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BMW ALPINA B3 3.3[2] [about My B3]

[1]の続きです。
既に単なる「感想文」となっている感は否めませんが(汗)、よろしければ引き続きおつきあい下さい。

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■各種機能

フロント・シートは、ズバリ「ツーリング仕様」。
長距離をひたすら走っても、シートに起因する疲れは感じたことがありません。
ことツーリング用途に限って言えば、素晴らしい出来だと思います。
反面、175cm/65kgの私にとってはワインディング・ロードでのサイド・サポート性能が不足気味。
ハード・コーナリング時には左足でフット・レストを踏ん張り、背中をバック・レストに押しつけて何とか曲がっている次第です。
これは表皮が滑りやすいレザーであることも、大きく影響していると思います。

ステアリング・ホイールは、スポーツ・ライクなクルマとして見ればかなり細い部類に入るのではないでしょうか。
パワー・アシストの味付けは比較的軽く感じますが、ステアリング・ギア・レシオの設定も含め、極端にクイックでもダルでもない自然な操舵感が楽しめます。
リムに巻かれた柔らかめのレザーの感触も手に吸い付いてくるようで、四季を問わずグリップ感は快適です。

ペダル類は特に大きな踏力を要求するものではなく、レイアウトも極めてオーソドックスです。
スロットルは電制式ではありますが別に違和感もなく、アクセル・ペダルとの間に機械が介在していることは、言われなければ(いや、言われても)わかりません。
なお、アクセル・ペダルが奥にあるためにヒール・アンド・トゥがやり辛いような印象もありますが、私の場合H&Tが本当に必要となるのはかなりのハード・ブレーキング時だけですので、そのときにはブレーキ・ペダルもアクセル・ペダルに近い高さまで踏み込んでいるため、不都合を感じたことはありません。

シフト・フィーリングですが、何度か書いている通り冷間時には1速に入ってくれません。
この点がどうにもALPINAなイメージをスポイルするのですが、それ以外は普通に使えます。
シフト・ノブはツルッツルのウッドとレザーのコンビネーション。
滑って困ると言う人もいるかもしれませんが、少なくとも私は今のところ大丈夫です。

ルーム・ミラーは、自動防眩機能つき。
便利と言えば便利なのですが、OFFにしたくてもできないのが難点です。
サイド・ミラーはいわゆるワイド・ミラー。
今はもう慣れましたが、距離感を掴むのに少し時間を要しました。
いずれも安全を慮ってのことだとは思いますが、大きなお世話です(笑)。

ワイパーは拭き取り面積が大きく、荒天時の視界確保も問題ありません。
こいつには雨滴感知機能がついているのですが、どう調整しても作動タイミングが自分の感覚と少し違う気がします。
ヘッド・ライト・ウォッシャーは一定の条件が揃うと勝手に作動しますが、今のところ必要性を感じたことはありません。

ヘッド・ライトはロー・ビームがHIDで、十分な明るさを確保してくれます。
フォグ・ライトは前後についてますが、あまり使いません。
たまに使おうとすると、前後のスイッチがどっちがどっちだかわからず慌てることがままあります(←おい)。


■エンジン

乗る前のイメージと一番違ったのが、エンジンです。

ゼブラ/レッド・ゾーンが低めに切られていることもあり、このクルマは中低速のトルクで走らせるクルマだろうと思っていました。
B3Sにスイッチしてから高回転域が強化されたと聞いていましたから、尚更です。
実際走らせてみると、確かに中低速域にミッチリとトルクが詰まっている感じがして気持ちイイのですが、驚いたのがその上の回転域。
ゼブラを超え、苦しげな様子もなくレッド・ゾーンまで一気に回るその間も、パワー感が衰える感じがしないのです。


西伊豆にて.JPGデータ上はどうだかわかりませんが、勢いだけで回ってパワーがついてこない、という良くあるパターンではなく、実際に「もうひと踏み」が使えるのです。
もちろんゼブラから上は多用すべきではなく、私も常々レッド・ゾーンに針を突き刺す前にシフト・アップ(或いはスピード・ダウン)するようにはしていますが、ALPINAは密かにレッド・ラインを低めに引いているんじゃないか、と思えて仕方がありません(笑)。

また、街乗りでのマナーの良さも褒められてしかるべきだと思います。
「チューニング・エンジン」という成り立ちから想像されるような扱い難さは一切ありません。
渋滞の中にあっても普通に、ごく普通に、誰でも走らせることができると思います。
・・・ただ、どんなエンジンであろうとも、私は渋滞が心底嫌いなのですが(笑)。


インテーク・マニホールド.jpg全体的に、エンジンの回り方は非常に滑らかです。
ALPINAはエンジンを組み上げる際に徹底したバランス取りを行うと聞いたことがありますが、高回転域までの回りっぷりやその際の振動の少なさなどを鑑みると、その手間暇がなるほどと実感できます。
ちなみに私は好みで10w50といった硬めのエンジン・オイルを入れていますが、指定である0w30レベルのオイルにすれば、ブリッピング時の更なる軽やかな吹け上がりが堪能できると思われます。


■ブレーキ・システム

そのコンポーネンツをE46/BMW330iと共用している、B3のブレーキ・システム。
フロントのキャリパーのみがALPINA専用品のようですが、ま、成り立ちはどうあれ、良く効いてくれます。


ブレーキング!.JPG自分のスキル内で走る限りにおいては、頻繁な加減速を強いられるワインディング・ロードでも十分な制動力を発揮し続け、不安に感じることはありません。
高速道路で急制動を強いられることはあまりないのですが、そんな目に遭ったとしても危険回避に十分貢献してくれることと思われます。
倍力装置の味付け故か、踏み始めにグワッと制動力が立ち上がる感じに最初は少々違和感を覚えたものの、それも慣れてしまえば気にもなりません。
タウン・ライドからハイウェイ、ワインディングに至るまで、私のような者でも即座に任意の速度まで減速できる、非常に扱いやすいブレーキだと思います。

なお、サーキット走行はしたことが無いのでどうだかわかりません。
また超蛇足ですが、ホイールは汚れまくります(笑)。


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つづく。
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