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昔乗ってたクルマ(3)メルセデス・ベンツ190E2.3-16[1] [automobiles except My B3]

1992年、いきなり欲しくなって買ってしまったクルマが、メルセデス・ベンツ190E2.3-16でした。

1988年に新車で買った三菱・ギャランVX-Sよりも旧い、6年落ちの1986年式。
なのに、購入価格はギャランより上。
今思うと何やってんだかよくわかりませんが、とにかくひたすら探しまくった挙句、怪しげな外車ブローカーのオヤジから買いました。

正直、なぜ2.3-16が欲しくなったのかよく憶えてません。
当時は特に輸入車に関心があったわけでもなく、ましてやメルセデス・ベンツという「大金持ちの乗る高級車しか作らないメーカー(と思ってました)」のクルマなど、全く興味はありませんでした。
が、自動車雑誌などで2.3-16の存在を知り、そんなクソ真面目なメーカーが本気で作ったスポーツ・モデルって、どんなクルマなんだろう・・・と思ったのがキッカケだったのだと思います。

この2.3-16、周囲のクルマ好きもその存在をあまり知らないようですので、簡単に紹介しておきます。

080908Mercedes2.3-16.JPG
1983年秋、フランクフルト・ショーにてデビュー。
本国では翌84年に発売、日本への正規輸入は1986年から。
W201型と呼ばれる190Eをベースに、搭載されたエンジンは2.3リッター・4気筒・DOHC16バルブ。
185ps/24.5kgm(日本仕様は175ps/22.9kgm)を発生するこのエンジン、開発したのは英国コスワース社。
油圧式自動車高調整機能の保証の下に低く固くセットされたサスペンションと、強化されたブレーキ。
ゲトラーグ製5段ギア・ボックスは、1速が左手前となるいわゆるヒューランド・パターン(4段AT仕様も存在しました)。
205/55R15のタイヤを収めるための、後付けオーバー・フェンダー。
フル・エアロ・パーツ。
レカロ製のバケット・シート。
リアもセミ・バケットで、乗車定員は4名。
油温計/ストップ・ウォッチ/電圧計の3連メーター。
当時のお値段は、5MTで866万円・・・。
4ドアセダンであることと、4段AT仕様の用意があることを除けば、その成り立ちはBMW E30/M3に良く似ていると思います。

なお、1988年には排気量をアップして2.5-16へとモデル・チェンジ、200psへとパワー・アップしています。
これは後発のBMW M3に対するメルセデスの回答なのでしょう。
その後89年と90年には、グループA・ホモロゲーション・モデルである2.5-16エボリューション、およびエボリューションⅡをリリースしています。

で、私が手中にした2.3-16は、スモーク・シルバーのボディ・カラーに5MTのディーラー車。
ディーラー車でMTモデルというのは実は非常に数が少なく、私が探していたときにはこの個体1台しか見つけられませんでした。
やはりスポーツ・モデルとはいえ、ニッポンのお客様はオートマがお好みのようで、AT仕様の発売は本国よりも日本の方が先だったほどです。
さらに2.5-16にチェンジしてからは、MT仕様は正規輸入されなくなってしまったそうです。


・・・などと書いているうちに、いろいろ思い出してきました。
長くなりそうな予感・・・。

というわけで、つづく。


注:写真の2.3-16は私のクルマではありません。当時の写真を探したのですが、なぜか見つかりませんでした(涙)。


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コメント 2

MT

いよいよ2.3−16ですね。
この車はかなりのマニアック路線です。しかもマニュ
アルは皆無と言って良いほどですね。私の友人が2.5
−16に乗ってました。ATでした。
私が36M3に乗ってた時、行きつけのショップでこの2.3−16の売りが出ました。ワインレッドのようなピンクに近いような色です。稀少なマニュアルでしたが、事故車でした。修復はちゃんとされてましたが、
やはり色々と手のかかる車。触手が動いたんですが止め
ました。コスワースのエンジンはタペット調整を定期的
にやらねばならないと聞きました。
この車にはもう一つ思い出がありますよ。
by MT (2006-01-04 23:02) 

wata

MTさん、こんにちは。
えーと、何度も言いますがワタシはマニアックじゃありません。
「一見普通のセダン」というクルマが好きなだけです(笑)。

2.3-16は、マニアックというよりはマイナーですよね。
やはりライバルM3の人気には遠く及ばないと思います。
が、私はM3と比較検討することもなく2.3-16一本槍でした(笑)。

2.3-16/2.5-16はとにかく「ブルー・ブラック」という黒に近い青が大人気で、私の「スモーク・シルバー」はあまり見かけませんでした。
MTさんがご覧になった2.3-16は恐らく「アルマディン・レッド」というカラーだと思います。
非常に希少な色で、私は見たことがありません。

タペット調整の話は私も聞いていました。
が、特にタペット音らしき音は聞こえてきませんでしたので、所有している間に調整したことは一度もありませんでした。
カネがあれば、バルブ・ステム・シールの補修と一緒に診てもらいたかったんですけどね。

さて、もう一つの思い出とは何でしょうか?
お聞かせください。
by wata (2006-01-04 23:45) 

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