GW東北ツーリング[1]：4月30日（祝）埼玉→岩手

ゴールデン・ウィーク。
今年は東北を走ってきました。
調子に乗って行く先々でGPSケータイから現在地情報をアップしていましたが、忘れないうちに記事にしていこうと思います。
例によってダラダラ書いてる駄文ではありますが、宜しければおつきあい下さい。

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兎にも角にも、椎茸と同じくらい渋滞が嫌いな私。
今回のツーリングについても、最も混まないと思われるスケジュールでプランを立案しました。
取り敢えず直前にバタバタと宿を取り、4月30日の午前3時半頃に出発。
自宅からは外環自動車道経由で15分もあれば東北自動車道にアクセスできますので、ETC深夜割引の適用期限である午前4時には楽勝で間に合います。

が、外環道の進入路に何やら表示されています。
なになに、浦和−岩槻間が事故で通行止め？
ふーん、こんな深夜に事故だなんていったい何があ

･･･って、おい！

東北道と並行して走る、R122。
深夜だというのに、トラックやら普通車やらが群れを成して激走しています。
そう、みんな4時までに岩槻ICに辿りつこうと必死なのです（汗）。
とにかく物凄いことになっていましたが、私はなんとか3時55分にゲート・イン。
入ってすぐの蓮田SAで軽食を摂ります。
やれやれ、初っ端から参りました･･･。

その後は順調なハイウェイ・クルージング。
明けつつある空は快晴、風も無く暖かで、交通量も僅少でした。
宮城県境直前の福島県/国見SAで給油しつつ、どこで高速を下りるか検討。
で、さらに走って岩手県/盛岡南ICでアウト、虫だらけのフロント・ウィンドウをキレイにしてからK36を西へ向かいます。


三陸/宮古へと延びるR106は、清流に沿って走る快適な2車線路。
山間ながら景色は明るく開けており、先行車がいても安全にパスすることができます。
空は快晴、時折現れる白樺林を見ながら快適に走っていきました。

川井村で右に折れ、R340を南下。
この道も、R106に劣らずドライビングが楽しめる道でした。
4速3,000rpm付近をメインに、みちのくのカントリー・ロードをクルーズするB3。
そのステアリングを握るのは、楽しさに笑顔を抑えきれない中年男（汗）。


このまま快走を続ければ遠野市に出るのですが、10kmほど走ったところでK25へと右折。
沿道に雪が残る山の中の1車線路を、東へ戻る格好で進みます。
しかし何故、快適なR340を捨ててまでわざわざこんな山道を進むのか。
それはこの先に、走りたい道があるからです。


K25から別れたところでB3を駐め、煙草に火を点けつつふと振り返ると、冬枯れの山の向こうに雪を戴き青空に浮かぶ早池峰山。
心を洗う、なんとも雄大な景色です。
スイス・アルプスの峰々を彷彿とさせるその姿に、思わず口を衝いて出るあの唄。

♪よーろよーろれいひーよろれいひよろれいひー、よーろよーろれいひーよろれいひやほー。くちぶっえっはっなっぜー、とおくっまっでっきこえっるっのっあのくっもっはっなっぜー、わったーっしっをっまっ（以下略）

メイン・ルートの国道よりもマイナーな県道や農道を選び、その被虐的な悦びに現（うつつ）を抜かすことの多い私。
ことここに及び、今回のツーリングのハイライトと目して狙っていたのは、県道でも広域農道でもありませんでした。



川井住田大規模林道。
林道のくせに、完全舗装の2車線路です。
雪のついた北斜面のワインディングを2速⇔3速で登りきると、「うっわ、すっげぇー！」
いきなり視界が拓け、尾根伝いに牧場地帯を貫くスカイラインになります。
もちろん走るのも楽しい道なのですが、あまりの絶景に思わずアクセルを緩め、珍しくゆっくりと走ってしまいました（笑）。
いやホント、絶対に再訪したいと思います。

我に帰って速度を取り戻し、3速⇔4速で南へと駆け下っていきます。
一旦K160に出、東へ少し走ると再びこの大規模林道の続きがあります。
今度は森の中の峠越え、2速⇔3速のワインディング・ロード。
予想以上にテールが出て冷汗をかくコーナーもありましたが、無事に楽しく走ってR283へ。
盛岡方面からの観光客に混じり、東へと向かいました。

民話の里、遠野。
私もとりあえず観光客のフリをして、「河童淵」なるところへと足を運んでみました。
駐車場からの往復、約20分。
以上で遠野観光は終了です（笑）。

良さそうな飯屋が無かったので昼飯はコンビニのおにぎりで済ませ（涙）、R283からR340で陸前高田方面へと南下します。
ところが、カーナビにも地図にも載っていない真新しい高規格道路「仙人峠道路」へと迷い込んでしまいました。
引き返そうにも、高速道路のような道でUターン禁止。
結局南へは向かうことができずに強制的に東へと走らされ、R283の洞泉というところまで連れて行かれました（涙）。

止むを得ずR283で遠野まで戻ることにしたのですが、これが正に怪我の功名。
仙人峠道路の開通により旧道と化したR283は、交通量もほぼ皆無で存分にドライビングを楽しむことができます。
この道は地元の走り屋も目をつけているらしく、爆音を轟かせるシルビア/180SXやランサー・エボリューションの姿を見かけました。


遠野からは、K160→K161→K178と反時計回りに南西方向へ。
いずれの県道も変化に富んだ素晴らしいワインディング・ロードで、常人が当然の如く国道を選ぶ意味が全くわかりません（笑）。
その後は北上市街へとR107を西走、K13→K12と北へ向かい、本日の宿である花巻南温泉郷/鉛温泉「藤三旅館」に到着しました。

露天風呂でのんびり寛いでいると、続いて入ってきたオッサン二人。
一方は恰幅が良く矢鱈でかい声で喋るオッサン、他方は小柄で妙に声の小さいオッサンです。
よもや、と思っていると案の定。
関西のオッサンでした（汗）。

大きなオッサン「うっわ。いっやー、こらたまらんわ。ええ湯やなーホンマ。最高や、最高。お兄さん、どっから来たんや」
wata「ハイ、埼玉から来ました。おとうさんたちは関西の方ですか？」
大「そや。わしら京都や京都。ずーっとクルマで東北を周ってんねん」
w「京都からクルマですか。いやー、凄いですねぇ」
小さなオッサン「○仝×△ゞЙ･･･（聴き取れず）」
大「昨日はな、蔵王に泊まっとったんや、蔵王に。いっやそらもうえらいええ天気でやな、最高やったわホンマ」
小「⊆ΘЩ∵〒◆･･･（聴き取れず）」
w「蔵王は明日か明後日に行こうと思うんですが、天気は下り坂なんですよね･･･」
大「そや。明日からは雨や雨。ワシらが行くときは快晴で、その後はぜーんぶ大雨なんや。わは、わはははははははははははははははははは」
小「Ж♯Γ‰♂≠･･･（聴き取れず）」
w「･･････」

本日の走行距離は、858kmでした。

コメント 16

無事のご帰還、何よりです。
毎度毎度、キャラの来い登場人物が出てくるのは、仕込みでしょうか？？？
→今回もお約束の関西の方ですし・・・

陸奥はホントに奥が深いですね。北海道へ行く途中に立ち寄る事が多いですが、
一度じっくりと走ってみたいですね。
by K (2007-05-03 22:18) 

Kさん、こんにちは。

おかげさまで、楽しく走って無事に帰ってくることができました。
ただ念のため申し上げておきますが、濃厚キャラのオッサンは仕込みや妄想、捏造などではなく、事実なのです。
仕込めるもんなら、オッサンなど仕込みません（キッパリ）。

東北、いや陸奥（みちのく）は本当に素晴らしいツーリング・エリアだと思います。
通過するだけじゃ、勿体無いですよ。
機会を作って、是非お出かけ下さい。
by wata (2007-05-03 22:28) 

おかえりなさい！元気に帰られて安心しました。しかし、Wataさん対人では、いつもハプニングありますよねえ。それも濃い関西人ばっかりで、なんと申し上げてよいやら。西出身の僕としては複雑な気持ちです。
ところで肝心の東北ツーリングは大成功でしたね。僕も暇になったらこのルートを参考に、ツーリングを楽しみたいです。今日はゆっくり身体を休めて（ってもうこの時間なら爆睡してるかな）くださいね。
by ゼン (2007-05-03 23:35) 

wataさん、お帰りなさい！

まってました関西のおっさん達！！！（爆）
次回からテープに録音しといてもらえますかぁ！
だって通訳が必要でしょ！！（笑）
by ｍｔｍ (2007-05-04 09:00) 

ゼンさん、こんにちは。

犬も歩けば棒に当たる。
あちこち走っていると、いろんな人に会うものですね。
最近は寧ろこういうオッサンに遭遇することが、旅の楽しみの一つとなっています（←変？）。

今回のオッサンたちも、パック旅行などが嫌いでクルマで気ままに旅をしているのだそうです。
素晴らしい、と思いましたよ。
かく言う私もゼンさんも十分「オッサン」ですが（汗）、負けじとツーリングを楽しんでいきましょうね。
by wata (2007-05-04 09:52) 

mtmさん、こんにちは。

「まってました」って、神戸在住のmtmさんの周囲には山ほどいるじゃないですか、関西のオッサン･･･。
そう言えば、先日も岐阜県でALPINA B3に乗る関西のオッサンに出会ったような気もします（笑）。

念のため申し上げておきますが、私が書いているのはクルマのBlogです。
蕎麦のBlogでも温泉のBlogでも無く、ましてや関西のオッサンのBlogでもありません。
くれぐれもお間違い無きよう、お願い申し上げる次第です（伏）。
by wata (2007-05-04 10:04) 

wataさんお疲れ様でした。

またしても関西のオッサン登場ですか。関西から東北地方へ車でいくには時間かかるのと時間が読みづらいので（いくつかの都市を抜けないといけないので）なかなかいく人少ないのですよね。
それでも関西のオッサンに会うというのは凄い強運？なのですかねぇ（笑

ちなみに私は関西にいながら関西のおっさんのからまれた？ことはほとんどありません←残念！？
観光地で観光バスに乗った関西のおばちゃんに「ちょっとおにーちゃん、写真とってくれへん？」とか「にーちゃんどこからきたん？」と絡まれることはときどきあるのですが、wataさんのようにネタに使えるレベルではなくて残念です（爆
あ、車の話が全然出ていなくてすみません（笑
by Ｍ２ (2007-05-04 10:42) 

こんにちは！

GW東北路、無事完了しましたね。
そして今回も楽しい（？）出会いもあったようで。

昨日、Ｒ362静岡市側からはいり寸又峡温泉にいってきました。家族連れでしたので思いのまま走ることは出来ませんでしたが、先行車は所々で道を譲ってくれたので・・・、まわりの人達からみたらスピードでてるのなか〜？
それにしても道は相変わらず狭い。狭小のコーナーでのすれ違いは結構、神経使います。（路面はたいぶいいですが、道は広げようがない）
温泉はやっぱり湯がサイコーですね。

P.S寸又峡温泉には、親類が経営している旅館がありまして、この道　幼少の頃から親しんでおります！？
by Nishi (2007-05-04 11:43) 

M2さん、こんにちは。

このオッサンたちは、前日の蔵王が初日だと言っていました。
途中休み休みとは言え、京都から高速で一気に走ってきたんですねぇ。

大「バスやヒコーキなんてつまらんわ。やっぱクルマが一番や。自由でええねん、自由で」
小「Λ♀§Э◎Ю･･･（聴き取れず）」

私やこのオッサンたちと同じ「ツーリング魂」の持ち主であるM2さんにも、是非みちのく路を駆け抜けていただきたいと思っております（笑）。
by wata (2007-05-04 11:50) 

Nishiさん、こんにちは。

寸又峡温泉、イイですねぇ。
私は13年前の5月に宿泊しています。
R362を天竜側から入ったのですが、延々と続く1-1.5車線の屈曲路をひたすら走った記憶があります。
そうですか、やっぱり道は狭いままなんですねぇ。

このときはメルセデス190E2.3-16に乗ってました。
馬篭宿→寸又峡と2泊3日の独り旅で、これが現在の自称「グランド・ツーリング」のルーツだと思われます（笑）。
当時使っていた地図の余白にはこの旅の日記が書かれており、これが現在のツーリング記事のルーツだと思われます（笑）。
その日記には「関西系のおばはん」や「互いに苗字で呼び合う怪しい中年男女」、「ツルッぱげの大男」「前田吟みたいなおっさん」らが登場しており、これが現在の出会いのルーツだと思われます（汗）。
by wata (2007-05-04 12:17) 

wataさん、こんばんは。

せせらぎ街道と同じぐらい椎茸が好きです。(ﾔﾊﾞｯ)

今回もプラス思考の(自己中の)オトーさんのお相手お疲れ様でした。(笑)
wataさんの走りも楽しみですが最近はキャラも楽しみになってきました。(笑)

しかしさすが東北。GWにも拘らず前がこんなにクリアな道があるんですね〜。さぞ楽しまれた事と思います。
こんな道走ってみたいです。
by k7 (2007-05-04 19:20) 

k7さん、こんにちは。

この記事へのコメントでは、k7さんを含め皆さん全員が「関西のオッサン」に言及されています。
しかしながら、毎回そんな濃いキャラの人たちと遭遇するわけではないため（或いは遭遇しても諸般の事情（汗）により書けないこともあるため）、登場しない記事は読んでもらえないんじゃないか？と言う不安に苛まれる昨今です。

よし、こうなったら架空の濃いキャラをテキトーに捏造して、面白おかしく書いてやれ。
これでアクセス倍増だ。
うひひひひひひひ･･･。

･･･って、「くまぇり」じゃないんだから（汗）。

東北には、せせらぎ街道クラスの道がたくさんあります。
さすがにGW中ということで、VICSで見ると主要幹線道路や観光地付近は混雑していたようですが、そんなところを走らなければイイのです。
お忙しいとは思いますが、一泊でもできれば「みちのく」の片鱗を十分に味わうことができますので、是非一度お出かけ下さいね。
by wata (2007-05-04 19:52) 

例のおっさんは１日で京都→蔵王ですか。なかなか気合入ってますね。
そういえばその昔、まだ学生だったころ岐阜→山形の酒田市まで１日で走った記憶あります。（車はスズキ　カプチーノでした）お金なかったので高速は一切使わずに・・・。あんなことよくやってたなぁ（笑　でもあのときのルートも新潟までは延々山道を走ってた記憶あります。

でもよく考えたら先日の九州ツーリングでは高速メインで１０００km／１日は常用範囲内ということがわかったので日本海側まわりでいけば仙台くらいなら片道８５０kmくらいなので楽勝？ですね。青森くらいですと１２００kmくらいになるのでちょいと手ごわいかも？ですが。
あ、やばい！本気で行こうと考え初めてきました（爆
by M2 (2007-05-05 10:36) 

M2さん

私も昨年秋の九州グランド・ツーリングの際、埼玉から福岡までどこにも寄らずに1,000kmを走りましたが、これはもう単なる移動と割り切ってました。
その日は宿へ直行し、翌日から好きな道を好きなだけ走ると言ったスタイルですね。
初日と最終日を移動専用の日と考えれば、関西からの東北ツーリングも楽勝、ですよね。

東北はこれから冬季通行止区間が次々と開通し、いいシーズンを迎えると思います。
本気で考える価値は、十二分にあるはずですよ（笑）。
by wata (2007-05-05 16:57) 

はじめまして。

拙ブログを訪れてくださってありがとうございました。
ちょうど同じ時期に東北を車で走っていたんですね。
うちの夫がこちらのブログに大興奮してしまい、次は
ALPINAに買いかえると言い出し困っています（笑）

しかし早池峰山の写真、きれいですねー。
by kaname (2007-05-13 22:26) 

kanameさん、はじめまして。

ようこそお越しくださいました。
ご覧の通り何もないBlogではありますが、よろしければ引き続きお立ち寄り下さい。
済みません、私は「あしあと」から辿ってアクセスさせていただきました。
いや、決して怪しい者ではございません（汗）。

ホント、同じGWにみちのくを走っていたんですねぇ。
クルマで何泊も旅行に出る人は周囲にもあまりいないので、kanameさんご夫妻は素晴らしいと思います。
後日の記事にも書きましたが、クルマでの旅を楽しめるのであれば、車種なんて何でもイイと思いますよ。
ご主人にも、その旨をよろしくお伝え下さい（笑）。

初めて見た早池峰は、本当にキレイでした。
「あとがき」に隠した動画にも映っていますので、おヒマなら探してみて下さいね（笑）。
by wata (2007-05-13 23:55)