クラッチ・フィール改善 [about My B3]
クワイフ・ATBヘリカルLSDを装着し、深澤自動車の社長にテスト・ランをしてもらっていたときのこと。
走り出してすぐに、社長からダメ出しを喰らったものがありました。
それは、クラッチです。
切れも繋がりも悪くスパッと決まらない上に、繋がった瞬間にヘンなショックがあるのだそうです。
オーナーである私はまったく気づいてもいなかったのですが、そう言われてみれば冷間時に限らずローやリバースに入らなくてクラッチ・ペダルを踏みなおすこともありました。
エンゲージの際のショックは何となく承知してはいましたが、それは自身の繋ぎ方がヘタクソだから、と思っていたのです。
「wataさん、こりゃダメだわ。クラッチのラインにエアが噛んでるよ。エア抜きやったこと無い?」
「クラッチ・ラインのエア抜き?いや、そもそも『クラッチ・フルード』なんてあるの?交換した記憶が無いっすよ」
・・・BMWのMT車に乗って、早や15年。
ブレーキ・フルードがクラッチ用のフルードを兼用しているということを、恥ずかしながら不肖私、今回初めて知りました(汗)。
社長に言われてB3のエンジン・ルームを覗いてみると、ブレーキ・フルードのリザーバ・タンクから横に出ているホースがあることに今更ながら気がついたのです。
*恐らくAT車にはこのホースは無いと思われますが、未確認です(汗)。
「ホントだ!これがクラッチ用なのか・・・」
「そうそう。ブレーキ・フルードを交換するときにエア抜きするでしょ。本来は同時にクラッチ側もエア抜きするべきなんだよね」
「うーん、前回の交換時にやってもらってなかったのかなぁ。それすらもわからん・・・」
「まぁ今やBMWも殆どがオートマ車だからねぇ。大した作業じゃないから今からやっちゃおう。wataさん、手伝ってね」
「もちろんです!」
運転席に私が乗ったまま、B3は再びリフト・アップされていきます。
B3の下に入ってクラッチ・レリーズ・シリンダーのエア抜きボルトを外した社長の合図で、クラッチ・ペダルを踏んだり離したり、それを数回繰り返しました。
どうやらコレは、クラッチのラインに溜まっているフルードを排出して入れ替える作業のようです。
ブレーキ・フルードの交換時にこの作業をやっておかないと、クラッチのライン内のフルードはいつまでも抜けずに古いまま残り、やがて気泡が発生することになるとの由。
更に長い間この状態が続くとフルードは劣化が進んでドロドロとなり、クラッチの動作に支障を来たすまでになるのだそうです。
「出てきた出てきた。ドロドロにはなってないけど、やっぱりエアは噛んでたねぇ」
「マジですか・・・」
エア抜きボルトを締めてB3をリフトから下ろし、減った分のブレーキ・フルードをリザーバ・タンクに足して作業完了。
試しに近所を一回りしてみると明らかにクラッチのフィールが改善されており、サクッと切れてサクッと繋がるようになっています。
いやぁ、嬉しいです。
・・・でも、言われなけりゃわからなかったんですよね(汗)。
------
長い間同じクルマに乗り続けていると、明らかに壊れたり不具合が出たりしない限り、緩やかなフィーリングの低下などは自分じゃなかなか気づかないもんです。
まぁ乗り味が多少悪化しているレベルであれば別に問題は無いのですが、「放っておくとヤバい系」は、放っておくとヤバいですからねぇ(汗)。
たまにはこうして信頼できるプロに乗ってもらうのも極めて有意義なことなんだな・・・と、つくづく感じた次第です。
走り出してすぐに、社長からダメ出しを喰らったものがありました。
それは、クラッチです。
切れも繋がりも悪くスパッと決まらない上に、繋がった瞬間にヘンなショックがあるのだそうです。
オーナーである私はまったく気づいてもいなかったのですが、そう言われてみれば冷間時に限らずローやリバースに入らなくてクラッチ・ペダルを踏みなおすこともありました。
エンゲージの際のショックは何となく承知してはいましたが、それは自身の繋ぎ方がヘタクソだから、と思っていたのです。
「wataさん、こりゃダメだわ。クラッチのラインにエアが噛んでるよ。エア抜きやったこと無い?」
「クラッチ・ラインのエア抜き?いや、そもそも『クラッチ・フルード』なんてあるの?交換した記憶が無いっすよ」
・・・BMWのMT車に乗って、早や15年。
ブレーキ・フルードがクラッチ用のフルードを兼用しているということを、恥ずかしながら不肖私、今回初めて知りました(汗)。
社長に言われてB3のエンジン・ルームを覗いてみると、ブレーキ・フルードのリザーバ・タンクから横に出ているホースがあることに今更ながら気がついたのです。
*恐らくAT車にはこのホースは無いと思われますが、未確認です(汗)。
「ホントだ!これがクラッチ用なのか・・・」
「そうそう。ブレーキ・フルードを交換するときにエア抜きするでしょ。本来は同時にクラッチ側もエア抜きするべきなんだよね」
「うーん、前回の交換時にやってもらってなかったのかなぁ。それすらもわからん・・・」
「まぁ今やBMWも殆どがオートマ車だからねぇ。大した作業じゃないから今からやっちゃおう。wataさん、手伝ってね」
「もちろんです!」
運転席に私が乗ったまま、B3は再びリフト・アップされていきます。
B3の下に入ってクラッチ・レリーズ・シリンダーのエア抜きボルトを外した社長の合図で、クラッチ・ペダルを踏んだり離したり、それを数回繰り返しました。
どうやらコレは、クラッチのラインに溜まっているフルードを排出して入れ替える作業のようです。
ブレーキ・フルードの交換時にこの作業をやっておかないと、クラッチのライン内のフルードはいつまでも抜けずに古いまま残り、やがて気泡が発生することになるとの由。
更に長い間この状態が続くとフルードは劣化が進んでドロドロとなり、クラッチの動作に支障を来たすまでになるのだそうです。
「出てきた出てきた。ドロドロにはなってないけど、やっぱりエアは噛んでたねぇ」
「マジですか・・・」
エア抜きボルトを締めてB3をリフトから下ろし、減った分のブレーキ・フルードをリザーバ・タンクに足して作業完了。
試しに近所を一回りしてみると明らかにクラッチのフィールが改善されており、サクッと切れてサクッと繋がるようになっています。
いやぁ、嬉しいです。
・・・でも、言われなけりゃわからなかったんですよね(汗)。
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長い間同じクルマに乗り続けていると、明らかに壊れたり不具合が出たりしない限り、緩やかなフィーリングの低下などは自分じゃなかなか気づかないもんです。
まぁ乗り味が多少悪化しているレベルであれば別に問題は無いのですが、「放っておくとヤバい系」は、放っておくとヤバいですからねぇ(汗)。
たまにはこうして信頼できるプロに乗ってもらうのも極めて有意義なことなんだな・・・と、つくづく感じた次第です。
2010-01-18 22:01
コメント(18)
クラッチフィール改善、おめでとーございます。
嬉しいんですよね、こういう操作系のフィールが良くなるのって。
ところで…、
この週末あたり、LSDの効果のほうも確認されたんじゃーないですか?
>ストレートでも緩いコーナーでもなんだかやけにスタビリティが高く
なった上に、クネクネでも…
なんだかわくわくしますね~。レポ、楽しみにしてま~す。
by トモ (2010-01-18 22:54)
wataさんはじめまして。
いつも勉強の為に拝見させていただいてます。
半年前にB3s乗りになりましたgoです。今後宜しくお願い致します。
LSD自分の車に装着してみたくなりました。(笑)
因みにオイルもwataさん仕様です。
同じ埼玉ですのでいつかお会いできればと思います。
by go (2010-01-18 22:54)
トモさん、こんにちは。
はい、そもそも気づいていなかったのは如何なものかと思いますが、「悪いとも思っていなかったところが更に良くなった」と思えば、それは嬉しさ倍増です(笑)。
特にクラッチはMT車の存在意義に直結するところですから、ココの改善はポイント高いです。
・・・だったら気づけよ、ってな感じですが(汗)。
なおLSDを入れてからは、まだB3を走らせていません。
今週末もまた、走る予定が無いのです。
ただ、街乗りやハイウェイだけでも感じるところはあるんですよ。
ま、そのうち放っておいても走るでしょうし、イヤだと言われても書きますから(笑)。
by wata (2010-01-18 23:26)
goさん、はじめまして。
ようこそお越しくださいました。
わざわざアクセスするほどの価値があるかどうかは甚だ疑問ではありますが(汗)、差し支えなければ引き続きお越し下さい。
LSDは、どうでしょうかねぇ。
前回も書きましたが、自分のドライビング・スタイルに合っているのかどうかはまだわからないんですよ。
これまで90,000kmの間、オープン・デフで楽しくやってきたワケですから、別にLSDなんか無くてもいいんですよ、きっと(←後悔してるのか?)。
goさんは、埼玉でALPINA B3Sにお乗りなんですね。
何も確証はありませんが、近いうちに必ずどこかでお会いするような気がしています。
えぇ、間違いなく(笑)。
by wata (2010-01-18 23:36)
wataさん、はじめまして。
こちらを拝見するするようになって、実は随分経ちます。初めから読ませていただき、先日ついに全て読み終わりました。
wataさん独特の語り口調が楽しく、ニヤニヤしたり、なるほどねぇ、と教えていただいたり・・、日課のようになってしまいました。
私もいろんなところを走り回りたいと思っているのですが、その時間がなかなか取れず、いつも悶々としています。そんなときこちらを拝見すると仮想体験することが出来て、気が晴れるんです。
私から見るとwataさんはまだまだお若くて、うらやましいです。これからも楽しいドライビング・レポートを拝見させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
因みにAUDI RS4というのに乗っています。爺のくせに下手のMT好きで、カチャカチャと楽しんでいます。やっぱり3ペダルですよね!あと10年くらいは乗り続けたいと思っています。
いつも拝見させていただいている御礼を申し上げたくて、では。
by GG4 (2010-01-19 01:00)
…いままで一度もしてないような(汗
近いうちに試して見ます。
って自分のは、結構滑ってるような気が(爆
by au (2010-01-19 13:55)
wataさん。アルピナでこんなに色々な情報を発信しているblogもなかなかないですからね。
大変貴重なレポに感謝しています。当方はこれから、ATFの交換を考えています。
これからも宜しくお願い致します。
by go (2010-01-19 16:54)
GG4さん、はじめまして。
ようこそお越しくださいました。
書いてる本人も「こんなんでいいのか?」と小首を傾げつつ続けているBlogなのですが(汗)、おヒマなときにでもお立ち寄りいただければ幸甚です。
こんなBlogでも初めから読んでいただいたとは本当に嬉しい限りなのですが、500近くのしょうもない記事に目を通されたとあっては、さぞやお疲れになったことでしょう・・・。
謹んで、お見舞いを申し上げる次第です(伏)。
アウディ・RS4にお乗りとは、これまた素晴らしいですねぇ。
BMW M3とタメを張れる硬派なスーパー・スポーツ・セダン、そいつを「クラッチ・ペダルつき」MTで走らせるのはこの上なく楽しいのだろうと容易に想像できます。
ちなみに私は今たまたま乗っているB3を大いに気に入っているだけで、ALPINA信者でもなんでもありません。
車種を問わず「クルマ好き」の皆さんと楽しくおつきあいさせていただきたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
by wata (2010-01-19 19:39)
auさん、こんにちは。
クラッチのエア抜きは、ブレーキ・フルードの交換時に黙っていてもやってくれているのかもしれませんし、逆にオーダーしなければやってくれないのかもしれませんし、何が何だかさっぱりわかりません(汗)。
私のB3は新車時からこれまでにブレーキ・フルードを合計4回交換しており、それぞれの交換時にクラッチのエア抜きまでやってくれていたかどうかは不明ですが、いずれにせよエアは噛んでいた模様。
ま、よくわかりませんので、次回の交換時には念のためクラッチ・ラインも忘れずに診てもらおうと思っています。
ところでE46/M3、何kmぐらい走っていますか?
ディーラーやショップの方々の話を総合すると、BMWのクラッチは普通に走らせてりゃ10万kmなんてド楽勝だそうですよ。
私のB3も、今のところクラッチの滑りを感じるようなことはありません。
そう、大人しく走ってますからね(笑)。
by wata (2010-01-19 19:41)
goさん
いや、私ゃ単なるクルマ好きの中年サラリーマンですので、大した情報も発信してはおりません。
このBlogは当初より一貫して、備忘録として自分のために書いているだけです。
しかも、情報を発信していると見せかけて、皆さんから推論の裏づけや有益な情報を集めようとの魂胆なのです。
くれぐれも、ご注意下さい(汗)。
by wata (2010-01-19 19:42)
53,000kmです…。
最近、まったく距離が伸びてない(汗
前のAudiは約30,000kmで終わってたんで
50,000km超えはちょっともちすぎかな~と(汗
取り急ぎエア抜きして様子を伺います…。
by au (2010-01-19 19:53)
auさん
あの、「終わってた」とか「もちすぎ」とかって、まさかクラッチのことですか?
だとしたら、いくらなんでも減らしすぎかと・・・。
ブォンブォンブォンブォーギャキキキキキキキグォーーーン!!!
・・・とかやってるから、減るんじゃないでしょうか(震)。
by wata (2010-01-19 20:03)
してません!(キッパリ
ってchat状態ですな…
by au (2010-01-19 20:21)
auさん
そう、ここはチャットでもBBSでもなく、単なるBlogのコメント欄です。
・・・いずれにせよ、クラッチは大切に(祈)。
by wata (2010-01-19 20:25)
知りませんでした…(汗)
クラッチ交換した時にやってくれてるのかな???
心配になりました。
明日車がとりあえず帰ってくるのでチェックしてもらいます!
by mtm (2010-01-20 20:08)
mtmさん、こんにちは。
いや~、クラッチ・フルードの件はマジで今回初めて知りましたよ(汗)。
クラッチを交換しているのならその際にやってると思われますので、ご心配には及ばないのではないでしょうか。
B3、やっとバード・ストライクの被害から復活ですね。
キレイになって帰ってくるのは大いに結構ではありますが、これからはもう鳥を撃ち落としたりしないよう、くれぐれも自制願います(←何を自制?)。
by wata (2010-01-20 21:41)
昔、'74の3.0に乗っていたことがあります。リザーバがひとつしかないのが不思議でした。
たしか、ブレーキが効かなくなる前に、クラッチのほうが切れなくなるようなパイプの位置関係だったと記憶しています。
by ちゅう (2010-04-04 21:43)
ちゅうさん、こんにちは。
なるほど、フェイル・セイフ思想で作られていたのかもしれませんね。
クラッチとブレーキのフルードを共用しているとは言え、E46ではリザーバ・タンクからの流路は別系統となっていますので、一方の不具合が他方へ波及することはあまり無いのかもしれません。
逆を言えば、フルード入れ替え時にはやはり双方のラインをチェックする必要がありそうですね。
by wata (2010-04-05 20:07)