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東京モーターショー2013[後編] [automobiles except My B3]

前編に引き続き、第43回東京モーターショーの見学記です。

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フォルクスワーゲン・XL1。
1リッターあたり111kmも走る(!)と言うプラグイン・ディーゼル・ハイブリッド車で、ほぼこのまま市販されるのだそうです。
東京で見られることは知らなかったのでビックリしましたが、写真から受けていた実験車然とした印象は一変、明るいオレンジにペイントされた実物は小型のスポーツカーのような雰囲気を漂わせていました。
ただ、いくら空力向上のためとはいえ、リア・ホイールのカバーはちょっと・・・。
パンクの際、タイヤ交換が面倒じゃないですか(←そこか?)。

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私の中ではボルボと言えば850エステート、或いは「空飛ぶレンガ」こと240ターボ(古いな・・・)。
ですが、現行モデルはいずれもスマートでおしゃれなスタイルへと変わっていました。
ターン・テーブル上のコンセプト・クーペはネオ・クラシック的なデザインで、なかなかカッコ良かったと思ってます。
ルノーのコンセプト・モデル、デジールもまたキョーレツなインパクト。
跳ね上げ式のドアはなぜか左右でヒンジが逆についており、左側は前ヒンジで、右側は後ヒンジで開くようになっています。
カウンタックもビックリです(笑)。

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コンセプト・カーなどの無いマツダのブースですが、新型のアクセラを観に行きました。
映像/画像で見るよりも、実物は遥かにカッコ良かったですねぇ。
2.2リッターのターボ・ディーゼル+6速マニュアル・トランスミッションを積んだモデルを選んだりすると、とても楽しいクルマ・ライフを送れるような気がします。
アテンザも然り、最近のマツダ車のデザインは本当にイイと思いますし、走りも良さそうなイメージがあります。
あまりエコエコ言わずに(笑)、「走る歓び」を標榜する企業姿勢にも大いに共感できます。
ロータリー・エンジンの復活は厳しそうですが、これからも楽しいクルマを作っていってほしいなぁと思いました。

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大手の自動車メーカー以外でも、極めて興味深いクルマを展示しているカロッツェリアのブースがいくつかありました。
カナダのスリー・ホイーラー専業メーカー、カンパーニャ・モータースのT-REX14RとV13R。
実物を初めて観たのですが、スポーツ・バイクのエンジンを積んだ「リバース・トライク」と呼ばれる三輪自動車は、窓もドアもなく過激さ満点です。
大笑いしながらすんごい勢いでT-REXを走らせているオッサンのビデオ映像を、食い入るように見つめてしまいました(汗)。
3台のハンドメイド・スポーツカーを展示していたKEN OKUYAMA DESIGNですが、おおっ!と思ったのがヤンマー・Yコンセプト・YT01。
そう、トラクターです(笑)。
スペックとかはまったくわかりませんが、迫力満点でとにかくカッコ良かったですよ。

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オーストリアの高性能バイクでおなじみのKTMは、クロスボウGTを出展していました。
これまでのクロスボウに無かったフロント/サイド・ウィンドウやワイパーを装備、実用性もバッチリです(←ホントか?)。
クロスボウは神奈川県の大黒PAで実車を観たことがあり、「なんじゃこりゃ!」とビックリ仰天したものですが、窓がついたとは言え相変わらず「なんじゃこりゃ!」レベルのポジティブ・インパクト。
ちなみに乗降するときは、前ヒンジのサイド・ウィンドウを開けるのだそうです。
・・・やっぱり、ドアは無いんですね(汗)。
また、今回のモーターショーにはイタリア車メーカーは参加していないのですが、ビーウィズ社という佐賀県のオ ーディオ・メーカーのブースに超高級スポーツカー、パガーニ・ウアイラが展示してありました。
初めて観るウアイラ、そのカーボン・ボディのスタイリングは素晴らしくカッコいいのですが、ウアイラ専用のオーディオ・システムを日本の新進メーカーが作っているというのも、何だか嬉しく思いました。

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「コレがこのまま公道を走るのか・・・」と感動したのは、BMW i8。
「コレがこのまま公道を走っていいのか?」と戦慄したのが、ラディカル・SR3 SLです。
その存在を知ってはいましたが、目の前にあるSR3は、どこからどう見ても100%レーシングカー。
展示車輌なのに、フロント・カウルに敢えてダミーのナンバー・プレートを装着しているのは、公道を走れるってことをアピールしているんでしょうかね(笑)。
いや~、素晴らしいですこのクルマ。
念のためスタッフのおにいさんに確認してみると、「もちろんこのまま公道を走れますよ。フォードの2リッター・エンジンで、街乗りも快適です」とのこと。
しかしまぁ、こんなのが街中を走っていたらみんなビックリして、中には通報する人もいるんじゃないでしょうか・・・。
賛辞の念を最大限込めて「イカレてるよねぇ、このクルマ」と言ったらスタッフのおにいさん、満面の笑顔で「ありがとうございます!」だって(笑)。

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巨大なブースを構える、メルセデス・ベンツ/AMG。
コンセプト・Sクラス・クーペはその名の通りSクラスをベースとしているようで、そのサイズも含めて何の制約も受けずに作られたんだろうな~と思わされます。
デカいだけでなく、繊細な美しさをも兼ね備えたこのラグジュアリー・クーペは、現行CLクラスの後継としていずれデビューするとのことです。
生産終了となるSLS AMGは、文字通り最後のリリースとなるGTファイナル・エディションを展示。
このクルマも実物を観るのは初めてですが、超ロング・ノーズとガルウィング・ドアは、やはりインパクトがありますね。
そしてこれまたワールド・プレミアとなった、S65 AMG。
5.5リッターV8エンジンのS63 AMGだって凄いのに、S65は6リッター!V12!しかもツイン・ターボ!
えぇい、これでもか!(ひぃ~)

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最後は、ホンダ・ブース。
わずか1.5リッターのV12エンジンを積んだ50年前のF1マシン、RA271が鎮座するエントランスを抜けていくと、本日一番の人だかりができていました。
復刻された幻のマイクロ・スポーツカーであるS360と並んで展示されている、S660コンセプトです。
ビートの再来と言われ、市販が予定されているS660は予想以上のカッコ良さ。
ホンダはやっぱり、こういうクルマを作らなきゃいけません(笑)。
そしてもう一台は、この目で観るのを楽しみにしていたNSXコンセプト。
ハイブリッドで走るミドシップ・スポーツ、こちらも近いうちに市販されるとのことですが、これまたカッコ良すぎて見とれてしまいました。

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東京モーターショーへ行くのは、三菱・ギャランを目当てに晴海へ行った1987年以来、実に26年ぶりです。
アメリカやイタリアなどからの出展が無かったのは残念ですが、それでもKさんとあーだこーだ言いながらいろんなクルマを眺めるのは本当に楽しくて、広い会場を足腰が痛くなるほど歩き回ってしまいました。
クルマ離れを憂う昨今ではあるものの、若者や家族連れの来場者も思ったより多かったような気がして、ちょっと嬉しかったです。
2年後に予定されている次回の東京モーターショーも、今から楽しみになってきました(笑)。

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root-t

wataさん、こんばんは。
 モーターショウ、私も平日に行きましたが、人の多いこと。 早々に退散しました。
 HONDAのブースで、葉巻型のRA271を見たときは感激しましたね。
車もF1も知らない子供のころですが、フロントに描かれた日の丸はよく覚えています。
  ロータスのジム・クラーク、BMRのグラハム・ヒル
なぜかこの二人の名前はお題目のように覚えているんですね。
 S360もよかった。いま、このスタイルで販売しないかな?迷わず買ってしまいます!
by root-t (2013-12-08 20:34) 

wata

root-tさん、こんにちは。

私が行ったときは時間帯が良かったのか、めちゃくちゃ混んでるって感じではありませんでした。
が、やっぱり人の多いところは苦手です(涙)。

RA271のコクピットを覗いたとき、鹿屋の航空基地で見た零戦五十二型の操縦席を思い出しました・・・。
ちなみに私が観ていたF1はJPSカラーのロータスや6輪のタイレルですから、もっと後のことですね。
S360はレストアなどではなく、残っていた図面やパーツを元に一から作ったと聞きました。
信じられないぐらいちっちゃくて、素晴らしく魅力的なクルマですよね!

by wata (2013-12-09 00:09) 

ゴウ@神戸

ルノーのコンセプトカーはもしかして、左右どちらにも
開けられる冷蔵庫のドアと同じシステムなのでは?
便利なような、そうでもないような…
by ゴウ@神戸 (2013-12-09 19:54) 

wata

ゴウさん、こんにちは。

左右どちらにも開けられるドアは、作るのが難しそうですよね。
左右どちらにも開けられないドアだったらカンタンに作れそうですが、それではクルマに乗れませんからねぇ・・・。
うーん、困った(←何が?)。

by wata (2013-12-09 20:59) 

K

小さな子供が、食い入るように車を眺めているのを見て、
かつての自分を見たようが気がしました。
純粋にカッコいいものには、理屈なく惹かれるのだと思います。
今回、その象徴がホンダのS660だった、そんな気がしました。

by K (2013-12-09 22:09) 

wata

Kさん、こんにちは。

私がガキの頃には、スーパーカー・ブームがありました。
あまり記憶が定かではありませんが、友達とどこかのショウでカウンタックの12本出しマフラーに仰天した覚えがあります。
Kさんと二人、五十前のオッサンが嬉々としてショウ・カーを眺めているのも、本質的には同じかもしれませんね(笑)。

by wata (2013-12-10 00:32) 

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