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群馬-長野・梅雨明けドライブ [drive/touring]

7月の第二週末、関東地方の梅雨が明けました!

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梅雨明け直後はすんごい暑さに見舞われることが火を見るよりも明らかなので、どこか涼しいところへ走りに行こうと画策。
と言うことで日曜の朝5時、熱帯夜の残滓が漂う街をひっそりと抜け出して、関越自動車道を北上していきました。
藤岡JCTから上信越自動車道に入り、甘楽PAでコンビニのおにぎりをパクつきつつ、ツーリングマップルを開いて走る道を検討します。
で、何となく涼しそうな左上の方へ向かうこととし、松井田妙義ICで一般道に出ました。

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残る朝靄をキセノン・ヘッドライトで切り裂きながら、K33を独り走るB3。
静かなカントリー・ロードを駆け抜けて、地蔵峠へのアプローチを開始しました。
生い茂る路傍の草に視界を狭められながらも2速メインのヒルクライムを堪能し、峠から先はところどころ砂や枝葉が散乱するハーフ・ウェットな森の中をABSの助けを借りて下っていきます。
K33はいつ走っても路面が荒れているのですが、テクニカルなコーナーの続く地味ながらも結構イイ感じの峠道。
いやいや、朝っぱらから楽しませてもらいました(笑)。

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倉渕まで下りたら針路を西に取り、次なる峠を目指します。
明るい田園風景から緑の森の中に突入したK54は、これまた楽しいワインディング・ロード。
DSCの制御を緩めてコーナーからの立ち上がりでパワーをかければ、255/35サイズのネクセン・N3000は僅かにアウト側にブレイクしつつ、B3を脱出口へと押し出してくれます。
前軸荷重の抜けやすい上り坂ではありますが、私のペースに於いては、スロー・イン&ファスト・アウトのセオリーを守っている限りフロント・タイヤが外側に逃げ出すようなことはまずありません。
ヘリカルLSDのトラクション・パワーと強化スタビライザーの「弱オーバー」セッティングとが相俟って、B3のハンドリング・プレジャーを一層高めてくれているのだと思います。
二度上峠を越え、靄を貫く木漏れ日がスポット・ライトのように路面を照らす中をマイペースで下りました。
北軽井沢からはK235で林の中を抜け、嬬恋方面へと向かいます。

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梅雨も明けた夏の朝、青空に白い噴煙を吐く浅間山。
緑成す四阿山を望み、丘陵地帯を彼方まで続く道。
広域農道/つまごいパノラマラインは走って楽しい道なのですが、一歩脇道に入れば雄大な景色がそこここに展開しています。
夏の陽射しが降り注ぐ嬬恋高原はそれでもカラッと爽やかで、B3の外気温計が示す値は20℃プラス。
まだ朝の時間帯だとは言え、信じられないほどの涼しさと清々しさです。
この景色と空気のためだけにクルマを飛ばしてやってくる価値、十分にあると思います。
あまりの気持ちよさに、この付近で1時間近くボーッと過ごしてしまいました(笑)。

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ここからさらに西へと進み、長野方面へと走ることにします。
高速高原道路と言った趣のR144は他にクルマも殆ど走っておらず、マイペースの快適クルージングが続きました。
上信越道を降りて以降ずっと開けっ放しのサイド・ウィンドウからは、冷涼な森林の空気がキャビン内にタップリと流れ込んできます。
エアコン?
OFFに決まってます(笑)。
鳥居峠で長野県に入り、曲がり始めたR144を駆け下るものの、菅平方面へと向かうにあたって更に曲がりクネったK182を発見!
この道は初めて走るのですが、等高線に沿ったアップダウンの少ない完全2車線のリアル・ワインディング・ロードで、明るい林の中を2速⇔3速で存分に走ることができました。
菅平高原から長野の市街地へは裏道たるK34で下ろうと思いきや、残念ながら通行止め(涙)。
メイン・ルートのR406はつまんないかなーと思っていましたが意外や意外、豪快なコーナリングと情け容赦ないブッコ抜きを楽しめるダウンヒルが延々と続きました。

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長野市内、外気温は天上界から10℃以上も上がって32℃。
窓を閉めてエアコンを回しているB3の室内は至極快適ですが、市街地を数km走っただけでもうイヤんなってます(笑)。
で、どうせ長野まで来たんだからってことで、涼しさイメージ炸裂の北アルプス・白馬方面へ更なる西進を決定。
常人が選ぶであろう快適改良済ルートの「R19⇒K31/オリンピック道路」にはハナっから目もくれず、地図上を小刻みに震えながら延々と白馬に向かうR406を初めて走らせていただきました。
で、これがまた目論見通りのすんげー楽しい道。
裾花川に沿って走る国道は多少路面が荒れてはいるものの、緑豊かな山間を信号にも遮られずにひたすら走り続けることのできる、極めてツーリング情緒に溢れた良道だったのです。
鬼無里を過ぎてしばらく走ると道は本格的な山岳屈曲路となり、ギアを一段落としてアクセル・オン。
更なる狭隘区間をクリアし、ピークと思しき小さなトンネルを抜けたその先には、夏の雲にまで届く北アルプスの峰々が、ここまで走ってきた労をねぎらうかのように待っていてくれました。

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「すげぇ・・・。こんな道があったのか・・・」
識らない道を走り、まだ見ぬ景色に出会う。
数日間を要するツーリングに出なくとも、思いつきのデイ・ドライブでそんな感動を味わうことができるんですね。
ホントに来て良かったなぁと思いつつ、B3のヤレたシートに再び収まりエンジンに火を入れます。
集中力を新たにし、極上のワインディングを駆け下っていきました。

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白馬からは、K322で白馬岳登山口方面に向かいます。
が、今日はもちろん登山をするワケでは無く、オッサンの目的は大自然の中での全裸仁王立ち(←そうなのか?)。
「おびなたの湯」は北アルプスの懐に抱かれた素朴な温泉施設で、開放感炸裂の露天風呂が最高です。
掛け流しのアルカリ泉はヌルッとした感じが実に気持ちよく、出たり入ったりとついつい長居をしてしまいました。
風呂から上がったところでちょうど昼時となり、八方にある手打ち蕎麦屋「まえだ」の暖簾をくぐります。
大根おろしがタップリと載った冷たい蕎麦は、盛りも良く味も良し。
一気に平らげて、満足のうちに店を後にしました。

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エンプティ・ウォーニングの灯ったB3にハイオク・ガソリンを補給し、R148を南下。
青木湖での小休止を経て、またもやカントリー&ワインディング・ロードを求めて木崎湖畔から山方面へと左折しました。
ここから東へと続くK393K394K395は、幾多の峠と山村とを結ぶ風情のある道。
殆どが1.5車線、沿道には何も無くメジャー感はゼロですが、それだけに交通量もほぼゼロで走り放題でした。
その先のK12も観光道路的な要素は何一つ無いにも関わらず、信州の山々を遠望しながら気持ち良く走ることのできる稜線上のルートです。
そういえばこの行程、3年前の春にクルマ仲間のtomさん/miniさん一緒に走ったことを思い出しました(笑)。

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いつもの日帰りドライブは、夕刻の高速道路渋滞が始まる前にとっとと帰ってきます。
しかし今日はそこそこ遠くまで来ているのでもうしばらくあちこちを走り、渋滞が収束してから夜中にゆっくり帰ろうかな~なんて思ってました。
が、次々と迫り来るK12のコーナーをやっつけているうちに、ブレーキ・パッド残量警告灯が点灯…。
数週間前のディーラーによる点検で減っていると評価されたフロントのパッドが、福島ツーリングと今回のドライブで更に減り、パッド・センサーを作動させるに至ったものと思われます(涙)。
悔しいっちゃー悔しいのですが、まぁここまで走っての点灯ですから、大いに良しとすべきでしょう。
気持ちを切り替えて撤収を決め、麻績ICから長野自動車道に乗りました。
渋滞が始まる前に帰り着こうとノン・ストップで走り続け、混雑する関越道を何とかクリアして新座の料金所を通過。
直後のVICS情報画面が次々と赤くマークされていく様を戦慄の思いで眺めつつ、蟲と泥で汚れに汚れた10年落ち/150,000kmオーバーのB3で、ピカピカの新車が並ぶBMW正規ディーラーへと乗りつけるのでありました(笑)。

本日の走行距離は、660km。
走行時間や平均速度は、未計測でした(汗)。

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今回も、予想以上に楽しく走ることができました。
デイ・ドライブとしてはいつも以上の距離となりましたが、距離云々よりもやはり道の楽しさや景色の素晴らしさ、そして冷涼で爽やかな空気が深く印象に残っています。
今年も暑い夏となるでしょうから、涼しくて楽しい山岳高地系ドライブはやめられそうにありません。
いやはや、困ったもんです(笑)。

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maruhiro0720

wataさん

初めてブログへコメントします。(メールでは何度か)
かなり走られましたね。
過去ログを拝見すると、殆ど日本制覇したって感じですね。
梅雨も明け、空の色も明らかに変わってきました。
楽しい季節になりますね、短い夏を楽しみましょう。
また走る予定が決まればお知らせください。
by maruhiro0720 (2011-07-12 23:27) 

MO~

ご無沙汰しております。
梅雨が明けましたか!?かくいう小生は、現在メキシコに滞在中です。こちら、モンテレイは、本日気温38度でして、いやぁ~暑いのなんのって、一足早く真夏しています。
くそ暑い外回りからHOTELに戻って来て、wataさんの涼しげな写真を拝見していましたところ、こちらまでなんとなくリゾートな気分になってきました(笑)

では
by MO~ (2011-07-13 08:24) 

こだま

いつものように、地図を眺めながら疑似体験・・・

地蔵峠!むかしBBQの時、一緒に走ったなぁ・・・ふむふむ
二度山峠!ここから見る浅間山は最高だよなぁ~ふむふむ
つまごいパノラマライン!以前、一緒にゴルフに行ったときに走ったなぁ~ふむふむ
鳥居峠、長野、白馬、っておい、おっさん何処まで走るんじゃ・・・

地図を追いかける方が疲れました(笑)
(菅平から白馬までたまに走る道で余計、疲れた・・・)

おかげさまで、朝からもう休憩モードになりました。
ごちそうさまぁ

ところで、優勝記念パーティはいつにします?読者!全員呼んで華やかにやりましょう!!
by こだま (2011-07-13 08:25) 

wata

maruhiro0720さん、こんにちは。

改めてコメントをいただき、ありがとうございます。
仰るとおり、自分としては日帰りの割に結構な距離を走りました。
しかし日本制覇だなんてとんでもありません、比較的近場の長野県でさえ、今回初めて走った道に感動しているぐらいですから(汗)。

梅雨が明けて真夏を迎え、山方面へのドライブには「走る楽しみ」に「涼む楽しみ」が加わりました。
いずれまた同道をお願いする告知をすることもあろうかと思いますので、タイミングが合えば是非ご一緒下さい!

by wata (2011-07-13 20:03) 

wata

MO~さん、こんにちは。

はるばるメキシコからのコンタクト、誠にありがとうございます。
今回私が走った距離は660kmほどですが、日本からメキシコまでは直線距離で10,000km以上ありますからねぇ(←比較対象なのか?)。
こちらから見るとメキシコのほうがよっぽどリゾート的なイメージがありますけど、外気温38℃下での外回りじゃーリゾートもへったくれもありませんね(涙)。
体調にはくれぐれもご注意いただき、お仕事頑張ってください!

by wata (2011-07-13 20:03) 

wata

こだまさん、こんにちは。

そう言えば、この辺りも一緒に走りましたよねぇ。
改めて地図で追ってみると、右から左へ結構な距離を走ったんだなぁと思わず笑ってしまいました。
長野県と言えば、私の中では蓼科や松本辺りのイメージなんですけど、白馬なんてもう日本海側ですもんねぇ・・・。
でもパッド・センサーが灯らなきゃ、更に走っていたと思います(笑)。

なお、「全員読んで優勝記念パーティ」とか、全く意味不明です(汗)。
近いうち、普通に居酒屋で暑気払いでもやりましょうね!

by wata (2011-07-13 20:05) 

Charlie

初めての書き込みで恐縮です。

一昨年BMWワールドに入りまして、車好きの琴線に触れるような車作りにほだされてしまいました。(E46のノーマルセダンです。)
WEBをうろついているうちに、このような面白くもすばらしいBLOGに出会い、いつのまにか全記事読んでおりました。(汗)
WATAさんの車に対する慧眼、登場人物たち(失礼)の個性豊かなふるまい。それをウイットに富んだ文体でつづり、極めつけは空間感のすばらしい写真たち。
(明子ねえちゃんが木陰から窺うかのように)一読者として拝読しておりましたが、懐かしい長野の「みち」が記事になったことで、ついつい禁(?)を破り書き込みしてしまいました。かつて若かりしころ長野に住んだことがあるので、地蔵峠、R406などなど懐かしき道たちに計らずも再会し、幸甚のきわみです。
当時は戸隠近辺をメインに走っておりました。その辺りもちょっと日本離れしたような良い道がまだまだあります。また何かの折にご賞味くだされば幸いです。
その折には、きっとプロ並みの叙情的な写真をものされるはずと楽しみにしております。
by Charlie (2011-07-13 20:58) 

wata

Charlieさん、はじめまして。

ようこそお越しくださいました。
また、638もの記事を全てご覧いただけたとのこと、ありがたいにも程があります。
・・・しかしですね、いくらなんでも褒めていただきすぎです(汗)。
単なるクルマ好きのオッサンが気軽に書いているだけですので、今後とも気軽に読み飛ばしていただければと思います。

「明子ねえちゃん」には笑いましたけど、今回走った長野の道は本当に楽しかったです。
特に長野から白馬へと向かうR406は、「もういちど走りたい道」のひとつに満場一致でランク・イン(←?)。
鬼無里でクロスし戸隠方面へと向かう県道の入口も極めて魅力的だったのですが、確かに戸隠や黒姫、飯綱の高原エリアは夏でも涼しそうですし、良さそうな道だらけな感じがしますねぇ。
・・・うーん、一泊してのんびりと走り回りたくなってきましたよ(笑)。

by wata (2011-07-13 22:29) 

ぽちぶらっく

いやいやよだれが出るような美味しいルートですねぇ。

先の5月のことになりますが、かなり近いルートを単車で走りました~。途中で土砂降りに遭いましたけれど車ならば楽ちんですね。今回のwataさんのルートをM3でナゾってみようと思ってます。
by ぽちぶらっく (2011-07-13 23:09) 

wata

ぽちぶらっくさん、こんにちは。

ハイ、「クルマを走らせるのが好きな人」には強くお勧めできる、素晴らしい道だらけだと思います。
路面状況や曲率、幅員、交通量など、いずれも問題なくB3で楽しく走れましたので、いわんやM3をや。
ナゾるついでに、周辺の山坂道を探訪の上でご紹介下さるよう、切にお願い申し上げる次第です(笑)。

by wata (2011-07-13 23:30) 

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