SSブログ

180_AA_ A [arround My B3]

タイヤのサイド・ウォール部には、さまざまな記号や数値が表示されています。
メーカー/ブランド名やサイズ、速度記号、製造年および週、製造国などがおなじみですが、意味不明な表示もたくさんあります。
で、現在B3に履かせているタイヤ、ヨコハマ・アドバンスポーツのサイド・ウォールを眺めていたら、おやっと思う表示がありました。

090129UTQG.jpg

TREADWEAR 180
TRACTION AA
TEMPERATURE A

・・・これって、タイヤの性能に直結する項目じゃん!
Neroやパイロットスポーツにも表示されてたのかなぁ。
それとも単なるヨコハマだけの商品性能訴求なのか?
うーむ・・・。

と言うワケで調べてみたところ、この3つは「UTQG」と呼ばれるレーティングに基づく表記でした。
「Uniform Tire Quality Grading」は、アメリカの政府機関が定めたタイヤ試験結果の評価を表したものとのこと。
メーカー/ブランドを問わず、米国内で販売される乗用車用夏タイヤには表示が義務づけられているようです。
その意味するところは、概ね以下のようなものだそうです。

「TREADWEAR」は、対磨耗性能試験の結果を指標化したもの。
100を標準として、数値が大きくなるほど減りにくいタイヤであると言えます。

「TRACTION」は、ウェット路面での制動性能試験結果をレーティングしたもの。
AA/A/B/Cの4段階で評価され(AAが最上位)、評価が高いほど濡れた路面でよく止まるタイヤであると言えます。

「TEMPERATURE」は、対発熱性能試験の結果をレーティングしたもの。
A/B/Cの3段階で評価され(Aが最上位)、評価が高いほど異常発熱しにくいタイヤであると言えます。

へぇ、と思ってアメリカのタイヤ販売サイトなどを覗いてみると、確かに全てのタイヤのUTQGがサイズ別に記載されていました。
また、タイヤ・メーカーの米国向けカタログの中には「このタイヤのUTQGはこんなに高いんです!」などと訴求しているものもあったり、メディアによるタイヤのインプレッション記事にも「このタイヤのUTQGは○○であり・・・」なんて記述もあったりしています。
恐らくアメリカでは、UTQGがタイヤ選びの参考値のひとつとなっているのだと思われます。

---

私がこれまでB3に履かせたり検討したりしたタイヤはいずれも各メーカーの高性能スポーツ・ブランドであり、どれもTRACTIONは「AA」、TEMPERATUREも「A」でした。
ところがTREADWEARに関しては、結構な差があるのです。

・CSC3:280
・PS2:220
・パイロットスポーツ:220
・Nero:220
・アドバンスポーツ:180
・RE050A:140

これを見る限りでは、アドバンスポーツの対磨耗性能はPS2とRE050Aとのちょうど中間ぐらいです。
しかし、以前履いていたパイロットスポーツやNeroより2割も低い値だと言うのは、ちょっとショック・・・。
両者の使用限界は12,000-14,000kmでしたので、アドバンスポーツは10,000kmを待たずに終了ってなことになるのでしょうか。
だとすると、キツいです(泣)。

燃費と同様、タイヤの減りは走らせ方によって大きく違ってくると思います。
UTQGのトレッド・ウェア性能指標もまた然りで、実際にアドバンスポーツがPS2やNeroより必ず2割も早く減るわけでは無いでしょう。
が、少なくともこれまで履いていたタイヤよりは減りやすい、と思っていたほうが良さそうですね・・・。
今後はタイヤに余計な負担をかけないよう山道は走らないこととし、場合によってはキャンバー角をゼロ、若しくはポジティブにセッ(嘘)
nice?(2)  コメント(14) 

nice? 2

コメント 14

mtm

wataさんおはようございます♪
180”で凄いと思ったらコンチは280ですか!?
そこまでもたなくていいのですがお勉強になりました。
でも最後はその人の走り方ですよねぇ・・・(笑)
次回の選択を楽しみにしております。。。
by mtm (2009-01-30 06:56) 

tom

wataさん、こんにちは。

最近私も勉強しまして(笑)この耐磨耗性能値は知っていましたが、今まで履いた銘柄を全部チェックしていませんでした。
私の場合PS(220)→PS2(220)→RE050(140)→AD07(180)となります。
050は13000キロ保ったわけですから、減り易いと聞いているネオバも案外050と同程度保ってくれるんじゃないかと密かに期待していたりします。
ネオバがアドバンスポーツと同じ値というのも、ちょっと意外でしたねぇ。

ですが、どうせ走り始めたら減りのことなんて気にしていません。(気にしていられない)
エグゾーストと共に忘却の彼方です。(爆)
by tom (2009-01-30 12:40) 

k7_

wataさん、こんにちは。

ツーリングの時に教えて頂いたこの数値の意味ですが、タイヤ選びの際に参考になりそうですね。

ただwataさんが仰る

>>タイヤの減りは走らせ方によって大きく違ってくると思います。

と言う要因は大きいと思います。

現在135・B3Bともに6500km付近ですが、リアタイヤでの比較ですがRFT050を履く135はスリップサインまで約2㍉・B3BのPS2は約3㍉位です。(涙目)

ビックトルク&私のラフな運転では220という数値のPS2も050との差が無いのかも知れません。(RFT050ですので通常品とは違うかも知れませんが)

10000km位まで持たせる為には、今後回転数を3000rpmまでに抑えて、アクセルを静かに踏み込んでゆっくり加速させ・・・なぁ~んてALPINAに乗っている意味がなくなりますし。(笑)

ここはモノの考えようで、Nタイヤに比べたらメチャクチャ持ちがイイ!!・・・と言うのはいかがでしょう。(爆)

もう一度言わせてください。
wataさんの走りに耐え、12000-14000kmもつPSとネロを褒めてあげたい・・・(笑)
by k7_ (2009-01-30 12:51) 

amataro

wataさん こんにちは

そんな表示があるんですねー 知りませんでした。。。
確かに走り方によってタイヤの減りはまったく変わってくるのでしょうね 

E36の頃、やたらと減りが早いのでアライメントを見てもらったらかなり狂っていた事がありました
まあ気付かない私が鈍感なのですが、定期的にアライメントもチェックはした方がよいのだなぁとその時思いました

しかしCSC3の280っていうのはかなり興味ありますねー 次回交換時の候補に入れてみます


by amataro (2009-01-30 13:30) 

wata

mtmさん、こんにちは。

コンチスポーツコンタクト3の「280」には仰天しました。
以前実施したアンケートでも極めて高い評価を得ているようにトップ・レベルの走行性能を持ちながら、エコノミー・タイヤのような耐磨耗指数ですから、「速いのに減りにくい」と言うある種理想的なスポーツ・タイヤなのだろうと思います。
http://alpina-b3.blog.so-net.ne.jp/2008-12-04

値段は高いですが、この耐磨耗性能がホンモノで、かつ磨耗時の特性劣化が少ないのであれば、コスト・パフォーマンスはむしろ優れていると言うことになりますね。
mtmさんの走りでどこまで耐えられるのか、機会があれば是非お聞かせいただければと思います。
by wata (2009-01-30 20:02) 

wata

tomさん、こんにちは。

私はアドバンスポーツ装着直後にやっとこの表記に気がついて調べてみたのですが、不覚にもパイロットスポーツやNeroを履いている時には全く気づいていませんでした(涙)。

しかし仰るとおり、アドバンスポーツの減りがネオバと同じだとは思いたくない・・・いや(汗)、思えませんよねぇ。
UTQGのレートは全メーカー同一内容の試験で決まるとは言え、実際の試験は各メーカーが実施しているのでしょうから、表記されるレーティングは(試験結果を水増ししない範囲で)マーケティングの要素も含めて決定/申告されているのだと思います。
なお、tomさんが履くタイヤは「若気の至り係数(0.7)」を乗じる必要がありますので、ネオバの耐磨耗指数も126へとダウンです(決定)。
by wata (2009-01-30 20:04) 

wata

k7さん、こんにちは。

UTQGだけでタイヤを選ぶのはもちろんナンセンスだと思いますが、一つの指標として参考になるかもしれませんね。
しかし走行6,500kmでスリップ・サインまで2-3mmとは・・・。
k7さんの暴れっぷりもさることながら(笑)、ハイ・パワー/ビッグ・トルクの2台ですから致し方無いのでしょうねぇ。
ちなみにポテンザRE050Aは、ランフラット・モデルでも耐磨耗指数は同じく140のようですよ。

リッター9.4kmの「エコラン・オヤジ」である私に較べれば、燃費が半分のk7さんはなるほどタイヤの寿命も短いはずです。
せっかくですから、この機会にご自身の運転を見直してみてはいかがでしょうか(←大きなお世話だ)。
by wata (2009-01-30 20:22) 

wata

amataroさん、こんにちは。

ホイール・アライメントの狂いは、タイヤ偏磨耗の要因の一つに挙げられますよね。
M3もそうだと思いますが、B3もネガティブ・キャンバーが与えられているために、アライメントが正しくてもタイヤは必ず内側から減っていきます。
これは走行性能とのトレード・オフですから承服するしか無いのですが、アライメントが狂っていたら走りにも悪影響が出ちゃうんでしょうね。

CSC3の「280」は、ホントに凄いと思います。
もちろん、実際にRE050Aの2倍長持ちすると言うワケでは無いのでしょうが、少なくとも私が調べたスポーツ・タイヤの中ではグッドイヤー・イーグルF1 DS-G3と並んでダントツの値です。
次のタイヤに、是非どうぞ(笑)。
by wata (2009-01-30 20:36) 

zen

こんばんは。
アドバンスポーツのTREADWEARが 180と言う事は・・・
赤城×榛名×奥多野・・・、・・・、・・・

あれ?あれれ?

僕のドンカマで計算したら、A.スポーツ「4月には表面がスリック状態」となったのですが(汗)

by zen (2009-01-30 22:04) 

wata

zenさん、こんにちは。

あの、「ドンカマ」じゃ計算できませんから。
⇒って、「ドンカマ」なんて知らないと思いますよ、普通(汗)。

アドバンスポーツは、秋口に履かせています。
以降、グランド・ツーリングにも出ていませんし、また冬期に突入したこともあって距離はさほど延びておらず、3ヶ月で5,000km程度です。
なので、なんとかこのタイヤでゴールデン・ウィークを迎えたいと願っている次第なのです(涙)。
by wata (2009-01-30 22:29) 

☆ アル ☆

こんにちは。
wataさんのブログは本当に為になります。
いつも参考にさせて頂いております。
私がアルピナを愛車に出来たのは、wataさんのお陰です。
今度はバービスゼロを使ってみようかな・・・と思ってます。
タイヤチョイスもミシュランオンリーから、脱却しようかな・・・とも。

これからもヨロシクお願い致します。
機会があれば、リアルでもお会いできれば嬉しいです。
ちなみに、私は52歳、wataさんより一世代古い爺です。
by ☆ アル ☆ (2009-01-31 09:49) 

wata

アルさん、こんにちは。

>私がアルピナを愛車に出来たのは、wataさんのお陰です。

なななななななななななななな、何を仰いますやら(大汗)。
私ゃ何もしてませんよ・・・。
売買を仲介したとか、マーケットを駆けずり回って極上のB3Sをアルさんに紹介したとか、そんなこと一切やってませんから(←あたりまえだ)。

エンジン・オイルやタイヤ選びは、クルマ好きならば気になるところですよね。
オイルはともかく、タイヤはクルマの走りに大きく関わりますので、「ALPINAにはミシュラン」と決めずにあれこれ考えてみるのもまた楽しいと思いますよ。
お互いもう若くはありませんが(苦笑)、こちらこそリアルも含めておつきあいの程、どうぞよろしくお願いします。
by wata (2009-01-31 10:53) 

ダブルK

UTQG・・・
wataさんのBlogで初めて知りました(汗)。

今までは耐磨耗性能に関しては、実際に使用されたオーナーさんにお聞きするしか無かったのが正直なところでしたが(それも究極の使い方をされる某B3乗りさんのデータばかり^^;)、タイヤ選びで参考になるのは間違いないと思われるので今後は参考にしたいと思います。
・・・と言いつつ、次のタイヤもSP SPORT MAXXに決まってたりするんですが(冬タイヤ購入時に同時オーダー済み・・・苦笑)。

ちなみに私も最近、タイヤ交換しました。
「MAXXIS DETONATOR」と言う銘柄です。

え?そんなタイヤ知らないって??
そりゃそうです!

・・・チャリ用ですから(笑)。
by ダブルK (2009-01-31 14:35) 

wata

ダブルKさん、こんにちは。

私もですね、クルマに乗り始めて二十余年経って初めて知ったのです(汗)。
クルマの乗り方は十人十色ですので、「○○タイヤの寿命は*****km」と聞いてもそれが自分に当てはまるとは限りませんよねぇ。
UTQGも目安にしかならないとは思いますが、複数銘柄を比較する際には参考にしてもいいんじゃないかと思っています。
ダブルKさんのB3は、ダンロップ・SP SPORT MAXXが指定銘柄ですよね。
耐磨耗指数は240とのことですから、私の履くアドバンスポーツより遥かに優秀ですね。
いいなぁ・・・。

私は中学生の頃にチャリンコに嵌ってました。
ミシュランのツーリング・タイヤが欲しかったのですが、高くてとても買えませんでした。
・・・って、今と同じじゃんか(涙)。
by wata (2009-01-31 17:17) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。