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アドバンスポーツ、1,400km。 [about My B3]

B3フロント・タイヤ.jpgB3にヨコハマ・アドバンスポーツを履かせてから、約1,400kmを走りました。
まだあらゆるコンディションで走らせたワケでは無いので限定的ではありますが、これまでに感じた乗り味の印象などをとりあえず記しておくことにします。
なお、比較対象はミシュラン・パイロットスポーツ若しくはピレリ・P Zero Neroだけですので、その点はご了承下さい。

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走り始めてまず感じるのは、「ちょっと硬いかな」と言うこと。
ロード・ノイズはそれほどでも無いのですが、街中レベルでは路面の継ぎ目やギャップのショックを比較的正直に伝えてくるのです。
ただそれは不快を感じるほどのものでは無く、かつ速度を上げるに連れて乗り心地は劇的に改善されてきます。
スピードを出せば出すほど快適になると言う感じで、コンフォート性能の想定速度はかなり上の方なのではないかと思わされました。
「チンタラ走るな」ってことなのでしょうか(笑)。

そんな乗り心地も相俟って、ハイウェイ・クルージングは極めて快適です。
今どき珍しいスクエア形状のショルダーでありながら轍の影響をあまり受けることも無く、抜群のスタビリティを以ってB3を矢のように走らせてくれます。
Neroと比較して対NVH性能は少々劣るものの、こと高速道路を「走らせる」と言う点に於いては、Neroやパイロットスポーツより一枚上手かもしれません。
何となく、ハイウェイでの平均速度が上がってしまうような気がしています(笑)。
なお、雨天時の性能や緊急回避性能は試していないので全くわかりません。
ま、試したくもありませんが(汗)。

さて、問題はワインディング・ロード。
装着から800kmを経たアドバンスポーツでの最初の山道は三重県のK668/蝙蝠峠、続いてK512/青山高原道路、そして伊勢志摩スカイラインでした。
いずれも2速で回るようなコーナーの続く楽しそうな屈曲路なのですが、アドバンスポーツに対する今回の感想は「うーん、やっぱりイマイチ・・・」。
完全なドライ・コンディションでありながら、Neroの末期と比べてもグリップが良くありません。
これまでと同じ感覚でB3を走らせると、ABSやDSCが明らかに早く介入してきます。
滑り出しもNeroより少し唐突な感じで、しかもフロントから外に出て行きます。
ま、アンダー・ステアはドライバーの走らせ方に大きな責があるのは当然ですが、同じ調子で走らせても交換前のNeroではそんなことはありませんでした。
ということで、ワインディング・ロードに於けるアドバンスポーツの第一印象は芳しいものでは無かったのです。

・・・が、しかし(重要)。

Neroの初陣も、全く同じような状況でした。
やはり最初の山坂道ではグリップの悪さやアンダー・ステアな傾向が印象に残り、それはパイロットスポーツからのリプレイスに失敗したかと思うほど。
ところが走りこんでいくうちにNeroは素晴らしいパフォーマンスを発揮するようになり、何の不満も無かったパイロットスポーツを超えるほどの好みのタイヤとなっていったのです。
ちなみに現在ALPINA B5に履かせているアドバンスポーツを高く評価するHAMさんも、装着当初はイマイチだと感じていたのとのことでした。
なので、アドバンスポーツに対する今回のワインディングでの第一印象は、あまり悲観的に考えていません。
そのうちに、本領を発揮してくれるものと思っている次第です。

ド新品のタイヤはトレッド面に製造工程上のバリ(ヒゲ)や型抜き剤、ワックスなどが残っていますので、ちゃんとグリップしなくて当たり前だと思ってます。
またタイヤはゴムやスチール・ベルトなど複数の素材でできており、これらは工場出荷時にはまだ相互に馴染んでいない可能性があるとのこと。
トレッド面をキレイにし構造材を相互に馴染ませるため、新品タイヤは100km程度おとなしく走らせる必要がある、というのは尤もなことだと思います。
いわゆる「皮剥き」とか「慣らし」とか呼ばれている儀式ですね。

しかしこれらの儀式を終えても、すぐにはグリップが出てこないのは何故なのか?
・・・ここから先は私のテキトーな推測に過ぎませんが、その主たる理由はキャンバー角にあるのではないか、と思っています。

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B3のサスペンションにはフロント/リアともにネガティブ・キャンバーが与えられているため、正面から見るとタイヤは「ハの字」にセットされることになります。
従ってここに全く磨耗していない新品のタイヤを装着しても、路面に対してトレッド面は正対してくれません。
タイヤは斜めに傾いて装着されるので、極端に言えばタイヤの外側は接地していないような状態となっているハズなのです。
これが新品タイヤが暫くの間グリップしない理由なのだろう、と考えています。

ネガティブ・キャンバー.jpgちなみに私のB3のキャンバー角はフロントがマイナス約1度、リアはマイナス約2度のセッティングとなっています。
なので、タイヤの潰れや素材、サスペンションの撓みなどを全く無視すれば、タイヤは路面に対してそれぞれ1度/2度傾いて接地していることになります。
タイヤの幅はフロント225mm/リア255mmですので、えーと、ににんがし、にさんがろく、サインコサインタンジェント、タンピンサンショクイーペイコウ(←?)。
・・・単なる計算上の話ではありますが、新品タイヤのトレッド面の最も外側はフロントで約4mm、リアでは約9mmほど路面から浮いていることになります。
もちろん、実際に浮いてるワケではありませんけどね(笑)。

それと、もうひとつ。
アドバンスポーツもNeroも、最近のトレンドに違わずアシンメトリック・デザインを採用しています。
タイヤの内側/外側がそれぞれ受け持つ役割に合わせてトレッド・パターンを設計しているために、非対称となっているとのこと。
コーナリング時のグリップを担うのは主に外側の役目なので、内側よりもブロックを大きくしたり溝を浅くするなどして剛性を高める工夫が成されているようです。
従って外側がきちんと路面に接地していないと、特にこれらのタイヤはコーナリング性能を正しく発揮できないことになるハズです。
前段の推測が当たっているとすれば、新品のタイヤは外側ほど接地面積が小さい状態なので、アシンメトリック・デザインのアドバンスポーツやNeroは輪をかけて新品時のグリップが低いのだろうと思っています。

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・・・とまぁグダグダと書きましたが、真偽の程は不明です(汗)。
ただ私自身は上記の通りだと勝手に信じていますので、今回のアドバンスポーツも磨耗が順調に進み外側まで満遍なく接地するようになれば、本来の性能を発揮するハズだと考えています。
と言うより、発揮してくれないと困ります(涙)。

新品装着から、約1,400km。
三重県のワインディング・ロードを滑って・・・いや(汗)、走ってから約500km。
もうそろそろイイんじゃねぇか?アドバンスポーツさんよ・・・。

ってなワケで、近いうちに「確認テスト」に行ってきます(笑)。
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