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八ヶ岳-蓼科ツーリング [drive/touring]

十数年来のクルマ仲間と、忘年会がてら蓼科へ一泊でツーリングに行くことになりました。
土曜の朝、集合場所の中央自動車道/石川PAにて、MTさんのE46型BMW M3とKさんのポルシェ・ボクスターを待ちます。

・・・おや?

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Kさんが乗ってきたのは、白いポルシェ・911カレラ。
ボクスターから乗り換えたばかりのピカピカの新車で、まだ数百kmしか走っていないのだそうです。
程なくM3でやってきたMTさんと二人して、驚くやら呆れるやら。
Kさん曰く「慣らし中につき上限3,500rpm」とのことですが、それ以上回さなくても十分に速く走れるものと思われます(汗)。
そんなわけで、白いスポーツ・カーと黄色いスポーツ・クーペと青いファミリー・セダンは中央道を西に向かいました。

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山方面は凍結が危惧される季節となりましたが、だからと言って高速道路をまっすぐ走るだけじゃ面白くもなんともありません。
路面への注意を怠らず、攻めない程度に走れば大丈夫だろう・・・と言うことで大月ICをアウト、R139で冬の山道を遊んでみることにしました。
改良済の2車線区間から1.5車線の山岳部に入り、2速メインでワインディングを上っていきます。
外気温計は3℃前後、路面は概ね乾いてはいましたが、日陰の濡れた箇所はやはり半分凍っているようで、アクセル入れたらDSC、ブレーキ踏んだらABS(汗)。
それでも晴天下&冬枯れの山道は明るく楽しく気持ちよく、7-8割ぐらいのパワー感で峠へと標高を稼いでいきました。

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松姫峠から先は何箇所か再舗装工事が行われており、加えてアスファルトには滑り止めの砂が大量に撒かれています。
故に凍っていなくても滑るため、ペースを抑えて小菅の村へと下っていきました。
K18を経由して丹波山からR411へと左折すれば路面はほぼドライ・コンディション、外気温は6℃ほど。
冬場のためかクルマもバイクも殆ど見当たらなかったこともあり、徐々にアクセルを開けて走ります。
調子に乗ってタイト・ターンの脱出時に後輪が少々スライドすることもありましたが、そんなペースで走っても、バック・ミラーの中のM3は常に同じ大きさです(汗)。
「3,500rpm縛り」のカレラもその後をあまり遅れずについてきていましたから、慣らし終了後の走りについても推して知るべしですね・・・(震)。
そんな感じで楽しく走り、柳沢峠で小休止。
茶屋で温かいおしるこを腹に収めたオッサン・トリオは、雪のように撒かれた白い凍結防止剤にゴゴゴゴゴッとABSを効かせつつ(汗)、塩山の街までゆっくりと下っていきました。

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勝沼ICから、再び中央道へとゲート・イン。
空は快晴、交通量も少なく、八ヶ岳や南アルプスを眺めながらの快適なクルージングが続きます。
冬の陽射しを浴びて疾駆するM3や911は抜群にカッコ良く、用も無いのに車線変更したりしながらその姿を追い続けました。

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小淵沢ICからは八ヶ岳の山麓をK484で走り、富士見高原の「そば処 おっこと亭」へ。
ここは今から20年ほど前の開店直後に初めて訪れており、その時に喰った蕎麦がたいへん旨かったことから、私は蕎麦が大好きになりました。
今回は恐らく7-8年ぶりですが、きりだめに盛られた冷たい蕎麦は相変わらずとっても旨い!
野菜天ぷらと共にあっという間に平らげて、四十路半ばのオヤジ三名は大満足の模様です。

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広域農道/八ヶ岳エコーラインは、高原地帯を貫く快走路。
4速⇔5速でアクセルを軽く開け、ゆったりと気持ちよく走り続けることができます。
買出しを済ませて明るいうちに宿に入り、近くの露天風呂でぐんにゃりと身体をほぐしました。
部屋に戻ったら、富士見高原で仕入れてきたハム&ソーセージでザ・プレミアム・モルツを一気飲みです。
陽が落ちると外気温は一気に氷点を割り、煌々と輝く月の光さえもが氷のように冷たく感じられる蓼科の宵。
暖かな部屋の中で熱々の味噌バター鍋をつつきながら、相変わらずクルマ談義に花を咲かせる中年の夜は更けてゆくのでありました。

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翌朝も、快晴。
ゆっくりと朝飯を喰い、荷物をまとめて出発する頃には、3台を覆っていた白い霜もあらかた溶けていました。
今日は「昼飯喰って渋滞する前に帰るべ~」ぐらいのゆるゆるプラン。
残っている凍結箇所を慎重にやりすごして茅野方面に下り、ハイオク・ガソリンをチャージしてから、再び八ヶ岳方面へと向かいました。

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八ヶ岳エコーライン~K17辺りの山麓道路は、のどかで実にイイ感じ。
前走車を軽くブッコ抜きつつ、M3・911・B3の順で明るいカントリー・ロードを駆けてゆきます。
K11/八ヶ岳高原ラインを経由して甲斐大泉方面へと下り、欧風カレーの店「ヴィラ・アフガン」に到着。
ここはいつも混んでいて待たされるイメージがあるのですが、やはりオフ・シーズン故か、今日はすぐに着席することができました。
ポーク・カレー、濃厚なルゥにこれでもかと煮込まれた、とろっとろの分厚い肉がたまりません。
うひぃ。

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さ、喰ったら帰りましょう。
K28で山を下り、長坂ICから中央道で東京方面へと向かいます。
慣らし中なので先に行っててくれ、とのKさんからの無線連絡を受け、フェニックス・イエローのM3とアルピナ・ブルーのB3は加速を開始。
昼過ぎのハイウェイはまだクルマも少なく、引き続きの青い空の下、アクセルを開けて快走しました。
笹子トンネル辺りからは交通量も増えてきましたが、夕刻から発生するであろう大渋滞を思えば何てことはありません。
で、「3,500rpm縛りは拷問だよ~(涙)」と、遅れて談合坂SAに入ってきたKさんの911。
その嘆きの裏に潜む『慣らしが終わったら目にモノ見せてやるぞちくしょうめ』的なKさんの密かな決意を感じつつ(汗)、再走を誓って解散となりました。

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二日間合計の走行距離は、564km。
走行時間は8時間45分、平均速度は64.4km/hでした。

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好天に恵まれたものの、路面状況を慮り、軽めのプログラムとなった忘年会兼ツーリング。
ガンガン走り続けるのも楽しいんですけど、今回のように余裕を持ってのんびり行くのもまた格別です。
しかしそんな中でも3人はそれぞれ自分のクルマと向き合っていたようで、MTさんはM3のテールがやや滑りすぎることを課題と感じ、KさんはRR車たる911のドライビングをじっくりとマスターしていた模様。
私も911にあやかって(?)トラクションを意識したコーナー脱出を心がけ、R139やR411ではアクセルの開度やタイミング、ステアリング操作、DSCのON/OFFなど、いろいろと試しながらB3を走らせてみたりしました。
・・・ま、だからと言って速く走れるようになったワケではありませんけどね、ちっとも(汗)。

ともあれ、楽しい二日間となりました。
走りはもちろん、喰ったり呑んだり語ったり、オッサンの休日の過ごし方としてはある種理想に近いものがあると思われます(笑)。
MTさん、Kさん、どうもありがとうございました!

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K

慣らし運転にお付き合いいただき、ありがとうございました。
そもそも3000回転のつもりだったのですが、3500回転に上げないと一緒に走れないので、止む無く+500回転にした次第です。

“MR/ボクスター”と“RR/911”では明らかに挙動が違っており、人間の慣らしも必要です。 当分は練習に励みます。

by K (2010-12-21 00:34) 

MT

お疲れ様でした。いきなり現れた911には驚きました。
しかし、絶対的な排気量とリヤエンジンゆえのトラクションによる立ち上がりの鋭さは慣らしであっても凄い物があるな・・とミラーに映る911を見ながら思ってました。一緒に走るとそんな事がよくわかります。ポルシェがこのレイアウトを守り続ける理由でもあるのでしょう。
wataさんはB3の癖を完全に身に付けたようですね。、ますます速くなってるような感じでした。しかし今回はよく滑りました。塩カルは予測を超える滑りが起きる事があるので怖いですが、安全とファンをバランスさせたペースに終始したのはさすがですね。
わたしのM3 はリヤタイヤが終わりだというのはありますが、それだけではなく、車高を含めた足の状態も確認する時期かもしれませんね。
車を走らせながら、色々な事を感じながら過ごす至福の休日でした。

by MT (2010-12-21 11:07) 

suite-spiral

K18からR411柳沢峠へのROUTE、ほぼ同じ時間に私も走っていました。先週よりもコンディションは良かったですね。

ウィンターシーズンは、確かに路面コンディションに注意を向けなければなりませんが、朝の冷えた空気の中で澄んだ空の青さを眺めながらのドライビングは、また違ったfun to drive を味わえます。

それに、雨が降らずとも、ややウェットなコンディションであることが多い今の季節では、wataさんが今回のTOURINGでもいろいろ試されたように、トラクションを自然と意識させてくれることになりますね。

ですから、wataさんも私も、コンディションが整う春まで待てずに、晴れた朝に思わずALPINAを駆り出してしまうのでしょうね(笑) 

by suite-spiral (2010-12-21 20:12) 

wata

Kさん、こんにちは。

慣らし運転、ごくろうさまでした。
FR⇒MR⇒RRと、Kさんのクルマはエンジンが徐々に後ろになってますよねぇ(笑)。
チンタラ走ってるだけならともかく、ワインディング・ランともなればクルマの動きは明らかに違うんでしょうね。
いずれまた、その辺りのお話を聞かせていただければと思います。

3,000rpmだろうが3,500rpmだろうが、逸る911の手綱を常に引っ張り続けるのはさぞ辛かったであろうとお察し致します(涙)。
早いとこ慣らしを済ませていただき、改めて「本当の911」を見せて下さいね!

by wata (2010-12-21 22:03) 

wata

MTさん、こんにちは。

おつかれさまでした。
凍結にビビり、砂や塩カルに滑りながらも山坂道を走らせて、お互いに自分が気になったところを話し合い、意見や示唆を聞く。
呑んだり喰ったり笑ったりしながらそんなやり取りをさせてもらい、楽しく有意義な二日間となりました。
更に今回は、911の登場で「トラクション」を大いに意識させられたツーリングでもありました。
クルマを楽しく気持ちよく走らせるためのファクターとしてトラクションがいかに重要か、お二人と走って改めて気づかされたような気がします。

・・・ま、私ゃ相変らず速くもなんともありませんし、未だにB3に「乗せてもらっている」感が拭えません(涙)。
これからも是非一緒に走っていただき、引き続きご指導いただければと思います(伏)。

by wata (2010-12-21 22:05) 

wata

suite-spiralさん、こんにちは。

ありゃりゃ、ニアミスでしたか。
それにしても、相変らず良く走ってますねぇ(笑)。

低μ路のリスクは避けられませんが、この時期のドライビングは私も大好きです。
空気は澄み、晴れれば景色は最高ですし、山の樹々も葉を落としているので道が明るくなります。
何よりもクルマが少ないってのが魅力ですよね。
シーズン中は観光車輌が目立つR411も、この日はほぼ走り放題でした。
suite-spiralさんのように氷雪路を突き進む勇気は私にはありませんが(汗)、それでもB3を冬眠させるつもりはさらさら無く、減ってきたサマー・タイヤでも走れそうな道を走らせていく所存です。

by wata (2010-12-21 22:06) 

amataro

wataさん こんにちは

この時期の山道はどうしても凍結の心配から余計な疲れを伴いますね
道は空いてるし空気はキレイだし、凍ってなければ言う事無しなんですが。。。

しかし豪勢な3台です 997型の911は何度か同僚の車を運転していますが、やはりBMWとはだいぶ違う印象です。
箱のしっかり感とリアのトラクションは素晴らしいの一言に尽きます。 エンジンが後ろにあるにも関わらず、フロントのインフォメーションの多さも驚きです。
が、なぜか欲しいと思えない1台なんですよねぇ。。。 いや、所有する器でないってことなんだと思っております。

まだまだ乗せられている今のクルマを少しでも乗れるように精進する次第であります はい
by amataro (2010-12-21 23:49) 

wata

amataroさん、こんにちは。

911と一緒に走ったのは、今回が初めてでした。
その走る姿を見ていると、当たり前ですがやっぱりスポーツ・カーなんですね。
記事に書いた通り慣らし中とのことでしたが、エンジン回せるようになったらめちゃくちゃ速いんだろうな・・・と思わされましたよ。
直後を走っているとき、30cm幅のピレリ・Pゼロが拾う砂粒が何度となくB3を直撃し、改めて911のトラクション性能を思い知らされた次第です(泣)。

・・・って、amataroさんのE92/M3だって性能ハンパ無いですよね(震)。
天気と場所次第で真冬でも走れますから、是非!

by wata (2010-12-22 00:07) 

kama

うひょーーー! Kさん、911カッチョェェ~~~~!!!

年明け、是非ご一緒させてくださいッ!!!!!
by kama (2010-12-22 20:55) 

wata

kamaさん、こんにちは。

「そう言えばkamaちゃん、R8買ったんだってね」
「うん、納車は1月らしいから、見せてもらおうよ」
「そうだ、そうしよう」

・・・蓼科で、こんな会話が交わされておりました(実話です)。
と言うことで、納車の暁には是非ご一報下さい。
911とR8の豪華慣らし運転、おつきあいしますよ(笑)。

by wata (2010-12-22 23:08) 

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