな、コレがまた遅いんや。踏んでもスピードちっとも出ぇへん。マニュアルはええんやろけど、ティプトロはあかんわ。でな、この前大阪環状線でB7に試乗したんや。ニコルに持ってこさせてな、B7。そしたらあんた、そらもう速いのなんの。アクセル踏んだらビューンやでビューン。ビューーーンや。いやもうビックリしたわ。それからもう頭ん中アルピナアルピナや。仕事なんか全然手につかへんねん。ボクもう60やで。クルマ大好きで朝から晩までクルマのことしか考えてへんねん。息子はB6がええ言うんやけど、高いやろ。2,000万ぐらいやな?そんなもんあんた、フェラーリやアストンも買えるがな。でな、ポルシェのティプトロ、これ12万km乗ってるんやけどな、一度エンジン壊れて難儀したわ。走っとったら変な音がしてな、構わずアクセル踏んどったらとうとう動かんようになってもうた。修理したでぇ。200万やであんた、200万。せやけどこいつが遅うてかなわんからアルピナ買うたろ思てな。これ何馬力あんの?285馬力かいな。結構スピード出(以下大幅略)」

・・・Kさんが帰った後の伊豆スカイライン/亀石峠パーキング。
延々と一方的に喋りまくった大阪のおっちゃんが乗りこんだアウディA8を、茫然と見送る我ら3人。
「なんなんだ、あのおっちゃん・・・」
「ビューンって行っちゃいましたね・・・」
「・・・・・・」

ここで伊豆スカイラインを降り、K19→K80と西へ。
天気もいいし、西伊豆スカイラインを走ろう!と言うことになりました。
修善寺の市街地を通り抜け、青・銀・黒の順でK18へと走ります。
このK18へと続く一般道、ルート的には地味な連絡路なのですが、実は密かに楽しいワインディング・ロード。
前が空く度にスロットルを開き、タイヤ鳴らして走る3台。
ほどなく「だるま山高原レストハウス」に到着です。

ところがここでtomさん、急遽のお仕事で帰京を余儀なくされることに。
あまりに急でちゃんとご挨拶もできませんでしたが、Blogを覗くと無事に帰還されたご様子。
いや、何よりです。

さて、ここから本日最後の目玉ルート、K127/西伊豆スカイライン+K411/西天城高原線です。
戸田峠から仁科峠へと高原地帯を走る、文字通りのスカイラインです。
聞けば、私と同じく髭おやじさんも大好きな道のひとつだとのこと。
天気も良くクルマも少ないスカイラインを、青いB3と黒いM3が南へと走っていきます。
残念ながら富士山は雲に隠れてしまっていましたが、視界に入るのはアスファルトと青い空、冬支度中の西伊豆の山々、その間から時折垣間見える陽光煌く駿河湾。
実に気分良く走ることができました。

レストハウス「西天城高原牧場の家」でしばし休憩。
暖かな陽射しが降り注ぎ、眼下には紺碧の駿河湾を一望。
早朝からの楽しいドライビングのゴールに相応しい、最高のロケーションです。
シブ〜くカフェオレを味わう髭おやじさんと、その向かいで溶けかけたアイスクリームを必死に舐める40歳(汗)。
自然と話も弾みました。

ここから急勾配の屈曲路であるK410で西へ下り、宇久須の街でちょっと早目の昼食に天ざる蕎麦。
その後は一般車輌とともにR136でダラダラと修善寺まで戻りました。
午後には用事があると言う髭おやじさんはそのまま沼津経由で帰宅の途に就き、時間のある私はK80で山伏峠から再び伊豆スカイラインへと向かうことに。
再会を誓ってここでお別れです。

が、伊豆スカイラインは結構クルマが走っており、マイペース走行とは行きませんでした。
おまけに東名高速道路は東京ICから先が工事のため大渋滞。
こんなことなら、髭おやじさんと一緒に沼津からまっすぐ帰るんだった・・・(涙)。

走行距離は、420kmでした。

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いや、しかし楽しい一日でした。
最近は独りで走ったり慣れ親しんだメンバーと走ることが多かったのですが、こうして新しい仲間と一緒に走ることができて大変嬉しく思いましたし、またいい刺激にもなりました。
髭おやじさん、tomさん、そしてKさん、本当にありがとうございました。
またいつか、一緒に走れる日を楽しみにしています!

亀石峠にて.JPG
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