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紀伊半島ツーリング [drive/touring]

2月8日、関東地方はどえらい大雪に見舞われました。

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せっかくの週末なのに、雪は未明から夜にかけて一日中降りまくり、飛行機も鉄道もマヒ状態。
もちろん道路もズタズタで、高速道路は軒並み通行止めとなりました。
JARTICの道路交通情報、ここまで酷いのは初めて見ましたねぇ・・・。
雪が止んだ翌朝も高速道路はクローズのままでしたが、午後になると除雪作業が本格化したらしく、東名高速道路の規制が徐々に解除されていきます。
15時を過ぎて大井松田ICから沼津ICまでのチェーン規制が外されるや否や、どうにも我慢ができなくなって「じゃらんネット」にログイン。
今夜の宿を検索/予約し、デイ・バッグを背負ってB3の待つパーキングへと向かいました。
それでも道路状況に対する不安は拭いきれませんでしたが、ま、何とかなるでしょ(笑)。

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首都高速道路は最寄のランプが閉鎖されていたものの、本線に雪は残っていません。
除雪して下さった作業員の方々に感謝しながら順調に走り、3号線から東名に入りました。
接続する小田原厚木道路や圏央道は引き続き通行止めのままですが、東名は大井松田ICから先の右ルートがクローズとなっているだけで、規制は全て解除となっています。
しかしながら新東名高速道路も通行止めとなっているためか、御殿場JCT先の2車線区間あたりから交通量が増え始め、多くのトラックに前を塞がれるようになりました。
チンタラ走行に業を煮やしていると、新東名も新清水JCTから先は規制が解除になったとの情報。
迷わず新東名へとスイッチ、ガラガラのハイウェイをマイペースで終着の三ヶ日JCTまで走り、東名/豊田JCTから伊勢湾岸自動車道に突入します。

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東名阪自動車道を南下し、伊勢自動車道/安濃SAで晩飯休憩。
どうせなら現地っぽい飯を喰おうと味噌カツ丼をオーダー、予想以上の濃厚甘辛テイストにビックリですが、味噌汁もこれまた濃厚な赤だしで、食後は喉が渇きまくりです(笑)。
終着の伊勢ICから有料道路の伊勢二見鳥羽ラインを経由し、R42沿いの安価なビジネス・ホテル「ロードイン鳥羽」へ21時過ぎにチェック・イン。
大浴場で汗を流し、明日のドライビングを脳裏に想い描きながら、爆睡の床に就きました。

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翌朝、5時半に起床。
隣接するローソンで仕入れてきたサンドイッチとクラムチャウダーの朝飯を済ませ、ホースを借りて融雪剤まみれのB3を洗ったら出発です。
今回のツーリングは、紀伊半島を走ります。
山間部の道路は積雪が残っているようですので、三重県の沿岸部をメインとしたルーティングで行ってみることにしました。
K750からK128/パールロードは、太平洋を眼下に望む快走ワインディング。
各部が十分に暖まったB3を走らせていくうちに、曇り空の向こうで冬の太陽が海からゆっくりと昇ってきました。
気温は低いながらも路面は完全なドライ・コンディションで、関東のメチャクチャな大雪がウソのようです。

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2008年にクルマ仲間とのツーリングで宿泊した伊勢志摩ロイヤルホテルの脇を通過、またそんな企画をやりたいな~とか思いつつ、市街地を抜けてK17からR260へ。
小さな港を結ぶ二級国道は交通量も少なく、左手に複雑な湾を眺めながら気分良く走りました。
しかしながら調子に乗って国道を外れたりすると、「廃道か?」と思えるような荒れた狭隘路に迷い込んだりしますので、くれぐれも注意が必要です(汗)。

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紀伊長島からは幹線道路のR42を我慢しながら走り、尾鷲の街を出たところでR311へと左折⇒シフト・ダウン⇒アクセル・オン!
何度か走っているこの道は、タイトな屈曲路や静かな漁村などが交互に現れる、熊野灘に沿った大変気持ちのいいルートです。
2速⇔3速のワインディングではDSCの制御を緩めてスロットルを開け、サスペンションの新調によるロード・ホールディング感やトラクション感の向上(復活)を存分に楽しみました。
途中、懲りずに脇道探索でリアル1車線路を走らされたりもしましたが(汗)、巨木の立つ神社や穏やかな入り江での小休止を挟みながら、B3は南下を続けていきます。
再び合流した交通量の多いR42をK141/オレンジロードでバイパス、新宮の市街地へ出る頃にはすっかり腹も減ってきました。

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ここは那智勝浦・・・と言うことで、昼飯はマグロを喰いましょう(笑)。
国道沿いにはコレと言った店が無かったため、逆に観光地に行けば喰うところもあるだろうと、K46で那智山へと駆け上がったのです。
とりあえず腹を満たせればいいやと思っていたら、「お食事処 かいはみ」の生マグロ丼は予想を裏切る旨さ。
野菜との炊き合わせや湯引きした皮が入ったサラダなど、付け合せにもマグロが使われており、なかなか満足度の高い昼飯となりました。
B3を店の駐車場に置かせてもらったまま、食後は腹ごなしに熊野那智大社へ参拝します。
クルマでだいぶ上ってきたのですが、社殿へは更に階段が続いており、48歳のオッサンはヒイコラ言いながら上ります(涙)。
大社に賽銭を投げ、小さな護摩木を焚いて旅の無事を祈り、三重塔越しに那智滝を眺めながらのんびりと駐車場まで戻りました。

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那智勝浦新宮道路で新宮まで戻り、R168で雄大な山の景色の中を熊野川に沿って走り続けるB3。
今日はもう十分走ったので、早めに宿へと向かいます。
大好きな川湯温泉で比較的リーズナブルな「山水館 川湯きのくに」を予約していたのですが、案内されたのは隣に立つ立派な系列旅館、「山水館 川湯みどりや」。
こちらの都合で変更してしまい申し訳ありません・・・と詫びる宿のおにいさん、とんでもない、こちらこそアップグレードしていただき申し訳ありません(伏)。
いやはや、ラッキーにも程がありますねぇ。
部屋に通されると同時にジーンズとシャツを脱ぎ捨て、浴衣にチェンジ。
清流・大塔川に面した掛け流しの露天風呂に長々と浸かれば、気分はもはや極楽浄土です。
生ビールを片手にバイキング形式の晩飯を腹いっぱい喰い、一息ついたらまた露天風呂。
自宅からここまで830km、思い切ってやって来て良かったなぁ・・・とつくづく感じ入りながら、手足袋を大いに伸ばしまくるのでありました。

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旅は、早寝早起きが基本。
22時前に就寝⇒5時に起床、眠い目をこすりながら、露天風呂で暖機運転です(笑)。
氷点を少し上回るクール&クリアな空気の中、適温の湯に浸かりながら、満天の星が夜明けとともに少しずつ消えてゆく様を独りのんびりと眺めておりました。
身体が十分に温まったところで浴衣のままB3に乗り、少し下流へと向かいます。
仙人風呂」は、川底からお湯が湧いている大塔川をせき止めて作られる、冬期限定の巨大な露天風呂。
川湯温泉は何度も訪れているのですが、仙人風呂が設えられている時期に来るのは初めてで、この風呂に入ることも今回のツーリングの目的のひとつとしていました。
で、川原で素っ裸になり、風呂に身を沈めてみたところ、ものすごくぬるい・・・。
どうやら先日の雪や雨の影響で湯温が低いままとなっているらしく、お湯が湧いているところを探して移動してはみたものの、それでもやはり長くは浸かっていられませんでした。
地元のおじさんが「熱くて入れない日もあるんだけどねぇ」と言うように、こればっかりは自然まかせなので仕方ありませんね。
寒さに震えながら宿へ戻り、そのままダッシュで温泉に飛び込んだ瞬間、思わず「嗚呼ッ!」と声を出してしまった48歳。
期せずして、金冷法が炸裂です(涙)。

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朝飯をたらふく喰ってチェック・アウト。
山間部の道路ももう大丈夫だろうと勝手に高をくくり、今日はR168で奈良県内を北上することにしました。
空は冬晴れ、交通量はほぼ皆無、オッサンは大変いい気分(笑)。
R168はバイパス化がかなり進んでいましたが、今も多数残る未改良区間ではワインディング・ランを楽しむことができる、変化に富んだドライビング・ロードです。
途中、久しぶりに立ち寄った日本有数の高さと長さを誇る「谷瀬の吊り橋」は、まだ時間が早いためか、渡っているのは私一人。
しかしながら橋の上には雪混じりの冷たい強風が吹きすさび、そりゃもう寒いやら揺れるやら。
向こうまで渡ることを断念し、橋の半ばで撤収することとなりました(涙)。

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猿谷貯水池を過ぎた辺りからR168は高度を上げ始め、それとともに周囲は雪景色となってきました。
ドライだった路面もいつの間にかハーフ・ウェットとなり、ところどころで氷結した雪がアスファルトに食い込んでいます。
期せずしてDSCやABSが作動する山間路は、かなりシビれますねぇ(汗)。
幸いなことにそれも長くは続かず、西吉野からはK20へと右折して快走し、下界に出ました。
R169⇒R370と繋ぎ、K16で東吉野の集落を抜け、山間の快走路・R166をアクセル開けて走ります。
三重県との県境前後ではまたもや雪が残る区間が出現しましたが、慎重に走って無事に通過。
途中でR422へと右折、路面の雪にビビりながら、1.5車線のタイトなワインディングを湯谷峠に向かって駆け上りました。

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大宮大台ICで紀勢自動車道に乗り、500km先の自宅までハイウェイ・ランの開始です。
途中、伊勢湾岸自動車道/豊田南IC付近で事故による通行止めが発生したため、手前の湾岸長島PAで昼飯を喰いながらエスケイプ・ルートを検討。
名古屋第二環状自動車道で大きく北に迂回し、名古屋ICから東名高速道路に入って事無きを得ました。
富士山を眺めながら新東名高速道路を快走、休日の午後~夕刻にも関わらず東名やその先の首都高も空いており、17時過ぎには最寄のランプウェイでアウト。
いつものコイン洗車場でB3を洗い、気分良く自宅へと向かいました。

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今回のツーリング、総走行距離は1,514km。
走行時間は19時間33分、平均速度は77.4km/hでした。

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いや~、走った走った。
もともとは万障繰り合わせの上で土曜日から出発しようと目論んでいたのですが、あまりの大雪に、一時はツーリングそのものを断念せざるを得ないかもしれないな・・・とも思ったりしたのです。
が、ツーリング魂に火がついてしまったオッサンは、東名が走れるようになると同時に家を飛び出してしまいました(笑)。

それにしても、やはり紀伊半島はいい。
本来であればもう一泊するなどして山間部をのんびりと走りたかったところですが、今回の旅程でも十分に楽しむことができました。
またB3で走りに来ますよ、必ずね(笑)。

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SHERRY

こんばんは。

西日本までいらしてたんですね!

雪の合間を縫ってのフットワークの軽さに脱帽です…。

紀伊半島は走ったことがないので、予習の教材のひとつに加えさせて頂きます(元々春頃に湯に浸かりに行こうかと企んでました)
by SHERRY (2014-02-18 00:34) 

K

先週末もどこかに行ってたりして・・・あり得るな(汗)
by K (2014-02-18 01:23) 

MT

私が雪かき筋肉痛で唸ってるときに紀伊半島に行ってたとは!
よく出かけましたねぇ。驚きですわ。
by MT (2014-02-18 11:01) 

tamu

wataさん、こんにちは(笑)!

2週に渡る大雪故、よもやツーリングなどには出掛けていないだろうと踏んでいたところに、まさかの紀伊半島お泊りツーリングでビックリすると共に、ククククっと笑いが込み上げてしまいました。
すみません(^_^;)

私も気になったのでJARTICは確認していたのですが、黒色が通常状態の線かと錯覚するくらいでしたね。

これから雪が溶けたあとでも、雪の重みで倒れている草木が多々あるでしょうから一本目は気をつけないと行けませんね。

最後の吊橋でのお写真、着地がどうだったのか気になります(笑)
by tamu (2014-02-18 12:18) 

wata

SHERRYさん、こんにちは。

そうですね、思わず行ってしまいました(笑)。
四国から紀伊半島へは、陸路だけでなくフェリーでも近いですよね。
いい温泉もたくさんありますから、是非走りに行ってくださいね!

by wata (2014-02-18 21:05) 

wata

Kさん、こんにちは。

いや、この土日は更に酷い雪でしたからねぇ・・・。
一昨日、首都高を大黒PAまで走っただけですよ(笑)。

by wata (2014-02-18 21:06) 

wata

MTさん、こんにちは。

はい、伊豆半島も房総半島も雪だったので、紀伊半島まで行ってみました。
関東を脱出できれば何とかなると思っていたのですが、案の定、何とかなりましたよ(笑)。

by wata (2014-02-18 21:07) 

wata

tamuさん、こんにちは。

私もですね、雪の関東を逃げ出して紀伊半島を走っているのが我ながらおかしくて、時折笑いながらステアリングを握っていた次第です(笑)。
しかし、関東甲信はめちゃくちゃ降りましたよ・・・。
いつも走っているあちこちのドライブ・ルートは、雪の影響でこの週末もマトモに走れないんじゃないかと思っています。

なお、吊り橋でジャンプすると、着地時に揺れて怖い思いをします。
やめましょう(汗)。

by wata (2014-02-18 21:07) 

つくばの松

あの週末に出かけましたか!油断も隙もありませんね~(汗)

綺麗な写真の山、川からは何か関東と違う歴史感とパワースポットを感じますね~。
しかし確か紀伊半島と言えばwata号にとって因縁の地?自分だったらあまり行きたくないところになるかも・・そんなこと関係なく楽しそうで何よりです(笑)

最近ジャンプ飛距離と姿勢が気になります・・(爆)


by つくばの松 (2014-02-19 00:03) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

まさかこんなときに走りに行かないだろう・・・と思わせておいて、走りに行く。
コレがいいんですよ、コレが(←そうか?)。
熊野古道などで有名となった紀伊半島、「歩く」のもいいですが「走る」のも最高です。
哀しい記憶もありますが(涙)、そんなことがちっぽけに思えるほどのダイナミックなツーリングが楽しめるんですよ~。

この歳になると、なかなか満足いくジャンプができません。
そう考えると、葛西選手は本当に凄いと思います(←?)。

by wata (2014-02-19 20:36) 

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