SSブログ

日光・奥鬼怒ドライブ [drive/touring]

有給休暇を取って受けた車検
前述の通りスムーズにコトが運び、車検場を出たのは10時30分頃でした。
で、家に帰る道すがら、こんなことを考えていました。

「車検、思ったより早く終わったなぁ」
「それにしても今日は梅雨にしては天気がいいなぁ」
「Blogのコメントで蕎麦のことについてやりとりしたけど、そういえば最近旨い蕎麦を食ってないなぁ」
「温泉にもしばらく入ってないなぁ」
「考えたら前回の榛名から一ヶ月近く走ってないなぁ」
「今日は平日だから空いてるよなぁ」

・・・おや?
気がついたら、東北自動車道に乗ってました(汗)。
栃木県/宇都宮ICからガラ空きの日光宇都宮道路を走り、終点の清滝ICでR120へ。
そのまま第二いろは坂へと向かいます。

関東近県の方はよくご存知だと思いますが、いろは坂は急勾配でヘアピン・カーブの連続する山坂道。
中禅寺湖へと登っていく「第二」と下ってくる「第一」とがあり、それぞれが一方通行となっています。
つまり対向車が来ないワケで、他のワインディング・ロードと較べて非常にリスクの少ない走行が可能です。
平日の昼間ということで交通量も極少。
調子に乗った私は普段より深くアクセルを踏み込み、2車線を贅沢に使って走りました。

タイヤを交換して間もないのですが、2速である程度のパワーをかけながら回ろうとすると、やはりタイヤが啼き出してB3はコーナーの外側へ向かおうとします。
が、そこですかさずDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)が介入。
B3は外を向くのをやめるのですが、エンジン出力が絞られるために当然ながら速度は低下します。
DSCは確かに頼もしい装備ではあるのですが、今日は対向車もいないしクルマも少ない、更に2車線をフルに使えるという極めて恵まれた状況。
ということで途中でDSCスイッチを一押しし、エンジン/ブレーキ制御を解除して走らせてみました。

同じようなコーナーを同じような速度で回ろうとすると、当然ながら同じようにB3は外へと向かいます。
が、今度は機械の助けがありませんので、舵角はそのままにアクセルをそっと緩めると、緩めた分だけ軌道は内側へと修正。
何度となく試してみましたが、このアクセル・ペダルの踏み加減/戻し加減と、B3の軌道とは、キレイな正比例の関係にあるような気がしました。

・・・と、なんだかわかったようなことを書いていますが、実際はB3の挙動をどの速度域でもきちんとコントロールできているワケではありません(涙)。
DSCも試しにカットしてみただけで、ダウン・ヒルや高速コーナーなどでは恐ろしくてとてもOFFにはできないです。
更に大胆なアクセル・ワークでドリフトに持ち込み・・・みたいな妄想もアタマの中をよぎりましたが、「そんなのできるワケねぇだろ」と自分にツッコミを入れていろは坂を終了(汗)。

陽光眩しい中禅寺湖畔を走りながら、さてこの後はどうしようかと思案中。
腹が減っているのですが、湖畔の観光店では食う気にもなれず、さりとてこの先には蕎麦屋はなさそうです。
で、蕎麦は帰りに食うことにして、戦場ヶ原の外れにある光徳牧場へ向かいました。
静かな牧場でうまい高原牛乳とパンでも食って、蕎麦までのシノギにしようと考えたのです。
ところが・・・。


光徳牧場牧場は遠足と思しき小学生の大群で大混雑。
子供たちはところ構わず走り回り、先生の怒号が飛び交います。
おまけに牛乳を売っているスタンドは、ソフトクリームを求める小学生たちで長蛇の列。
なんなんだ、いったい・・・。
結局、何も買わずに牧場を後にしました。
腹減ったなぁ・・・(涙)。

ここからは、奥鬼怒温泉郷を目指して山王林道(奥鬼怒林道)を北上。
昨年の夏も走りましたが、この道は全線舗装済ですので走行に差し支えはありません。
ただやはり林道ですので、山深い中をひたすら狭いカーブが連続する道です。
空きっ腹を抱えつつ、休む間もなくステアリングを左右に切りながら約20kmを走破。
途中、若い鹿が道に佇んでいたりして何ともワイルドなルートでした。
林道を走りきり、突き当たりを左折して夫婦淵温泉へ。

約20年ぶりに訪れた夫婦淵温泉ホテルは、私の記憶よりもずいぶん立派になっていました。
日帰り入浴はフロントとは別に専用の入口があり、2時間1,000円のカードを買ってゲートつきの改札機を通って入場するという、なんとも風情のないシステム・・・。


夫婦淵温泉しかし、空いている露天風呂はやはり気持ちいい。
週末はかなり混雑するとのことですが、さすがにこの日の入浴客は数組だけでした。
気温は約18度、梅雨とは思えない爽やかな風が吹き抜けていきます。
川沿いに8つほどある露天風呂をハシゴしつつ、青い空と白い雲を素っ裸で呆けたように眺めていました。

風呂から上がると、空腹感はもはや絶頂の極み。
時計の針は既に15時を指そうとしています。
B3をスタートさせ、K23を東へ。
「蕎麦屋、蕎麦屋・・・」とうわごとのように口走りながら、アクセルを開けて山間を15kmほど走り、やっとのことで蕎麦にありつきました(泣)。


「瀬戸合峡ドライブイン」の舞茸天ざる蕎麦「ドライブイン」と聞くと、軽く休憩するにはいいけれど旨い食い物にはありつけない、というイメージがあります。
しかしここ「瀬戸合峡ドライブイン」はなかなか旨い手打ち蕎麦を食わせてくれる店で、偶然立ち寄った昨夏に続き二度目の来訪です。
供される器がプラスチック製のワン・プレートというのが、いかにもドライブインっぽくて甚だ興ざめではありますが(笑)。
個人的にはツユがもう少し甘辛く濃ければ言うことはないのですが、手打ちの蕎麦もカラッと揚がった香り高い舞茸の天ぷらも、非常にイイ感じでした。
一気に食い終わり、煙草を喫って店を後にします。
いやはや、やっと人心地がつきました(笑)。


霧降高原引き続き改良済のK23を東へ走り、栗山村でK169へと右折。
広めの2車線路でクルマもない森の中のワインディング・ロードを、タイヤ鳴らして走っていきます。
視界が開けると、そこは観光牧場である大笹牧場
平日にもかかわらず、観光バスの団体客でレストハウスは賑わっていました。
高原の風に吹かれながら独りソフトクリームを舐めている、そんな私は40歳(涙)。

ここからは有料の霧降高原道路でスカイラインを気持ちよく走ろうと思ったのですが、見ると数台の観光バスが列を成し、黒煙を吐きながら走っていきます。
これでは楽しめるはずもありません。
諦めて、山の裏手を走るK245で今市まで下っていくことにしました。
K245は1-1.5車線の山道。
視界もほとんど開けませんが、昼なお暗い針葉樹林帯を抜けていく、なかなか趣のある道でした。
もちろん、交通量は皆無です。

さて、そろそろ帰路に就くとしましょう。
しかし今市から日光宇都宮道路に乗るのでは芸がありませんし、交通量の多い国道をダラダラ走るのも意味がありません。
そこで「ツーリングマップル」を開き、山の中を走るK14で鹿沼まで南下することにしました。
この道はところどころに狭隘区間があるものの、基本的にはよく整備された2車線道路。
思ったとおり曲率の緩やかなカーブが続くカントリー・ロードで、3速⇔4速で気持ちよく走ることができました。

鹿沼からは東北自動車道。
もちろん渋滞もなく、マイペース走行が可能でした。
おまけに鹿沼ICのゲートをくぐったのが17時過ぎでしたので、ETC通勤割引で料金は約半額。
浦和本線料金所のゲートを通過してB3を加速させつつ、「有給休暇なのに通勤割引が適用されるとはこれ如何に」などとワケのわからないことを考えていました(笑)。

スムーズな車検、快適なドライブ、青空の露天風呂と旨い蕎麦。
いやー、いい一日でした。

走行距離は、390kmでした。
nice?(0)  コメント(6)