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GT2008GW[3]5月8日(木)京都府→滋賀県→岐阜県 [drive/touring]

朝6時前、またもや勝手に目が醒めた。
早めに床に就いたせいもあろうが、旅路での早起きは自身がオッサンたる何よりの証左である(汗)。
露天風呂で42歳の暖機運転を済ませ、部屋に戻り荷物をまとめてチェック・アウト。
宮津湾の空には薄い雲がかかっているものの、天気が崩れる心配は無さそうだ。
よっしゃ!今日も走るで、B3!

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K605からR178を宮津の街まで戻る。
ここから南へと下るのだが、通勤時間帯とあってか予想以上にクルマが多い。
そんな中をチンタラ走らされるつもりは毛頭無いため、京都縦貫自動車道(綾部宮津道路)で一気にバイパスすることにした。
で、宮津天橋立ICから乗ったのだが、ETCゲートが無い。
なんだよ、これじゃ通勤割引が効かねぇじゃねぇかよ、と思いつつ終点まで走ると、料金所のオッサンがETCカードを抜いて出せ、と言う。
なるほど、これでETC通行としてカウントされるのね。
・・・と喜んだのも束の間、そもそもこの道路はETC各種割引の対象外路線なのであった(涙)。

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中丹広域農道からK1を経由してR27に入り、東へと向かう。
宮津のコンビニエンス・ストアで仕入れてきた握り飯を道の駅「和(なごみ)」で頬張り、K12へ。
由良川沿いのハイ・スピード・クルージングが続く。
この付近は茅葺き屋根の豪壮な農家が点在し、なかなかの景観である。
美山町で一旦R162を経由し、K38で福井との県境付近を深い山の中へと分け入っていく。

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快適な2車線路はいつの間にか1車線の狭路となり、昼尚暗い森の中をライト・オンでぐねぐねと登る。
時折現れる集落以外では人の気配が感じられない、アドベンチャー・ランが炸裂である(汗)。
そんなこんなで辿りついた佐々里峠では、最後の桜と新緑のトンネルが待っていた。
イグニッションを切ってB3を降り、マイルドセブン・ライトに火を点ける。
聞こえてくるのはB3が冷えていく音と鳥の囀り、虫の羽音に風の声。
うーん、静かだ・・・。

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峠から暫くは1車線の屈曲路が続く。
その先、せっかく改良済の2車線路に出たと思いきや、すぐに狭隘路のK110へと左折。
ひっそりとした杉林の中を探りながら、B3を前に進めていく。
それにしても、好き好んでわざわざこのような道を走るとはどういうことだ?
しかも、結構楽しんでるみたいだぞ。
・・・ひょっとして、Mなのか?オレ(汗)。

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そのまま滋賀県に突入、R367/鯖街道を北へ向かう。
更にR303を東に走ると、琵琶湖に突き当たった。
国道や県道を外し、右手に広大な湖を見ながらゆっくりと湖畔の細い道を行く。
マキノ・サニービーチ・高木浜の「湖のテラス」にB3を駐めて小休止。
僅かな波の打ち寄せる音を聴きながら、煙草を一本灰にする。

旧い街並みを抜け、湖岸に沿ったK557に入る。
実質2車線の快走路に感動の呻きを洩らしつつ、ギア・スティックを3速から4速に叩き込んでアクセル・オン。
静かな琵琶湖をバックに、新緑の桜並木が次から次へと飛び去っていく。
この道は本日の目的路の一つである奥琵琶湖パークウェイへの単なるアクセス路だと考えていたのだが、予想に反して素晴らしいクルージング・ロードであった。

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その奥琵琶湖パークウェイ、2年ほど前の大規模な土砂災害から未だに完全復旧はしていなかった。
しかし世の中、何が幸いするかわからない。
復旧までの間、一方通行規制となっているのである。
つまり、アップ・ダウンの激しい完全2車線の極上ワインディング・ロードを、対向車の心配無しに走らせることができるのだ!(勃)

・・・いやもう、走り放題。
数箇所の工事区間だけはペース・ダウンするのだが、それ以外は全線に亙り2車線幅をフルに使ってのドライビングである。
しかも平日の昼間、先行車はゼロ。
こんな機会はそうそうあり得ないため、珍しく気合を入れてB3を走らせまくった。
いつもなら2速で回るようなコーナーも、「超アウト・イン・超アウト」のラインを取って3速のままクリアすることができるのだ。
素晴らしい、素晴らし過ぎる・・・。
パークウェイを走りきり、P Zero Neroの灼ける匂いに包まれながら、暫し放心状態の42歳なのであった(汗)。

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木之本の食堂で昼食を済ませ、R303でまたもや山の中へと向かうB3。
10年以上も昔に反対方向からE36/M3Bで走った際、この道は1車線幅のとんでもない山道だったのだが、今は往時の面影も無いほどの快走路だ。
狭隘区間がまだ残ってはいるものの、明るい2車線路が山々を仮借無くブチ抜いて延々と続いている。
岐阜県に入り、横山ダムを越え、引き続きR417を3速⇔4速で走っていくと、やがて巨大なロックフィル・ダムが眼前にその姿を現した。

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徳山ダム。
2008年4月から運用を開始したばかりの、日本最大の多目的ダムだそうである。
その総貯水量は660,000,000立方メートル。
わかりやすくするために3.3LのB3のエンジンに換算すると、200,000,000,000機分となる(←余計にわからない)。
ダム工事に使われた90t級ダンプ・トラック用のブリヂストン製タイヤが展示してあったが、外径2.7m、重さは1t超。
トレッド・パターンを見る限りではとてもハイ・グリップ・タイヤだとは思えないのだが、1本250万円もするらしい。
いやはや、何もかもが滅茶苦茶である(汗)。

広大な人造湖岸をトンネルと橋とで貫くR417に別れを告げ、K270へと右折。
これまた凶悪かつ極細の山道で、荒れた路面のそこここに砕け散った落石が散乱している。
狭隘区間を慎重にクリアし、やっと現れた2車線の改良路に出た途端、憑かれたように速度を上げて複数台の先行車輌をまとめてぶっこ抜くB3。
その勢いはR157からK79に入っても衰えることは無く、岐阜の市街地に至るR256の手前まで続くのであった・・・。

岐阜市内、長良川温泉。
岐阜城聳える金華山の麓、係留された鵜飼観覧屋形船を見下ろす老舗旅館に、朝食つきの激安プランでチェック・イン(笑)。
それでも案内されたのは長良川に面したなかなかの部屋で、ここでもオフ・シーズンの有難みをひしひしと実感した。
鵜飼が始まるのが3日後とあっては尚更である。
とりあえず荷をほどき、夕刻までの間に翌日のルートと晩飯を検討する。

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陽が落ちて一気に涼しくなった長良川大橋を独り歩く。
鮎料理などを嗜む粋な心もカネも無い私は、めんどくさいので手っ取り早くラーメンでも食うことにしたのだ。
が、どうせならこの辺りでしか食えないラーメンを、と思って見つけたのが「ベトコンラーメン」。
タップリの唐辛子と丸ごとのニンニクをブチ込んだ乱暴極まりない一品であるが、コレが結構旨かった。
しかし、この店頭のサインは大丈夫なのか?(汗)

宿へ帰り、露天風呂にゆったりと浸かる。
疲れてはいないのだが、何故か首が痛い。
・・・いや、何故もクソも無く、自分の運転で自分の首を痛めているワケで、自業自得もいいところである(涙)。
首をさすりながら風呂を上がり、部屋に戻って缶ビール。
明日帰るのか?と自問しつつ、21時過ぎに床に就いた。
その刹那、爆睡。

本日の走行距離、354km。
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koji

こんばんは。

琵琶湖→滋賀→雄○!
思い起こせば1年前、西国の40歳さんの○琴話に妙に反応していたwata さんですからきっと・・・。(何?)

それにしてもETCの割引が使えない道はビックラこきましたね。

明日帰るのかと自問されるあたり、やはり変なキャラが登場していないから物足りなかったんでしょうか?

次回はキャラの立ったお方が登場するんでしょうか?
by koji (2008-05-13 23:44) 

elle-hus

こんばんは。

首が痛くなるほどの横G縦Gが掛かる運転って、想像が付きません(驚)。F1並ってことですね。

私が以前訪れた別のロックフェラーダムもブリヂストンのでっかいタイヤが飾ってありました。流行なんですかね?

最後のラーメン屋の看板の謳い文句、これまた意味が分かりませんです(笑)。
by elle-hus (2008-05-14 00:11) 

mtm

wataさんこんばんは!

今回は知ってる場所が目白押しです!
ETCゲートなしは先月通りました。
なんで付けないのだろうか???

父親の実家が滋賀の高島町(安曇川)でお墓が朽木村なんですよぉ〜〜!(笑)
子供の頃は必ずお供して川遊びやお墓参りしてましたので今でも隅々まで覚えております。
ところで雄〇ってなんですか?(自爆)

最後にこのラーメン屋、知ってます!
もちろん食べた事も・・・(爆)
怪しいですよね!?
by mtm (2008-05-14 01:00) 

Shima

奥琵琶湖パークウェイはさぞかし楽しめたんではないですか?1方通行の2車線ってすごく惹かれます・・・・。ちなみに今回はおじさんおばさんネタがなさそうですが、そんだけ走り回ってたら出会いもないですかね(笑)
by Shima (2008-05-14 10:27) 

wata

kojiさん、こんにちは。

「雄琴(おごと)温泉」ですよね。
私は未だに訪れたことがありません。
昭和の時代ならいざ知らず、今は往時の面影はごく一部で、街を挙げてイメージ向上に取り組んでいると聞きます。
本来は由緒正しい歴史のある温泉街だそうですね。
ちなみに私は結構最近まで「ゆうきん」と読んでいたことは、口外無用です(汗)。

今回のGTでは、濃キャラのオッサン/オバハンと直接絡むことはありませんでした。
これが喜ぶべきことなのか、はたまた悲しむべきことなのかは、後世の歴史家にその判断を委ねることとしましょう(←委ねるなって)。
by wata (2008-05-14 22:03) 

wata

elle-husさん、こんにちは。

いや、ハエが止まりそうな私の旋回速度では、そのgだけでクビが痛くなることはあり得ません。
リラックスして座ってりゃいいのに、コーナリング中に必要以上にカラダに力が入っているのだと思います。
バイクでもないのに、「独りハング・オン状態」なのです(汗)。

ロックフィル・ダムは莫大な量の岩石を積み上げて造る方式ですので、それを運ぶためにあれだけ巨大なタイヤを履くダンプ・トラックが必要になるのでしょう。
他のロックフィル・ダムでも、同じように展示してあるかもしれませんね。
そういえば、重力式コンクリート・ダムなどではあんなタイヤを見たことがありません。

ラーメン屋のサイン、仰るとおり意味不明です。
笑いを通り越し、人々を仰天させる力を持ったコピーだと思います(汗)。
by wata (2008-05-14 22:18) 

wata

mtmさん、こんにちは。

京都縦貫自動車道、比較的新しそうな道なのにETCゲートが無くて驚きました。
出口の料金所に、「ETCの人は申し出てください」って書いてあるのには笑いましたけどね(笑)。

高島町、安曇川、朽木村・・・。
おぉ、私がB3を走らせていたまさにその付近で、少年時代のmtmさんが元気に遊んでいたのですね。
安曇川沿いのR367は、朽木の桑野橋の手前で2年前に発生した土砂崩れで未だに通行止めになっており、対岸の迂回路を通って旅を続けました。
それにしても、崩落の跡はもの凄かったですよ・・・(汗)。

「ベトコンラーメン」、mtmさんも食ったんですか!
いや〜、浅からぬ因縁を感じますねぇ(笑)。
怪しい店内は結構賑わっていましたよ。
ほぼ全員がベトコンを頼んでいました。
私も汗を掻き掻き完食したのですが、翌朝のトイレで苦しい思いをしたと言うことだけは、Blogに記すことをやめました(汗)。
by wata (2008-05-14 22:37) 

wata

Shimaさん、こんにちは。

一方通行の奥琵琶湖パークウェイ。
あんな体験をしたのは初めてでした。
日光のいろは坂も完全2車線の一方通行路ですが、クルマは多いし要所にキャッツ・アイが仕込んであるし、「走る」ってワケには行きませんからね。
復旧する前に、奥琵琶湖まで是非一度お出かけ下さい(笑)。

オッサンなどと絡む場所は、その大多数が露天風呂です。
今回のGTでも宿を含めて4箇所の露天に入りましたが、残念ながら絡むことは叶いませんでした(←残念なのか?)。
ま、初日に六甲山で酔狂な4人の関西人との絡みを十二分に堪能できたことが、何より心の支えになってます(笑)。
by wata (2008-05-14 22:50) 

k7

wataさん、こんばんは。

超アウトインアウト・・・やってみたいぃぃぃ〜。(ハァハァ)
今回も素晴らしい道を楽しんでおられたのですね!!
もー気分は3速で走っている所でございます。(笑)

変な先行車に押さえられる事も無くぶっこ抜きもできたようですし。(笑)

しかし、写真がたまらないですね〜。
B3はもとより道に惹かれます。(笑)

私も題して「道」とか言う写真撮りたいです。イヤ撮ろう!!(決意)
by k7 (2008-05-15 20:23) 

wata

k7さん、こんにちは。

「超アウト・イン・超アウト」での連続走行は、生まれて初めての体験でした。
あまりにワケわかんなくてぐるっと引き返してもう一度走ろうかとも思いましたが、止めました。
あんな走り方を是としたら、普通に走れなくなってしまいます(汗)。

素晴らしい道で撮ると、クルマも活き活きとして見えますよね。
クルマはやはりできるだけ道の上にいるべきだ、と至極当たり前のことに気づかされる次第です。
しかしながら、実は今回のGTでは道の写真をあまり撮っていません。
撮影のために止まるのが勿体無いほど、走り続けていたい道ばっかりだったのです(笑)。

なので、k7さんには是非「道」を撮る旅に出ていただければと思います。
存分に撮りまくって、Blogにアップしてくださいね。
それでは、行ってらっしゃい!(←いや、まだか)。
by wata (2008-05-15 22:35) 

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