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GT2011GW[2]5月5日:紀伊半島へ [drive/touring]

グランド・ツーリング2日目。
愛知県は奥三河、笹戸温泉の朝。

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6時前に起床、朝風呂に入り、飯をたらふく喰ってチェック・アウト。
今日もまた、いいツーリングとなりそうな予感が全開です。
まずは矢作川に沿って豊田市方面へと下りますが、選んだK355は1-1.5車線で緑豊かな雰囲気のある道。
対岸には2車線幅のK11が並行しており、宿のおばちゃんからもK355は狭いので止めておけと言われていたのですが、他にクルマも見当たらず快適に走ることができました。

豊田勘八ICでゲート・イン、相変わらず滑走路のような伊勢湾岸自動車道を気分良くマイペースで走ります。
が、しばらく走ると追越車線をタラタラ走る騒音バイクに前を塞がれました。
そのバイク、更にうるさい音を立ててエンジンをふかしつつ、白煙を撒きながらノロノロと走行車線へ移動し始めたのですが、同時にB3のフロント・ウィンドウに水滴が多数付着。
にわか雨か、或いは前方のクルマのウィンドウ・ウォッシャー液か・・・と思いつつB3を再び加速させますが、その水滴は一向に乾く気配がありません。
そう、これは水などではなく、先ほどのバイクの排気管から飛んできたオイルだったのです(汗)。
ワイパーをかけるわけにもいかず、仕方なく最寄りのPAに入ってカー・シャンプーでウィンドウを洗いました。
しかし肚立つなぁ、整備不良のクソバイク(涙)。

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三重県に入り、伊勢自動車道/勢和多気ICでアウト。
R368からR166へと結び、緩やかなワインディングを4速メインで西へと駆け抜けていきます。
エアコンを切り、窓を開け、5月の爽やかな風をB3の車室内に取り込みながらアクセル・オン。
今日もまた、走り放題が炸裂です(笑)。
高見トンネルを抜けて奈良県に入り、K16で春の陽が射すのどかな東吉野の村をのんびりと走りました。
沿道にはところどころ桜が残っており、実にいい気分です。

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K262を経て、R169を左折。
ここからはこの道一本で、紀伊半島の東部を南下していきます。
未だ改良工事の続くR169は巨大なループ橋やトンネルなどで安楽な道路へと変わりつつありますが、それでも楽しいロング&ワインディング・ロードであることに変わりはありません。
スロットルを開けてB3を好きに走らせ、前が閊えればタイミングを見計らい、十分なマージンを以って一気呵成にブッコ抜く。
新緑の山々を眺めながら、変化に富んだドライビングを延々と続けることができました。

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和歌山県に入り、R309でも遠慮の無いファスト・ランは続きます。
幹線道路のR42に合流して山を下ったその先には、午後の陽光に輝く熊野灘が待っていました。
ここからはシーサイド・ランと洒落込んでR311を北上しますが、フラットな海岸線を流すイメージとは正反対で、結局はアップダウンの激しいタイトな屈曲路をグリグリと走ることになります(笑)。
途中、国道を離れ二木島の風情ある漁港に下りて一休み。
B3のフロント・セクションに残るクソバイクのオイルを、カー・シャンプーでキレイに洗い流しました。
R311をグリグリと戻り、名勝・鬼ヶ城を散策。
崖っぷちで海を眺めているうちに時刻は16時、すっかり喰いそびれていた昼食を断念し(涙)、そろそろ宿へと向かうことにしました。

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R42をちょっとだけ南下し、R311で再び内陸山間部へと向かいます。
この道もまた殆どクルマ・ゼロの2車線快走路で、自分の好きなペースで走ることができました。
沿道、緑の風景は実に美しく、ついついB3を停めてしまいます。
で、立ち止まった分だけペースを上げて走るのですが、R311は三重県から奈良県に入った途端に1車線の断崖路。
対向車との離合にも難儀する、これぞ紀伊半島の「酷道」って感じです(笑)。
再び和歌山県に入り、R169→R168と走って本日の宿である川湯温泉「川湯まつや」に到着しました。

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部屋に入るなり浴衣に着替え、雪駄をつっかけて宿を出ます。
吊り橋を渡って河原に下り、周囲から丸見えの状態で(汗)共同浴場露天風呂に浸かりました。
眼前には清流・大塔川が静かに流れ、ゆっくりと暮れなずむ空には鳶が舞っています。
何度も訪れている大好きな露天風呂ですが、相変わらずの素晴らしいロケーションに大満足です。
いや~、やっぱり来て良かったなぁ・・・と独りしみじみ湯に浸かっていると、「失礼します」と3人のおにいちゃんが入ってきました。

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関東から来たと言う、30代半ばの3人組。
聞けば、連休を利用して紀伊半島をクルマで周っているとのこと。
うーむ、今どきなかなか見所のある若者たちです(笑)。
しばらく談笑し、先に上がろうとすると、一人がガン・マイクを装着したキヤノンのビデオ・カメラで入浴の模様を撮影開始。
最後には何故か私にまでカメラを向けてきたおにいちゃん、その画をどこで使うのか知りませんけど、ちゃんとモザイクかけておいてね、お宝に(汗)。

晩飯を喰い、宿の風呂に入ってから再び河原の露天風呂へ。
と、宵闇の中からお経が聞こえてくるのです・・・。
恐る恐る近づいてみると、露天風呂の脇でお坊さんが全裸で結跏趺坐を組み、大塔川に向かってお経を唱えているのでした。
しばらく待ってお経が途切れたところで「失礼します」と声をかけ、神妙に入浴。
「お経を唱えるには最高の場所なんですよ」と笑う若いお坊さん、服を着て川に向かって手を合わせ、挨拶をして帰っていきました。
何となく、凛、とした空気に包まれる露天風呂。
天頂には、北斗七星が静かに輝きを放っていました。

本日の走行距離は、436km。
走行時間は6時間33分、平均速度は66.6km/hでした。

つづく。

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shima

私好みの細井道が一杯ありそうですね。
海辺に立つ石原裕次郎もどきの後ろ姿の撮影はタイマーをセットしてひぃーこらいいながら岩場を移動しているwataさんの姿が容易に想像つきます。
by shima (2011-05-12 20:13) 

wata

shimaさん、こんにちは。

奥三河も紀伊半島も、細井さんから広井さんまであらゆるワインディングを取り揃えてshimaさんのお越しをお待ちしております(笑)。
いやほんと、日を改めてまた走りに来たいと思わせるエリアでしたよ。
ちなみにセルフ・タイマー責めは周囲に人がいないことが鉄則なのですが、このときは若いカップルにその痴態を見られてしまい、この一枚限りで撮影を断念した次第です(涙)。

by wata (2011-05-12 21:43) 

amataro

今年もGTに出られてたんですね。

タイマーの時間によったら相当そのポーズをキープしないといけませんねぇ(笑)

紀伊半島には前々から行ってみたいと思っているものの、なかなか機会もなく。
今回もヴァーチャルツーリング楽しませていただきます。
by amataro (2011-05-12 22:08) 

KeiM.

wataさん、こんばんは。
現在北海道発で放送中の水曜どうでしょうを見ていて、紀伊半島の山ん中へ走りに行きたいなーとか思っていたので、羨ましいです。こちらは既にご拝読いただいたとおり、飛騨路を走りに行っていたんですが、一日目の奥三河路は、同日の走行ルートの別案として考えていたので、是非参考にさせていただきます(笑
by KeiM. (2011-05-12 22:42) 

wata

amataroさん、こんにちは。

はい、連休の直前にバタバタッと宿を取り、4日の早朝に出立しました。
なおセルフ・タイマーは10秒間の猶予があったのですが、ガッタガタの岩場ゆえに断崖の先端まで行くのに手間取り、腰に手を当てた瞬間にカシャリ。
右足がまだ伸びきっていないうちに、シャッターが下りてしまったのです(涙)。

伊勢湾岸自動車道ができてから、紀伊半島はグッと近くなりました。
首都圏からでも1泊あれば十分に堪能することができると思いますので、是非お出かけ下さい(←毎度のことながら、観光協会か?)。

by wata (2011-05-12 23:04) 

wata

KeiM.さん、こんにちは。

紀伊半島は何度か走っていますが、恐らくこれからも何度も走ると思います。
首都圏に住む私がこれまでの人生で最も多く宿泊した温泉地は、伊豆でも箱根でもなく、この川湯温泉ですから(笑)。
しかし今回のGTでは、初めて訪れた奥三河エリアの「走れるっぷり」にも参ってしまいました。
いずれ再訪しようと思いましたし、東濃や南信州、遠州内陸部などと絡めれば、これでもかっ!的なワインディング・ルートを組めるハズです。

・・・などと書いていたら、また行きたくなってしまいました(汗)。

by wata (2011-05-12 23:25) 

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