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月山・蔵王ツーリング (BMW ALPINA B3S × HONDA FIT Hybrid) [drive/touring]

クルマ仲間のshimaさんから、土曜日に走りに行きましょう、とのメールが来着。
代車のフィット・ハイブリッドでも構わないとのことでしたので、参加させていただくことにしました。
が、その前日になって、言いだしっぺのshimaさんが体調不良により不参加決定!(涙)
とりあえず当日の朝7時半、集合場所に指定されていた東北自動車道/羽生PAにて、静岡から朝5時半に来ていた(汗)M郎さんと合流しました。

「どうせなら、泊まりで行きませんか?」
「いいですねぇ、泊まりで行きましょう!」

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私は念のため着替えなどを持ってきていたのですが、何故かM郎さんもALPINA B3Sにお泊りセットを積んでいると聞いて大笑いです。
と言うことで「ツーリングマップル」を開き、これまでM郎さんが走ったことの無い月山や蔵王方面へ行ってみることにしました。
スマートフォンから「じゃらんnet」へアクセスし、その場で山形県/蔵王温泉に宿を予約。
途中の休憩ポイントなどを定めてから、本線へと飛び出していきました。
交通量は多いものの、梅雨時とは思えない青空に気分は上々です。
圧倒的に先行するM郎さんのB3Sを私のフィットが追いかけ、低速車輌に阻まれたところで追いつき、前が空くと再び加速するB3Sの後をアクセル全開のフィットが追う・・・。
そんな調子で2台は楽しく北上、村田JCTからは山形自動車道で西に向かい、月山湖PAまで走り切りました。

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昼飯は蕎麦でも喰いましょうと、月山ICのすぐ近くにある「純手打ち 大越そば」へM郎さんをお連れしました。
私は2009年の5月に訪れて以来なのですが、崖っぷちから月山湖にせり出すように建てられた店のロケーションは最高で、湖からは素晴らしく気持ちのいい涼風が吹いてきています。
キクラゲの辛子和えや別注の京にしん甘露煮などをつつきつつ、冷たく盛られた板そばをツルツルッ!
・・・いや~、旨いですマジで。
ドライブ/ツーリング先で喰う蕎麦は、店の佇まいや周囲の風景、そして空気までもが味の一部だと思っていますが、それらのいずれも言うことなしです。
M郎さんも、「これで今日はもう走らなくてもいいや、と思えるほど旨かった」との由(笑)。
会計を済ませ、店のイヌと軽く戯れてから出発です。

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R112の旧道からK114に入り、九十九折れの急坂を上っていきました。
フィットのモーターつき1.3Lエンジンはレッド・ゾーン近辺で苦しそうに唸り続け、175/65R15サイズのエコタイヤは想定外の用途に悲鳴を上げまくっています(汗)。
で、ルーム・ミラーに映るのは、余裕綽々でついてくるM郎さんのB3S。
夏スキーのメッカ、月山スキー場の駐車場に並べた2台を眺めてみると、改めてそのディメンジョンやスタイリングの違いにビックリさせられます。
傍から見ると、この2台がツルんで走っているとは到底思えず、B3Sに追いかけられているフィットがタイヤを鳴らして必死に逃げているように見えることでしょう(笑)。

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来た道を引き返し、「大越そば」の脇から月山湖に沿ってK27を南下。
前走車をブッコ抜きながら快走する晴天の2車線高原道路は、大頭森山の山腹を貫く長いトンネルを出た途端、深い森の中を下る1.5車線路となります。
ガードレールもロクにありませんが路面は悪くなく、緑に包まれて気持ちよく走ることができました。

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森を抜けて東へと駆け下ったら、最上川に沿ってK9を南に向かいます。
対岸を並行するR287と違って交通量はゼロ、川面を見ながら広狭混在する県道をカッ飛ばして走った先に待っていたのは、全面通行止めのバリケードでした(笑)。
少し戻って橋を渡り、K17で県民の森を越えて山形市街方面へと走ります。
この道がまた素晴らしく、変化に富んだカントリー&ワインディング・ロードにドライビング・プレジャーが炸裂しまくりました。
K27-K9-K17と県道を結ぶこのルートは今回初めて走ったのですが、フィットでさえこの楽しさですから、B3を走らせたらもう最高だと思われます。
私のペースに合わせてくれていた後続のM郎さんも大いに楽しまれたようで、すべてのコーナーでタイヤが啼きまくるフィットに終始大笑いだったとのことでした(汗)。

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そろそろ宿に向かうべく、広域農道を経由してK14で蔵王の山へと駆け上がっていきます。
先導を変わってもらうや否やB3Sはコーナーの彼方に消えてゆき、その後をフィットが必死に追いかける図式です(笑)。
投宿した「ホテル蔵王」では当日朝の予約にも関わらず、新館の和洋室に通してもらいました。
湯の花タップリの半露天風呂で手足を伸ばし、山形牛のしゃぶしゃぶや芋煮鍋、釜炊きご飯などの和食膳に舌鼓。
急遽決めた宿泊ではありましたが、総じてコスト・パフォーマンスは高かったと思われます。
走り+蕎麦+温泉+晩飯と、大満足のオッサン二名。
22時前、和室でたちまち眠りに堕ちたM郎さんの軽い鼾を耳にしながら、私も負けじと爆睡へ突入するのでありました。

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翌朝は、6時に起床。
雲は多めながら青空も覗く天気で、清々しい山の空気の中で朝風呂と洒落込みます。
バイキング形式の朝飯を腹一杯喰ってから、チェック・アウト。
昨日に引き続き、M郎さんのB3Sに追われながら全コーナーでタイヤを鳴らしつつ(汗)、K53を走っていきました。

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蔵王ドライブのハイライト、K12/蔵王エコーラインは残念ながら雲の中。
出発時は晴れていたのに、標高を稼ぐに従って視界は悪くなり、強風と雨とに見舞われるようになります。
仕方がないのでそのまま走り続け、宮城県側の羊腸路を下っていく2台。
面白がって少し速めのペースでコーナーに進入すると、フィットの履くエコタイヤは音もなく滑らかにスベり出します(汗)。
前を行くファミリー・カーの後に続いてチンタラと走っているうちに、やがて雨も上がりました。
路肩でイグニッションを切れば、7月とは思えないほど肌寒い空気の中をわずかに鳥の啼く声が聴こえてきます。
初めて蔵王を走るM郎さんに絶景のワインディング・ランを楽しんでもらえなかったのは残念ですが、いつかまた走りに来ましょうとリベンジを誓い合いました。

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山を下りても空はどんよりと曇っており、更に天気は下り坂となる予報。
そんなワケで、ここからは再び山に上ったりせず、走れる道を択んで東北道にアクセスすることにしました。
遠刈田温泉からR457を南下し、K51で南蔵王高原を走ります。
何度となく走っているこの道は森や牧場の中のアップダウンが気持ちよく、最後は改良済の広い道で一気呵成のダウンヒルを楽しみました。
突き当たりのR113を左折して七ヶ宿ダム湖畔で小休止、更にK46で小坂峠を越えて福島県に入り、タイトな屈曲路を下っていきます。
その先の国見ICからガラガラの東北道に乗り、安積PAで再集合&解散となりました。
M郎さんより前に出て、フィットのアクセル踏んづけて5000rpmオーバーで走り続けたところ、HVなのにガソリンがみるみる減り始め、止むを得ず上河内SAにピット・イン。
給油を済ませたエコカーは、遥か彼方に消えたB3Sのテールを追いかけて、再びアクセル全開で走るのでした(涙)。

二日間の走行距離は、918km。
ってことは、静岡発着のM郎さんは1,200kmオーバーですね・・・。
平均速度は85km/h、正直フィットの値とは思えません(汗)。
燃費は13.7km/Lと、またもや悪化してしまいました(泣)。

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「shimaさん・M郎さんと3台で日帰りドライブ」のはずが、何故か「M郎さんと2台で一泊ツーリング」となったこの週末。
何だかよくわかりませんが、結果的にめちゃめちゃ楽しい二日間となりました。
代車のフィット・ハイブリッドで初めてクルマ仲間と走ることになり、ペースを合わせていただいたM郎さんには本当に感謝しています。
どうもありがとうございました。

しかし、今回M郎さんのB3Sと一緒に走っていてつくづく思いました。
そのスタイリングやサウンド、走りっぷりなど、改めて「B3って本当にいいクルマだよな~」と・・・。
インサイトやフィットを全力で走らせまくるのもそれはそれで楽しく、和歌山に眠るB3の存在を忘れさせてくれることもありました。
が、このツーリングで久しぶりに「生B3S」を目の当たりにし、そのドライビングを楽しんでいるM郎さんと話をしているうちに、抑えていた気持ちが大きくなってしまいました。

「B3に乗りたい!」

・・・でも、まだフィットに乗ってるんですけどね(涙)。

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K

本来、街中の買い物やら短距離といったStop&Goな環境を、燃費良く走る為のフィットHybridだと思われますが、、、(汗)
実家に普通のFITがありますが、あれで900kmを走る想像がつきません。週末で一気に900kmとは、ほんと恐れいります(伏)

こうなれば、いっそのこと“Life, FIT Hybrid”なBlogでも良いかもしれませんね。いや、読者の数から言ったら、そっちの方が確実に多いですし(笑)
by K (2012-07-03 00:00) 

SHERRY

こんばんは。

そう、本当はこのクラスのクルマ(特に国産車)はツーリングには向かないはず…。

それなのに、豪快に900kmオーバーも走らせてしまうwataさんに脱帽です…B3と比べるのも難ですが、NHVからの疲れはかなりのものではないでしょうか?

4月に高松~金沢を日帰り往復したら色々な意味で死にそうになったのを思い出しました…(汗)

B3の復活、もうすぐとのことですが、楽しみにしていますね♪
by SHERRY (2012-07-03 00:39) 

shima

地方大会で優勝して怪我で甲子園にでれなかった感覚です。(悲)
ちなみに体調不良ではなく体は元気ピンピンなんですが、手首がまだ腫れております。。相当楽しかったっぽいですね!いつもはじっくり読みますが本記事は悔しいので流し読みだけしました(笑)
次回また是非。。
by shima (2012-07-03 06:57) 

M郎

2日間大変お世話になりました。
初めての月山・蔵王方面でしたが、楽しいにも程があり、フィットのおかげで楽しさ倍増です。
すべてのコーナーをタイヤを鳴らしながら走り回り、高速道路でも暴れまくった超快速フィット、性能の限界まで使い切っていたのではないでしょうか。
最上川に沿ったK9極細道では、代車だからできるのか?草・木をかき分けて、早いのなんのって圧巻の走りでした。(震)
B3が戻ってきたら、また走りにいきましょう。
今度は笑っている余裕もなく、ぶっちぎられるでしょう。
by M郎 (2012-07-03 13:49) 

wata

Kさん、こんにちは。

まったく仰る通りで、このクルマは「街中の買い物やら短距離といったStop&Goな環境を、燃費良く走る為」に作られているのだと思います。
実際、最も燃費がいいのは市街地走行で、ハイウェイやワインディングを走らせるとガソリンは普通に減ってきます。
週末は900kmを楽しく走らせてきたんですが、使い方、間違ってるんですかねぇ・・・(汗)。

フィットは、ハイブリッドだけでも累計12万台も売れているのだそうです。
ご提案の通り、B3を降りてフィットなBlogを立ち上げて、「nice!」をバラまきアクセス集めてアフィリエイトで小遣い稼いでうひひひひひ(発射)

by wata (2012-07-03 20:21) 

wata

SHERRYさん、こんにちは。

あのですね、マツダ・デミオを愛するSHERRYさんが「このクラスのクルマ(特に国産車)はツーリングには向かないはず」などと仰ってはいけません。
インサイトほどではありませんが、フィットもまたロング・ツーリングを楽しめるクルマだと思いましたよ。
いずれにせよ、スモール・カーのエンジンをブン回して走り続ける楽しさを知ってしまったような気がしています(笑)。

900km超とは言え日帰りではなく一泊ですし、何よりも「好きで走ってる」のでちっとも疲れてないんです。
ドライブの楽しさはハードウェアだけではなく、モチベーションによるところが大きいのかもしれませんね。

by wata (2012-07-03 20:22) 

wata

shimaさん、こんにちは。

ドライブにお誘いいただき、どうもありがとうございました(笑)。
おかげさまでM郎さんと共に、梅雨の晴れ間のツーリングを存分に楽しむことができました。
しかしまぁ、災難でしたねぇ・・・。
遠足の前夜にテンション上がって熱を出す子供がいますが、そんな感じでしょうか(←いや違う)。
次回こそ、「日帰り⇒一泊ツーリング」をご一緒に!

by wata (2012-07-03 20:23) 

wata

M郎さん、こんにちは。

大笑いの二日間、どうもありがとうございました!
特に初日は私も初めて走る道ばかりでしたが、本当にいいルートでしたねぇ。
次回はB3でご一緒させていただきますので、どうぞよろしくお願いします(伏)。

フィットのタイヤは「燃費優先・グリップ二の次」らしく、普通に山道を走るだけで啼きまくっていました。
また、パワー&トルクもそれなりなので、高速道路で進路妨害車をどかしてもフィットはなかなか加速してくれません。
それでも同道していただいたM郎さんのストレスを少しでも緩和すべく、一生懸命走らせたんですよ(涙)。
正直、私のスキルではフィットをもうあれ以上速く走らせることはできないと思います。
ただし、最上川沿いのK9のような車幅ギリギリの狭隘路になると、コンパクトなフィットは強いですけどね(笑)。

by wata (2012-07-03 20:24) 

zdm1929

こんにちは
うーむ、いいですね~、蔵王♪
んが、今年は雪が多かったせいか雪国の通行止めが多いですね。ワタシもこの間の野沢温泉で2箇所ヤラレました(涙)
確かにフィットは街中の燃費を稼ぐ方向でセットされている車なんだと思いますが、“踏み切れるパワーで山道を”なんていうのも楽しいんですよね(^^)
by zdm1929 (2012-07-04 15:04) 

wata

zdm1929さん、こんにちは。

東北もさすがにこの時期まで積雪で通行止めってのは無いと思いますが、大量の雪解け水に豪雨が加わって、土砂崩れが発生している場所もあるようです。
そんな通行止めに行く手を阻まれて泣く泣くUターンするのもまた、ツーリングの醍醐味かと思われます(←そうか?)。
ちなみに私、ハイウェイでもワインディングでもB3をアクセル全開で走らせることなどできませんので、インサイトやフィットでの全開ドライビングはとても良い思い出となりました(笑)。

by wata (2012-07-04 20:27) 

はじぱぱ

wataさん 
こんばんわ、
B3が無くても楽しんでおられますね、思いっきり走って、温泉にビール最高だったでしょうね、いいな~
B3には比べ物になりませんが、FITはなかなか良く走る車ですよね。
 
wataさんのブログを読んだからではないですが、
30分前に、九州まで帰省する飛行機のチケットをキャンセルし、
フィット(先代1.3L)で家族四人帰省することを決めてしまいました。
現地で借りるレンタカー代がバカ高くてアホらしくなったのが原因ですけどね。
ゆっくり走るのでwataさんが駆るhybridより燃費は良いと思います(笑)
by はじぱぱ (2012-07-04 22:51) 

wata

はじぱぱさん、こんにちは。

そうですね、一泊できるってのはやっぱりいいんですよね。
帰路を気にしなくていいですし、ゆとりを持って走れるような気がします。
急な宿泊だったので街中のホテルでもいいかな・・・とも思いましたが、旅館にして正解でした。
走り⇒温泉⇒ビール⇒爆睡、この流れがサイコーなんです(笑)。

ご家族で、九州までクルマで帰省とは素晴らしいですねぇ。
セーフティ&エコ・ドライブで、どうぞお気をつけてお帰り下さい!

by wata (2012-07-05 00:18) 

獅子まる

wataさん、こんにちは。
hybridを最大限満喫されている様子で、弘法筆を選ばず、マインドがあれば何でも楽しめる、立派に証明されていますね。

自分もwataさんのGT紀行を読み返しながら、今年の夏休みは角島へ行こうと決めました。最も家族同伴のドライブなんでクネクネ道を堪能するところまでは難しいのですが。。。
子どもに酔い止め飲ませて何処まで効くかなんですけど(苦笑
by 獅子まる (2012-07-05 18:59) 

wata

獅子まるさん、こんにちは。

フィットやインサイトはB3とはまったく違うクルマではありますが、だからと言って楽しめないワケではありません。
今回のようなドライブ/ツーリングでも十分遊べますし、首都高や高速で偉そうな外車を出し抜いて走ったりするのはホントに痛快です。
せっかく貸してもらった代車なんですから、楽しまないとバチが当たると思いますよ(笑)。

獅子まるさんも、ご家族でロング・ドライブに出るんですね。
角島や秋吉台はとても素晴らしいところなので、存分に楽しんできてくださいね!

by wata (2012-07-05 23:29) 

amataro

こんにちは

最後の一枚バッチリですねー 走ってるB3は絵になります

日帰りが一泊で走りまくりって、めちゃくちゃ楽しそうですね

いやーB3に追っかけ回されるFITもちょっと見てみたかった(笑)


by amataro (2012-07-06 21:01) 

wata

amataroさん、こんにちは。

最後の写真は、我ながら奇跡の一枚だと思います。
もちろんたまたま撮れただけなのですが、別の写真共有サイトにアップしたら、どこかの外人から「Really nice shot」 とコメントをもらいました(笑)。

デイ・ドライブも楽しいですが、一泊すると楽しさ3倍増です。
しかも今回は、二日間&900kmもフィットでB3Sに追われまくられましたから、もう最高でしたよ(Mか?)。

by wata (2012-07-06 23:18) 

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