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GT2011GW[3]5月6日:北上 [drive/touring]

グランド・ツーリング、3日目は5時に起床。

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和歌山県/川湯温泉の朝は浴衣で歩くにゃ少々寒いくらいなのですが、それだけに宿の露天風呂は素晴らしくイイ気持ちです。
ホースを借りてB3をザッと洗い、朝飯を山ほど喰って出発しました。
見上げる空は青く晴れわたり、今日も文句無しのドライビング日和となりそうです。

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宿を出て、まずは近くにある熊野本宮大社に参拝。
開門直後とあってか参拝客は疎らで、箒の音と鳥の囀りとが静けさを一層際立たせていました。
清々しい空気の中で旅の無事を祈り、気分も新たにリスタートです。
ちなみに私は境内のすぐ脇までクルマを入れましたが、やはり参道口から雰囲気タップリの階段を登ってくるべきだったな・・・と少々反省。
ただしその場合、筋肉痛は必至だったと思われます(汗)。

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R311を、西へと向かいます。
熊野の山々の間を縫う明るい2車線の緩やかなカントリー・ロードを、前走車を根こそぎブッコ抜いたりしながら快調に走っていきました。
K198で針路を北に取り、R371を右折して4速⇔5速で快走。
新緑の景色は大変美しく、また脇道の旧国道には何となく昭和の風情が感じられたりして、走らせても停めても豊かな気分にさせられます。
うーん、やっぱりイイですねぇ、紀伊半島(笑)。

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龍神温泉を過ぎると、R371は徐々にテクニカルなワインディング・ロードの様相を呈してきます。
ギアを3速に落として迫り来るコーナーをクリアしていくうちに、道は尾根筋に向かう上り一辺倒となりました。
旧有料道路、高野龍神スカイラインに突入した模様です。
DSCを一段カットし、路上に残る桜を蹴散らしながら3速⇔2速で駆け上がっていくB3。
頂上の護摩壇山パーキングで心地良い風に吹かれつつ休憩した後は、文字通り尾根伝いのスカイラインが待っています。
どこまでも連なる山並みを遠景に走るストレート、ロング・コーナー、ミドル・コーナー。
稜線を離れて高野山へと駆け下る、ドライバーとクルマとを試すかのようなダウンヒル&タイト・コーナー。
ハング・オンで疾走するスポーツ・バイクと時折絡みながら、集中力を切らさずにB3を走らせていきました。
この道は有料時代から直近は4年前まで何度か走っていますが、相変わらず素晴らしいドライビング・ウェイだと感じています。
これまでに走った道の中で、文句無く五指に入るルートだと改めて思わされた次第です。

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スカイライン終点近くのパーキングにB3を駐め、汗を冷やしがてら高野山を散策します。
と言っても本堂などまではかなりの距離があるため、入口から墓所をちょろっと歩いただけですけどね。
なお、2年ほど前に誕生したというイメージ・キャラクター、「こうやくん」がイイ感じ。
シンプルにも程があるそのルックス、個人的に好きかもしれません(笑)。

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高野龍神スカイラインをずーっと下って辿りつく高野山は平地のように拓けているのですが、それでもまだかなりの山中にあることをR480を走って思い知らされます。
延々と続くその屈曲路は、その先の紀ノ川まで20km以上ずーっと下りなのです。
そんなわけで楽しいダウンヒルを続けてせっかく下界まで下りてきたのに、北上するR480は再び山の中へ。
最初は改良済の豪華2車線道路なのですが、幅員縮小の標識が現れるや否や、「これが国道か?」的な1-1.5車線路へと変貌します。
鍋谷峠を挟み、昼なお暗い森の中をライト・オンで辿っていきました。

岸和田まで出たところで、近くのコンビニで買ったサンドイッチをパクつきながら以降のプランを立てます。
今宵の宿がある福井県の若狭町までは、なかなかの距離。
カーナビに訊いてみたところ、名神高速などを経由して北陸自動車道/敦賀ICまで素直に高速道路で行けと言います。
それではつまらないにも程があるので、ツーリングマップルで面白そうなルートを検討した結果、京都で高速を下りて周山街道/R162一本で日本海まで出ることに決定っ。
で、そのルートをカーナビに試算させたところ、宿への到着予想時刻は18時30分と出ました。
んもー、チェック・インは17時で予約してあるのに・・・(汗)。

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と言うことで岸和田和泉ICから阪和自動車道に入り、近畿自動車道→名神高速道路と乗り継いで京都南ICでアウト。
交通量の多い京都市内を抜けてR162に乗りましたが、思いのほかクルマがいてペースが上がりません。
道そのものは狭いながらもイイ感じの山間路なんですけど、センター・ラインはずっとオレンジで延々とファミリー走行を強いられるハメとなりました。
対向車線はそこそこ流れているものの、笠峠のトンネルを出たところでは京都府警の皆さんがネズミ捕りの真っ最中。
その罠に向かう対向車にパッシングで注意を促しながら、こりゃルート選択をミスったな・・・と半ば諦めモードでダラダラ進んでいきました。

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ところが京北を過ぎるとクルマは一気にいなくなり、残る先行車を白くなったセンター・ラインで全てまとめてブッコ抜き。
R162はそれまでとは全く別の道のような、杉林の中を緩やかにたゆたう極上のドライビング・ルートへと変わったのです。
うひぃ~とかなんとか言いながら、ハイスピード・クルージングに耽溺する45歳。
そのままの勢いで福井県に突入し、蟲だらけのウィンドウを拭くために道の駅「名田庄」に立ち寄ります。
藁葺き屋根の建物を眺めたりしながらブラブラしていると、大径ホイール&ロワリングがイケてる2台のBMW(E90/E87)のオーナーさんが声をかけてくれました。
お二人はこの道で車高調整式サスペンションのセッティング出しをしているとのこと、思いもかけずクルマ談義に花が咲きます。
周辺の道路状況などを教えてもらい、別れを告げてリスタートしました。

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R162は市街地へと近づくに連れてペースを緩め、小浜市街を経て内外海半島のK107へと舵を切ります。
その先は通称「エンゼルライン」、元有料道路で「走れる道」だとのことで、道の駅で語らったBMW乗りのお二人に聞いてやってきたのです。
グラウンド・レベルから600mの高さまで上る荒れたアスファルトの2車線路は、ストレート&コーナーのなかなかタフなコンディション。
ALPINAチューンのザックス&アイバッハ製サスペンション・システムはバンピーな路面を執拗に捉え続け、ネクセン・N8000は自らを削りながらもB3を前へ前へと走らせます。
誰もいない、曇り空に霞んだ若狭湾を眼下に敷く山頂のパーキングで一息入れてから、来た道を駆け下っていきました。
R162に復帰、素晴らしく良く整備された海沿いの快走路をマイペースで走り続け、17時過ぎに宿へ到着。
休憩や寄り道を含めてもカーナビの予測を1.5時間近く短縮したことに満足し、小さくほくそ笑みを催すのでした(笑)。

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三方五湖を目の前に静かに佇む、虹岳島(こがしま)温泉「虹岳島荘」。
15年ほど前にM3Bで訪れて以来、当時と変わらぬいい雰囲気の旧い一軒宿です。
露天風呂で旅の汗を流してから夕食をいただいたのですが、その内容が素晴らしかった。
最も安いプランでの宿泊だったにもかかわらず、「菜の花を甘鯛で巻いて天ぷらにしてみました」って、そんなもん喰うのは生まれて初めてです(涙)。
もちろん、走ることがメインのグランド・ツーリングではありますが、こういう宿に当たると、旅の充実度は一気に倍加するんですよねぇ。
中年オヤジのささやかな幸せ、開花です(笑)。

本日の走行距離は、420km。
走行時間は7時間06分、平均速度は59.0km/hでした。

つづく。

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コメント 4

J3

高野龍神スカイライン、最高ですね~
直近では一番のドライブルートです。

越前国へようこそ。その日は仕事しておりましたが・・・
虹岳島温泉、地図で気にしてはいましたが、こんな宿があるとは。
参考にして今度伺いたいと思います!
by J3 (2011-05-14 21:11) 

wata

J3さん、こんにちは。

高野龍神スカイラインは、本当に楽しいんですよね。
ひょいっと走りに行ける関西方面の方が羨ましいですよ。
福井入りに際し、J3さんに連絡して飯でも喰わせてもらおうかと考えたのですが(笑)、いずれにせよお仕事中じゃその願いも叶いませんでしたね・・・。
虹岳島荘は旧い造りの宿ですが、ロケーションばっちりで食事も素晴らしく、いずれまた泊まりたい宿のひとつに数えています。

by wata (2011-05-14 21:37) 

ちゅう

こちらにおいででしたか(^^) この休みは、あちこちで取り締まってましたね。

高野竜神はいまだ走ったことがないのです(家からはひょいと行けない^^;)。以前、チャレンジしようかと思ったのですが、カミさん同行だったので、入口の手前で折り返し、猫の駅長で有名になったあたりを通って帰ってきました。

今度、時間を作って、走ってみます。三方のほうも。


by ちゅう (2011-05-16 20:17) 

wata

ちゅうさん、こんにちは。

この辺りは実に山深いんですねぇ。
私も何度か走っていますが、まだまだ未踏破のルートも多く、いずれまた日を改めて来なきゃアカンと思ってます。
高野龍神スカイラインは、是非一度走ってみて下さい。
ひょいっと行ける距離じゃなくても(笑)、行く価値は大いにあると思います。
三方五湖も、のんびりするにはお勧めですよ。

by wata (2011-05-16 20:33) 

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