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スタイリング [a view]

そのクルマが自分にとっていいかどうかは、乗ってみないとわかりません。
クルマに造詣の深い人ならスペックやデータ、或いは雑誌の試乗記などを見ればある程度はわかるのかもしれませんが、私にゃそんな眼力はありません。
ただ、乗らなくてもそのクルマの好き嫌いを決定づけてしまうのが、スタイリングです。
これはもう本当に個人の主観炸裂で、能書きとか数値とか理屈とか、全く要らないんですよね。

今乗っているALPINA B3は、BMWで言うところのE46型。
このE46・3シリーズがデビューしたとき、旧型であるE36に乗っていた私にはどうにもカッコ良く思えませんでした。
絶対的なサイズ・アップに加えて全体的にボッテリしたような印象があり、なんだか鈍重なイメージに見えたのです。
モデル・チェンジをすると旧型オーナーとしては乗り換えを考えたりするのでしょうが、おかげでそんな気は全く起きませんでした(いや、買い換えるカネが無かった、というのを別としても)。

ところがしばらくすると、なぜかE46のスタイリングが良く見えてきたのです。
特に何かキッカケがあったワケではありませんが、気がついたらいつの間にか好きになっていた、という感じです。
もちろんB3は外観だけで買ったクルマではないのですが、やはりE46のスタイリングが好きだということが購入動機のかなりの部分を占めていると思います。
最初はむしろキライだったのに、我ながら不思議なもんです(笑)。

現行の3シリーズ(E90)や5シリーズ(E60)も、デビューしたての頃はちっとも良く見えませんでした(オーナーの方、ごめんなさい・・・)。
写真だけでなく実車を見ても、正直なんだかなぁという感じでした(本当にごめんなさい・・・)。
ところがこれまた両車とも、最近になってなんだかカッコ良く思えるのです。
走っているところを見かけると思わず目で追ってしまい、「おっ、いいねぇ」などと呟いてしまいます。
E46のときと同様、後からジワジワと良さが伝わってきたという感じです。

クルマはいったん世に出たら、数年間はそのモデルが販売されます。
買う側も、よっぽどのカネ持ちでない限り数年間はそのクルマを所有します。
そう考えるとBMWは、一目ぼれされるがすぐに飽きられるようなデザインではなく、数年先、或いは旧モデルとなった後でも評価され続けるようなスタイリングをデザインしているのかもしれません。
なので、モデル・チェンジ直後はいつも賛否両論が渦巻くのではないかと。

・・・ま、勝手にそう思ってる次第です(笑)。
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