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榛名・嬬恋・蓼科ツーリング [drive/touring]

「嗚呼、旨いっ!」
「いや最高だ、こりゃ」
「クーッ!ビールが進むねぇ」

・・・手製の味噌キムチ鍋に舌鼓を打ちまくる、3人の中年オヤジ。
今日の走りをも肴にしつつ、ビールも箸も止まることを知りません。
そんな極楽状態の、蓼科の夜。
しかし戸外では、深々と降る雪が道路と3台とを白く静かに覆い隠しつつあることなど、鍋に夢中の四十路トリオは知る由も無かったのです(涙)。

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その日の朝、すなわち12月1日(土)午前7時。
初冬の山坂道をひた走る、1泊2日のツーリングがスタートしました。
三芳PAを飛び出した3台は、交通量の多い関越自動車道を北上していきます。
前橋ICから市内の環状道路を経由し、西へと向かいました。

071201榛名西麓広域農道a.jpg天気も良く、この時期にしては暖かい榛名西麓広域農道
コンディションはハーフ・ウェットながら、凍結の心配は無さそうです。
KさんのE46/M3[アルピン・ホワイト]を先頭に、私のB3[アルピナ・ブルー]、MTさんのE46/M3[フェニックス・イエロー]の順で走り始めました。

1201榛名西麓広域農道.jpg2速⇔3速の中低速ベンドが続く、完全2車線のワインディング・ロード。
M3のお二人にとっては1年半ぶりの道ですが、私は今年だけでも4回目の走行です(笑)。
僅かに残る落ち葉を蹴散らしつつ、時折順序を入れ替えながらテール・トゥ・ノーズで楽しく走るM3×2+B3。
狂ったように明滅を続けるDSCインジケータを目の端で捉えるにつけ、「コレ(DSC)が無かったら死んじゃうなー」などと独りごちつつ、右に左にステアしていきました。

071201裏榛名.jpg続くK28、通称「裏榛名」も「やや濡れ状態(汗)」。
いつもはスポーツ・バイクがたくさん走っているのですが、さすがに今日はクルマも含めて殆ど見当たりません。
その点では非常に恵まれていたのですが、3速で駆け上がるも各コーナーで滑る滑る。
アンダー・ステアに恐れを成し、探り探りのヒル・クライムでした。
榛名山頂での休憩時、「どうしようか迷ったけど、今日は一応DSCをONにしといたよ」とのたまうMTさん。
・・・いや、「迷う」時点で間違ってますから(大汗)。

071201二度上峠.jpgK33で麓まで下り、R406経由でK54を西へ走ります。
このK54、単なるリエゾン区間のつもりだったのですが、実に気持ちの良いカントリー・ロード。
青/白/金の順に、4速⇔5速で快適なクルージングが続きます。
二度上峠にさしかかれば、2速メインの屈曲路。
荒れた路面ながらほぼ2車線が確保されており、「(箱根の)『椿ライン』みたいで楽しいな〜」とはKさんの弁。
峠の向こうに聳える浅間山は山頂が雲に隠されていましたが、それでも眼下には素晴らしいパノラマが拡がっていました。
一息ついた後、またもや濡れた路面に滑りながらのダウン・ヒルです(笑)。

北軽井沢「桔梗亭」.jpg北軽井沢で昼食。
「桔梗亭」は喫茶店のような造りで風情には欠けるものの、なかなか旨い手打蕎麦を食わせます。
早朝から走りまくった3名は、ツルツルリ〜と空腹を一気に満たしました。
が、気持ちよく走り、旨い蕎麦を食って尚、次なる欲求が鎌首をもたげる中年オヤジ。
ツーリングマップルを開き、ケータイ片手に何やら談義を始めます。

「温泉入ろうぜ、温泉」
「いいねぇ、温泉」
「天気もいいし、露天風呂だよな」
「たしかこの辺に、景色のいい温泉があったよ」
「どれどれ・・・ココかな?」
「(ケータイで検索→)ココ?おぉ、良さそうだねぇ」
「よし、行こう」
「行こう行こう」

071201浅間広域農道.jpgと言うワケで、北軽井沢の別荘地帯を西に抜ける3台。
嬬恋からは、浅間広域農道を走ります。
雪を頂く浅間山をバックに、丘陵地帯をたゆたうカントリー・ロード。
例によってクルマも殆ど走っておらず、快速クルージングが続きます。

071201k94.jpg群馬県から長野県に抜けるK94へと左折。
標高1700m余の地蔵峠を越えるのですが、峠付近はハーフ・ウェットでこれまたツルリと良く滑る。
どうやら融雪剤が散布されている模様。
ま、鹿沢スキー場のすぐ脇を走る道ですし、凍ってないだけ僥倖ってもんです(笑)。

小諸市郊外の道の駅に併設された「御牧乃湯」で露天風呂に浸かり、極楽浄土のオッサン3名。
浴後は地元のオッサンが寝っ転がる広間で、ビン牛乳を一気飲みです。
放心状態から醒めるまで、暫しの時間を必要としました・・・。

K40で白樺高原へ。
紅葉とスキー・シーズンとの端境期であるためか、メジャーな観光ルートにも関わらずクルマは殆ど走っていません。
快適に走る3台は女神湖を越え、ところどころ凍結したK192でスズラン峠を抜けて行きます。
市街地まで下って酒や食材を買い込み、宿泊先の蓼科へ。
で、冒頭の宴(うたげ)となった次第です(笑)。

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071202鬻科.jpg071202鬻科a.jpg蓼科の朝は、素晴らしい快晴。
が、宵の雪が路面を覆っており、このままの出立は不可能(汗)。
ただ幸いなことに積雪は数cm程度で、陽が射せば程なく溶けていきそうです。
ということで、ゆっくりと朝食を摂る中年3名。
コーヒーを飲み、片付けを終えるころにはほぼ完全に雪は消えていました。
リア・ウィンドウに貼りついた雪を落として出発です。

071202原村a.jpg071202原村b.jpg茅野の街を抜けて原村に入り、畑の真ん中でストップ。
クルマを降りてぐるっと見渡せば、北に蓼科山、西には中央アルプス、南は南アルプス、そして東には八ヶ岳連山。
なんとも素晴らしい大パノラマに、四十路トリオもご満悦です。
それにつけても、煙草が旨い(笑)。

甲斐大泉「ヴィラ・アフガン」.jpgK485でカラマツ林の中を突っ走り、K11/八ヶ岳高原ラインを辿って甲斐大泉へ。
英国風カレーの「ヴィラ・アフガン」で昼飯です。
有名店とあって20分ほど待たされましたが、3名とも限定品の牛すね肉煮込みカレーを食うことができました。
ちなみに、当日分のオーダーは我々がラストだった模様。
小さな幸せ、満喫です(笑)。

長坂ICから中央道で一宮御坂ICまで走り、笛吹市郊外の丘の上にある「ほったらかし温泉」にご入湯。
袋の皺まで伸びきったところで、帰路に就きました。
交通量は多いものの、なんとか渋滞に嵌らず走ることのできた中央道。
石川PAで再走を誓い、解散です。

2日間の走行距離は、630kmでした。

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良く走り、良く滑り(汗)、良く食い、良く笑った初冬の2日間でした。
「これぞまさに『大人の週末』だよな〜」と意見の一致を見る四十路トリオ。
回春効果も炸裂です(意味不明)。
20071201M3×M3+B3.jpg


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