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GT2010GW[2]5月5日:桜とイカと残雪と [drive/touring]

朝5時に起床。
カーテンを明けると、早朝の街は霞に煙っていました。
ホテルを出てB3に乗り込み、弘前市内中央部に向かいます。

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弘前公園周辺、桜は満開。
今年は桜前線の北上が寒気に妨げられ、北日本の開花は平年よりも遅れていたのだそうです。
満開の時期は丸一日大渋滞となるため、敢えて少し外れたところの宿を取り、早起きして盗み見してくれようとの魂胆です(笑)。

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公園内には入らずに周囲をぐるっと一回りしただけですが、なるほど見事な咲きっぷり。
堀端は文字通り桜のトンネル状態で、さすがは弘前の桜だなぁ・・・と思わず唸ってしまいました。
しかし早朝にもかかわらず多くの人が歩いており、6時半頃からは早くも交通規制が始まったため速やかに撤収。
ホテルへ戻って朝食を摂り、チェック・アウトしました。

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渋滞の始まった弘前の市街地をぐるっと迂回し、弘前南部広域農道/アップルロードを西に走ります。
やがて広大なリンゴ畑の向こう、残雪の岩木山が朝靄の中から姿を現し始めました。
南麓のK3はその沿道が世界一長い桜並木とのことですが、未だチラホラと咲いている程度。
休日なのにクルマは殆ど走っておらず、右手に岩木山をチラ見しつつの快適なクルージングが続きます。
いやはや、実に爽快です。

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調子に乗って、津軽岩木スカイラインで岩木山を登ることとしました。
ゲートのおにいさんに路面には雪が無いことを確認し、1,750円を払ってヒル・クライムを開始。
この有料道路はすんごいクネクネ道で、八合目まで一気に駆け上がることができるのです。
ギアは2速固定のまま、雪解け水を蹴散らしながら次々と現れるヘアピン・カーブを右に左に斬っていきました。
終点からの景色はやや霞んでいたものの、非常に清々しい空気に深く喫うマイルドセブン・ライトが堪らなく旨いんですよねぇ。
のんびりダウン・ヒルもまた、空へと飛び出しそうなヘアピン・カーブの連続。
・・・と言うより、この道にはヘアピン・カーブしか無いのです(汗)。

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K3に復帰、森の中のワインディング・ロードを鯵ヶ沢まで下ります。
ここからは日本海を右手に望みながら、R101でのシーサイド・クルーズです。
良く整備された完全2車線路はクルマも少なく、実に気分良くB3を走らせることができました。
途中、黄金崎の「不老ふ死温泉」に立ち寄り、波打ち際に設えられた露天風呂へ。
ここを訪れるのは二度目ですが、波の音を聴き潮風に吹かれながらの入浴は最高です。
風呂から上がって引き続きR101を南下、湾の向こうには未だ雪に閉ざされた白神山地がうっすらと浮かんでいます。
昼時となり、秋田県境手前のドライブイン「福寿草」でイカ刺し丼を喰らう44歳。
甘みのある透き通ったイカに卵黄を絡めて白米とともに口に運ぶと、これがまたビックリするほど旨いのですよ。

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能代の手前で日本海に別れを告げ、能代山本広域農道K63→K64と田園風景の中を走っていきます。
6速でも余裕で走れる道なのに、敢えて4速⇔5速でトラクションを感じながらB3を走らせるのが痛快極まりないのです。
R7を経由してK325→K324と大館能代空港へのアクセス・ルートをカッ飛ばし、R285でのどかな山村を行く爽快ドライビング。
続くK22、犀川沿いのカントリー・ロードを快走すればあちらこちらで午後の陽に桜が輝いています。
誰もいない小学校にB3を乗り入れて、暫し休憩。
校庭を見下ろす桜の花を、そよぐ春風が僅かに揺らしていました。

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K191→R341と誰にも邪魔されずに走り、K23/アスピーテラインで八幡平へ。
数日前には吹雪で通行止めとなっていたのですが、昨年同様どうやら今回も運に恵まれたようです。
時折現れる前走車をストレートでパスしながら、雪の回廊を3速メインで駆け上がっていきました。
山頂・見返峠からは右に折れ、K318/樹海ラインで岩手県側をダウン・ヒル。
この道はアスピーテラインほどメジャーでは無いものの、景色も路面も曲率も良く、お気に入りのルートのひとつです。
雪景色とワインディング・ロードを存分に堪能し、終点の松川温泉に到着しました。

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2005年の秋以来二度目の投宿となる「松楓荘」は、旧い建物の温泉宿。
床が微妙に傾いていたりするのですが(笑)、温泉の熱を利用したセントラル・ヒーティングで夜になっても暖かく快適に過ごせます。
湯量豊富な緑白色の硫黄泉露天風呂で汗を流し、晩飯には山菜をつつきながらの生ビール。
寝る前に再び浸かった露天から夜空を見上げると、そこには北斗七星を取り巻く星々が密やかに瞬いていました。
嗚呼、これぞ正に至福の時。

本日の走行距離は、322kmでした。

コメント(6) 

コメント 6

falconB3

桜と雪が美しいですね。
アルピナも美しい、カレンダーになりますよ。
by falconB3 (2010-05-11 09:05) 

zdm1929

こんにちは(^^)
いやぁ、桜キレイですね~♪
桜・岩木山・学校、どれもホンにトカレンダーになりそうな画!
それにしても、青森イイなぁ。
ワタシも一度行ったんですが、いかんせんリミット22時間でさいたま→大間の為現地滞在時間は20分でしたので(後悔涙)
by zdm1929 (2010-05-11 09:58) 

wata

falconB3さん、こんにちは。

桜も雪山も確かに美しかったのですが、残念ながらこんな写真ではその魅力の1%も再現できてはいないのです(涙)。
機会があれば是非とも現地を訪れていただき、ご自身の目でホンモノの素晴らしい景色をご覧下さいね!

by wata (2010-05-11 20:35) 

wata

zdm1929さん、こんにちは。

カレンダーとは言っても、関東の感覚だと桜も雪山も「5月」のカレンダーには使えないですよねぇ(笑)。
いずれにせよ、春の青森は魅力溢れる素晴らしい景色がいっぱいでした。
「20分」と言わず、是非時間をとってお出かけ下さい。

しかし「リミット22時間でさいたま→大間の為」ってことは、大間発函館行きのフェリーに乗るべく走られたことがあるのでしょうか。
青函ルートよりも遥かにこじんまりとしたフェリーですが、この航路はなんとなく旅情豊かで私も好きなんですよ(笑)。

by wata (2010-05-11 20:42) 

TOSHI

wataさん、こんにちは。

この日のビールはうまかったでしょうねぇ~。
この季節の東北はホントいいですね!しかも今年は桜まで!

去年のGTを参考にさせていただいてGTもどきをしてきたので、見覚え・聞き覚えのあるトコロばかりでなつかしいです。
この時期のアスピーテラインも行ってみたいなぁ~、そうそう「不老ふ死温泉」落としたっけなぁ~、と楽しませてもらっています。

しかしエエですなぁ~!

by TOSHI (2010-05-11 23:04) 

wata

TOSHIさん、こんにちは。

思うさま走り抜けて辿りついたワケわかんない山奥の温泉で風呂上りに飲むビール、最高なんですよねぇ(笑)。
残雪のアスピーテラインは何度走っても感動的ですが、TOSHIさんが走った秋もまたいいんですよね。
タイミングばっちりで雲海炸裂とのこと、全く羨ましい限りです。
東北は山全開の温泉てんこ盛りですが、「不老ふ死温泉」は海全開でこれまた気持ちイイ露天ですので、次回はくれぐれも落とさずに寄ってみてください。

やはりみちのくは、何度走ってもエエですわぁ~!

by wata (2010-05-11 23:30) 

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