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榛名山ドライブ [drive/touring]

7月最初の日曜日、群馬県/榛名山周辺でB3を走らせてきました。
同道したのは、会社の後輩T。
5月に購入したばかりのALFA155です。

このBlogにも何度か登場している後輩Tは、そもそも赤いALFA147に乗っていました。
2リッター・ツインスパーク・エンジン、2ペダルMTのセレスピード仕様。
サスペンションやタイヤ/ホイール、エグゾースト・システムまで好みに交換して元気良く走らせていました。
しかし何を血迷ったのか、後輩Tは新車で買ってまだ初回の車検も迎えていないその147を売っ払い、わざわざ10年モノのALFA155を購入したのです。
BMWに例えれば、E90からE36に買い換えたようなもの。
何とも酔狂な輩ではありますが、私にはなんとなくその心がわかるような気がします(笑)。

080706三芳PAにて.JPG080706 155finaledition.jpg今度の155は、2.5リッターのV6エンジンを搭載したマニュアル・トランスミッション・モデル。
250台限定のファイナル・バージョンです。
「今回はフル・ノーマルで乗りますよ!」と宣言していたのですが、その舌の根も乾かぬうちにANSAのスポーツ・マフラーに換装。
今回はその新品マフラーにヤキを入れるとの名目で、一緒に走ることとなった次第です。

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天候は薄曇りではあったものの、前日の風雨の影響か、落葉が散乱するハーフ・ウェットのK126
早朝、殆どクルマのいない森の中の1.5車線路を、榛名山頂目指して快調に駆け上がっていきます。

湖畔のパーキング・スペースで小休止。
何台かのスポーツ・バイクやポルシェ、トミーカイラZZと言った「好き者」の皆さんも集まっていました。
そんな中で煙草を喫っていると、やや引き攣った面持ちの後輩T。
「ワタさん、これ・・・」
「ん?・・・あっ」

ALFA155の左リア・タイヤ、ピレリ・ドラゴンのストレート・グルーブに光る釘の頭。
溝の中にもかかわらず、思いっきり根元まで突き刺さっています。

「どうしよう・・・」
「どうしようって、このままにしとくワケにはいかんだろ。抜いてみ。プライヤーとかあるか?」
「ありますよ。じゃ、抜きます。えいっ」

プシューーーーーーーー

「あっ、あっ、やばいやばい」
「やばいって、釘を刺し直してどーすんだよ、ボケ!」
「だって・・・」

155に積んであるスペア・タイヤは、恐らくテンパー・タイヤ。
交換してもいいのですが、その場合はもはや走り続けることはできず、チンタラ走行で山を降りるだけ。
しかしバーストならともかく、単なるパンクのために今日のドライビングを捨てるなど、後輩Tが許しても私が許しません(←?)。
「ちょっと待っとけ」と立ち上がり、B3のトランクを開けます。

080706タイヤウェルド.jpgHolts「タイヤウェルド」。
いわゆるパンク修理剤です。
万が一のときのためにB3のトランクに常備しているのですが、幸か不幸かこれまで一度も使ったことがありませんでした。
前々から一度テストしてみたいと思っていましたし、有効期限もちょうど今年一杯で切れますので、コレは願ってもないチャンスです(笑)。

タイヤに残っている空気を抜き、タイヤウェルドをバルブに接続して開放。
透明なチューブを通して、白い泡状の修理剤がタイヤへと充填されていく様がよく見えます。
ただ、予想していたよりもずっとゆっくりと・・・。
高圧のエアで瞬時に入っていくイメージを持っていたのですが、そういうワケでも無いようです。

充填は終了しましたが、タイヤはまだ凹んだまま。
修理剤が下部に溜まっているはずですので、低速走行で一回りしてタイヤ全体に行きわたらせます。
お次は、これまたB3に積んであるエア・コンプレッサーの出番。
「ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ」と言う傍迷惑な爆音と共に、ゆっくりとではありますが確実にピレリ・ドラゴンを膨らませていきます。
釘穴からは修理剤がジワジワと滲み出してきましたが、それも見る間に止まりました。
規定より少し高めの空気圧になったところでエア・コンプレッサーを外し、もう一回りしてきた後輩T。
特に違和感はないとのことで、空気圧もそのままでした。

「ホントに治った・・・」
「良かった良かった。これでもう大丈夫だろ」
「いやー、ありがとうございます。やっぱ持つべきものは『準備のいい先輩』ですねぇ」
「出先でトラブってもある程度は自分で対処できるようにしとけよ。オレはラリーで併走するサポート・カーじゃねぇんだからな、まったく」
「あ、イイですねぇ、それ。これからも僕のサポート・カーとして一緒に走
「ふざけんな、ボケ!(蹴)」

後片付けをして、リスタート。
湖畔を後にし、タイヤ鳴らしてK33を下っていきます。
榛名西麓広域農道では後輩Tを前に出し、後方からその走りっぷりを堪能しました。

080706後輩T.jpg全高がリア・トレッドとほぼ同値というディメンジョンに加え、独特のハイデッキ・スタイルを採るI.DE.AデザインのALFA155。
ロールを許す純正サスペンションのセッティングと相まって、ボディを大きく傾けたそのコーナリング・フォームは迫力満点です。
その傾きっぷりは見ていて少々不安になるほどなのですが、ステアリングを握る後輩Tに言わせれば「コレがイイんですよ〜」とのこと。
なるほど、確かに楽しそうです。

榛名山頂へと北からアプローチするK28、通称「裏榛名」。
クルマやバイクがちょうど途切れたのをいいことに、登坂車線をもフルに使ってのヒル・クライムです。
アスファルトから引き剥がされまいとコーナーで悲鳴を上げ続ける、フロント225/リア255サイズのピレリ・P Zero Nero。
DSCをADBモードにセットし、拙いアクセレーションとハンドリングとでエンジン制御が介入するギリギリ手前を狙ってB3を走らせてみたのですが、なかなか上手くいきません。
齢(よわい)四十二にして未だ道半ばであることを、改めて痛感させられた次第です(涙)。

080706水沢うどん「田丸屋」.jpg時刻は午前10時過ぎ。
再び榛名湖畔まで戻った2台は、早くも混み始めたK33で伊香保温泉方面へと下り、水沢のうどん街へ。
朝飯だか昼飯だかよくわかりませんが、「田丸屋」で天付きの大盛りざるうどんを啜ります。
この辺りのうどん屋は朝から店を開けているため、「早起き早帰り」のオッサンには嬉しい限り。
値段は少々張りますが、走った後の冷たい胡麻だれうどんはまた格別でした。

帰り際、関越道/伊香保IC手前のカー用品店。
使い切ってしまったからと、後輩Tが新品のタイヤウェルドを買ってくれました。
そんな後輩Tは自分用にもう一本仕入れたのはもちろん、小型のエア・コンプレッサーまで購入しているのでありました(笑)。

本日の走行距離は、355kmでした。

080706 155V6.jpg
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