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神戸・紀伊半島ツーリング[1] [drive/touring]

5月最後の週末。
友人の結婚式に出席するため、兵庫県までB3を走らせることに。
そのついでと言ってはなんですが、延泊して紀伊半島まで走ってきました。
以下、その顛末です。

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土曜日の未明に埼玉の自宅を出立し、首都高速道路を抜けて東名高速道路を一路西へ向かうB3。
式は午後からなのですが、ETC深夜割引を使い、かつ早目に行って午前中に少し走ってやろうとの算段です。
急ぐ旅でもありませんので、休憩を挟みつつ6速2500-3000rpm程度で淡々と流していきました。
そのおかげか燃費も良く、阪神高速3号神戸線/魚崎ランプを出て給油したところ、満タン計算で11km/Lほどの数値をマークしました。

海沿いのR2からK95へと右折。
神戸大学を過ぎると、予てから一度は訪れてみたいと願っていた六甲山です。
六甲有料道路へと流れるクルマたちを横目に、快晴の表六甲ドライブウェイへと独り突入しました。

明るい斜面を一気に登る、2速主体の完全2車線屈曲路。
路面も良く、クルマもバイクもほとんどいませんでした。
最初は新品リア・タイヤのグリップ感を探りつつ走らせていたのですが、途中からはもうお構いなし。
臆すること無く、自分のペースで走っていきます。
眠気も吹っ飛ぶ、楽しいヒル・クライムとなりました。

涼風渡る、六甲山天覧台で一休み。
煙草を喫いつつ望む眼下の神戸市街はやや霞んでいたものの、瀬戸内海まで一望できる素晴らしい景色です。
と、程なくやってきた黒のE46型BMW。
以前からコンタクトさせていただいている、M2さんの320dです。
いやぁ、嬉しいですねぇ。


M2さんの320d.jpg生まれて初めて目にするディーゼル・モデルのBMW。
フロント・ミッドに収まる4発のディーゼル・エンジンは、もちろんこれまで見たことが無いものでした。
しかしながらボンネットを閉じれば、見た目はガソリン・モデルと何ら変わりが無く、まさに普通のBMW。
ところがこのクルマ、走るとちっとも普通じゃ無いんです(汗)。

320dの助手席に乗せていただき、M2さんの運転でスタート。
アイドリング時には確かにディーゼルとわかる音なのですが、クラッチを繋いで走り出すと、野太くスポーティなイイ音に変わってまずビックリ。
上りタイト・コーナーであっさり啼き出すリア・タイヤに、トルクの太さを実感します。
ECUをイジってあるM2さんの320d、その最大トルク値を聞いて二度ビックリ。
B3と同等以上のトルクがあるんですねぇ(汗)。

途中のパーキングで320dを止めたM2さん、何を血迷ったか私に運転してみろと。
コトがあってからでは遅いので、人様のクルマは極力運転しないようにしている私は、もちろん固辞しまくりです。
しかも、初めて走る狭いワインディング・ロードじゃないですか。
お願いですから、カンベンしてください。
別に遠慮してるワケじゃないんですよ。
いやもう、本当に助手席で十分なんですから。
えーと、シートを少し調整していいですか?
クラッチのエンゲージ・ポイントは、私のB3よりもずいぶん手前ですね。
あ、慣れなくて吹かし過ぎちゃいました。
すみません。
交差点を左折?はいはい。
ここから裏六甲ドライブウェイですか。
結構な下り坂でコーナーもキツいですねぇ。
おおっ、安定してるなぁ、320d。
足はノーマルでしたっけ?
そうか、KONIのFSDに換装してるんですよね。
いや、楽しいなぁこのクルマ。
鼻先軽いし。
おっとっと、タイヤ鳴らしちゃいました。
すみません。
いかんいかん、自重せねば・・・(汗)。

と言うことで慣れない私のドライブで裏六甲を下りきり、六甲有料道路で南麓に帰ってきたところで表六甲を再び山頂へ。
M2さんの手に戻った320dは、その分厚いトルクで急斜面をぐいぐいと登っていきます。
やはり、クルマはそのオーナーが走らせるのが一番ですねぇ(つくづく)。

さて、そろそろホテルへと向かわねばなりません。
B3に乗り込んで、尾根伝いのK16をM2さんの先導で東へ向かいます。
明るい緑の中を抜けていく、2速⇔3速の下りワインディング・ロード。
いいペースで走っていくM2さんの320dは、後ろから見ていても非常にスポーティな立ち居振る舞いが印象的でした。
タイト・コーナーでの姿勢も実に安定しており、走り屋防止の段差舗装にもその挙動は乱れることがありません。
またコーナー出口からのダッシュ力には本当に目を瞠るものがあり、思わず「おおっ、速ぇっ!」と叫んでしまったこともしばしばです。

最後はフェード気味だったと言う320dのブレーキからは煙が上がっていましたが(汗)、いやはや実に楽しいデュエット・ランを堪能することができました。
この走りはチューンされた320dのスペックだけではなく、それを乗りこなすM2さんのスキルとマインドに拠るところも大きいのだと思います。

スポーツ・ディーゼルと言うカテゴリー、絶対にアリだよなぁ。
ディーゼル車もガソリン車もスポーツ・モデルが等しくライン・アップされていて、好みで選べるようになればいいのに・・・。
再会を誓って握手でM2さんとお別れした後、そんな妄想に耽りつつ、混雑したR2を東へ走って行きました。

本日の走行距離は、644kmでした。
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k7

wataさん、こんばんは。

神戸・紀伊半島ドライブお疲れ様でした。
西の箱根(勝手にそう思っております。)六甲を満喫されて幸せ(笑)だったのではないでしょうか?

市街地から至近距離にワインディングがあると言う何とも羨ましい立地ですね〜。

いまだ320CDIに乗っていますが、その強烈なトルクはただただ驚きです。スポーツディーゼルは環境問題など今後の車のあり方として見直されそうですね!!(音は要改善)
by k7 (2007-05-30 22:29) 

mtm

初めて地図を見なくても文章だけでルートが判りました。(爆)

BMWのディーゼルは侮れませんよぉぉぉ〜〜!
体験した人だけが判る!
そこには、ちゃんと駆けぬける歓びがありますから!(笑)
by mtm (2007-05-30 22:48) 

wata

k7さん、こんにちは。

ホント、六甲は文字通り「裏山」と言えるほど市街地から近いんです。
近隣にお住まいの方々が、実に羨ましい限りです。
今回は六甲の全てを走ったワケではありませんが、箱根よりコンパクトながら楽しい道ばかりでした。
表六甲/裏六甲は、箱根で言えば椿ラインって感じですかね。

メルセデスはもちろん、BMWも欧州ではディーゼル・モデルを売っていますが、調べてみてビックリ。
E90/335dなんて最高出力286ps、最大トルクはなんと580Nm(約59kgm)だそうで・・・。
スペックだけでクルマを語るのは勿論ナンセンスですが、新型B3はおろかM5よりもぶっといトルクに、リア・タイヤはもうツルツルです(汗)。
by wata (2007-05-30 22:57) 

wata

mtmさん、こんにちは。

そうですね、正にmtmさんの地元ですからねぇ(笑)。
「ちょっくら裏山へ走りに行きまんがな」とか言ってすぐにあのワインディングを走れる環境にあるワケですから、自然とスキルも身につきますよね。
また行くことがあるかもしれませんので、その際は是非一緒に走ってください。

侮るどころか私は320dにはかなり期待していたのですが、その期待を大きく上回る楽しさがありましたよ。
「駆け抜ける大歓び」、炸裂です(笑)。
by wata (2007-05-30 23:14) 

tom

wataさん、こんばんは。

あれ、今回は蕎麦食ってないんですか?
いやいやwataさんのことだから、きっとこの後の�や�では山のように蕎麦を貪り食っているハズですよね、そうですよね?(笑)

・・・まあ、冗談はこれくらいにして(笑)。

M2さんの320d、良かったみたいですねえ。
いいナー、私も乗ってみたいものです。
個人的にはディーゼルには何の腹蔵もないので、面白ければ買っちゃいたくなると思います(笑)。
なんせランニング・コストがエライ違いですもんねー。
距離走っちゃう人にとっては、本当に嬉しい選択肢だと思います。
ぶっといトルクでグイグイ走るE46も、結構イケてますよね?
by tom (2007-05-30 23:33) 

wata

tomさん、こんにちは。

今回、蕎麦は食ってないです(キッパリ)。
・・・いや、�で食う予定です(汗)。

M2さんのお話によると、ツーリング・レベルであれば320dは満タンで1,000km以上走ってくれるそうです。
すんごいですよねぇ。
楽しく走れる上に低燃費なワケですから、ロング・ツーリングにも最適な一台だと思いましたよ。
by wata (2007-05-31 00:01) 

M2

wataさん、皆さま

うーん、なんだか320dべた褒めで少し気持ち悪いですね(笑
BMW Japanはディーゼル導入に今イチ消極的なのが寂しい限りです。たぶん高級車とディーゼルというイメージの兼ね合いの問題だと思いますが少しでもこの走りをわかっていただけたらと思いますね。
個人的にBMWのディーゼルは他のユーロディーゼルに比べエンジンを回す楽しみがあるように感じます。
私の弄りの基本は「運転していて気持ちに引っかかるところがないこと」です。長距離走ることが多いのでバランスが取れていないと疲れてしまいますしかといって無味乾燥な車では眠くて運転が苦痛になりますしね。(細かいところも見かけよりは手を入れています。といっても見える部分にお金をまわせないのが現状ですが(汗)

六甲山ですが箱根などに比べると低速コーナーが多いのですがそれでも近場にこのような山坂道があるのはいいものです。そうそう私の運転はコーナー進入のブレーキのかけ方でヨーコントロールしている部分もあるため(とくにブラインドコーナーではそうしています)下りのブレーキきついのですよね。以前のパッドならもったのですけどねぇ・・・。
やはりwataさんからもブレーキの煙見えていましたか(汗 そのころ私はクサイー!と車内で騒いでいました(爆

そうそう、心当たりの蕎麦屋さんも2件ほどあったのですがお時間なくて残念!
また次回来られるときはよろしくお願いいたします。
by M2 (2007-05-31 12:32) 

ダブルK

スポーツ・ディーゼル・・・
『走りと経済性の両立』という点ではこれに勝るものなしですよね(VWのTSIは例外かな?)。
M2さんの320dでそれだけ凄いのですから、D3は一体どんな感じなんでしょう?
現在、私的にベストなのはB3ではなく、実はD3ではないだろうか?と思う今日この頃(と言っても新車じゃ買えませんが・・・苦笑)。
by ダブルK (2007-05-31 16:24) 

wata

M2さん、こんにちは。

ベタ褒めに見えるかもしれませんが、単に私が感じたことを書いただけですよ。
正直、ディーゼル乗用車は日本では負のイメージが強いとは思いますが、今回の体験でイメージだけで敬遠するのは本当に勿体無いと思いました。
同じ「スポーティ」でもガソリン車と違う走りっぷりですし、ディーゼルのトルクフルな走りのほうが好みに合う人は少なくないと思います。
ネガティブな要素であった音や振動、黒煙がほぼ解決された今、「低燃費だから」と言う理由では無く、「分厚いトルクで楽しく走るためにスポーツ・ディーゼルを選ぶ」と言うのは大いにアリだと思っています。
問題は、肝心の「スポーツ・ディーゼル」が日本に無いってコトなんですけどね…(涙)。

六甲を下りきった信号で320dから煙が出ているのには、かなりビックリしました。
すわ、エンジン・トラブルか!?とも思ったのですが、そのニオイでフェードだとわかりました。
タイヤも経年劣化が進んで性能がかなり低下していたとのことですが、ブレーキも含めて問題なかったらもっと速く走れたってコトですよね(笑)。

なお、何度も申し上げている通りここは蕎麦のBlogではございません…。
ですので、その点についてはどうぞお気遣い無きよう(汗)。
by wata (2007-06-01 00:18) 

wata

ダブルKさん、こんにちは。

はい、相変わらず私もALPINA D3は気になるクルマの最右翼ですよ。
私の場合は経済性はどうでも良く、そのコンセプトとポテンシャル、およびMT車であることに心を惹かれている次第です。
ALPINAはもともとディーゼル・チューニングにポジティブなようですから、これからも「そんじょそこらのガソリン車にゃ負けないDシリーズ」を造ってもらいたいもんです。
例えば、前述のE90/335dをベースにALPINAがチューンしたら…。

…並み居るガソリン・スポーツをことごとくブッちぎる、「公道のアウディR10状態」でしょうねぇ(笑)。

*アウディR10:5.5LのV12直噴ディーゼル・ツイン・ターボを搭載したレーシング・カー。昨年のルマン24時間レースで総合優勝を果たす。650ps/112.2kgm!パワー・バンドは3000から5000回転(って、どんなレーシング・カーなんだよ・・・)。
by wata (2007-06-01 00:33) 

MT

320dの評判良いですね。関心を持って拝読しました。ディーゼルはエンジンブレーキが効かないので、走る場合はブレーキの対策が重要ってことのようですね。(^^)
by MT (2007-06-03 19:43) 

wata

MTさん、こんにちは。

そうですか、ディーゼルはガソリン・エンジンに較べてエンジン・ブレーキが利きにくいんですね。
そう言われてみると、六甲のダウン・ヒルで運転させていただいた折にもフット・ブレーキを多用していたような気がします。
トラックなどに排気ブレーキが装備されているのは、そのためなんですね。

繰り返しになりますが、320dは楽しいクルマでした。
もちろん私がお借りしたときよりも、オーナーであるM2さんがドライブさせている姿を見ているほうが数段楽しかったですね。
ディーゼルにはディーゼルの走らせ方があるんだな、と思いましたよ。
六甲のようなショート・コーナーの続くステージで、ブレーキとタイヤが完調だったら、M2さんのドライブする320dはそこらのガソリン・スポーツに負けないと思います。
いや、参りました(笑)。
by wata (2007-06-03 20:08) 

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