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RECS [about My B3]

5月中旬、自宅から比較的近くにあるファクトリーのステラモータースにて、B3にワコーズ「RECS」を施工してもらいました。

RECSは「Rapid Engine Cleaning System」の略で、エンジン・オイルや各種ケミカル類で定評のあるワコーズが開発した吸気系~燃焼系統洗浄システム。
メーカーのパンフレットには、『高性能洗浄剤の洗浄効果により、インテークマニホールド・吸気バルブからピストンヘッド・シリンダーヘッド、さらに排気バルブまで短時間で洗浄し、燃焼状態を改善します。これにより有害排出ガスの低減・燃費改善・始動性向上・パワー回復・振動低減・アイドリング安定の効果を発揮します』とあります。
潤滑系統は定期的なエンジン・オイル交換と「モチュール・エンジンクリーン」でコンディション維持を図っていますが、燃焼系統は通常のメンテナンスで掃除できるものではありません。
そんなわけで、特に不調があったワケではありませんが、B3にRECSを試してみようと思い立った次第です。

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ステラモータースは、今回が初訪問。
事前に電話で予約を入れておいたため、到着後すぐに作業を開始してくれました。
どうやらインテーク・マニホールドに接続されているバキューム・ホースを外し、そこからRECSの溶剤を吸わせていくようです。
その仕組みや器材は点滴そのものであり、注入は極めて少量ずつであるため、インマニ内の負圧で霧状化されて燃焼室へと吸い込まれていくのでしょう。
エンジンは基本的にアイドリング状態で放置されているものの、スタッフの方が時折アクセルを煽ると、テール・パイプから刺激臭を伴った白煙がモクモク。
「白煙=エンジン内部の汚れ」だと勘違いする人が多いとのことですが、これは余分なRECSの溶剤が排出されている状態なのだそうです。
そんなこんなで作業は小一時間ほどで完了、店を後にしました。

RECSは施工中に汚れを落とすだけではなく、残ったカーボン等に浸透した溶剤が施工後100kmほど走るうちに効果を発揮して、エンジン内部をキレイにしてくれるとのこと。
で、大菩薩や奥多摩只見から阿武隈栃木県北西部などを走らせて、施工後2,800kmほどが経過しています。
しかしながら正直申し上げて、B3の走りに変化を感じることはできませんでした。
一応注意を払いながらアクセルを踏んだり離したりしていたのですが、レスポンスや加減速、パワー感&トルク感からサウンドに至るまで、施工前後で明確に体感できる違いは無かったのです。
また、期待効果のひとつに挙げられている燃費についても、2,800kmで平均9.2km/L程度。
高速走行が多かったRECS施工前の九州グランド・ツーリングの10.6km/Lはできすぎだとしても、施工後の9.2km/Lはエンジン・オイルやスパーク・プラグ、タイヤまで新品に交換した上での値ですから、燃費の改善も認められなかったと言わざるを得ないと思います。
・・・でも、なぜ?

E36/M3に乗っていた頃には、ワコーズのエンジン・オイルや添加剤などを使っていた時期もありました。
B3では、先日3年ぶりに投入した同社の「パワーエアコン」のおかげで、エアコン・コンプレッサーの作動音が格段に静かになっています。
そんなこともあって、個人的にワコーズは信頼に足るケミカル・ブランドだと考えており、RECSの洗浄能力についても疑いのないところだと思っています。
それでも今回RECSの効果を体感できなかったっつーことは、そもそもB3のエンジン内部があんまり汚れてなかったっつーことなのでしょう。

難しいことはよくわかりませんが、カーボンなどの汚れが発生する原因のひとつに、「低負荷・低回転・短時間走行」があると聞きます。
しかし、私ゃB3を街中で走らせることは殆ど無く、用もないのに高速道路や郊外をドライブしているだけですので、相対的にエンジン内部が汚れにくいような使い方をしてるんじゃないかと思ってます。
ちなみに国土交通省/道路交通センサスの統計情報によれば、ニッポンの道路の旅行速度は35~38km/h程度だとのこと。
これに対して現在B3のオンボード・コンピュータが示している平均速度は56km/h前後ですから、まずまず幸せに走れていると思います(笑)。
また、RECSを施工してからしばらく走ると溶かされた汚れでエンジン・オイルが黒くなるため、早めに交換したほうが良いとも聞いていました。
が、私のB3は施工後2,800kmほど走った後でもオイルの汚れは普段と変わりませんので、次回の交換も通常通りのサイクルで行おうと思っています。

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残念ながら、私のB3ではRECSの効果を実感することはできませんでした。
しかしそれは「エンジンがあまり汚れていなかったことの証左である」と考えていますし、また、体感に至らないまでも何らかのクリーニング効果はあるでしょう。
そんなわけで、やってみて損は無かったと思ってます(笑)。

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アル(aluu)

ご無沙汰しております。

RECSを施工されたのですね。
wataさんのB3には、恐らくあまり効果がないと想像致します。
自分も、オイル交換をほぼwataさんと同じペースでやっておりますが、
先日オイルパンよりオイル漏れがあり、ガスケットを交換して貰いました。

その時にスラッジの付着状況を確認したのですが、かなり綺麗な状態でした。また、排ガスの測定値もかなり良好でした。

wataさんより、遙かに遅い平均速度の自分の愛車であってもそんな状態ですから、wataさんのB3は言わずもがなでしょう。

きちんとオイル管理されている車の場合、エンジン内部の汚れは自分たちが想像している以上に綺麗なのかもしれません。

個人的には、ひょっとしたら、BPオイルのクリーンガードとやらの効果があるのかも ? と思っています。
by アル(aluu) (2013-07-07 12:53) 

wata

アルさん、こんにちは。

エンジン・オイル交換は、やはりメンテナンスの基本ですよね。
私はあまり神経質にはならず、5,000km~8,000kmぐらいで換えていますが、あとはちゃんと走らせてやればもう十分だと思ってます。
ただ、吸気系統や燃焼室内の汚れは、オイル交換で直接どうにかなるもんではありませんので、今回RECSを試してみた次第です。
・・・結果、体感できませんでしたけどね(笑)。

by wata (2013-07-07 16:50) 

HAM@八王子

うわっ、ビックリした(笑)
実は、私も先日ここに行ってきましたよ。目的はRECS。

どうせ行うなら、施術の確かなところにしようと思い立ったのがきっかけ。
同じことを言われました。Webとかで、白煙もくもく・・・汚れがでましたねぇ・・なんて言うのは逆にまったく溶剤が浸透していない証拠。
いかに白煙を出さないで施術するかなんですよ・・・と。

なるほど。材料が同じでも調理法を間違えると、美味しいものも美味しくなくなるか?と思った次第。

さらに、効果を確実にするために通常の1.5倍量を使用しますとも言っていました。

そもそも、メインテナンス項目。体感云々よりも長期生存のための的な?
by HAM@八王子 (2013-07-07 17:16) 

iカブp

こんにちわ。
そういえばワタシも同じところでM3BにRECSを施工してもらいました。
買ってから間もないころで、少しでも調子がよくなればとの思いでした。。
M3B(たぶんCも)の場合は、6つあるスロットルバルブの後ろにちょうどよい挿入口があるようで、6回に分けて吸わせていました。
その後もフューエルラインやインマニのクリーニング、エンジンフラッシングといったメニューを試しています。

そんななかで、いちばん効果を感じたのはオイル交換のおまけでもらった燃料添加剤かも(笑)。もろドーピングなので比べちゃいけないですけど。
wataさんの場合は、「wataにRECS」ってヤツではないですかね。以前、タイヤの投稿でそんなのがあったような気がします。いつも元気にエンジンを回しているおかげで、燃えカスなんぞは残らなーいということなのでしょう、きっと。。

by iカブp (2013-07-07 18:22) 

zen

僕も車検時にRECSを施工してもらおうと思ったのですが、取り扱いがない所でしたので「MENTEC]を施工しました。
結果は、wataさんのB3同様、これまでと全く変化なしでした。
なので、B10も比較的汚れていないということでしょうか?

・・・ おいらの心のように(汗)・・・

えー、っと、。
by zen (2013-07-07 21:53) 

よっちゃき

私も1年ほど前RECSやりましたが残念ながら体感できる効果はありませんでした。
そして、やはり、エンジンの内部がもともと綺麗だったのだ!という結論を出しました。笑

記事にしていればwataさんが施工することもなかったかな?と後悔しております。
が、ご自分で納得なさるのも大切ですよね。
話を伺っていたら全力でお止めしましたね。だって私よりはるかに全開時間が(以下略。笑
by よっちゃき (2013-07-07 22:41) 

wata

HAMさん、こんにちは。

ステラモータースまで施工に来られたとは、こちらもビックリです!
RECSはあちこちのカー・ショップだけでなく、今や自動車ディーラーでも導入しているところがあるみたいですね。
ここはボッシュ・カーサービスの店でもあり、このテのクリーニング系サービスも多数実績があるようで、仰るとおりウデは確かなのだろうと思ってます。

RECSを施工するにはB3 GT3は買ってからそれほど経っていないような気もしますが、HAMさんもかなりマイレッジを稼ぐ人ですもんね(笑)。
そもそもE9x以降のB3は直噴エンジンですから、カーボン・クリーニングを実施する価値は大いにあると思いますよ!

by wata (2013-07-07 23:09) 

wata

iカブpさん、こんにちは。

おぉ、ここにもご同輩がっ!
M3のようなマルチ・スロットルのクルマにはRECSを施工できないと言うショップもあるようですが、ここはちゃんと6回に分けて点滴をブッ込んでくれるんですね。
他にも燃料系統や潤滑系統までフルコースでのクリーニングをされたようですが、私ゃさすがにそこまではできません(汗)。

ちなみに「wataに08」は、「猫に小判」や「豚に真珠」と同義です(涙)。
http://alpina-b3.blog.so-net.ne.jp/2012-01-08

by wata (2013-07-07 23:10) 

wata

zenさん、こんにちは。

「メンテック」は、私も3年前に施工してもらったことがあります。
その際は効果を実感することができたようですが、RECSとは洗浄するルートも異なりますし、何よりも汚れ具合の違いもあるでしょうから、一概に比較することはできませんけどね。
http://alpina-b3.blog.so-net.ne.jp/2010-07-03-2

ちなみに私、zenさんの心がどんだけ汚れているのかは存じ上げません。
ご了承下さい(汗)。

by wata (2013-07-07 23:11) 

wata

よっちゃきさん、こんにちは。

いやはや、またまたご同慶の至りです(伏)。
ご他聞に漏れず、私も施工前はWeb上で「効く」「効かない」と様々な先達の経験を拝見させていただきました。
が、そんなもんはあまり関係なく(失敬)、やりたいと思ったらやっちゃうんです。
なので、よっちゃきさんが記事にしていたとしても、とりあえずRECSを試していたことでしょう。

逆に、「小腹が空いたのでラーメン二郎で超大盛り豚ダブルの辛めに野菜ニンニク背脂マシマシをペロリと完食」なんて書かれても、マネしません。
・・・いや、マネできません(汗)。

by wata (2013-07-07 23:13) 

つくばの松

私も2年前に施工しました・・・

全く持って同様の結果、検証でした (その3・・笑)
by つくばの松 (2013-07-08 05:37) 

M郎

数年前にいろいろな施工を試しましたが、せっかくお金をかけているので、体感できなくても車にはプラスになっているのではないかと思い込むことにしていました。
最近では、修理・消耗品・ガソリン代等の費用が多くかかるので、車に良いことはやりたくてもやれない状態です。
GTの費用も捻出しなければなりませんしね。
二コルの某有名セールスマンが
「アルピナのエンジンは、オイル管理をしていれば30万Km持ちますよ」
と言っていました。
これからもエンジンをガンガン回して、カーボン・スラッジをフッ飛ばしながら、走りまくりましょう。
by M郎 (2013-07-08 21:13) 

amataro

wataさん こんにちは
最近いろいろなクリーニングメニューがありますね 
私もビルシュタインのやつを検討していて、いろいろと調べてみましたが、おっしゃるようにただやれば良いという訳でもなくて、ショップの経験とかノウハウがあるみたいですね
さすがにあまり回せてない私のエンジンには効果があるんじゃなかろうかと思ってますが、みなさんあまり体感されていないようですねぇ
by amataro (2013-07-08 22:10) 

SHERRY

こんばんは。

ワタシは一昨日RECSを施工しましたが、白煙云々の件は事前に抱いていたイメージと違っていて驚きました…(“白煙噴く=汚れ落ちる”と思っていました)

施工の結果、デミオから出た白煙は皆無と言っていいほどのものでしたが、“加速が若干ですが良くなる、エンジンがスムーズに回る、エンジンノイズが減る、エンジンブレーキの利きが弱まる”等、価格以上の効果が認められました。

短距離走行が多く、エンジン内部が汚れていたのもあるとは思いますが、小排気量(1,300cc)の非力なエンジンであることも、効果が体感できることに繋がっているか…と考えながら、今回の施工に独り満足しています。
by SHERRY (2013-07-08 23:43) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

そうですか、松さんも・・・。
やはりある程度の距離を走らせたクルマのオーナーとしては、RECSはなかなか魅力的に見えるプログラムですよね。
ご同慶の至りにも、程があります(笑)。

by wata (2013-07-09 01:15) 

wata

M郎さん、こんにちは。

はい、通常のメンテナンスをしっかりやって、元気よく走らせてやればそれでいいんだな・・・と思いました。
今回のような特別なプログラムは、例えばエンジンの調子が悪くなったりしたときに改めて考えればいいんですよね。

ちなみに、個人的にこれまで最も効果を体感できたクリーニング・サービスは、2008年に施工した「REVO EXE」でした。
半日がかりで燃料-燃焼系統と潤滑系統とを洗浄し、その効き目にビックリした覚えがあります。
高いんですけどね・・・(汗)。
http://alpina-b3.blog.so-net.ne.jp/2008-02-14

by wata (2013-07-09 01:15) 

wata

amataroさん、こんにちは。

S65B40A型エンジンもそろそろクリーニングを、って感じですかね。
RECSのように吸気系統から燃焼室を洗浄するサービスや、燃料と混合させてインジェクターからキレイにするメニュー、はたまたオイル・ラインを洗うフラッシング・プログラムなど、それぞれいろいろあって迷っちゃいますねぇ(笑)。
でもプラグの熱価やレッド・ゾーンなどを見る限り、Mエンジンはやはり「回すように作られている」と思いますので、ガンガン回してクリーニング費用を浮かせちゃいましょう!(←いや、ガソリン代が・・・)

by wata (2013-07-09 01:15) 

wata

SHERRYさん、こんにちは。

一昨日の施工とは、超タイムリーですねぇ!
しかもバッチリ体感できたとの嬉しいご報告、どうもありがとうございます。
なるほど仰るとおり、施工前のクルマのコンディションだけでなく、エンジンの大きさなどによっても体感できる/できないの差がありそうですね。
更に「白煙皆無で効果覿面」とのことですから、RECSは設計通りの威力を発揮してくれたんじゃないでしょうか。
いや~、羨ましいです(涙)。

by wata (2013-07-09 01:16) 

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