GT2011北海道[10]：総括

9月24日の10時30分に小樽を出港した新日本海フェリー「ゆうかり」は、翌25日の定刻朝6時に新潟港へ着岸。
本州の地に戻ったB3は北陸道から関越道をノンストップ＆マイペースで走り続け、地元のコイン洗車場が開くのを待って、旅の汚れを徹底的に洗い流してから自宅に戻りました。

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と言うことで、今回もめちゃめちゃ楽しい旅となりました！
天気には必ずしも恵まれたとは言えませんが、それを差し引いても余りあるツーリング・プレジャーに満たされながら走り続ける毎日。
北海道には、他のエリアでは得られない特別な楽しさがあったと思います。



道は、とにかく走りやすい。
起伏やカーブが緩く、除雪を考慮して幅員を広く取った見通しの良い道が多いため、マイペース走行による爽快＆痛快なドライブを続けることができました。
都市部を避けていたためもあるでしょう、絶対的な交通量は極めて少なく、国道レベルでも先行車ゼロ＆対向車ゼロ状態となることがしばしばです。
郊外路における地元車輌は80km/hレベルで走っており、後続となってもあまり痛痒を感じることはありませんでした。
ただそんな交通環境に因るものか、左コーナーで対向車がショート・カット気味に入ってきたり、夕刻になってもなかなかライトを点灯しないクルマが多かったりもします。
また、特に道北/道東エリアでは沿道に鹿や狐の姿を見かけることもあり、こいつらいきなり出てきたらシャレになんねぇなー（汗）と、少々ビビることもありました。
いずれにせよ安全あってのグランド・ツーリングですから、常に気を抜かず集中して走らせるよう心がけていました。

そんなわけで、高速道路を使わなくても1日400km以上は楽勝で走れてしまう北海道。
もう少しクルマを停めてあちこち歩いたり立ち寄ったりするのであれば300km台に抑えておくべきですが、逆に連日500kmレベルの旅程を組むことも可能だと思いました。
内地では存在し得ない雄大な景色の中を5速⇔6速でターッと走らせ続けると、時間や距離の感覚が狂ってきます。
気分良く走れる道ばかりですので、ロング・ランがまったく苦にならないんですよね。
しかし、東京から京都ぐらいまでの距離を下道だけで毎日走れるのに、それを1週間続けても北海道を周り切ることはできません。
どんだけデカいのよ、って感じです（笑）。

今回、天候よりも気になっていたケーサツ関係ですが、結局のところ姑息な反則金稼ぎには遭わずに済みました。
それらしい姿を目撃したのは誰もいないサロベツ原野でのパトカーによる追尾行動だけで、陰湿なネズミ捕りやレーダー搭載パトカーの待ち伏せ、白バイや覆面パトカーなどの暗躍は一度も目にしていません。
ま、ラッキーだっただけなのかもしれませんけどね（笑）。
ちなみにいくつかの街では、市街地への入口や交番の前などに赤色灯を回したパトカーを駐めており、絶大な抑止力を発揮していました。
秋の交通安全週間ならではの取り組みだと思われますが、このような事故防止施策は大いに評価すべきだと考えています。

北海道を走っていて気づくのは、旅行者の多さです。
ひと目でそれとわかる荷物満載のツーリング・バイクはもちろん、観光地を中心にレンタカーもたくさん走っていましたし、巨大なキャンピング・カーもよく見かけました。
私のような道外ナンバーのクルマを見ることも多く、また、懸命にペダルを漕ぐチャリダーにも手を振って何度かエールを送っています。
シルバー・ウィーク期間だったとは言え、夏休みシーズンも終わったこの時期にこれだけの旅人が走っているとは、さすが北海道。
駐車場や宿、露天風呂などで、ちょっとしたキッカケがあれば旅談義が始まっちゃうのもいいところです。
私も何人かの旅人と、楽しく話をさせてもらっています。
キャンプ場やライダーハウスで仲間を作るバイク乗りの気持ちが、何となくわかるような気がしました。

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雄大な北の大地をひた走った、BMW ALPINA B3。
「グランド・ツーリング2011北海道」は、事故らず壊さず捕まらず、おかげさまで無事に完遂することができました。
充実した素晴らしい旅となりましたが、走りたい道や訪れたい場所はまだまだたくさんあります。
いずれまた遠からず、走りに行くこととなるでしょう。

9泊10日の合計走行距離は、3,822km。
走行時間は54時間11分、平均速度は70.5km/h、平均燃費は10.6km/lでした。

コメント 20

はじめまして。okachoと申します。
数か月ほど前にこのBlogに出会いそれ以来楽しく読ませてもらっています。お陰さまで知ってる道が増えました(笑)
今回の北海道旅行記も臨場感あふれる写真＆文章が素晴らしいですね！僕も写真を撮るのが好きなのですが、wataさんの写真を見るたびに自分ももっと練習しなくてはと思ってしまいますｗ

実は私、現在大学生のガキの分際ながらも車を所有しており、休みのたびにその辺に走りにいくのが大好きです。（まあその車というのもwataさんのB3とはマニュアル・トランスミッションでエンジンがNAという点くらいしか共通点がないしょぼい車ですが・・・）北海道は是非とも走ってみたい道なんで、もし走る機会ができればwataさんのルートを参考にさせていただこうと思っています。
by okacho (2011-10-15 15:00) 

okachoさん、はじめまして。

アクセス＆コンタクトしていただき、どうもありがとうございます！
お褒めいただけるほどの文章力も写真力も無く、いいかげんな感じでもう6年もやってますが（汗）、もしよろしければこれからも是非お立ち寄り下さい。

私が初めて北海道に行ったのは、「大学生のガキ」の頃でした（笑）。
今から20年以上前、全線開通したばかりの東北自動車道で青森まで行き、大間からフェリーで函館に渡ったのです。
okachoさん、大学生でクルマ（しかもMT車）を走らせるのが大好きだなんて、サイコーじゃないですか！
車種なんてカンケイないですよ、是非とも自分のクルマで北海道へ行き、思う存分走らせてきて下さい。
素晴らしい景色があちこちに拡がってますから、写真だって撮り放題ですよ。
「もし走る機会ができれば･･･」じゃなくて、走る機会を無理矢理に作ってでも行くんです（笑）。

by wata (2011-10-15 16:43) 

wataさん、こんにちは。
骨折せず、無事にご自宅に到着されて何よりです（笑）。


＞いずれまた遠からず、走りに行くこととなるでしょう。
そうですか？
期待してお待ちしております（笑）。

by nikukyu- (2011-10-15 18:57) 

nikukyu-さん、こんにちは。

はい、おかげさまで無事に帰ってくることができました。
ま、正確に言うと、フロント・スポイラーの小傷が増えたりしているのですが、これはまぁ勲一等旭日大綬章バリの勲章というコトで（←そうか？）。

北海道はですね、上陸して何日も経たないうちに「また来よう」と思うようになりました。
そんなわけで、次回もまたお会いしましょう。
待ち合わせは宗谷岬の駐車場ってことで如何でしょうか？（笑）

by wata (2011-10-15 19:53) 

９泊１０日のツーリングなんて羨ましい限りです。

でも、wata さんがブログにアップされるので訪れたこともない場所を楽しませてもらうことができます。

今度は沖縄の写真が見たいですｗ
by koji (2011-10-15 22:20) 

kojiさん、こんにちは。

そうですね、フェリーで2泊しているとは言え、10日間のツーリングはこれまでの最大規模だったかもしれません。
でも、そんだけ走っても北海道は回りきれないんですよねぇ（涙）。

･･･で、沖縄の写真がご覧になりたいと？
Yahoo!やGoogleなどで「沖縄」で画像検索を実行すると、アホほどたくさんヒットします。
是非、お試し下さい（頷）。

by wata (2011-10-15 23:33) 

初めまして。以前から拝見させていただいておりましたが、我慢しきれず（←何を？）コメントさせていただきます。
いや〜、もう、素晴らしすぎます。文才のない私には褒めきれませんが、車も写真も文章もステキ過ぎです。あんまりにも素敵なのでwataさんのblogへアクセスした後は、自分がGTへ出かけているよう気分になってしまって仕事したくなくなります。wataさんのようにタイヤのショルダーを削り飛ばすような走りはできませんが(^^;)、ホント遠出したくなってしまいます。これからもワクワクしながら、楽しませていただきます。
B10(E39ベース)に乗っておりますが、なかなかエンジン回しに行けない同世代オヤジでした。長文失礼しました m(__)m。

by chon2 (2011-10-16 00:42) 

お疲れ様でした・・・

しかし、3,822ｋｍですか。綺麗な写真で素晴らしい内容を見せられ、読者として本当にストレスが溜まりました（爆）
個人的には、①今回文章の語調が違う（クールで客観的）、②やたら飛び跳ねている人が写っている・・・・などが特徴かな～などと読者として分析しました（笑）
・・そういえば、タイヤどうでしたか？（まだ山ありますか？）





by つくばの松 (2011-10-16 05:54) 

chon2さん、はじめまして。

コメントをいただき、ありがとうございます！
写真も文章もそんなに褒めていただけるレベルにはまったくありませんが（汗）、これからもこんな調子でBlogを続けていくんじゃないかと思われますので、おヒマでしたらどうぞおつき合い下さい。

ALPINA B10、イイですねぇ！
B3よりもむしろロング・ツアラーとして適しているクルマなんじゃないかと思いますので、chon2さんもどんどん走らせちゃって下さいね。
ちなみにですね、私は「タイヤのショルダーを削り飛ばすような走り」なんぞやっちゃーいませんので、くれぐれも誤解無きようお願い申し上げる次第です（伏）。

by wata (2011-10-16 10:23) 

つくばの松さん、こんにちは。

あの、私のBlogでストレスを溜めないでいただきたいのですが･･･（汗）。

①については、過去にも「だ・である」調でGT記を書いたことがあります。
特に「クール」では無いと思いますが（笑）、旅先で書いているからこんな調子になるのかもしれませんね。
②については、人間、だだっ広い絶景の中に独りぼっちになるとつい奇行に及んでしまう、と言うことなのでしょう（汗）。

おかげさまで、タイヤの山はまだあります。
走行距離は現時点で4,700kmですから、あと10,000kmはイケるでしょう（←ホントか？）。

by wata (2011-10-16 10:25) 

お疲れ様でした。
私も北海道に車持ち込んでやってみたくなりました。強烈に。
でも、もうシーズン終わりですよね…。
となると来年か。
でも、体重増加のために、wataさんほどの
跳躍が期待できないのが残念です…？？
by s_saigo (2011-10-17 10:43) 

度々の“ジャンピング・ショット”、お疲れ様でした。
今回の旅のテーマは、↑これですよね！？
四十路を感じさせぬ跳躍力に感服いたしました。

ツーリングをしながら、気になった場所にクルマを停め
気ままな時間を感じながら写真を撮る、
一人旅ならではの過ごし方です。
by K (2011-10-17 15:19) 

こんにちは(^^)
GT2011北海道、楽しく読ませていただきました！
3822㎞ですか！サスガ北海道です。
ワタシも学生時代に1度だけバイクで回りましたが、スケールの大きさに驚いたものです。
素晴らしい写真が何枚もありましたが、やはりベストショットは↑ですね！
何と言っても、ジャンプしている方のポーズがファンキーです(^^)
by zdm1929 (2011-10-17 16:39) 

s_saigoさん、こんにちは。

ダラダラGT記、ご覧いただきありがとうございました。
北海道は今週辺りから平地でも雪が降り始めるようですので、仰るとおり、今シーズンはもう終了かもしれませんね・・・。
なので、今からお仕事を調整して来年は是非行ってみて下さい。
フェラーリ・360モデナかポルシェ・911GT2か、どちらを持ち込んでも楽しいと思いますよ。
滑走路みたいなストレートでどんだけ出るのか、存分にお試しいただけることでしょう。
なお、ドライバーの跳躍力はツーリングと全く関係ありませんのでご心配なく（汗）。

by wata (2011-10-17 19:40) 

Kさん、こんにちは。

「今回旅のテーマはジャンピング・ショット」
↑コレは大きな誤解ですが（汗）、思わずジャンプしたくなるような絶景ばかりだったことは間違いありません。
誰もいない草原などでセルフ・タイマーによる撮影を敢行、しかしタイミングがなかなか合わずに何度もジャンプさせられ、体力を消耗し足首を痛めることもしばしばでした（涙）。
四十路も半ばを越えて尚、くだらないことを一生懸命やるのが大好きな私にとっては、心に強く残る素晴らしいツーリングとなったのです（←そこか？）。

by wata (2011-10-17 19:41) 

zdm1929さん、こんにちは。

はい、新潟までの往復を除いても、道内を3,000km以上走ったことになります。
しかし、まったく疲れてないんですよねぇ。
楽しけりゃ、何日でも何千kmでも走れるんじゃないかと言う気がしました。
北海道GT3,000kmよりも、首都高で渋滞5kmのほうが遥かに疲れると思います（笑）。

今回のベスト・ショット・・・いや（汗）、ラスト・ショットは、20日の朝に開陽台で撮ったものです。
セルフ・タイマーをセットしてから高さ1mほどの柵によじ登り、力の限り跳躍！
・・・正直、着地に失敗して捻挫でもしようものなら、GTはこの場で終了していたものと思われます（汗）。

by wata (2011-10-17 19:42) 

wataさん
無事ご帰還お疲れ様でした。
Blogはずっと自分が旅しているような感覚でみておりました。
走行地図を見ると北海道の陣取り合戦のような図でおもしろいですね。
それにしても良く走りましたねぇ。。まだまだ走りましょう。
ちなみにみなさん勘違いされているとはおもいますが、最後のショットはジャンプではなくどっかから落下しているところを撮影したものだと思われます。（ってどっから？）
by shima (2011-10-17 21:08) 

shimaさん、こんにちは。

「Blogはずっと自分が旅しているような感覚でみておりました」ってのは、書いた本人としてはとっても嬉しいですよ。
でも、shimaさんにもやっぱり現地を走ってほしいです。
ALPINAロードスターをフェリーから降ろし、屋根を開けてアクセル踏んだら･･･嗚呼ッ！（発射）

最後の写真がもし「どっかから落下しているところを撮影したもの」だったら、私は今頃入院か、もしくは鬼籍に入ってるものと思われます（汗）。
そう、勘違いしているのは皆さんではなく、他ならぬshimaさんなのです！（ズバリ）

by wata (2011-10-17 21:27) 

こちらのブログを拝見していたら、やはりレンタカーではなく自分の車で北海道をゆるゆる回ってみたくなりました。

写真も気持ちいいですね。
by Macky (2011-10-22 09:51) 

Mackyさん、はじめまして。

コンタクトいただき、ありがとうございます！
こんな按配でダラダラとやってるBlogですが、おヒマなときにでもお立ち寄りいただけると励みになります。

そうですね、忙しい人にとって北海道ドライブと言えば、飛行機+レンタカーが最も実現性の高い組み合わせですよね。
でも仰る通り、自分のクルマを持ち込んで走らせるのも格別ですよ。
是非一度、お試し下さい！

by wata (2011-10-23 16:23)