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GT2010GW[4]5月7日:雨 [drive/touring]

朝5時に起きると、しとしとと雨が降っています。
天気予報、大当たりです(涙)。

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雨に打たれる桜を愛でながらのんびりと朝風呂に入り、朝食を平らげて大沢温泉を出発しました。
ま、走っているうちに止んだりすることもあるでしょうから、あまり気にせず行きましょう。

・・・と思っていたのですが、結局のところ丸一日雨に見舞われました(涙)。

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丘陵地帯をゆったりとうねるK37は、とても気持ちよく走れるカントリー・ロード。
雨は時折強さを増しますが、ワイパーは概ね間歇モードで事足りるレベルです。
しかしながら一向に止んでくれる気配は無く、沿道の桜もその雨にはらはらと散っていました。
毛越寺や厳美渓に立ち寄ろうと近くまで行ってはみたもののやはり雨、桜もすっかり散り果てていたためパス。
R342で再び山へ向かい、K49→K42→R457→K17と80%ほどのペースでB3を走らせ続けました。

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岩出山から南下するR457を走っているうちに、昼時を迎えます。
カーナビで蕎麦屋を検索し、ヒットした加美町の「竜聖」の暖簾をくぐりました。
国道から奥に入った住宅街の中にある店なのですが、営業中と思われるサラリーマンがひっきりなしにやってきます。
ここの蕎麦は旨いかも・・・と思っていたら案の定、運ばれてきた鴨ざる蕎麦は実に味わい深かったのでした。

雨の中、引き続きR457を南へと下っていきますが、ごくごく普通の道と言った感じでおもしろくありません。
他のルートを探してもどうせ雨ですし、今日はもうこのまま宿泊地へ直行することとしました。
とは言っても、宿まではまだ150km近くの道程があります。
そこで大和ICから東北道に乗り、福島西ICまで走りました。
R115で猪苗代方面へと上っていき、土湯の温泉街に入ります。
・・・が、目指す宿はここからさらに山奥へと分け入らねば、辿りつくことができません。

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案内看板に従って急な舗装路を登り、途中から狭い砂利道へと突入。
途中から相当酷い道になると聞いていてビビッていたのですが、実際のところ、想像以上の悪路となりました(汗)。
降りしきる雨の中、路面はガッタガタ、幅員はリアル1車線、しかも最後はぐねぐねと曲がった急勾配の下り坂。
正直、来てしまったことを後悔したほどです。
ギアを抜き、最後はブレーキだけで腹を打たないようにソロソロと下り、やっとこさ宿の入口に到着。
いやはや、秘湯にも限度と言うものがあります。
無事の到着にホッと胸を撫で下ろしつつ駐車場から宿へと向かう小路を歩きながらも、アタマの中には「明日この道マジで登れないんじゃなかろうか・・・」との不安がどす黒く渦を巻いていたのでした(涙)。

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そんな山奥に佇む不動湯温泉は、旧い建物の一軒宿。
廊下を歩けばミシミシと音が鳴り、通された部屋は隣と襖で隔てられているだけです。
谷底深く湧く小さな露天風呂へはガタガタの階段を遥か下まで降りていくことになり、当然ながら帰路はひたすらの登り。
温泉で汗を流したハズなのに、部屋に帰りついたら汗だくでした(汗←文字通り)。
しかしながら3種類のお湯はどれも心地よく、キョーレツなロケーションもまた俗世間を離れ浮世を忘れてのんびりするには最高だと思います。
夕刻に雨は上がり、風呂を出て浴衣姿でそぞろ歩きをしていると、深い山の彼方、雲の切れ間に一瞬、虹の柱が輝いていたのでした。

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本日の走行距離は、300kmでした。

コメント(6) 

コメント 6

JAY-T

こんにちは。

不動湯温泉界隈の道は、なんだか凄そうですね。
B3が御無事で何よりでした。
それにしても不動湯温泉は実に趣深いところですね。(笑)
便利さや快適さばかりを追い求める現世を離れ、こうした宿で過ごす時間はとても有意義なものであったのではないでしょうか。
車においても同じなんですかねぇ。。
最新のものや快適なものがいいと錯覚しがちですが。。。
by JAY-T (2010-05-13 18:48) 

tatsu_B6

お~!
不動湯ですか。
当方は3回行っています。
大の温泉好きなので、泉質の違うお風呂は最高ですね~。
以前乗っていたAMGでも何とか行くことはできましたが、宿近くの数百メートルはバンパーや腹を擦るのは覚悟しないと行けません。
まさに秘湯ですな。
by tatsu_B6 (2010-05-13 20:36) 

falconB3

風情のある旅館ですね。
底を擦らずに無事でよかったですね。

by falconB3 (2010-05-13 21:01) 

wata

JAY-Tさん、こんにちは。

不動湯温泉、趣が深すぎてビックリです(笑)。
日本全国、クルマで行ける温泉はそこそこ訪ねているつもりでしたが、この宿へのアプローチには参りました。
写真のジャリ道はまだマシなほうで、酷いところはもう廃道なんじゃないかと思うほどでした(汗)。
それだけに、「現世離れ感」は最高でしたけどね。
クルマも宿も最新のモノに惹かれない私には、ピッタリの宿だったと思ってます(←そうか?)。

by wata (2010-05-13 23:29) 

wata

tatsu_B6さん、こんにちは。

この宿に3度も行かれていたとは、さすがですねぇ。
確かに泉質の異なる温泉が3つもありますので、あらゆる湯治効果をカバーしてるんじゃないかと思いましたよ(笑)。
仰るとおり、最後の急坂は本当に難儀しました・・・。
なんとか大過なく下ってこれたのですが、それにしてもすんごい悪路でしたねぇ。
あのキツさを共有していただけるとは、何とも嬉しい限りです(涙)。

by wata (2010-05-13 23:35) 

wata

falconB3さん、こんにちは。

山奥の急斜面にへばりつくようにして無理矢理建てられているこの温泉宿、風情があるにも程があると思います。
奈良の奥にもキョーレツな山道が多々ありますが、この宿へのアプローチはかなりのモンですよ。
道といい宿といい、昭和を通り越して大正時代の趣です(笑)。

by wata (2010-05-13 23:43) 

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