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奥多野ドライブ [drive/touring]

前回初めて走り、大変気に入った群馬県/奥多野エリア。
予定のない梅雨の休日、天気が悪いことを承知で再びB3を走らせてきました。
朝5時過ぎに出発。


K71土坂峠下関越自動車道/埼玉県・花園ICを出て、R140→K82→K37と走り、K71で土坂峠へ。
時折雨が降る中、ウェット路面に足を(タイヤを?)すくわれながら登っていきます。
しかし、前回に較べてなんだか走りにくい・・・。
夏を迎えて路肩の草が大きく成長し、視界を遮り道幅を狭めているのです。
県道とは言えかなりの山奥を走る道、メンテナンスの優先順位も低いのでしょうね(涙)。

土坂峠を越えると、群馬県に突入。
突き当たりのR462を左折します。
今日はさらに山を越えて下仁田方面へと向かうべく、R462を離れてK46へと右折。
中速コーナーの続く完全2車線道路を快適に走っていきます。
が、それも5kmほど走ったところで1車線の山坂道に。
ヘッドライトを点灯し、2速でじわじわと登っていきます。


K46塩沢峠登りきって視界が開けると、そこは標高1,070mの塩沢峠。
薄日差す小雨の中、雲海に浮かぶ朝の秩父連山を眺めながら、煙草に火を点けます。
風もなく、聞こえてくるのは蝉の声と鳥の声、そしてB3がゆっくりと冷えていく音だけ。
静かです。

峠を越えると、道は細くなる一方。
対向車が来ないことを祈りつつ、バイクともすれ違いできないであろう激細の道を下っていきます。
しばらく走ると改良済の2車線路となり、やっとアクセルを開けて走れるようになります。
そのままぐんぐん下り、富岡の手前でK193へと左折。
下仁田でR254へとスイッチし、そのまま西へ走ります。
向かうは西下仁田温泉「荒船の湯」。
行ったことはないのですが、「ツーリングマップル」によれば木々に囲まれた清清しい露天風呂があるとの由。
まずは朝風呂を戴こうって寸法です。

が・・・。
到着したのは8時半。
営業開始は朝10時から。
早すぎた・・・(泣)。
誰もいない駐車場で数分間放心状態に陥った後、気を取り直してルートを検討。
R254を東へ引き返し、下仁田からK45でまたまた山を越え、奥多野へ戻ることにしました。

K45はしばらく川沿いを走る緩やかなカーブが続く道。
やがて勾配もきつくなり、塩之沢峠へ向けて道も狭くなります。
が、近年この峠をパスする「湯の沢トンネル」なるバイパストンネルが完成し、狭隘路を通らずに上野村方面へ抜けられるようになりました。
山の中にいきなり現れたトンネルは全長3,300m余。
あっと言う間にR299に出ました。
左折し、すぐ右折して浜平温泉へ。


「しおじの湯」前回のドライブで偶然見つけた日帰り温泉施設、「しおじの湯」。
今回もここで露天風呂にありつくことができました。
私が本日最初の客のようで、早速一番湯をいただきます。
霧のかかる山々を眺めながら、ゆっくりのんびり露天風呂に浸かっていました。

風呂を出ると、猛烈に襲いかかる空腹感。
B3をリスタートさせ、雨の山間路を再びK45へと走ります。
目指すは塩之沢峠手前、「峠のうどん屋 藤屋」。
風味豊かな熱々のツユに、極太&極厚&極盛りのうどん、更に巨大な山菜かき揚げと茹で卵。
前回の記憶がフラッシュバックのように脳裏をよぎり、早くも半勃ち状態です(笑)。
必要以上にアクセルを空け、うどん屋目指して駆け上がって行きました。


涙・・・。本日休業・・・。

前回は出汁(だし)のイイ香りに包まれていた駐車場には、山道で発熱したタイヤが発するゴムの臭いだけが漂っていました。
そぼ降る雨の中で独り呆然と立ち尽くす、そんな私は40歳(涙)。

K45を力なく下り、R299をダラダラと東へ。
我ながらかなりの精神的ダメージを蒙ったようで、心なしかいつもより一段高いギアでB3を走らせています。
とにかくメシを食わなきゃダメだと思い、沿道に点在するうどん屋の一軒に入りました。
天ざるうどん(800円)を注文します。
ところがこの店が思いがけず良かった。


上野村「すりばちうどん」うどんは真っ白ではなく、蕎麦粉でも入っているかのようにうっすら色がついており、しかも心なしか少し縮れています。
口にすると、粉っぽさの全くないプリプリとした食感にビックリ。
見たことも食べたこともないうどんです。
しかも、旨い。
店主に尋ねると、温泉水を使って打っているとのこと。
そして生地を一日ほど寝かせると、色がついて味がまろやかになるのだそうです。


味噌蒟蒻さらに、定食やセットにしたわけでもないのに、ゆかりごはんや山菜のおひたし、冷たい味噌蒟蒻がついてきます。
この味噌蒟蒻がことのほか旨いのです。
名産の蒟蒻は言わずもがな、この付近では味噌造りも盛んのようで、あちこちに小さな味噌蔵が見られます。
やはり、食い物はその地元で食うのが一番旨いのだということを、改めて感じさせられました。

店名は「すりばちうどん」と言うのですが、料理にすり鉢を使っている様子は見受けられませんでした。
どうやら近くの温泉民宿「すりばち荘」が出しているうどん店のようです。
ちなみに帰宅後に店名で検索してみたのですが、Google/Yahoo共に全くヒットしませんでした。
ひょっとすると、ネット上でのレビューはこのBlogが最初かもしれません(笑)。

大満足で店を後にし、雨の中をR299→R462と東へ走ります。
途中、道の駅「万葉の里」にて土産物を物色。
刺身蒟蒻と牛蒡味噌、青南蛮漬の三品をチョイスしました。
いずれも旨そうです。

神流湖(かんなこ)に沿って走るようになると、R462のセンター・ラインはずっとオレンジのまま。
先行車に続いて、ダラダラと走っていきます。
このまま走れば関越自動車道/本庄児玉ICまで一本で行けるのですが、案の定ガマンできずにK13へと脱出。
交通量の少ない山間のワインディング・ロードを快走、長瀞まで南下し、R140経由で花園ICから帰ってきました。
帰宅してすぐ、土産三品を肴にビールを呷ったことは言うまでもありません(笑)。

走行距離は、400kmでした。
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