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GT2009秋[6]9月11日:京の都へ、おこしやす(←?) [drive/touring]

岡山県の外れ、粟倉温泉の朝は秋の空。

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グランド・ツーリングも、残すところあと2日となりました。
ならば存分に走ってくれようとE4/6型エンジンに火を入れて、R373を南に下ってから左に舵を切りました。
本日は山間のR429をひたすら東に辿ります。

稲作地帯の誰もいない2車線路を快調に走っていくと、「この先大型車通行不能」の文字。
いわゆる「酷道」区間は確かに狭隘の急坂路で、兵庫県の高野峠付近では水温が100度になるほどの山登りを強いられました。
しかしその以降は再び改良済みの快走路となり、再び速度が上がります。

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幾多の国道や県道と交差しつつ広狭を繰り返しながら伸びるR429を、どこまでも走り続けるB3。
沿道には深い山々とともにテクノ感たっぷりの鉱山跡や極上のリザーバーである銀山湖などが次々と展開し、ダイナミックなドライビングを心ゆくまで堪能できます。
結局R429一本を110kmほど走ったのですが、実に楽しいルートであることが強く印象に残りました。
この道、まさに「グランド・ツーリング」に相応しい一本であると言えると思います。

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丹波市の道の駅「あおがき」で昼食を摂り、「ツーリングマップル」を開きます。
本日は京都市内に宿を取ってあるのですが、例によって高速道路で直行するつもりはまったくありません。
と言って、ここから南東の京都方面へと向かう道はあまりおもしろそうでは無かったため、都市部を大きく北に迂回して走ることに決定。
まずはR483のバイパスで春日まで出、R175からK59を北東に上がって京都府に入り、改めてR173で南東に向かいました。
田んぼに並ぶ案山子たちの表情に思わず小休止を入れたりしつつ、B3は快調に走っていきます。

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R9を経てK80→K50とハイ・スピード・クルージングが続くのですが、それも突然に終了。
K50の後半20kmは、暗い山の中を辿るリアル1車線路へと変貌しました。
ツーリングマップルに「暗く心細い道」と書かれている通り、いや、それ以上に暗く心細い道。
一休みしようと思ってもクルマを停める場所すら殆どない有様で、対向車が来たらどうするのだろうと不思議に感じてしまうほどなのです。
最後の最後には九十九折れの超急坂路が現れ、ヘタをすると切り返しをしながらギアを1速まで落とさないと登れません。
追いついた軽自動車などは実際に登ることができず、坂の途中で一旦バックしてから再びチャレンジする始末です。
いやはや、京都の奥深さには思わず脱帽させられました(伏)。

やっとの思いで嵐山まで出てから市内に入ると、クルマの量にビックリです。
右折信号になっても直進車が2-3台突っ切ったり、原チャリが歩道との狭い隙間をガンガン縫って前に出たり、関東の小心者はどうにもリズムに乗って走れません(汗)。
それでもせっかく来たのだからと、ホテルにチェック・インする前にどこか一箇所だけでも見て歩こうと思い立ちました。

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で、訪れたのが清水寺
観光客丸出しでカメラ片手に歩いてみたのですが、紅葉もまだだし平日だから空いているだろうと思っていたのが大間違い。
駐車場はほぼ満車に近く、参道にもたくさんの観光客が犇いていました。
このタイミングでコレだったら、観光シーズンの週末は大晦日のアメ横状態になること請け合いです。
一週間近く人のいないところばかり走ってきたためもあってか、眩暈しそうなほどグッタリしながら駐車場に戻りました(涙)。
それでも高校以来の清水寺は記憶以上に素晴らしく、いつかまたゆっくり訪れてみたいと思うのでした。

二条城脇のホテルの一室、旧いIBMのラップトップPCに今日一日を刻む43歳。
これまでの7日間、毎日を心から楽しんでいたためか、時間が経つのが信じられないぐらい速かったように思えます。
明日は500km超のハイウェイ・ランを以って、自宅へと帰るのみ。
舞妓はんの立ち居振る舞いを反芻しつつ、そろそろ床に就くことと致しましょう。

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本日の走行距離は、245kmでした。

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ブラン

ご無沙汰しております。いつも楽しく拝見しております。

とっても近くまでお越しだったのですね。京都の郊外道は
守備範囲ですので、快走路をお伝えできれば良かったですね。

京都は道路整備状況があまり良くなく、少し油断すると
すぐ『リアル1車線路』に迷い込んでしまうことが多いです。
対向車との離合は、すれ違えるスペースがある所まで、
どちらかの車が延々とバックしますw

10月後半に関東方面にドライブ予定です。
機会があれば、例の『峠のうどん屋』ご同道いただけますと
幸いですww


by ブラン (2009-09-25 04:26) 

wata

ブランさん、こんにちは。

そう、京都にお住まいなんですよね。
地図を見ているとこの道以外にも劇的な狭隘路が多々ありそうで、どんだけキツいんだろうと思わず想像してしまいます。
大原や鞍馬の奥あたりにも、怪しげな山道があるようですねぇ(汗)。

関東への遠征が決まったら、是非ご一報下さい。
タイミングが合えば、喜んで「峠のうどん屋」までお供させていただきます。
サイド・バーのプロフィール欄にmail toリンクを貼っていますので、ご遠慮なくどうぞ。

…でも、うどん屋は恐らく休みですが(涙)。

by wata (2009-09-25 20:37) 

トモ

wataさん、こんにちは。

GT2009秋も終盤。
田んぼに並んだ案山子がいい味だしてますねぇ。

『リアル1車線』の恐怖(笑)、私も、昨日たっぷり味わいましたよ。
R152(←また!)経由で、人馬形山山頂へ行った際、この坂道が行き止まりだったらバックで戻りか~?という場面がそこここに!

山道ドライブの宿命ですね(←ホントか?)

by トモ (2009-09-27 18:06) 

wata

トモさん、こんにちは。

案山子は地元の方々が作って立てたものらしく、私以外でもクルマを停めて見入っている人たちもいました。
全て国道のほうを向いていますので、田んぼの雀を追い払う本来の役割は果たしていないようでしたけどね(笑)。

しかし、またR152絡みですか?
本線はまだしも、周辺には常人が好んで走るような道は無いと思うのですが、さすがは「非・常人」のトモさんですね(笑)。
いや~、私も久しぶりに訪れたくなりましたよ。

…って、オレも常人じゃないのか?(汗)


by wata (2009-09-27 18:51) 

DION

案山子のお写真良いですね。
1枚目もアートな雰囲気です。
島根鳥取のあとはどんなルートなのかと思っていましたら
京都に立ち寄られたのですね。
舞妓さんのお写真が素敵。(意外でした!)
チン・トン・シャンと聞こえてきそうです。(笑)
by DION (2009-09-27 23:31) 

wata

DIONさん、こんにちは。

1枚目はアートでも何でもなく、宿の庭にあった滑り台なんです(笑)。
案山子は結構面白くて、20体以上ありましたがひとつひとつじっくりと見てしまいました。
この辺りに限らず、田舎道を走っているとこういった「変わり案山子」があちこちに立っているんですよね。

舞妓はんは、もちろんお座敷に呼んだワケではありません(←当たり前だ)。
宿泊したホテルに週末のイベントとして来ていたとのことで、記念撮影に応じたり舞台で踊ったりしていましたよ。
私、舞妓はんをナマで見るのは初めてでしたので、少々コーフンしてしまいました(汗)。

by wata (2009-09-28 20:38) 

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