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信州高原ツーリング [drive/touring]

梅雨明けの三連休。
天気予報には晴れマークが並び、走欲がムラムラと鎌首を擡げてくるのですが、それに思い切り水を差すのが渋滞予測情報
関東地方の高速道路は三日間、数十kmレベルの大渋滞が見込まれています。
特に上り線は昼過ぎから深夜まで渋滞するとのことなので、いつもより早く帰路に就かなければならず、これでは普段の週末よりも走れないことになります。
うーん、困った・・・。

・・・あ、そうか。
帰ってこなけりゃいいのか(←いいのか?)。
以前も使ったなー、この短絡思考ロジック(汗)。

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と言うことで土曜日の夜にWebで宿を取り、日曜日の朝4時前に出発。
ヒート・アイランドの汚れた熱気に澱む都会を脱出し、まだ流れている中央道を西に走ります。
エラい勢いで走るレクサス・LS460についていったり、スポーツ・バイクの一団に追走されたり、途中でいきなり雨に降られて「何だよわざわざ天気悪いところへ走りに来たのかよオレ(涙)」とブルーな気持ちになったりしながら、伊那ICまで快走。
R361/権兵衛街道で木曽福島に出、再び晴れ渡ったK20で山方面を目指します。
御岳湖に沿ったK256で中高速ワインディング・ランを楽しみ、そのまま木曽御嶽山に向かって御岳スカイラインの急坂屈曲路をぐりぐりと上っていくと・・・。

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真っ青な夏空、眼下にたゆたう白い雲海。
クリア・ラップ状態の2速ワインディング・ドライブを思わず中断してしまうほどの素晴らしい景色が、B3の前に拡がっていました。
もちろん狙って来たワケではありませんので、ポジティブ・サプライズにも程があります。
これだけ見事な雲の海を見たのは、4年前の阿蘇山以来ですねぇ。
いや~、来て良かったマジで(涙)。

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それにしても、気持ち良すぎ。
夏の強烈な陽射しが照りつけるものの、エアコンを切って開け放ったサイド・ウィンドウから入ってくる御岳高原の風は、標高1500mの爽やかさです。
そう、今回のショート・ツーリングは「梅雨明けのクソ暑い街を抜け出して涼しい高原を走りまくるぞちくしょうめ」がコンセプト(←そうなのか?)。
御岳スカイラインを下ってからはもうひとつの登山ルート、K473から霊峰ラインで御岳ロープウェイ乗り場まで山の中を走り、御岳ブルーラインでダウン・ヒル。
目論見通り、気温20℃の御岳高原で楽しい山岳路を走りまくりです。

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ここからは次の目的エリア、開田高原へと向かいます。
が、ここらで走りをちょいと休んでお楽しみ三連発と参りましょう。
まずは御嶽明神温泉の日帰り入浴施設「やまゆり荘」で露天風呂。
抜けるような青空の下で浸かる茶褐色の湯は格別で、うたた寝を誘われるほどの気持ち良さでした。
お次はR361沿いの「そば処まつば」で、ざる蕎麦の大。
開田高原と言えば蕎麦、どの店でも地粉の手打蕎麦を喰わせてくれるのだそうですが、ここの蕎麦も旨かったですねぇ。
とろり、と濃厚な蕎麦湯で〆た後は、「開田高原アイスクリーム工房」へ。
カップルや家族連れで賑わうテラスで独り舐め倒すとうもろこしミックス・ソフトクリームは、懐かしい青春の味がしました(笑)。

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開田高原の中心部は、昼時を迎えて人もクルマも増えてきました。
そんな喧騒を避けるべく、細い山道を上って地蔵峠へと向かうB3。
静かな旧街道を吹き抜ける風は実に心地良く、緑の天蓋が強い陽射しにフィルターをかけてくれています。
再びR361に復帰して岐阜県に入り、K39へと右折。
1-1.5車線の山道をひたすら上って、野麦峠を越えました。
その際に思わず「あゝ野麦峠」と呟いてしまったのは、私だけでは無いハズです(←ホントか?)。
峠道を下りきったら、K26を経由して奈川渡ダムでR158へ。
覚悟していた通りこの道は交通量の多いグダグダ運転で、それは松本の市街地まで続いています。
外気温は30℃近く、その暑さと街のノイズとに、再び高原の風が恋しくなってきました。

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で、松本ICから岡谷ICまで長野道で一気にエスケイプ。
R142旧道で和田峠へと上り、ビーナスラインに出ます。
時刻は16時過ぎ、クルマやバイクは走っているものの、概ねマイペース走行が可能な状況。
空は引き続き青く高く、風は涼しさを取戻し、気持ちいい高原ドライブを楽しむことができました。
三峰展望台の売店で「信州で一番おいしいソフトクリームは如何ですか~」との呼び声に負け、またもや手を出す44歳(汗)。
ここでUターンしてグライダーの舞う霧ヶ峰高原までのんびりと走り、K424で夕刻の茅野市街へと下っていきました。

茅野駅に程近い安宿にチェック・イン。
駅前でネパール料理と生ビールの夕飯を済ませて戻り、風呂に入ってから旧いThinkPadをネットワークに接続しました。
ワクワクしながらJARTICの道路交通情報サイトをチェックしてみると案の定、真っ赤っかのか。
軒並み30kmから50km近い大渋滞となっているようで、各高速道路とも阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられている模様です。
しめしめ、これならやはり泊まった甲斐もあろうと言うものじゃ、うひ、うひひひひひ・・・とほくそ笑みを催しつつ、安らかな眠りに就くのでした。

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翌朝は、5時に起床。
今日は連休最終日、昼過ぎから始まるであろうアホの大渋滞を回避すべく、ビーナスラインを一本走って上信越道ルートで早々に撤収する計画です。
身支度を整えてチェック・アウト、近くのローソンへと向かいました。
と、そこには白いALPINAロードスターと青いALPINA B3Sが・・・。

「おはようございまーす!」
「・・・何してんのよ、shimaちゃん(汗)」
「おぉ、お久しぶりです!」
「・・・何やってんすか、Mさん(汗)」

連休はツーリングに出ます、二日目は朝からビーナスラインを走るのでおヒマならどうぞ、集合は茅野のローソンに朝6時・・・的なメールを、冗談半分でshimaさんに送ってはいました。
しかしマジで来るとは全く思っておらず、しかも静岡のMさんと2台で仲良くスタンバってるとは、ビックリ仰天もいいとこです(汗)。

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ひとしきり笑った後、R152/大門街道で天上界へと向かいました。
街を抜け、先行車をブッコ抜き、大変結構なペースで駆け上がる3台。
白樺湖の上にあるパーキングには摂氏18℃の風が吹き、清々しいったらありゃしません。
周囲の山々を見晴るかしながら、オッサン3人は甚だ上機嫌の様相です。

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ここから先も、絶景&快走の連続。
ビーナスラインはこれまでに何度も走っていますが、昨日/今日のような素晴らしい天気と視程はちょっと記憶に無いほどです。
ハイカーのクルマなのでしょうか、各パーキングは朝から賑わってはいるものの、道を走るクルマは少なくマイペース走行を続けることができました。
霧ヶ峰のレストハウスや扉峠の先の駐車帯で休憩する度に、3人して何度「サイコー」を口走ったか知れません(笑)。

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標高2000mの美ヶ原をめがけ、K178で最後のヒル・クライム。
背後に迫る2台の300psカーからのプレッシャーを感じつつ(汗)、DSCを一段カットして2速固定で上っていきました。
大パノラマが拡がる道の駅「美ヶ原高原美術館」で暫しクール・ダウンしてからは一転、K464でのハードなダウン・ヒルへと突入です。
相変わらず先導となってしまった私ですが、しかし仲間と共にワインディングを走るってのは、その緊張感が堪らなく楽しいんですねぇ。
麓の売店、ソフトクリームを旨そうに舐めるshimaさんに釣られ、買ってしまったブルーベリー・ソフト。
その甘酸っぱい味わいに目を細めつつ、素晴らしく楽しかったビーナスライン・ドライビングを互いに顧みるのでありました。

まだ9時前ですが、これより帰路に就きます。
東部湯の丸ICから上信越道に乗り、快調に都心方向を目指しました。
立ち寄った横川SAで外の暑さに倒れそうになりつつ、再会と再走を誓って解散です。
その先の関越道では見る間に交通量が増えていったものの渋滞には至らず、昼前に帰着することができました。
蟲と泥で汚れまくっているB3ですが、この猛暑&炎天下ではとてもじゃありませんが洗車は不可能。
クルマを洗うのは陽が落ちてから・・・と言うことに決定し、直ちに缶ビールのプル・トップに取り掛かった次第です(笑)。

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二日間の走行距離は、881km。
走行時間は13時間26分、平均速度は65.5km/hでした。

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いやー、走った走った。
距離はまぁそこそこですが、実に中身の濃いショート・ツーリングだったと思います。
猛暑知らずの高原ドライブと渋滞知らずのハイウェイ・ラン、更にはクルマ仲間2名が乱入するという波乱の展開と、もはや文句のつけようがございません(笑)。
Mさん、shimaさん、どうもありがとうございました。
独りで好き勝手走るのももちろん楽しいのですが、走る楽しさを仲間と共有することの素晴らしさに、改めて気づいた二日間となりました。

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shima

お疲れ様でした。さすがに6時茅野はためらいましたが行って正解でしたね。帰宅後ニュースの渋滞情報をつまみにビールに行ったことは言うまでもありません。。ピンポイントでいい天気、いい気候だったかもしれないですね。それにしても日曜の雲海の写真はすごいですね。これは見たかったです。。。
by shima (2010-07-21 08:00) 

tatsu_B6

木曽路走ったのですね~。
私が走ったコースと大半同じようですが、私の時よりも天気が更に良かったようでうらやましいです。
コースの多くは比較的道幅が狭く、あまり走りやすいとは言えない道だった記憶がありますが、でも楽しかったですね。

ビーナスライン他も天気が良ければ最高の地域です。
むしろ走りやすさはこちらの方が良いでしょう。
また行きたくなりました。
by tatsu_B6 (2010-07-21 18:58) 

wata

shimaさん、こんにちは。

まさかと思いましたが、来てくれて嬉しかったですよ。
その甲斐あってか、稀に見るほどの素晴らしいドライビングとなりましたねぇ。
後ろ髪を引かれつつ早々に撤収しましたが、午後からの渋滞を見ればそれも適切な判断だったと思います。
えぇ、激混み渋滞情報はビールの肴にうってつけですよね(笑)。

雲海の写真、「引き」と「寄り」とを載せましたが、実際の素晴らしさはこの100倍以上だと思ってください。
ホント、久しぶりに鳥肌が立ちましたよ(震)。

by wata (2010-07-21 19:22) 

wata

tatsu_B6さん、こんにちは。

そうそう、以前にtatsu_B6さんから木曽路を走った旨のコメントをいただいたことを思い出しつつ、B3のステアリングを切っておりました。
確かに御岳高原の山道は1.5-2車線ギリギリと言った感じでしたが、私の場合はクルマが少なきゃ狭くても「走りやすい道」なんですよ(笑)。

信州の高原道路は景色も走りも最高ですが、更にこの時期は「涼しさ」と言う魅力が加わりますよね。
週末、家ん中でエアコンの冷気を浴びてゴロゴロしているぐらいだったら、むしろ積極的に山の上を走っているべきだと思わされましたよ。

by wata (2010-07-21 19:35) 

M

wataさん、こんばんは。
素晴らしい一日をありがとうございました。shimaさんからのメールには、「ローソン茅野本町に6時にこれますか」に驚きましたが、迷いもなく行って良かった。
「背後に迫る2台の300psカーからのプレッシャーを感じつつ(汗)」
本当は、
「背後に迫る一台のB3Sをもてあそび、屈曲路になると一気に引き離す(快感)」ではなかったでしょうか。
帰りの高速でも、2台のアルピナはいつしか消えてしまいました。速ーい。
仲間と走る、高原ドライブ。サイコーでした。
次は、いつですか。(願)



by M (2010-07-21 22:51) 

wata

Mさん、こんにちは。

こちらこそ、一昨日は本当にありがとうございました。
「迷いもなく」朝6時前に茅野まで来てしまうところが、やはり常人ではありませんねぇ(笑)。
往路はともかく、上信越回りで沼津までの帰路はかなりの距離ですよね・・・。
どうもお疲れさまでした(←疲れてなさそうですが)。

MさんのB3Sを弄ぶなど絶対に不可能ですが(汗)、とにかく絶景のスカイラインを一緒に走れてサイコーに楽しかったです。
次がいつなのかは今のところ全く不明ですけど、またツルんで走りましょうね!

by wata (2010-07-21 23:36) 

falconB3

こんにちは。
よい天気に恵まれた山岳道路を快走するのは最高ですね。
暑い時期は、高いところに限ります。
写真も最高や。
by falconB3 (2010-07-22 14:17) 

wata

falconB3さん、こんにちは。

いやもう、仰るとおり最高でした。
ギンギンに晴れているのにカラッと爽やかで、走っても停まっても気持ちいいんですよねぇ。
写真は毎度同じようなのばっかりで恐縮ですが、要は「青い空×緑の大地×B3」のコンビネーションを彩度バリバリで撮るのが好きなんですな・・・。
そんなわけで、今後も引き続き同じような写真ばかりが掲載されると思われます。
ご容赦下さい(伏)。

by wata (2010-07-22 22:42) 

TOSHI

wataさん、こんにちは。

すばらしい2日間でしたね。これだけのコンディションで走れる事もなかなかないだろうという中を上手に走ってますねぇ~。(ボクは下手くそに走ってました)
中でも木曽の雲海はホントすんごいです。こういうのがあるから週末走りは止められない・・・んでしょうか?木曽も行ってみたくなりましたがツーリングマップルだと白い道ばかりなんですね。ますます萌えてしまいます。

それにしても最後のブルーベリーソフト屋のおじさんにはもうちょっとおいしそうに巻いて欲しいですよね。

by TOSHI (2010-07-24 21:12) 

wata

TOSHIさん、こんにちは。

はい、なんたってもーすんごい天気で、2日間とも素晴らしいドライビング・デイとなりました。
運転はちっとも上手じゃありませんが(汗)、高速道路の大渋滞や観光地の大混雑を考えると、そんな中を上手に縫って走れたなぁと思ってます。

木曽御嶽山周辺には「**ライン」と名のついた道がいくつかありますが、いずれもTOSHIさん好みの「白い道」ですから是非どうぞ。
開田高原のとうもろこしソフトもお勧めですよ。
ついでに武石観光センターにも立ち寄っていただき、ソフトの巻き方について店のオッサンにもの申していただきたく(伏)。

by wata (2010-07-24 21:34) 

トモ

こんにちは。

すんごい景色ですね。
雲海、「引き」も「寄り」もすばらしいですし、
「引き」の雲海の上空に浮かぶすじ雲と太陽にもすごく惹かれます。

サイコーの高原ドライブ          嗚呼っ(笑)。

というわけで、昨日、行ってしまいました、御岳周辺。
残念ながら快晴で雲海は…  だったのですが、

せっかく来たので、高所の景色を楽しもうかとロープウェイに。
高価だったので、元を取るべく、少し歩いてみるべかということで散策。

そして、気がつくと知多半島から来たという登山のおっさん達と話しながら、頂上に…。

標高3,000mからの景色は、空も雲もすばらしかったのですが、6時間近くも滞在してしまい、ビーナスラインや美ヶ原ドライブが…。

次回は、早く起きたら阿武隈N字に行ってみようかと思うのですが、また、無計画に寄り道して、違うところにはまってしまうかも知れません(汗)。

by トモ (2010-07-25 22:50) 

wata

トモさん、こんにちは。

おぉ、トモさんも御岳高原避暑ドライブでしたか!
雲海はどういう条件で発生するのかよくわかりませんが、いつかきっと見れるハズですので、いずれまた御岳スカイラインを上ってみてくださいね。
イイ歳こいて、感動しましたから(笑)。

ロープウェイは乗ればよかったかなぁ、とちょっぴり後悔していました。
結構好きなんですよ、こういう乗り物。
でも、今回は乗らずにその分の時間を走りと温泉に充当しました(笑)。
無計画でいろいろと寄り道するのも楽しいんですよね。
この夏、まだまだ楽しく走りますよ!

by wata (2010-07-25 23:24) 

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