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四国GT2012[2]海と山と川と [drive/touring]

9月3日。
徳島県美波町、大浜海岸の朝。
5時に起床し、波の音を聴きながら宿の前で泥だらけのB3を軽く水洗いしました。
朝風呂を浴び、バイキング形式の朝飯を喰いまくってチェック・アウト。
空は薄曇りで湿気が強く、どうやら蒸し暑い一日になりそうです。

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日和佐の先でR55を離れ、楽しみにしていたK147/南阿波サンラインへと左折。
複雑な海岸線に沿った2車線のワインディング・ランが楽しめるとのことで、四国出身のクルマ仲間・zenさんや、一足お先にこの道を走ったと言う静岡在住・M郎さんからも絶賛のリコメンドをいただいていました。
期待通り、高度を上げて左手眼下に太平洋を見下ろす素晴らしい道なのに、10kmも走らないうちに崩落による通行止め・・・。
どうにも肚が立ちましたが、こればっかりは仕方ありません。
いつかまた走りに来てやるぞちくしょうめ・・・と誓いつつ、泣く泣くUターン。
R55に戻り、大型トラックの後についてチンタラ走ることになりました。
・・・が、何が幸いするかわかりません。
そのトラックのおかげで、少し先の日和佐トンネルを出たところで待ち伏せしていた卑劣なネズミ捕りに、引っかからずに済んだのです(汗)。

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他のクルマとダラダラ走るつまらないR55は、宍喰の町を抜け高知県に入ると様子が一変。
沿道から人家は消え、左手に太平洋を望みながら室戸岬へと延びる豪快な道となりました。
時折現れる前走車を白線区間で片っ端から安全にブッコ抜きつつ、B3のダイナミックなドライビングを心ゆくまで堪能します。
岬を回り、いったん西側に出てからK203/室戸スカイラインへと駆け上がってみました。
この道は岬の尾根を2速⇔3速で走るワインディング・ロードで、アップ・ダウンも絡むなかなかタフなルート。
思いのほかアスファルトの質も良く、B3の履くマランゴーニ・ミトスがキレイに啼いてくれます。
山頂の展望台で一休みしてから、R55までのハードなダウン・ヒルを楽しみました。

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土佐湾に沿って高知市方面へと向かうR55、晴れ間も見えてきて景色はいいのですが、もはや単なる生活&仕事用道路。
長い追越し禁止区間をひたすら制限速度以下で走り続ける軽自動車も多数あり、居眠り運転を誘発されそうにもなります。
そうは言っても他に道は無し、ところどころ現れる白線区間でウサを晴らしつつ、我慢してチンタラと走りました。
高知空港の手前で内陸へと向かうR55とようやく別れ、K14に入った辺りでお腹がグー。
せっかく高知に来たのだから鰹のタタキでも喰おうと思い、B3を停めてスマートフォンで近くの店を検索してみました。
予備知識無しで入った「土佐タタキ道場」で、串刺しとなった鰹のブロックを渡されてビックリ。
店員さんに言われるがまま、豪快に炎を上げる藁でその鰹を焼きました。
どうやらここは客が自ら鰹を焼き上げることが売りとなっている店らしく、後から入ってきたお客さんたちも楽しそうに焼きまくっています。
自分で焼き、スライスしてもらった鰹のタタキは、塩で喰ってもポン酢&薬味で喰っても抜群の旨さでした。

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桂浜に立ち寄り坂本竜馬像を仰ぐ、観光客丸出しの46歳。
それにしても真夏のような暑さで、汗びっしょりになって早々に撤収しました。
すっかり流れの良くなったK14を快調に走り、K23を経由してK47/横浪黒潮ラインに入ります。
4年ぶりに走るこの道は、通行止めだった南阿波サンラインと同様、複雑な海岸線に沿って高所を走るワインディングです。
交通量はほぼゼロですが、ゼブラ舗装やキャッツ・アイなどが仕込んであるため、ほどほどのペースで流すのが吉。
午後の陽光に輝く海を見晴るかしつつ、楽しく走破することができました。
突然の豪雨に見舞われたりしながらR56を南下していきますが、立派な幹線国道のドライブにもそろそろ飽きが来ています。
そこで窪川の先でK329へと右折すると、今度は暗い山の中の1車線路が続くんですから、何とも極端な話です(笑)。
明るい山村に飛び出したところでトイレを借りたのは、JR予土線/家地川駅
1-2時間に1本レベルのダイヤグラムに則ってやってきた1両編成の気動車は、誰も乗降しない無人駅で律儀に停車した後、トンネルの先へ静かに消えていきました。

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R381はところどころ雨に降られることとなりましたが、四万十川に沿って西へ走り放題の素晴らしい2車線路。
先ほどの無人駅で見たJR予土線のワンマン・ディーゼル車に追いつき追い越されながら、4速⇔5速の快速ドライブが続きます。
南へと流れを変える四万十川に従い、R441へとスイッチ。
続くK340と共に未改良の1-1.5車線区間が多く残っていますが、それがむしろいい風情を醸し出しているように感じます。
そして四万十川と言えば、沈下橋。
清流に架かる欄干のない狭い橋はその佇まいが素晴らしく、何とも旅情をそそられます。
そんなわけで、用も無いのにいくつもの沈下橋を渡ってしまいました(笑)。

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中村の市街地からR56を少し戻り、入野海岸にあるホテル「ネストウエストガーデン土佐」にチェックイン。
この先も和食が続くだろうと思われたため、風呂上りの晩飯はレストランでビール片手にピッツァ・マリナーラをいただきました。
パリッとしたクラストとコッテリ濃厚なチーズがたまらなく旨いのですが、どうやら46歳のオッサンに28cmサイズのマリナーラは荷が重すぎたようです・・・。
部屋に戻って苦しい腹をさすりつつ床に入り、海山川を走りまくった今日一日の楽しい思い出を反芻しながら、爆睡へと堕ちてゆくのでした。

本日の走行距離は、392km。
走行時間は7時間50分、平均速度は50.0km/hでした。

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つくばの松

wataさんは私よりだいぶお若いのですが、最近の跳躍における腰の曲がりが気になります・・・・汗

wataさんは私よりだいぶお若いのですが、美味しそうなピッツアが28cmしかないのに満足されているのも、健康上心配です・・・汗汗

たたき・・・・・感動して涙が止まりません・・・大泣!!



by つくばの松 (2012-09-12 21:10) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

ご指摘の通り、東北GTをピークとして以降、跳べてません。
http://alpina-b3.blog.so-net.ne.jp/2012-05-20
四十半ばにして、「引退」の二文字が脳裏にチラつく今日この頃です(汗)。

自分で焼き上げた鰹のタタキは、とても旨かったですよ!
松さんも是非、高知へとお出かけ下さい。
しかしですね、28cmのピッツァはこの歳で独りで喰うにはデカすぎますよ・・・。
こと「食」に於いて松さんは常人では無いのですから、その点を十分に考慮してくださるようお願い申し上げます(伏)。

by wata (2012-09-12 22:06) 

wakinchan

こんばんは!

本場の鰹のタタキめっちゃうまい!ですよね~^^

ディープブルーな車体色に、草熱れを連想する緑、
その場その場で表情を変える路面の鼠色、
そして、暴れ川でもある四万十のブルーグリーン、
調和してるというか、溶け込むというか、美しい写真たちだと思います^^

そして、楽しそうです!^^



by wakinchan (2012-09-12 23:52) 

wata

wakinchanさん、こんにちは。

私、刺身系は全般的に必ずしも大好きと言うワケでは無いのですが、ここのタタキは旨かったです。
はい、ビックリしました(笑)。

デジタル写真の色味は、撮影時の設定やPC上での調整でどうにでもなってしまいますよね。
更に、アルピナ・ブルーは光の当たり具合で「紫っぽい」とか「紺色的」とか見た目も大きく変わりますので、もう何だかよくわかりません(汗)。
ただ個人的に、このクルマの色とデザインは自然の風景によく合うんだよな~と思ってます。
・・・いや、単に街中を走らないだけなのかもしれませんけどね(笑)。

by wata (2012-09-13 19:21) 

SHERRY

お疲れ様です!

4枚目の写真…特に矢印に大笑いさせて頂きました(笑)

実は四万十川は行ったことがなかったのですが、この記事を見て行きたくなりました(テスト空けには…!)

そして、個人的には誠に勝手ですが、「wataさん→和食党」のイメージがありましたので、最後の写真のチョイスは意外でした。

嗚呼…シンハービール片手にピザをつまみたい…!(←試験期間真っ只中)
by SHERRY (2012-09-13 21:48) 

wata

SHERRYさん、こんにちは。

写真ではわかりづらいだろうと思って念のため矢印を書きましたので、気づいていただき何よりです(笑)。
四万十川は、その川沿いを走るだけで素晴らしいツーリング体験ができると思います。
お住まいの高松からはそれなりに距離がありますが、是非一度走ってみて下さいね。

ちなみに私は特に和食ばかりを好むわけではありません。
旅の宿は旅館が主ですので、出てくる料理は和食が多い=メシの記事も和食が多いってだけのことです。
Blogに書いているのは、自身の生活のほんのごく一部だけですからね(笑)。

by wata (2012-09-13 23:47) 

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