ネクセン・N8000、6,413km。

B3にネクセン・N8000を初めて履かせてから、約3ヵ月半が経過しました。


このタイヤについては、所期性能が出てきたと思われる頃にその乗り味などについて一度記事にしています。
以降、先日のグランド・ツーリングも含めてハイウェイから屈曲路までそれなりに走らせており、使用距離は6,000kmを超えました。
まだちょっと走らせ足らないような気もするのですが、もうそろそろ使用感想文のような記録を遺してもいいのかな～と考えて、記事をしたためる次第です。

N8000は、コンフォート性能もスポーツ性能も満足できる、トータル・バランスに優れたタイヤだと思います。
「めちゃめちゃ静か！」とか「すんげーグリップ！」のような尖った特徴は見られませんが、言わばコンフォート・スポーツ的なそのキャラクターは、自分がイメージするB3の乗り味を過不足無く具現化してくれていると感じています。
NVHは低くマイルドに抑えられ、操舵感は終始ナチュラル。
私のチンタラ走行レベルではドライ・グリップの不足を感じたことは一度も無く、舵角を与えられたフロント・タイヤやパワーをかけられたリア・タイヤの扱いに困るようなこともありませんでした。


タイヤの絶対的なグリップ性能は確かに重要ですが、ドライビングの楽しさや安全性は、むしろコントロール感の良さに負うところが大きいと思っています。
例えばダイナミック・スタビリティ・コントロールをひとつ解除しておき、タイト・ベンドの出口で少し早め＆強めにアクセルを入れると、LSDで確保されたトラクションでB3はワンテンポ早くコーナーを脱出してくれます。
ワインディング・ロードでリズムに乗ってコレをやると、実に楽しいんですねぇ。
で、その際にリア・タイヤがススッとアウトへズレる感覚があるのですが、N8000はそのズレ幅のコントロールがやりやすい印象があるのです。
そんなワケでここ最近、ワインディングを走らせる際は必ずと言っていいほどDSCスイッチに手を伸ばしていました。
ネクセン・N8000は、これまで私がB3に履かせた中で「最もDSCを外されたタイヤ」だと思います（笑）。

一方で、6,000kmを走らせてもまだわからないことがあります。
それは、ウェット路面に於ける走行フィール。
幸か不幸か、このN8000を履いてから一度も雨に降られていないんですよ、B3（笑）。
私はウェット・コンディション下ではかなり速度を落として走るので、タイヤに対しても過度なウェット性能を要求したりはしません。
しかしまぁ、一度ぐらいは雨の中を走らせて、多少なりとも感覚を掴んでおくべきでしたね・・・。

ウェット路面を全く走らせず、ワインディングではDSCを外してトラクションかけまくりのドライビングを楽しんだ、ネクセン・N8000。
その代償は、グランド・ツーリング終了後のトレッドにハッキリと現れていました。



フロント・タイヤはスリップ・サインが全てのリブを連結し、アウトサイドのショルダーも削られている状況。
リア・タイヤに至ってはショルダー部にパターンの痕跡を僅かにとどめるだけで、そのトレッドはマニアも喜ぶパイパン状態です（汗）。
ということで、走行6,413kmにしてタイヤ交換を余儀なくされることとなりました。
マランゴーニ・ミトスの持つ最短使用記録、7,036kmを大幅に更新です（涙）。

しかしまぁ、コレはもう明らかに走らせ方の問題ですよね・・・。
1セット目を7,000kmで喪ったミトスの場合も、多少意識して走らせた2セット目は12,000kmまで使うことができましたから、雨中走行などを織り交ぜればN8000も同程度まではイケるでしょう。
正直、もうちょっと頑張ってほしかったとも思いますが、それこそ遠慮なく走らせまくった結果としての6,400kmですから仕方ありませんね。
ちなみにこのタイヤ、磨耗が進んでもフィーリングがガクッと悪化するようなことはありませんでした。
なので、文字通り「最後のご奉公」となったグランド・ツーリングも、ネガティブな面を見ることなく全うすることができています。
・・・ま、パイパン状態で雨に降られなくて良かったですわ、ホントに（汗）。


なお、次のタイヤは同じネクセン社のN3000です。
UTQG「340/AA/A」のこのタイヤは過去に2セットを履いており、ライフは13,000km程度。
「280/AA/A」のN8000と同じように遠慮なく走らせて、その楽しさや寿命などをチェックしていきたいと思っています。

コメント 16

こんばんわ、ご無沙汰しています。

詳細なタイヤのレポ、ありがとうございました。
タイヤは消耗品と言われますが、走行するにあたって重要視する「重め」の項目であると誰もが思っているはずです。

消耗品であるがため、できるだけコストを押さえて最大限のパフォーマンスを得たい！
というのが、ドライブ好きオヤジ達の切なる願望かと。

そんな中、この貴重なレポは沢山のドライブ好きオヤジ達の心を鷲掴みにしたことと存じます。（笑）

ｗａｔａさんの超過激な走りにも充分答えることができるネクセン。
次回の交換時期にしっかり検討してみようと思います。
by Skoll (2011-05-24 23:43) 

こんにちは～

N8000最終レポ、ありがとうございました・・
おかげさまで私も装着してますが（笑）今のところ満足です。
予想以上にコンフォート性が高いのにはびっくり！
まだ攻める走りはしていないのでスポーツ性はわかりません・

6,400ｋｍ、意識して乗って13,000ｋｍ・・・（汗）
ＤＳＣってタイヤの寿命を倍にするスイッチだったんですね（笑）
今までのwataさんタイヤレポを思い返してみても、一般の人に置き換えれば、ライフだけは×２（以上）して読んでも大丈夫というのが、私の見解です（正）



by つくばの松 (2011-05-25 05:39) 

おぉ！見事にご奉公ですね！＾＾
by ulyssenardin36000 (2011-05-25 19:15) 

Skollさん、こんにちは。

いやいや、「詳細なタイヤのレポ」などではなく、単なるオッサンの感想文でございます（汗）。
タイヤって、「クルマの走りを左右する高価な消耗品」と言う何とも肚の立つパーツなんですよね・・・。
試着などは実質不可能ですから、ついつい他人の「レビュー」や「インプレッション」を参考にしがちです。
ところが実際に履いてみると、他人様の印象はまったくアテにならないことを思い知らされるんですよねぇ。
なので、タイヤ選びの際はくれぐれも私の記事など参考になさらぬよう、ご忠告申し上げる次第です（伏）。

それとですね、私ゃ「超過激な走り」なんぞやったことは一切ございません。
そもそもSkollさんとは、昨年の秋に同じペースで一緒に走ったきりじゃないですか・・・。
憶測にも、程があります（涙）。

by wata (2011-05-25 19:29) 

つくばの松さん、こんにちは。

私の高速道路走行はあくまでマイペースの域を出ませんけど、N8000はB3の最高速でも問題ないことを実際に確認された松さんには本当に頭が下がります（汗）。
グリップ/コントロール/レスポンスなどのスポーツ・フィールについても私は満足していますが、これも人によって要求レベルや評価は大きく異なりますので、松さんの感想もまた楽しみです。
ちなみに私は「みんカラ」非会員故にコメントはできませんが、松さんのBlogもいつも拝見していますよ。

タイヤの減りが思ったよりも早いのは私の雑なドライビングが原因なのですが、特に後輪の磨耗を助長しているのがLSDだと思ってます。
オープン・デフのままでDSCをカットするのとは、走りっぷりが全然違いますからねぇ・・・。
なお、「一般の人のタイヤ・ライフはwataの倍以上」的な記述がありますが、私だってごく「一般の人」ですから（涙）。

by wata (2011-05-25 19:31) 

ulyssenardin36000さん、こんにちは。

はい、「最後のご奉公」なんて笑っていられますが、もしも帰りの高速などで雨に降られていたら、ビビリまくりのドライブになっていたと思います。
タイヤは早めに換えましょう（汗）。

by wata (2011-05-25 19:35) 

wataさん　こんにちは

オイル交換並みの頻度でタイヤを消耗してますねー
しかし6400kmでこの減り具合とは恐れ入ります

わたしなんぞタイヤ減らす前にパンクで交換させますから（号泣）
by amataro (2011-05-25 21:51) 

　いや～、この丸坊主の写真を見るとよくぞここまで・・・。　というよりは、アハハハ、やっぱり！と笑いしか出ません（失礼！）。ガスペダル踏み過ぎ！

　確かにDSC切って、LSDが入っているとタイヤの減りは早いですね。
しかもリアは顕著です。　でも、それだけ楽しいドライビングをした証ですかね。
懐にはキツ～イ、ボディブローではありますがタイヤのせいで車を壊すわけにはいきませんから。

　ところで、走行距離と減り具合から察するには、６分山あたりから減りが早くなりませんでしたか？
by root-t (2011-05-25 22:05) 

amataroさん、こんにちは。

いやホント、6,000kmちょっとで交換するハメになるとは我ながらビックリです（笑→涙）。
ま、一発目のマランゴーニ･ミトスともども、調子に乗って磨耗を気にせず走らせた自分が悪いんですけどね･･･。
こんなことばっかりやってるようじゃアカンとも思うのですが、新たに履いたN3000もまた、遠慮なく走らせる所存です。
amataroさんもパンクにめげずにアドバンスポーツをガンガン走らせていただき、是非5,000kmでツルツルに（以下略）

by wata (2011-05-25 22:27) 

root-tさん、こんにちは。

タイヤ交換屋のおにいさんにも、「いやここまで使い切れば十分でしょう」などと言われる始末の45歳。
正直、ちょっと恥ずかしかったです･･･（汗）。
でも仰るとおり、LSD効かせて走らせるとすんごく楽しいんですよね。
私ゃサーキット走行やドリフト走行はまったくできませんが、ここ最近の山道走行では以前にも増してLSDを使うようになりました。
･･･で、その代償がパイパン・タイヤなのでございます（涙）。

N8000は最後の2,000km、すなわちゴールデン・ウィークの5日間で一気に減りました。
連日、ドライ・コンディションのカントリー＆ワインディング・ロードを走らせまくっていましたからねぇ･･･。
出発前は、スリップ・サインも出ていなかったんですけどね（汗）。

by wata (2011-05-25 22:50) 

こんばんは。

いや～、ツルッツルですな。

ＬＳＤ装着前後で同じ銘柄を履き比べたら違いがあるのでしょうか？

しかし、基本はwata さんのシバキですな。（振）
by koji (2011-05-26 20:08) 

こんばんは。

やってしまいました・・・（汗）。
フロントN9000 リヤN3000。

詳細はもうチョット走ってみて、述べたいと思っています。
ってか、聞いてくださいますか？ホントに・・・。

ご迷惑でなければ、後日、コメントさせて頂きます（笑）。
by リョウスケ (2011-05-26 20:34) 

kojiさん、こんにちは。

いや～、ツルッツルですわ。

「ＬＳＤ装着前後で同じ銘柄を履き比べたら違いがあるのでしょうか？」と言うのは、タイヤの減り具合についての話でしょうか。
もしそうだとしても、私にはその経験が無いのでわかりません。
現在装着されているLSDを外してみれば、わかるかもしれませんね。
･･･ま、外しませんが（笑）。
ただ、少なくともB3の走りは大きく変わったと思ってます。

で、「シバキ」とはどういう意味なのかわからないので、調べてみました。

しば‐き【柴木】－「柴(しば)」に同じ。

by wata (2011-05-26 21:10) 

リョウスケさん、こんにちは。

ネクセン・N9000も一度履いてみたいと思うタイヤなのですが、B3のリア・サイズはラインアップされていないんですよねぇ･･･。
と言うことでB3にフロントだけN9000を履かせてしまったリョウスケさん、かなりの男前です（笑）。
しかし、仮にグリップ力が「N9000＞N3000」だとしたら、限界走行時には完全にリアから滑り出すってことなのでしょうか。
その逆だったらフロントが先に滑ることになるのでしょう、いずれにせよ私にゃ不可能です（汗）。

ドリフトをやる人は、わざとリアにグリップの低いタイヤを履かせると聞いたことがあります。
リョウスケさんも、次回は大黒PAにドリフトしながら入ってくるのでしょうか（←いやたぶん違う）。

by wata (2011-05-26 21:28) 

昔、白が頭で国士無双を積って順目も早かったので思い切って白を切って１３面待ちにしてダブル役満ねらったら次に白を引いてきて国士１３面待ちを自分で積ったことはありますが、このときほどパイパンの恩恵を授かったことは過去ございません。ましてや。。。
こういうつっこみでよろしかったでしょうか？？


by shima (2011-05-27 22:44) 

shimaさん、こんにちは。

･･･あのですね、このBlogは基本的にクルマにまつわる話をテーマとしていますので、無関係なコメントはご遠慮いただければと思います（キッパリ）。

ちなみに私、麻雀牌の白はツルツルだから俗称で「パイパン」と呼ぶのかと思っていたのですが、パイパンとは「白板」、すなわち白の正式名称だと言うことをつい先ほど知りました。
いやはや、まったく逆だと思っていましたよ･･･。
つまり一般に言われているパイパンとは、麻雀牌の白のようにツルツルに剃っ

･･･あのですね、このBlogは基本的にクルマにまつわる話をテーマとしていますので、無関係なコメントはご遠慮いただければと思います（キッパリ）。

って、オレか？（←その通り）

by wata (2011-05-27 23:30)