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四国GT2012[3]R321、K4、R378 [drive/touring]

9月4日。
朝5時に起きて部屋のカーテンを開けると、高知県黒潮町の空は朝焼けから青空へゆっくりと移ろってゆくところでした。

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ホースを借りてB3を洗いますが、晩飯の28cmピッツァ・マリナーラが効いたのか、どうも腹の調子が思わしくありません。
そんなわけで今日の朝飯は、海の見えるホテルのレストランで淹れたてのコーヒーとクラブハウス・サンドイッチ・・・ではなく、スポーツ・ドリンクと正露丸糖衣錠です(涙)。

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足摺岬方面へと続くR321は、クルマが多いものの流れは悪くありません。
拡がる青い空の下、白線区間で低速車輌をブッコ抜きまくりつつ、気持ちよく走ることができました。
土佐清水の漁港にB3を乗り入れて一休みすれば、夏空の色をそのまま映す海が美しく、暑いながらもとてもいい気分です。
それにしても、イマイチ身体に力が入りません・・・。
開店直後のドラッグストアでドリンク剤を買って一気飲みしてから、旅を続けます。

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街を出ると、「足摺サニーロード」と名づけられたR321からはクルマがすっかりいなくなりました。
左手に青い海を見ながら5速メインで走り放題、素晴らしいシーサイド・クルージングが続きます。
そんなB3の走りとドリンク剤が効いてきたのか、オッサンはだいぶ元気を取り戻しました(笑)。
予想以上に距離を稼いでいるため途中で国道を離れ、良く整備されているK43で南西のドン詰まり・柏島へと寄り道してみます。
思ったほどの「端っこ感」はありませんでしたが、キレイな海と漁村がとても印象的でした。

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北上するに連れてクルマは増え始め、R321は普通の幹線国道に成り下がってきます。
この先のR56もロクに走れないことが容易に想像できたため、宿毛からは誰もいない山間のK4へと舵を切りました。
以前に一度走ったことのあるこの道は、好きなだけハイペースでイケる豪快な2車線路と、暗い森の中を辿る未改良の1-1.5車線区間とで構成されています。
いずれも極めて楽しく、B3の走りを存分に堪能しているうちに腹の調子もすっかり良くなり、空腹を覚えるまでに回復しました。
「病は気から」にも、程があります(笑)。

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R56に出、沿道の物産センターで煮物と栗おこわを買って軽い昼食とします。
ここからまた幹線国道でチンタラ走行を強いられるのか・・・と思いきや、カーナビにも2008年度版ツーリングマップルにも載っていない真新しい高規格バイパスを発見。
宇和島の市街地などをあっさりパスし、再び海へと向かいました。
左手に静かな法花津湾を眺めつつ、小さな漁港を縫って狭いR378を走ります。
途中を右に曲がり、ステルビオ峠バリに九十九折のK45を駆け上がると、先ほどまで走っていた国道や漁村、そして輝く海が眼下に拡がりました。
素晴らしい景色に、何とも心洗われる思いです。

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宇和海に沿った複雑な海岸線をそのままトレースするR378は、ところどころ改良区間はあるものの、狭隘な屈曲路が延々と続くタフな道。
対向車に注意を払う必要もあり、スピードを上げることもままなりません。
しかし、その苦労を補って余りある海と空と道の景色が、B3のウィンドウ越しに次々と展開していきます。
アベレージはせいぜい30km/h程度でしょう、しかし汚れた街の渋滞で強いられるチンタラ走行とは全く異なる、価値あるスロー・ドライビングだと強く思いました。

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今日の宿は、このR378沿いに海に面して建つ民宿、「Seasideうわかい」。
四国の民宿は魚が旨い、とはクルマ仲間のshimaさんの弁ですが、ここの食事も実に旨かった。
刺身はもちろんのこと、カルパッチョやポワレ、グラタンなど、手間をかけた洋風の魚料理がまた素晴らしく、舌鼓が止まりません(笑)。
静かに暮れゆく海を眺めながらゆっくりと飯を喰い、今日も楽しく走れたことに感謝しつつ風呂に入り、明日もまた晴れることを祈って床に就きました。

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本日の走行距離は、248km。
走行時間は5時間15分、平均速度は47.1km/hでした。

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コメント 6

shima

天気もよさそうで楽しそうですね。民宿の食事は侮ることなかれ結構気合を入れているところが多く私は好きです。ちなみに何枚かの写真は例の新兵器を使いましたね(笑 wataさんの運転姿が映ってるし。。
by shima (2012-09-15 09:26) 

wata

shimaさん、こんにちは。

四国は毎日降ったり晴れたりと天気がコロコロ変わりましたが、この日だけは一日ずっと晴れていました。
ここの民宿は新鮮な魚をいろいろと工夫して出しているとのことで、今回の宿ではダントツの1位です。
しかも2食付で6,500円ですから、「GT宿」として最高の部類に入ると思いました。

「例の新兵器」ってのが何なのかさっぱりわかりませんが、10枚目の写真を見ると、ガードレールの外側かつ4mぐらいの高さから撮ってるような感じですね・・・。
いやはや、写真を撮るのも命がけです(汗)。

by wata (2012-09-15 10:04) 

wakinchan

こんばんは!

旅の醍醐味は、暮れなずむ夕日を望んだのちの、宿泊地と思うことがあります。
さみしうれしい感じ!でしょうか。

快晴の空に、夏も秋も感じとれる雲。
いや~良い季節です^^

明日は台風襲来のなか、佐世保に行こうと企ててます!^^
by wakinchan (2012-09-15 22:59) 

wata

wakinchanさん、こんにちは。

私は基本的に夜は走らず、ツーリングでもなるべく日が暮れる前に宿に入ってダラダラと寛ぐのが好きです。
なので、夕景のキレイな宿はポイント高いですね(笑)。
空には刷毛で掃いたような秋の軽い雲が見えたりもましたが、この日も一日中暑くて夜もエアコンをかけたままでした・・・。

台風の中のドライブ、どうぞお気をつけて。
九州の台風は、関東のそれと違って威力ハンパないですからねぇ(汗)。

by wata (2012-09-16 08:32) 

zen

晩飯に28cmピッツァ・マリナーラ、・・・、・・・、・・・。

私なら翌日動けなかったことでしょう(爆)。

ご自愛くださいませ。

高知って四国の中でも一番行きにくい所ゆえ、地元民以外では知らない走れる道が多い気がしますが、実際はどうなんでしょうね。


by zen (2012-09-16 18:15) 

wata

zenさん、こんにちは。

記事では軽く書いていますが、実際はかなり辛くて、何度もトイレに行きました。
ピッツァ1枚ごときでダウンするほど歳を取ったのか・・・と、気持ちの落ち込みも少なくはありませんでした(涙)。

高知は東西にデカいんですよね。
この翌々日にも高知県内をタップリと走りましたが、海沿いの幹線道路を除けば、イイ道ばかりでしたよ!

by wata (2012-09-16 20:06) 

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