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赤城山ドライブ(feat. COX・ボディダンパー) [about My B3]

横浜のBMW専門店、Studieで装着したCOX・ボディダンパー(ヤマハ・パフォーマンスダンパー)。
その日は特に「走る」ことは無かったのですが、首都高速湾岸線の大黒PAへ寄り道して帰りました。
クルマに対する感覚が人一倍鈍く、そもそも現状のB3の乗り味に何の不満も無く、更には「お手軽チューニング・パーツ類」の効果に元来懐疑的な中年オヤジ。
そんな私ではありますが、大黒PAでB3を降りて思わず唸ってしまいました。

「うーむ、こりゃ確かに効いてるな・・・(汗)」

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で、その一週間後。
ボディダンパーの効能がどれほどのものかを確かめるべく、冬期クローズとなる前の北関東方面へとB3を走らせようと思い立ちました。
奥多野エリアや榛名山エリアも大変魅力的なのですが、今回は赤城山エリアへと向かいます。
走りなれた道のほうが違いも良くわかろうと言うことで、10月上旬に走ったルートをそのままトレースすることとしました。

朝6時前にB3のイグニッションを捻り、関越自動車道を北上。
交通量が多かったため止む無く周囲のペースに合わせて走らせていたのですが、舗装の継ぎ目などからの入力が確かにマイルドになっています。
NVHが激減した、と言うほどではないのですが、乗り心地は多少良くなったと思えます。

上信越道への分岐を過ぎると一気に空いてきたので、用も無いのに大きめのレーン・チェンジ。
当然ながらロール量は変わりませんが、ステアリングを戻した際の収束感がかなり良くなっています。
調子に乗って何度か履行してみましたが、少し大袈裟に言えば揺り戻しがなくなったような印象。
同時に、セルフ・センタリングが強まった感じを抱きました。

今回は速度域が一段上でしたが、高速道路での印象は装着した日にも首都高で体感しています。
なので、今日のお楽しみはやはりワインディング・ロード。
赤城ICを降り、赤城西麓広域農道へと向かいました。
早朝とあってか、クルマは全くと言っていいほど走っていません。
快晴の空の下、畑作地帯を突っ切るストレートでアクセルをくれ、ダウン・シフト+ブレーキングで右下りコーナーで森の中へ突入すると、その先の路面は真っ白に輝い

「ひぃ」

路面凍結・・・(大汗)。
この道は畑の中の平坦な直線区間と、高低差のある森の中の屈曲区間が交互に現れるのですが、肝心の屈曲区間がほぼ全滅。
雪ではないのですが完全に凍結しており、とてもマトモに走れるような状況ではありません。

K251ゥ・。.jpg赤城山北面登り乞Dゥ。.jpgで、その後もグダグダ。
小さな山を越えるK251は、峠付近が積雪状態。
どうやら、少し前に雪が降ったようです。
楽しみにしていた赤城山北面の登坂路も、既に登り口から路面がピッカピカに凍っていました。
登頂を諦めて大好きなK62で東麓を南下するも、やはりかなりの区間が凍結or積雪路。
もはやボディダンパーもへったくれもなく、ABS/DSC全開のグニャチン走行炸裂です(泣)。

完全なドライ路面に復帰した、R122沿いの道の駅「くろほねやまびこ」。
どうにも腹の虫が治まらず、ツーリングマップルを開いてリルートを検討しました。
こうなりゃ意地でも赤城山に登ってやるとばかり、煙草を消して大間々方面へと下山。
R353を西へ走り、南面から山頂へのアタックを開始します。

K16.jpg赤城山頂へ.JPG急勾配で屈曲率もキツい、ほぼ1車線のK16
クルマもバイクも全く走っていません。
しかしさすがに南面で陽当たりも良いためか、凍結も積雪もほぼ皆無。
速度を乗せるような道ではありませんが、冬枯れの山の中を気持ちよく登っていきました。
そのまま無事に山頂に辿りつき、氷点近くながら風もなく暖かな湖畔で煙草休憩。
ただ、やはり駐車場は閑散としていましたね・・・。
ここからは、最も安全と思われる2車線のメイン・ルート、K4で下山します。

K4ゥ・。.jpg・・・って、ちっとも安全じゃないじゃん(大汗)。
山頂から中腹に至るまで、日陰はことごとく積雪凍結状態。
それも急な下りのコーナー部分に集中しており、アクセルもブレーキも踏めません。
対向車線では軽トラックが登れなくなったりしており、正に悲惨を絵に描いて額に入れたかのような状況です。
いやもう、ホンマに堪忍しておくれやす・・・(←水揚げか?意味不明)。

空っ風街道!.jpg再びドライ・コンディションとなった中腹から、「空っ風街道(赤城南麓広域農道)」を東へと疾るB3と、そのステアリングを握る41歳。
「グニャチン野郎」の汚名返上とばかり、やや涙目でガス・ペダルを踏んづけています(汗)。
キレイな舗装を施されたこの道は3速で回るような中速コーナーが続くのですが、ボディダンパー装着前と較べてスタビリティが高くなったような印象を受けました。
旋回中の安定感が、己の不安感を上回っているようです。

再びR122へ出て北上。
ここでショート・コーナーの走りを確かめるべく、草木湖の対岸へ。
複雑なダム湖の地形に沿った1.5-2車線路のK343は、見通しも良くクルマも走っていません。
2速メインでB3を走らせたのですが、連続するS字コーナーでの挙動が以前より明らかに安定しています。
右から左、左から右へと荷重が大きく移動するのは当然ですが、その移動が穏やかになったような印象があるのです。

K343を走りきった後は、R122からK15で粕尾峠越え。
狭隘区間を抜け出し、川沿いを3速⇔4速で快走します。
荒れた舗装路をそれなりのペースで走って行くのですが、やはり「あたり」がソフトになった感じがし、コーナリングも安定しているように思えました。
ただし街中に入り、信号やクルマが増えてチンタラ走行となると、そんな印象もどこへやら。
やはり、速度を上げるに従ってその違いがハッキリしてくるような気がします。
なるほどねぇと思いつつ、昼飯を経て栃木ICから空いている東北道を走って帰ってきました。

本日の走行距離は、460kmでした。

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さて。
結局のところ、ボディダンパーってどうなのよ?
栃木県西方町の「おびくにそば」で、舞茸の天ぷらを齧りつつ、ニラ入り大もり蕎麦を手繰りながら考えました。

好き嫌いは別としても、装着前後でB3の乗り味に変化があったのは確かです。
激変、とまではいきませんが、あんな棒っ切れ2本(失礼)で「クルマ不感症」の私が体感できるほどの変化があるとは、正直思っても見ませんでした。

コンフォート性能の観点では、陳腐な言い回しですが「乗り心地の向上」が挙げられると思います。
サスペンションで吸収しきれずにボディに伝わった振動を、ボディダンパーが和らげてくれているのでしょうか。
ただし、私にとってB3はもともと「かなり乗り心地の良いクルマ」ですので、その向上幅はあまり大きくは無いような気がします。

スポーツ性能の面で言えば、「安定感の向上」。
限界性能が実際に向上しているかどうかはわかりませんが、少なくとも体感上ではコーナリング時の不安感がかなり低減されています。
中高速コーナーや連続するショート・コーナーのみならず、ハイウェイでの車線変更の際にもその効果は感じられますので、操舵時全般に言えることなのかもしれません。

「操舵時の安定感が向上し、ついでに乗り心地も多少良くなる。ただし、街中をチンタラ走ってるだけじゃわかりゃしねぇ」

大雑把ではありますが、これが私がB3に装着して感じ取ることのできたボディダンパーの効能であり、それは装着して良かったと思わせるに十分なものです。
ま、そもそも無くてもイイものですし、効き目がイマイチだったらサッサと取っ払ってネット・オークションに出せばいいやと思っていたのですが、どうやらそんなことはしないで済みそうです(笑)。
おびくにそば.jpg


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k7

wataさん、こんばんは。

道路もう凍結ですか??
まるでスキー場に行くような道になってますね!!

そうなんです、街中では信号待ちで止まる時位しか分かりませんね!!ガックンと止まるのがスーッと止まるようになったような・・・(←それは確かかっ??)

コーナーの安定感は確かに違いますね。
S字などは結構大忙しで切り替えしていたのですが揺れ戻しが減少したせいで多少楽になったような気が・・・(←それは確かかっ??)

高速コーナーは姿勢がピタッと決まって安定してますし・・・(←本当なんだな!!)

いやいやお気に召されて良かったです。・・・じゃなかったらk7のヤロー適当な記事書きやがってとお叱りを受ける所でした。(笑)
by k7 (2007-11-25 22:51) 

ブラン

こんばんは。

楽しい感想、ありがとうございました。
自分のE46にも付けてみたくなりました。

それにしても、北関東でこの季節でも
真っ白、ぐにゃちん道路になっちゃうんですね。
by ブラン (2007-11-25 23:59) 

mtm

山間部はもうそろそろ危険ですね!
写真の景色を見て、僕もその状態ならぐにゃぐにゃです。。。
ところでBDですが不思議なパーツですよね!?
僕もいまだにあの棒がどのように働いているのかよく判りません。(汗)
しかし装着によるメリットはありますがデメリットはないように思いますので満足はしております。
by mtm (2007-11-26 12:13) 

Shima

私は今は金欠なので、耐震用のつっかえ棒(ロング←それでも短いと思うが・・・)でも買って試してみようかと思います。
by Shima (2007-11-26 19:43) 

ゼン

そういや、家の物置にも物干し竿があったかなあ?あれぶった切って試してみようかしらん!
by ゼン (2007-11-26 21:38) 

井戸掘り職人

井戸です、ご無沙汰しております。

赤城はもうこんなに凍結しちゃいましたか〜!?
僕も赤城はよく行くのですが、中でもwataさん御用達の空っ風街道経由での周遊コースは大のお気に入りで、wataさんにお会いするのではないか?という程しょっちゅう走りに行っています。

11月中旬に行った時には落ち葉に気をつける程度でギンギンに走れたので年内中にもう一度行きたいなぁ〜なんて考えていたのですが、もう無理っぽいですね(^_^;)

ところで『ボディダンパー』のインプレは興味津々に読ませてもらいました。wataさんでも体感出来たとなると相当ですね!(笑&失礼m(_ _)m)ボクスター用も出るらしく、オープンが故体感度も大きいのではないかと期待しています。

同じ彩の国在住という事でまたお会いできる日を楽しみにしています。
by 井戸掘り職人 (2007-11-26 22:06) 

tom

ちわー。

冷静なインプレ、興味深く拝見させていただきました。
いろいろな方にお聞きしましたがボディ各部への負担もないようですし、これで気持ち良いスポーツ走行ができるようになるなら安い買い物でしょうか。
なまじサス交換するよりいいかもしれませんね。

しっかし可動範囲1mm以下でしたっけ?
目で捉えるのも不可能な程ですものねえ。
wataさんがカイギテキになるのも無理からぬことだったのではないでしょうか。

これでますますBD包囲網が出来上がってきたようですが、私は資金不足なので素でB3を楽しむことにします。(爆)

追記:おびくに行きてぇ〜!(爆)
by tom (2007-11-26 23:14) 

wata

k7さん、こんにちは。

いやはや、凍結には参りました。
好天が続いていたので大丈夫だろうと高を括っていたのですが、敢え無く撃沈です(涙)。

停車時の変化には全く気づきませんでしたが、走行中の違いは確かに感じ取ることができました。
クルマに対する感覚が鋭いk7さんでしたら尚の事であろう、と拝察いたします。

>適当な記事書きやがってとお叱りを受ける所でした。

いや、テキトーさにかけては誰にも負けませんよ、私のBlog(誇)。
by wata (2007-11-27 21:26) 

wata

ブランさん、こんにちは。

標高のある山頂付近ならまだしも、山麓を走る道まで凍っているとは正直思ってもいませんでした。
41歳にもなって、世間知らずもいいところです(汗)。

ボディダンパーは、装着後に体感できるほどの変化があることは確かだと思います。
が、その変化がオーナーの好みであるかどうかは、また別の問題だと考えています。
もし装着を考えられるのであれば、真剣に情報収集をした上で判断するか、若しくは「ダメ元」でやってみるか、の何れかですね。
もちろん、私は後者です(汗)。
by wata (2007-11-27 21:36) 

wata

mtmさん、こんにちは。

写真を見てぐにゃぐにゃになる、ですか・・・。
そんな写真は、イヤだ(意味不明)。

確かに不思議なパーツですね。
これまでにないものだと思いますし、ストラット・タワー・バーなどと違って「剛性を上げるものではない」ってところが面白いです。

mtmさんも満足派なんですね。
私も今のところデメリットに感じることはありません。
ただ、装着による変化をデメリットと感じる人もいると思います。
この辺りは、好みの問題でしょうね〜。
by wata (2007-11-27 21:52) 

wata

Shimaさん、こんにちは。

こんなんですかね?
http://www.murauchi.net/repair/bosai-img/hunbaru_imeg.jpg
by wata (2007-11-27 22:04) 

wata

ゼンさん、こんにちは。

こんなんですかね?
http://big-tail.com/product/img/i_kamois1.jpg
by wata (2007-11-27 22:05) 

wata

井戸掘り職人さん、こんにちは。

そうですか、井戸さんも赤城山周回路を走ってますか。
空っ風街道を含め、あの辺りはホントに楽しいんですよねぇ。
これに懲りずにまた行こうと思ってますので、ギンギンに走るポルシェ・ボクスターを発見したら直ちに逃げ・・・いや、笑顔でお声がけさせていただきます。
同じ「彩の国・サイタマ県民」ですからね(笑)。

Studieの社長さんによると、ボディダンパーは剛性の高いクルマや足を固めたクルマほど、乗り心地の良さを強く体感できるそうです。
ボクスターはオープンと言っても剛性が非常に高いクルマでしょうから、体感できる変化も大きいかもしれませんね。
by wata (2007-11-27 22:20) 

wata

tomさん、こんにちは。

えーと、「冷静なインプレ」ではなく、「テキトーな感想文」です。
お間違えの無いよう(汗)。

うーん、「安い買い物」かどうかは微妙ですねぇ。
この手のモノは何でもそうですが、買う人の財力と商品に対する期待、およびその期待に対する満足度で評価は大きく変わってくると思います。
無けりゃいけないモンでもありませんしね。
ま、私にとっては絶対額として安くもなんともありませんが、少なくとも「高い買い物」では無かったと思ってます。

>追記:おびくに行きてぇ〜!(爆)

行ってらっしゃい。
場合によっては、お供します(伏)。
by wata (2007-11-27 22:35) 

月光花

wataさん、こんにちは。月光花です。

やはりBDは体感できる効果がありそうですね。

一度、助手席に乗せてくださいまし〜(笑)

お願い事があってメールにて私信させて頂き
ました。御確認の程、何卒お願い申し上げ
ますぅ〜(笑)
by 月光花 (2007-11-28 10:11) 

wata

月光花さん、こんにちは。

ボディダンパーの効果を体感するには、やはり装着前と装着後の両方に乗る必要があると思います。
なので、お乗りいただいても体感は困難かと・・・。
かと言って、取り外しも再装着もめんどくさくてできません。
何卒、ご容赦下さい(伏)。

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メールは拝見しました。
私信されることをここに書かなくても結構ですよ(笑)。
by wata (2007-11-28 21:44) 

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