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BMW ALPINA B3 Bi-Turbo プレス・リリース [about ALPINA]

ジュネーブ・ショウで新型B3が披露されましたが、同時に実施されたと思われるプレス・リリースの内容が本国ALPINAのホームページにアップされています。
既にご覧になった方も多いと思われますが、どんなもんかと思って私も読んでみました。

エンジン・スペックは、以下のようにアナウンスされています。
Cylinder = 6 in line
Capacity = 2979cc
Bore = 84.0mm
Stroke = 89.6mm
Compression ratio = 9.4:1
Max.power = 265kW/360hp at 5500-6000rpm
Max.torque = 500Nm at 3800-5000rpm
Engine management = Siemens MSD80
Fuel = Super Plus
Emission classification = Euro 4


B3-BITURBO.jpg新型B3の心臓部は、BMW335iが搭載するツインターボ・エンジン、N54B30A型がベースだと言われています。
リリースを見ると、排気量やボア×ストロークは全く同一ですし、ブロックがアルミニウム製であることや、ダイレクト・インジェクション・システムであることも同じようです。

リリース本文によれば最大過給圧は1.1barとのことですので、335iの0.6barを大きく上回るセッティング。
圧縮比は9.4:1と、直噴システムのおかげかターボ・カーとしてはかなり高いレベルなのですが、それでも335iの10.2:1からはダウンしています。
ま、ブースト・アップのトレード・オフとして圧縮比を下げるのは当然でしょうし、そもそも335iの圧縮比が異例に高い(B3 3.3と同じ)というのもありますが・・・。

で、メカニズムの違いについては、MAHRE製の強化ピストンを採用していると言うこと以外に言及はされていません。
ヘッド周りやタービンなどは、335iのN54B30Aから変更されているかどうかは不明です。
もし変更されていないとすると、新型B3のエンジン・チューニングは、「パワー/トルクの増大はブースト・アップだけで実現し、それに対応すべくMAHREのローコンプ・ピストンで圧縮比を下げました。あとはSiemens MSD80がうまくやってくれます。以上!」ってなことになるのでしょうか。

なんだかつまんねぇな・・・(独白)。
もちろん、ターボ・チューニング故に吸排気系や冷却系などにも手を入れているとは思いますが、エンジン本体のチューンがこれだけだったらちょっと寂しい気がします。
とは言え、ALPINA社はチューニング内容を殊更に喧伝するようなメーカーではありませんので、これ以外にも多数のALPINAチューンが施されているものと思いたいところです。


B3_Biturbo_Diagramm.JPG数値上で面白いと思ったのは、最高出力を5500-6000rpmと500rpmに亘って発生し続ける点。
レブ・リミットは7000rpmに設定されているようです。
トルク・バンドは335iの1300-5000rpmという驚異的な広さには及びませんが、1200rpm付近で既に335iの最大トルク値を超えていますので、やはり低回転域から物凄く速いんでしょうね〜。

タイヤ/ホイールの標準サイズは、前後ともに旧B3と全く同じ。
大幅なパワー/トルク・アップを果たしているのに、これは意外でした。
タイヤの銘柄は頑なに(笑)ミシュランPS2。
ランフラット・タイヤを採用しないのは、やはり頷けるところです。
「敏捷で極めて機敏なハンドリング」「ニュートラルで柔軟なサスペンション」などの記述から、少なくとも足回りについては、これまでと同様のコンセプトでセッティングされていくのでしょう。


B3_cockpit.jpg内装についても、ALPINA流が踏襲されるのでしょうね。
レザー・インテリアが標準と書かれているように読めましたが、これは私の英語力の無さからくる誤解かもしれません(汗)。
それと、アナログ式の油温計が装備されたと言うのはちょっと羨ましいですね。

・・・なにせ英語のリリース文ですので、誤訳も多々あるものと推察されます(汗)。
なので、皆さんも是非リリースを読んでいただき、本記事中におかしい点があれば遠慮なくお知らせ下さい。
あ、それとターボ・チューンに関しては、英語以上にわかってません。
その道に長けた方(笑)もいらっしゃると思いますので、併せてご教授いただければ幸甚です。
よろしくお願いします(←他力本願)。
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