ALPINA D10試乗記！（by M2さん@E46/320d） [automobiles except My B3]
以前に投稿したALPINA D3に関する記事について、M2さんという方からいろいろとコメントをいただきました。
驚くなかれ、M2さんはE46/320dに乗っておられます。
しかもDMEチューンド・136ps→170ps、5MT！
そのM2さんが、なんとALPINA D10 BITURBOに試乗されたとのこと。
320dオーナーによる、D10の試乗・・・。
これはもう、ほとんど惑星直列に匹敵するほどの確率でしかあり得ません（←おい・・・）。
そこで無理をお願いして、試乗記を寄稿していただきました。
必読です。
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今回奈良にあるお店「COLLECTOR」さんのご好意により「アルピナD10」という希少なお車を試乗することができましたので簡単ながらレポートを書かせていただきます。
まず外観ですがこれは写真を見ていただくとして「特にディーゼルだから」という部分はないと思います。
私はアルピナの車自体をあまり知らないのですが少なくともアルピナや車に詳しくない方がみても特に「アルピナD10」ということは気がつかないと思います。
唯一の違いはリヤの「ALPINA D10」の表示だけです。
違いが欲しい人には少し残念かもしれませんね。
エンジンをかけると驚きました。
私はこのD10と同じ2001年式のBMW320d(E46)に乗っていますが320dは明らかなディーゼルの音、振動があるのですがD10は室内にいる限りわかりません。
厳密に言えば僅かに独特の音がありますが先にディーゼルということを聞いていなければまず気がつかないでしょう。
室外での音はフロント側にいるとエンジン音に詳しい方ならわかりますがリヤ側に立ちますとまず気がつかない、そんなレベルです。
振動も室内にいると、ガソリンモデルでもこのぐらいの振動ある車はあるよな、という印象でした。
発進しますとハンドルのずっしりした感じに少し戸惑いましたが15分くらいの試乗後には「インフォメーションもしっかりしていて、やはりこのくらいの重さは必要だよな」との印象にかわりました。
私の320dのハンドルが軽すぎるのかもしれません。
またエンジンがそれほど暖まっていないにも関わらずムズがることもなくスッと発進しました。
320d含めこれまでに乗ったディーゼル車はエンジンが暖まっていないと意外と発進しずらいですがこれは3.0Lという排気量からくるものからだと思います。
ハンドリングはBMWと同様とても素直で変な引っかかりもなくナチュラルなハンドリングの王道といった印象でした。
僅かに急に左右にハンドル切ったときに車の重さ、大きさを感じることがありましたがこれはこのサイズの車に乗りなれていない私だから感じるレベルのものだと思います。
広い道に出たため2速でアクセルを踏んでみました。
4000rpm近くまでまわしてみましたがクラッチつないだところから太いトルクを発生しているためかガソリンエンジン車ほど強烈な加速感というのは感じません。
しかし2000rpmを越えた付近からブーストがかかるのかトルクでグッと押し出される感じは一層増します。
でもアクセル踏んだときは結構離れていた前車がそこそこの加速感でありながらもあっという間に目の前に近づいてくるのはなかなか不思議な感じでした。
またシフトアップ時にクラッチをつないだ瞬間ショックを感じるのは意外でした。
このあたりは大トルク（約50kgm)のものは最初からこういうものなのか車の個体的なものなのか、もちろん私の腕がなくうまく回転をあわせられなかったからなのかは？ですが気にする人は気になるかもしれません。
でも試乗中このトルクのおかげで3、4速に入ってしまえばあとはほとんどオートマ感覚で乗れたことから街中以外では気にならない人が多数だと思います。
短時間でしたが試乗が終わり自分なりにこの車はどんな人に合うのだろう？と考えてみました。
車のサイズ、パワーの出方、などから考えてあまり街中の運転には似合わないように思います。
北海道とか九州、四国の南側のほうとか信号がそれほど多くない郊外をよく走る方、また今回の試乗では走れなかったものの高速道路を多用されるかたも回転に対するトルク変動が少ないことからも快適に長距離の移動ができると思います。
またこれまでの私の経験にもとづく推測、試乗中の燃費計を見ていた感じから平均燃費は10KM/Lを割ることはないと思うことから長距離を多用されるかたには財布にもやさしいと思います。
ただし排ガスの新長期規制の関係から都市部で保有される方は5年後くらいに乗れなくなる可能性があるためその点はご注意ください。
補足しておきますと最新ディーゼルのため黒煙などとは全くでませんし一部ガソリン車よりよほど排ガスは綺麗なので健康面を気にするかたはご安心ください。
そんなネガティブな部分もありますがたとえ短期間でも最新のディーゼルを所有する価値はある、そして何よりもこの車には他の車では得られないものがある、それはBMWのハンドリングと湧き出すようなトルクの塊のエンジンの絶妙なバランスである、そう確信し試乗を終えました。
-----
･･･いかがでしたか？
とてもリアルなレポートで、おかげで私もD10に試乗した気になってしまいました（妄想）。
D3の記事のコメントにも書かれていますが、M2さんは320dを購入してからまだ日も浅く、かつ車庫の関係もあって、買い替えはされないとのことです。
しかし、このお店のラインアップにもビックリ。
M3-LimousineやM5-Touring、はたまたHARTGE/RacingDynamics/AC Schnitzerのフル・コンプリート・カーなどまで売ってます。
近くにあれば見に行くのに･･･（涙）。
というわけで、どなたかマジでお買い上げになりませんか？
3L、ツイン・ターボ・ディーゼル、245ps/51kgm。
ちなみに51kgmというトルクは、E39/M5とほぼ同じ値です。
外誌のレポートによれば、50km/hから120km/hまでの加速にD10が要する時間は5.5秒。
このタイム、E39/M5とわずか0.3秒しか違わないそうです。
はえー･･･（←「ものすごく速いなぁ」の意）。
総生産台数は、Touringと合わせてもわずか239台。
ひょっとすると、この個体は日本でただ1台のD10かもしれませんね。
最後になりましたが、このBlogを通じて知り合っただけで面識もなく、どこの馬の骨ともわからぬ私の無理なお願いを聞いていただき、D10試乗記の寄稿を快く引き受けて下さったM2さんに、この場を借りて心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
･･･いやー、Blogやっててよかった（涙）。
驚くなかれ、M2さんはE46/320dに乗っておられます。
しかもDMEチューンド・136ps→170ps、5MT！
そのM2さんが、なんとALPINA D10 BITURBOに試乗されたとのこと。
320dオーナーによる、D10の試乗・・・。
これはもう、ほとんど惑星直列に匹敵するほどの確率でしかあり得ません（←おい・・・）。
そこで無理をお願いして、試乗記を寄稿していただきました。
必読です。
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今回奈良にあるお店「COLLECTOR」さんのご好意により「アルピナD10」という希少なお車を試乗することができましたので簡単ながらレポートを書かせていただきます。
まず外観ですがこれは写真を見ていただくとして「特にディーゼルだから」という部分はないと思います。
私はアルピナの車自体をあまり知らないのですが少なくともアルピナや車に詳しくない方がみても特に「アルピナD10」ということは気がつかないと思います。
唯一の違いはリヤの「ALPINA D10」の表示だけです。
違いが欲しい人には少し残念かもしれませんね。
エンジンをかけると驚きました。
私はこのD10と同じ2001年式のBMW320d(E46)に乗っていますが320dは明らかなディーゼルの音、振動があるのですがD10は室内にいる限りわかりません。
厳密に言えば僅かに独特の音がありますが先にディーゼルということを聞いていなければまず気がつかないでしょう。
室外での音はフロント側にいるとエンジン音に詳しい方ならわかりますがリヤ側に立ちますとまず気がつかない、そんなレベルです。
振動も室内にいると、ガソリンモデルでもこのぐらいの振動ある車はあるよな、という印象でした。
発進しますとハンドルのずっしりした感じに少し戸惑いましたが15分くらいの試乗後には「インフォメーションもしっかりしていて、やはりこのくらいの重さは必要だよな」との印象にかわりました。
私の320dのハンドルが軽すぎるのかもしれません。
またエンジンがそれほど暖まっていないにも関わらずムズがることもなくスッと発進しました。
320d含めこれまでに乗ったディーゼル車はエンジンが暖まっていないと意外と発進しずらいですがこれは3.0Lという排気量からくるものからだと思います。
ハンドリングはBMWと同様とても素直で変な引っかかりもなくナチュラルなハンドリングの王道といった印象でした。
僅かに急に左右にハンドル切ったときに車の重さ、大きさを感じることがありましたがこれはこのサイズの車に乗りなれていない私だから感じるレベルのものだと思います。
広い道に出たため2速でアクセルを踏んでみました。
4000rpm近くまでまわしてみましたがクラッチつないだところから太いトルクを発生しているためかガソリンエンジン車ほど強烈な加速感というのは感じません。
しかし2000rpmを越えた付近からブーストがかかるのかトルクでグッと押し出される感じは一層増します。
でもアクセル踏んだときは結構離れていた前車がそこそこの加速感でありながらもあっという間に目の前に近づいてくるのはなかなか不思議な感じでした。
またシフトアップ時にクラッチをつないだ瞬間ショックを感じるのは意外でした。
このあたりは大トルク（約50kgm)のものは最初からこういうものなのか車の個体的なものなのか、もちろん私の腕がなくうまく回転をあわせられなかったからなのかは？ですが気にする人は気になるかもしれません。
でも試乗中このトルクのおかげで3、4速に入ってしまえばあとはほとんどオートマ感覚で乗れたことから街中以外では気にならない人が多数だと思います。
短時間でしたが試乗が終わり自分なりにこの車はどんな人に合うのだろう？と考えてみました。
車のサイズ、パワーの出方、などから考えてあまり街中の運転には似合わないように思います。
北海道とか九州、四国の南側のほうとか信号がそれほど多くない郊外をよく走る方、また今回の試乗では走れなかったものの高速道路を多用されるかたも回転に対するトルク変動が少ないことからも快適に長距離の移動ができると思います。
またこれまでの私の経験にもとづく推測、試乗中の燃費計を見ていた感じから平均燃費は10KM/Lを割ることはないと思うことから長距離を多用されるかたには財布にもやさしいと思います。
ただし排ガスの新長期規制の関係から都市部で保有される方は5年後くらいに乗れなくなる可能性があるためその点はご注意ください。
補足しておきますと最新ディーゼルのため黒煙などとは全くでませんし一部ガソリン車よりよほど排ガスは綺麗なので健康面を気にするかたはご安心ください。
そんなネガティブな部分もありますがたとえ短期間でも最新のディーゼルを所有する価値はある、そして何よりもこの車には他の車では得られないものがある、それはBMWのハンドリングと湧き出すようなトルクの塊のエンジンの絶妙なバランスである、そう確信し試乗を終えました。
-----
･･･いかがでしたか？
とてもリアルなレポートで、おかげで私もD10に試乗した気になってしまいました（妄想）。
D3の記事のコメントにも書かれていますが、M2さんは320dを購入してからまだ日も浅く、かつ車庫の関係もあって、買い替えはされないとのことです。
しかし、このお店のラインアップにもビックリ。
M3-LimousineやM5-Touring、はたまたHARTGE/RacingDynamics/AC Schnitzerのフル・コンプリート・カーなどまで売ってます。
近くにあれば見に行くのに･･･（涙）。
というわけで、どなたかマジでお買い上げになりませんか？
3L、ツイン・ターボ・ディーゼル、245ps/51kgm。
ちなみに51kgmというトルクは、E39/M5とほぼ同じ値です。
外誌のレポートによれば、50km/hから120km/hまでの加速にD10が要する時間は5.5秒。
このタイム、E39/M5とわずか0.3秒しか違わないそうです。
はえー･･･（←「ものすごく速いなぁ」の意）。
総生産台数は、Touringと合わせてもわずか239台。
ひょっとすると、この個体は日本でただ1台のD10かもしれませんね。
最後になりましたが、このBlogを通じて知り合っただけで面識もなく、どこの馬の骨ともわからぬ私の無理なお願いを聞いていただき、D10試乗記の寄稿を快く引き受けて下さったM2さんに、この場を借りて心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
･･･いやー、Blogやっててよかった（涙）。
2005-12-13 23:03
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コメント(4)
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こんにちは〜初めましてっ!!
ちょこちょこ寄らせていただいておりました〜!
D10 試乗された方が折られるのですね。。。
このレポートっ!! とても参考になりますっ!!
実はとても気になっております。。私も昨日自分のブログに書いたところでした〜!!
んんーーっ! 試乗したいっすぅ・・。
勿論M5もです。。。(^ ^;)
では〜
by しまった (2005-12-14 08:32)
はじめましてｒｙｏと申します。
私もＢＭＷのディーゼルには興味があります。
しかし日本には一切導入予定は無いと言うことですので、Ｄ３をはじめとするディ−ゼルモデルは入ってこないのでしょう。レクサスがディーゼルを導入すれば可能性はあるそうですが（笑）。
ずっと以前に自分でまとめて書いたものがあります。参照してみて下さい。前半部分のＭ３やらＭ１の記事は笑って読み飛ばして下さい。
http://kumanabu.fc2web.com/kousatu2.html
興味深いのは５３５ｄのツインターボシステムの開発はＢＭＷとアルピナの共同開発のようです。噂だと、このシステムを基に３３５ｉツインターボがデビューするらしいですね。
by ryo (2005-12-14 19:07)
しまったさん、はじめまして。
当Blogへようこそ。
これからもどうぞよろしくお願いします。
稀代のスーパー・アルピナ、B10 BITURBOにお乗りなんですね。
それと、メルセデス190E2.5-16Evolution�！
私も10年以上前に2.3-16/5MTに乗ってました。
いいクルマでした･･･（遠い目）。
なんとなくクルマの好みが似ているようで、勝手に親近感沸いてます（笑）。
ホント、試乗してみたいですよね、D10。
しかしお互い、奈良は遠いですね･･･。
試乗されたM2さんが羨ましい限りです。
by wata (2005-12-14 20:06)
ryoさん、はじめまして。
ようこそお越しくださいました。
しょうもないBlogですが、よろしければまたお立ち寄りください。
リンク先の文脈から拝察するに、ryoさんはE46ベースのALPINA B3にお乗りなんですね。
またまた勝手に親近感沸いてます（笑）。
ディーゼル・モデルに対するALPINAの取り組み（思い入れ？）には、かなりのものがあるようですね。
BMWとの共同プロジェクトによるD10の発売もさることながら、D3のプロダクト化には正直驚きました。
彼らがD3を「売れる」と踏んで発売したのか、はたまた一種のプロパガンダとしてD3をリリースしたのかはわかりませんが、自分が買うかどうかは別としても、こういう姿勢を見せるALPINAというメーカーが私は好きです。
しかし、335iツイン・ターボですか？
うーん･･･。
いったいBMWは、どこへ行こうとしているのでしょうか（汗）。
by wata (2005-12-14 20:32)