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BMW ALPINA B3 3.3[3] [about My B3]

今回で終わりです。
・・・いや、Blogそのものはまだ続けますが(汗)。

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■乗り味

B3の乗り味は、全方位で秀逸だと思っています。
マイナス要素が少ない、或いは犠牲となっている点が少ない、と言う感じでしょうか。
スポーツ性能を高めるためにコンフォート性能を削ったり、またはその逆をやっているような気配が無いのです。
見方を変えれば「突出した性能に欠ける」と言えなくもないのですが、ALPINA B3はスポーツとコンフォート、この一見相反する性能をかなり高いレベルで両立させているクルマだと感じています。


とある中速コーナーでこのクルマ、ハンドリング志向がとても強いと思います。
少なからずDSCのお世話になっているような私のレベルで言うのもどうかとは思いますが(汗)、実に良く曲がるクルマだと言う印象が強いです。
ステアリング・ホイールを握る私が「曲げる」のではなく、B3が勝手に曲がってくれるような感覚です。
確かにロールを許すセッティングではありますが、コーナリング時のスタビリティも非常に高く、S字ショート・コーナーのように荷重が大きく移動するような場面であっても、滅多なことではブレイクする気配を見せません。
なので、特にワインディング・ロードなどで自分の運転が上手くなったように錯覚してしまうのが、難点と言えば難点ですね(笑)。


東名御殿場付近.jpgハイウェイ・クルージングにおいても、安定感のあるドライビングが楽しめます。
轍状の路面ではややステアリングを取られるようなフシがあるものの、横風にも強くひたすら走っていくことができます。
常識的な範囲であれば、むしろ速度が上がるほどにスタビリティが増していくという感じですので、周囲の交通状況さえ許せばその高い速度を保ったままストレスなく巡航していくことが可能です。

B3のこのような秀逸な乗り味は、やはりサスペンション・セッティングに拠るところが大きいとは思います。
が、実際にはコイル・スプリングやショック・アブソーバだけではなく、それらを支えるマウント類や各種のアーム/ブッシュ、タイヤ/ホイールまで含めた足回り全般、シート/ステアリングなどの操作系、更にはボディ剛性や重量バランスなどまで含めた総合的な性能が、最終的にALPINAの乗り味を形作っているのだろうと思っています。
しかしその多くはE46型BMWとの共用品ですので、ALPINAの乗り味の良さは、やはりBMWの良さがあってこそのことだと考えています。


■コンフォート&アメニティ

「スポーツ性能とコンフォート性能とを両立」と書いたとおり、大人しく走らせるとB3は静かなままにスーッと走ってくれます。
例えばバイブレーションについてちょっと大袈裟に言えば、街中の信号待ちなどではアイドリングさえしていないんじゃないか、と思えるほどです。
ちなみにアイドリング時にはツイン・テール・パイプの片側に仕込まれたフラップが閉じるため、外で聞く排気音も実に静かです。
回転を上げればエンジン音はそれなりに耳に届きますが、タウン・ライドにおいてはそのボリュームは控えめで、かつその音質についても、不快な帯域が遮音材で上手く濾過されているような感じです。

ボディはやはりガッチリと作られているようで、これは走行性能だけでなく快適性の向上にも大きく寄与していると思います。
不整路を強行突破してもミシリとも言いません。
40/35という扁平タイヤを履いてはいますが、不快な入力はほとんどサスペンションやマウント/ブッシュ類で吸収してしまうようです。
内装の建てつけもしっかりしており、50,000kmを経過しているにも関わらずキシミ音などは皆無です。

エアコンは、良く効きます。
私の住む埼玉県は内陸部ということもあり、真夏の暑さはもう発狂寸前といった感じなのですが、そんな状況下でもB3のエアコン能力に不足を感じたことはありません。
スイッチ式のコントロール・パネルはUIがイマイチだと思いますが、まぁ許容範囲ですね。
また3段階の強力なシート・ヒーターは、冬場の乗り出しの際に大変重宝しています。


■エコロジー

たまに記事にしている通り、燃費は良好です。
購入から現在まで、26,000kmの累計燃費は9.5km/L。
特段のエコ・ドライブを心がけているわけではないので、まさに望外です。
更にエンジン・オイルを純正指定の「Castrol SLX 0w30」とし、25,000kmの交換サイクルに従えば、エコロジーに大きく貢献すると思われます。
私は銘柄も交換サイクルも、自分の好みでやっちゃってますが(笑)。

ついでに言えば、私は暖機運転や長時間のアイドリングが嫌いです。
ただこれは環境を慮ってのことではなく、エンジンに悪そうだからという理由によるんですけどね(笑)。


■トラブル&メンテナンス

これまでのところ、クルマに起因するトラブルは皆無です。
少量生産のチューニング・カー(?)とはいえ、そのクオリティはマスプロダクション・カーであるE46型BMWと何ら変わることはないと思います。

同様にメンテナンス・コストについても、ALPINAだからと言って特別な出費が発生することもありません。
前述のようにそもそもトラブル・フリーであることに加え、各種の消耗品類はそのほとんどがBMWとの共用パーツであるためです。
唯一の例外はサスペンション・キットですが、まぁ4-50,000kmに一回ぐらいのことですし、価格も他社の車高/減衰力調整式キットと同等レベルですので、私のようなフツーのサラリーマンでも頑張れば何とか(汗)。


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・・・と、思いつくままにかなりダラダラと書いてしまいました。

ALPINA B3は、本当に良くできたクルマだと思います。
特に「走る/曲がる/止まる」といったクルマとしての基本性能は、絶対値/感覚値ともにその満足度が極めて高く、私には文句のつけようがありません。
正直、これほど「走らせて楽しいクルマ」だとは思っていませんでした。
更にそのコンフォート性能も、スポーツ性能に劣らず優れていると思います。
B3よりスポーツ性能に優れたクルマはいくらでもあるでしょうし、もっと静かで乗り心地のいいクルマもいくらでもあるでしょう。
しかしその双方を満たすクルマとなると、ちょっと思い浮かびません。

クルマの好みは人それぞれ、千差万別。
そんなコトは百も承知ではありますが、それでも敢えて言わせていただきます。

「イイっすよ、B3」。

・・・これ以上のクルマ、私にゃ要りません(笑)。

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