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初夏の福島ツーリング [drive/touring]

静岡県在住のクルマ仲間・M郎さんから、土日で東北方面へ一泊ツーリングに行こうとのお誘いを受けました。
東北へ行くのに東北道を使わず、集合場所に関越道/嵐山PAを指定してくるあたり、やはりM郎さんも常人とは少し異なる方だと言わざるを得ません(汗)。

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時折小雨が降る中、快調に北上を続けるALPINA B3SとB3 3.3。
関越トンネルを抜けて新潟県に入り、小出ICで一般道に出ました。
今日はM郎さんが未走だという秘境・奥只見エリアを抜けて福島県入りするプランとし、R352を東に走ります。
道中、「この先通行止め」と表示された電光掲示板が気になりつつ、K50/奥只見シルバーラインとの分岐に到着。
R352/枝折峠がダメならシルバーラインで行こうと思ったのですが、その先の道路情報がイマイチ不明です・・・。
そこで近くにいた道路維持管理会社の方に聞いてみたところ、残念ながら積雪のため福島県側には抜けられないとのことでした。
もう6月だっつーのに雪で通行止めだとは、秘境にも程がありますねぇ(涙)。

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R352/奥只見ルートがNGとなったため、一ヶ月ほど前に冬季閉鎖が解除となったばかりのR252/六十里越ルートを選択します。
市街地はチンタラ走行を余儀なくされましたが、道の駅「いりひろせ」で低速車をやり過ごしてからは、マイペース走行が始まりました。
峠へと上る2速⇔3速のワインディング・ランは実にエキサイティングで、DSCを一段外してアクセル・オン。
雲の切れ間からは青空が覗くようになり、カラッとした18℃の風を室内に渦巻かせながら、M郎さんのB3Sを追いました。
県境のトンネルを越えると景色は一変、眼下には只見湖が、遠景には雪と新緑の山々が現れます。
連続するスノー・シェッド内では視界が閉ざされてしまいますが、その代わり(?)轟く2台の排気音を存分に堪能することができました。

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昼飯は、行き止まり国道/R289沿いの「手打ちそば 八十里庵」。
ちょうど2年前の福島ツーリングの際にM郎さんたちと立ち寄り、旨い蕎麦を喰わせてもらった山間の店です。
大きな窓から眩しい新緑を愛で、雪融け水の流れる清流の音を聴きながら、大盛り蕎麦と地元の小鉢に舌鼓を打ちました。
東日本大震災の陰に隠れがちですが、この地域は2011年の7月(福島ツーリングの直後)に戦後最悪の豪雨に襲われ、橋や盛り土が流されたJR只見線は会津方面が今も再開の見通しが立っていないのだそうです。
店のおかみさん曰く、NHK大河ドラマ「八重の桜」のブームにあやかりたいけれど、JRが不通なので会津からなかなかお客さんがやってこないとのこと。
そう考えると、我々のようにクルマで山奥をフラフラしているのも、まんざら無意味ではないのかもしれません。
お茶請けに出されたくるみゆべしがとても旨かったので土産に買い求め、頑張って下さいと声を掛けて店を後にしました。

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引き続きM郎さんの先導で、2年前のルートをトレースしていきます。
伊南川に沿ってR289を快走し、途中を左に折れてR401で山中へと突入。
広い2車線のストレート・エンドにはリアル1車線の直角カーブが潜み、カーブ・ミラーも無い狭隘屈曲路が続くなど、相変わらずトリッキーな酷道にオッサン2名は四苦八苦の連続です(汗)。
それでも土砂降りの前回と比べればコンディションは最高で、誰もいない山道には気の早い蝉の声が響いていました。
街に下り、鶴ヶ城の脇を抜け、今度はK374で背あぶり山のワインディングを駆け上がります。
この道もまた交通量僅少、タイヤ鳴らして楽しく走ることができました。

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R294を経由して、猪苗代湖の南岸・青松浜に出ます。
すると程なく、郡山在住のリョウスケさんがALPINA B3Sで登場しました。
そう、今回のツーリングで福島へ行くことはM郎さんが予めリョウスケさんに知らせており、連絡を取り合いながらここで合流した次第です。
ちなみにリョウスケさんの乗るB3Sはアルピナ・ブルーのマニュアル・トランスミッション仕様で、昨年の秋に買ったとのこと。
その前はB3 3.3のMT車、さらにその前はB3 3.3のオートマ車に乗っていたっつーワケで、見た目が殆ど同じクルマを3台乗り継いでいるのだそうです。
いやはや、マニアですねぇ(笑)。
で、肝心の3.3とSとの違いについて聞いたところ、正直あんまり変わらない、と・・・。
それじゃ買い替えなくても良かったのに~などと大笑いしているところに、1台の白いBMW Z4がやってきたのです。

「あれっ!?」
「ええっ!?」
「マジで!?」

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そのクルマはALPINAロードスター、運転席で笑っているのはクルマ仲間のshimaさんです。
今回のツーリングにshimaさんは不参加だとM郎さんから聞いていたのですが、とにかくピンポイントでこの時間・この場所に現れたことに心底仰天しました。
そもそも出発前にルートなどは一切決まっておらず、shimaさんが知っていたのは「集合は嵐山PAに朝7時」「宿泊は郡山のホテル」の二点だけです。
それだけの情報を頼りに昼過ぎに東京を出て、我々の行動を類推しながらやってきたらドンピシャリだったと言うものの、その正確無比な迎撃精度にはPAC3もビックリです(汗)。
いや、我々のクルマにビーコンが仕掛けられているのではないかと、半ば本気で思いましたよ・・・。
んも~カンベンしてよ、shimaちゃん(涙)。

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ひとしきり大笑いしたところで、4台でもうひとっ走りすることにします。
ここからは不肖・私がパイロットとなり、まずはK376-K9と美しい猪苗代湖岸を走ります。
K323→R115で裏磐梯方面へと向かい、K30/土湯峠旧道のワインディング・ランを楽しみました。
で、そのまま二本松方面へ下ろうと思ったら、K30はこの先で通行止め。
そこで、磐梯吾妻スカイラインで更なるドライビングを堪能することとなりました。
先頭に立ってもらった地元・リョウスケさんの情報通り、通常1,570円の通行料金は現在無料となっています。
しかも夕刻が近いこともあってか交通量はほぼ皆無、屈指の観光道路をALPINA4台で走りまくることができました。
同じく無料開放されている浄土平で小休止、再び私が先導となって標高1,600mからのダウンヒルが始まります。
急勾配の連続屈曲路をペースを上げて駆け下るのですが、いくら頑張っても背後のロードスターを引き離すことはできませんでした(涙)。
いや~、それにしても楽しかった!
K70を経由して福島西ICから郡山ICまで東北道に乗り、リョウスケさんと一旦別れて郡山駅東口の「コンフォートホテル郡山」にチェック・インしました。

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今宵の宴は、リョウスケさんがセットしてくれた「そもさん亭」。
ビールや地酒と共に、海鮮メインの創作料理をおいしくいただきました。
shimaさんは今回初の郡山入りですが、M郎さんと私がこの地でリョウスケさんと呑むのはこれでもう三度目です。
住んでいるところも仕事もバラバラ、共通項は「クルマ」だけなのに、なんなんでしょうね(笑)。
店を出たところで〆のラーメンを喰う話になり、老舗の「あさくさらーメン」に立ち寄ります。
膨れた腹をさすりながらホテルへと戻り、シャワーを浴びて爆睡しました。

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翌朝、郡山の空は雲一つない文字通りの快晴。
思わず梅雨明け宣言をしたくなるような、涼しい風が吹く素晴らしい朝です。
朝飯を喰ってチェック・アウト、再びやって来たリョウスケさんとともにスタート。
M郎さんに先導してもらいながら、R49道の駅「ひらた」まで走りました。
今日はこれから大好きな阿武隈高地の山間国道を走るということなので、ワクワクします(笑)。

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あぶくま高原道路無料区間の小野ICでアウト、阿武隈縦走ルートを目指してK145→K36と東に走ります。
この道は初めて走ったのですが、交通量僅少、広狭混在の典型的なカントリー&ワインディング・ロードで、実に好印象でした。
川内村に出たところで針路を南へと転じ、ここからR399を走ります。
明るい2車線路を4速⇔5速でカッ飛ばし、森の中の未改良区間は2速まで落として曲がりまくりました。
後半、延々と続く1.5車線の屈曲路では、昨日の夕刻と同様、shimaちゃんにマークされながらのダウンヒル。
全力でドライビングに意識を集中させながら右に左にステアリングを繰っているうちに、久しぶりにトランス状態へと入っていくような感覚が襲ってきました(汗)。
森を抜けて2車線に復帰したところで我に返り、駐車帯にて小休止。
気温はむしろ涼しいぐらいなのに、なぜか汗びっしょりです(笑)。

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K41で夏井川渓谷沿いに北西へと走り、R349で再び南下を開始します。
空は引き続きの快晴ですが、湿度は低く爽やかで、窓を開けていればエアコンは要りません。
この道も相変わらず走り放題、R399ほどのハードなワインディングはありませんが、広い道や狭い道が次々と現れて刺激的なドライビングを楽しむことができます。
マイペースで走り続けて道の駅「ふるどの」で休憩、例によって地元産の旨そうな野菜類を買い込みました。
スカッと晴れた青空の下で喰うソフトクリームは、また格別ですね(笑)。

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ここからまたもや走り放題ゾーンに突入、4台のALPINA車は人家の無い山間部をどんどん南下していきます。
毎度つくづく思うのですが、R399からR349はホント、呆れるほど走りまくれるルートだと思います(笑)。
そんな走りっ放しの状況は矢祭で終了、茨城県へと入って地元車輌と共にのんびりと走り、R461→K33と辿って龍神大吊橋を望む「そばハウス 龍亭」でまたもや手打ち蕎麦の昼飯を喰いました。
ここでリョウスケさんと別れ、帰路に就きます。
茨城の広域農道群を走って帰るという選択肢もありましたが、実は3人ともR399のハードなワインディングでドライビング・エナジーをかなり使い果たしています。
早い時間帯からの渋滞も予想されたため、ここは潔く撤収を決断。
まっすぐ日立南太田ICへと向かい、解散となりました。
常磐道をマイペースで走り切り、自宅近くのコイン洗車場で泥&虫だらけのB3を汗だくでせっせと洗って帰宅後は即ビール。
いやもう、ヘロヘロです(笑)。

二日間の走行距離は、934.1km。
走行時間は13時間18分、平均速度は70.2km/hでした。

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あぁ、おもしろかった・・・。
本格的な梅雨の前に、初夏のツーリングを存分に楽しむことができました。
デイ・ドライブも楽しいのですが、一泊すると楽しさ3倍増ですね。
しかし次の日は、首や肩、腕、腰から足に至るまで、身体のあちこちが筋肉痛となっていました。
どんだけ走ってるんだって感じですが、まぁ楽しかったので良しとしましょう(汗)。
企画してくれたM郎さん、現地スタッフ(?)のリョウスケさん、超サプライズ・ゲスト(?)のshimaさん、どうもありがとうございました!

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リョウスケ

無事に、帰着されたようでなによりです。

>住んでいるところも仕事もバラバラ、共通項は「クルマ」だけなのに、なんなんでしょうね(笑)。

ほんと、でも、かえってそれだけなのでいつだって楽しいんですね、きっと(笑)。

また、ご一緒しましょう!!

P.S. 磐梯吾妻スカイライン・・・、wataさん、速い(震)。。。
by リョウスケ (2013-06-11 19:00) 

wakinchan

こんばんは!

爽快な週末だったようですね!

読ませていただきながら、なんとなく走るペースが
想像できて、御一緒させていただいている心持ちになりました^^

一泊すると楽しさ3倍増・・・なるほどぉ~!やはり!!^^(計画しよっと!
by wakinchan (2013-06-11 20:56) 

wata

リョウスケさん、こんにちは。

おつかれさまでした!
このところ、年に1回以上のペースで遊んでもらってますねぇ。
今回M郎さんに誘ってもらったとき、「ひょっとして・・・」と思いましたが、案の定お会いできて何よりでした(笑)。
ちなみに磐梯吾妻スカイラインで速かったのは、リョウスケさんじゃないですか。
私はその後を、離されないように必死でついていっただけですから(汗)。

by wata (2013-06-11 22:38) 

wata

wakinchanさん、こんにちは。

はい、おかげさまで楽しい週末となりました。
山間部はずーっとマイペースで走ることができたので、もう言うこと無しです。
一泊するだけで気持ちにも走りにも余裕ができますし、夜は楽しく飲んだり喰ったりできますから、やっぱり「日帰り2回」よりも「一泊二日」のほうが楽しいんですよね。
そんなワケで、M郎さんのお誘いに躊躇無く乗っかった次第です(笑)。

by wata (2013-06-11 22:51) 

M郎

走りまくった2日間、本当に楽しかったですねぇ。
3年連続の福島ツーリングです。是非来年も行きたいと思っています。
また、夏頃にはR352奥只見ルートにリベンジしなければとも考えています。

50歳前後のおっさん達が集まって、なにやってんだと思うことがありますが、楽しすぎてやめられませーん。
また、遊んでください。
by M郎 (2013-06-11 23:03) 

Shima

PAC3迎撃見事に成功しました。(笑 よく考えたら相当確率の低い話ですよね。。磐梯山、399と堪能させていただきました。M郎さん企画ありがとうございます。 wataさんりょうすけさんまた次回。


by Shima (2013-06-12 08:01) 

amataro

こんにちは
走りまくりですねー 爽快な雰囲気が写真から伝わって来ました

Shimaさんのピンポイント迎撃もビックリですが、M郎さんの行動範囲もビックリです

また何処かでご一緒させてください
by amataro (2013-06-12 10:01) 

wata

M郎さん、こんにちは。

企画&お誘いいただき、どうもありがとうございました。
いやホント、全力で楽しい二日間となりました。
R352/奥只見ルートはアドベンチャー感満載のロング・ランで、R252/六十里越とはまた違った楽しさに溢れています。
是非、走破してみて下さい!

アベレージが50歳近いオッサンたちの集い、おもろいですよね。
若い頃よりもむしろ、今のほうが楽しいかもしれません。
こんなんでいいのか?とも思うのですが、いいんです、きっと(笑)。

by wata (2013-06-12 20:54) 

wata

shimaさん、こんにちは。

猪苗代湖畔にshimaさんが現れたときは、本当に腰を抜かしそうになりましたよ・・・。
それはリョウスケさんと合流してからわずか15分後のことでしたから、場所も時間もリアルにビッタリなんです。
しかし東京から250kmも先の迎撃はこれほど正確無比なのに、ドライブで先導すると驚くほど道を間違えまくるのは、なぜ?(汗)

by wata (2013-06-12 20:55) 

wata

amataroさん、こんにちは。

文字通り、走りまくりました(笑)。
関東でも走れる道はたくさんありますが、そのスケールや距離、交通量の少なさなどは、やはり東北に軍配が上がると思います。
一泊でも十分楽しめると思いますので、amataroさんも是非お出かけ下さい。
タイミングが合えば、また一緒に走りましょうね。

by wata (2013-06-12 20:55) 

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