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GT2010GW[5]5月8日: Return to Base [drive/touring]

不動湯温泉、朝6時。
昨日の雨がウソのように、空は雲ひとつ無く晴れわたっています。
んも~、本当に嬉しいです。

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鳥の囀りを耳にしつつ、タオルをぶら下げて谷底の露天風呂へ。
失礼します、と声をかけて先客のオジサンとともに乳白色の湯に浸かりました。

「いやぁ、晴れて良かったですねぇ」
「最高ですねぇ。でも、帰りはあのガッタガタの山道を登れないんじゃないかって心配で」
「いや、クルマなら大丈夫でしょ。僕はオンロード・バイクだから無理ですよ」
「え・・・。そういえば、途中にバイクが一台駐まっていたような・・・」
「そうそう、あれ僕のバイクです。あんな道、絶対に下れないし登れないから、乗り捨てて歩いてきたんですよ」
「・・・・・・」
「大丈夫、クルマなら登れますって」
「そ、そうですね。あは、あはははは・・・はは・・・(汗)」

少々ブルーになりつつ、朝飯を喰ってチェック・アウト。
宿の主人にも「いや、今まで登れなかったクルマはありませんから」と勇気づけられる始末です(涙)。
まぁ確かに登れないことは無いのでしょうが、心配だったのはフロント・スポイラーをガリッとやったり下回りをヒットしたり、はたまたタイヤがバーストしたりする危険性。
いわゆる三無い宣言のうち、「壊さず」の遵守がどうにも怪しくなって参りました。
・・・大丈夫なのか?B3(汗)。

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と言うことで、気休めにフロント・スポイラー下端をガムテープでガード(笑)。
離合不可能なので対向車除けにクラクションを鳴らしつつ、意を決して登攀路へと踏み出しました。
浮いた砂利にスリップ→スタックする恐れもあったため、駆動力確保を最優先とすべくDSCは完全OFFとし、LSDのトラクション能力を頼りに1速固定で慎重に登っていきます。
途中でアンダー・ガードを軽~くこすったりもしましたが(汗)、バイクが乗り捨ててある最難関箇所を何とか突破。
残るダートを2速でのろのろと走り、やっとの思いで舗装路にまで出ました。
GT史上最悪の酷路から脱出し、煙草に火を点け、ペットボトルに詰めてきた不動湯温泉の冷たい湧水をイッキ飲みする44歳。
タイヤや下回りにダメージの無いことを確認、ガムテープを剥がしてリスタートです。
いや~、無事に帰ってこれて本当に良かった(涙)。

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ガッタガタの極悪路から開放され、快晴のR115/土湯バイパスを4速⇔5速で駆け上がる泥だらけのB3。
傍からは様子のおかしいクルマに見えたであろうこと、想像に難くありません(汗)。
その汚れっぷりがあまりに酷いので、道の駅「つちゆ」でB3を軽く水洗いしました。
「超汚いクルマ」から「やや汚いクルマ」へと戻ったところで、バイパスを離れて旧道からK30へ。
雪の残る磐梯の山々を仰ぎ見つつ、青空と新緑とに包まれながら、清々しいワインディング・ロードを快走しました。

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土湯バイパスに復帰し、K70を右に折れて磐梯吾妻レークラインを走りました。
秋元湖と小野川湖、二つの湖を結んで走る快適な有料道路です。
路面の補修跡によるバンピーなアンジュレーションが残るものの、クルマは少なく景色も良く、個人的には裏磐梯の3つの有料道路の中で最も気に入っている道です。
3速メインでB3を気持ちよく走らせ、R459→K323と下って裏磐梯を後にしました。

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昼飯には、またもや蕎麦を喰いました(笑)。
K323沿いの看板に釣られて脇道に入ると、店と言うより普通の農家っぽい構えの「蕎麦処まるひ」。
シャキッと冷たい蕎麦は盛りも良く、コシアブラやタラの芽、ふきのとう、クレソンなどの天ぷらと共に一気に平らげました。
大満足のうちに再びB3をスタートさせ、振り向けば青空に聳える会津磐梯山。
みちのくの山々も、これで当分見納めです。

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さて、本日土曜日は東北GTの最終日。
そろそろ帰るか・・・とも思いましたが、GW明けの週末は得てして道は空いているもの。
帰路の渋滞はさほど心配せずとも良かろうと言うことで、もう少し走ってみることにしました。
そんなわけで、青く輝く猪苗代湖を右手に見ながらK9を南下。
途中を左に折れ、そのネーミングに惹かれて一度走ってみたいと思っていた御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)へと向かいます。

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恐ろしげな名前とは裏腹に、1.5車線のキレイな舗装路は見晴らしの良い山の中腹をぐんぐん登っていく明るい道
峠からは猪苗代湖が、その反対側は郡山の街が一望できます。
引き続き眩しい新緑のトンネルの中を下り、途中の駐車帯にB3を停めて暫し休憩していると、上って来たワンボックス車から一人のオジサンが降りてきました。
「山菜採りに来たんか?・・・違うのか。いや最近はブームだか何だか知らんけど、この辺りじゃみんな山菜を根こそぎ持ってっちまうんだよ。そりゃもう酷いもんだ。木ごと切って持ってく奴もいるんだよ。まったく、そんなに山菜採ってどうすんだかねぇ」
と、ボヤくオジサン、バカでかい籠と鎌とを携えて山の中へと分け入っていくのでした。
・・・なんだよ、結局自分も採るんじゃん、山菜(汗)。

K29は、どこまでも広大な田園地帯を行くカントリー・ロード。
かなり南下してきたとは言え、まだまだ「みちのく感」がタップリです。
続くR118は途中から急坂の楽しいワインディング・ロードとなり、鳳坂峠を越えて下ると羽鳥湖が目の前。
1車線の山道・K58を2速⇔3速でクネクネと辿り、最後の快走路・白河西部広域農道をギアを上げ気持ちよく走って白河IC
東北自動車道は予想通り交通量も少なく、初夏のような勁い陽射しを浴びながら、6速3000rpm前後のマイペース走行を保って家路に就きました。
最後までいい気分で走ることができましたが、それだけに明後日からの社会復帰が困難を極めるであろうこと、火を見るよりも明らかです(汗)。

本日の走行距離は、354kmでした。

コメント(16) 

コメント 16

falconB3

冷やせものの走行でしたね。
いつも気を遣うのは同じだと思います。
毎度同じコメントですが写真がかっこいいです。
というかB3がかっこいいのかな。
by falconB3 (2010-05-14 15:06) 

root-t

東北GT、ご無事で何より。

 私は、9日にR399をやっつけてきました。例のヘアピンはきれいに舗装されていましたよ。
 御霊櫃峠は良かったですか?
地図を見ているとヘアピンの連続ですが、そこがまたそそられるところですね。
いかにも、「ここを走れ」と言わんばかりに見えてしまいます。
 
 B6は絶好調です。今回、重整備になりましたが・・・。でも燃料計の機嫌が悪、くタンクのフロート部品が本国オーダーになりました(涙!)。

by root-t (2010-05-14 19:39) 

koji

こんばんは。
昨夜はお疲れ様でした。(お世話になりました。)
今回のGTも三無い遵守で何よりでした。

フロントスポイラーを守ったガムテープはデコラインともよくコーディネートされ、あたかも純正リップスポイラーのようですね。(笑)
それにしてもガムテープ持参とは恐れ入りました。

次回はニラヤマ再訪と思われ、昨夜お話した温泉の情報URLをお知らせしておきます。
http://www.mirakuru.ne.jp/onsen/

では次回のGTもお気をつけて。
って、早過ぎ。
by koji (2010-05-14 21:30) 

hiro

こんばんは。

すごい場所に宿泊してたのですね。
そして、やっとケロリンの黄色い桶出てきましたね~(笑)

早くカッパや混浴のオバちゃんが登場しないかな~と楽しみに待っております。
by hiro (2010-05-14 23:08) 

wata

falconB3さん、こんにちは。

いや、私いつもは何も気にせず走っているのですが、さすがにこの悪路は気を遣わざるを得ませんでした(汗)。
だから、妙に疲れたんですねぇ・・・。

B3も含め、E46型BMWは今でもカッコいいクルマだと思います。
自分で乗ってるクセに、路上で出会うとつい目で追ってしまいますよ(笑)。

by wata (2010-05-14 23:24) 

wata

root-tさん、こんにちは。

R399の6連続ヘアピン、やっつけていただいて何よりです(笑)。
http://alpina-b3.blog.so-net.ne.jp/2009-11-16
御霊櫃峠はセンター・ラインの無い1.5車線路、カーブ・ミラーも少ないのですが、舗装や見晴らしが良くて気持ちイイですよ。
・・・いや、もちろん「スペシャル・ステージ(SS)」ではありませんので、念のため(汗)。

B6 2.7、だいぶ仕上がってきたようですね。
コレでもう思う存分走れますねぇ。
・・・いや、くれぐれも「モンテカルロ仕様」などとしないよう、自粛願います(汗・2)。

by wata (2010-05-14 23:51) 

wata

kojiさん、こんにちは。

何が「(お世話になりました。)」なのかサッパリわかりませんが(汗)、とりあえず事故らず・壊さず・捕まらずに帰ってまいりました。
ガムテープはですね、B3のトランクに常時放り込んであるんです。
何に使うってワケでは無いのですが、まさかこんな使い方をするとは思ってもみませんでしたよ(笑)。

ニラヤマ・・・いや(汗)、蒜山[ひるぜん]は本当に素晴らしいところですよね。
しかしご紹介いただいた温泉も含め、関東からはめちゃめちゃ遠いですよねぇ。
いくらなんでも、そんな遠いところまでわざわざクルマを走らせるほど私ゃ物好きではござ

・・・物好きか、やっぱり(汗)。
http://alpina-b3.blog.so-net.ne.jp/2009-09-17

by wata (2010-05-14 23:52) 

wata

hiroさん、こんにちは。

キョーレツでしたよ、不動湯温泉・・・。
涙目で頑張ればB3でも行ってこれることは身を以って証明しましたので、是非一度お出かけ下さい。
しかしですね、

>やっとケロリンの黄色い桶出てきましたね~(笑)

って、なぜケロリンを待っておられたのでしょうか?(汗)
ついでに申し上げておきますと、「カッパや混浴のオバちゃん」も登場致しません。
ソコに期待されている意味が良くわかりませんが、ご容赦願います(伏)。

by wata (2010-05-14 23:56) 

Bi申

ガムテープって(笑)。

斬新過ぎます。
ニュータイプのリップスポイラーかと思いましたよ。
by Bi申 (2010-05-15 01:21) 

shima

無事ご帰還なによりです。
ハルトゲのアンダーリップスポイラーの新色かとおもいました。
by shima (2010-05-15 06:29) 

wata

Bi申さん、こんにちは。

はい、ALPINAのダイナミズムやエレガントさを損なわないよう、細心の注意を払って貼りこんでみました。

・・・って、違うか?(←違うだろ)

by wata (2010-05-15 11:06) 

wata

shimaさん、こんにちは。

はい、このリップ・スポイラーを装着することによってCD値はトヨタ・プリウスをも下回る0.23を達成、最高速度は296km/hにまで向上しました。

・・・って、違うか?2 (←違うだろ・2)

by wata (2010-05-15 11:10) 

k7_

wataさん、こんにちは。

ケロリン。(爆)伊豆の山中で一度お見かけしたような記憶があります。
一枚目のお写真。じっくり目を凝らして拝見(検閲?)させて頂きましたが顔を出していないようで(ナニが?)ホッとしました。(笑)

ガムテープ。お気持ち良く分かります。何しろあれだけピカピカのフロントスポイラーですから。私もガムテープをクルマに積んでおくようにします。

しかし涼風峠の写真。最高の空気感ですね。チョッと寒いながらも太陽が暖かく、空気がウマイ・・・的な感じですね。
最近非国民的扱いのタバコもさぞおいしかったとお察しいたします。

>>社会復帰が困難を極めるであろうこと

数日前どこかでお見かけした限りでは立派に社会復帰されてるご様子で何よりです。(笑)

by k7_ (2010-05-15 12:23) 

wata

k7さん、こんにちは。

写真は掲載する前に十分チェックしております。
もちろん、「コンニチハ」しているような写真はアップしておりませんので、安心してご家族でお楽しみ下さい(←他人様の家族を巻き込むな)。

クルマをカーン!と走らせた後に青空の下で喫う煙草って、格別に旨いですよねぇ。
今回のGTでも、そんな状況に何度か恵まれました。
いやホント、煙草喫ってて良かったな~って思える瞬間です(笑)。

しかし私、「数日前どこかでお見かけ」されちゃったのでしょうか。
・・・うーん、油断も隙もありゃしませんねぇ(汗)。

by wata (2010-05-15 18:53) 

zen

あらあら去年行った化粧の湯の風呂桶、ここまでもって来ちまったんですか?

ちゅうことは、またご開〇なんでしょうか?

そう言やぁ、僕もつい最近wataさんにクリソツな人を見かけましたよ。
いやあ似てたなあ!
by zen (2010-05-15 21:21) 

wata

zenさん、こんにちは。

大変申し訳ないのですが、コメントの内容が殆ど理解できません(汗)。
が、ケロリンの桶は日本全国至るところにありますよねぇ。
その広告宣伝効果は計り知れないモノがあるとは思うのですが、私未だに実際の「ケロリン」なる商品を見たことがありません(笑)。

by wata (2010-05-15 23:26) 

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