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カーナビ [arround My B3]

B3には、前オーナーの方によるものと思われる社外品のカーナビ(ALPINE製)が装着されています。
HDDではなくDVD-ROMではありますが、タッチパネル式でなかなか使いやすいアイテムです。

そもそも私が始めてカーナビを買ったのは今から12年前、1993年のことでした。
冬のボーナス時期に、会社の会議室を使って取引先であるSONYがAV製品の展示販売会を開催していました。
冷やかし半分で見に行ったのですが、ウォークマンやビデオデッキ、ミニコンポなどが並ぶ一角に、カーナビゲーションシステム「NVX-F10」がデモ展示されていました。

「凄い・・・。凄すぎる・・・」
そのとき生まれて初めて生で動いている(デモですが)カーナビを見て、本当に心から感動してしまいました。
当時はお世辞にも程度がイイとは言えない6年落ちのメルセデス190E/2.3-16のローンに苦しめられていたのですが、そんなことは一顧だにせず「こ、これください」。
確か20万円ぐらいで、ショッピングクレジットを組んで買った記憶があります。

いや〜、今考えると結構笑えます。
まず自律航法システムなどない時代で、ビルの陰やトンネルに入るとナビゲーションはストップ。
それ以前の根本的な問題としてGPS衛星が全部上がっておらず、一日のうち数時間はナビゲーションが機能しませんでした。
しかし頭上の衛星の個数を予測表示するカレンダーみたいな機能があって、「○月×日の△時から使えなくなる」ということが予めわかるようになっており、大変便利でした(←おい)。
マップマッチングもないので、ナビ上では道路ではないところをガンガン走ります。
いや、そもそもルートガイド機能がないので道案内などしてくれません。
「目的地」を設定すると、その方向を矢印で指し示すだけ。
表示される距離は、もちろん直線距離です。
ドライバーはその方向に向かって自分で道を選びながら走る、という寸法です。

・・・よく考えたら、これってちっとも「ナビゲーション」じゃないですよね。

音声案内もなければVICSもない。
ヘディングアップ機能もなく、北上と南上の2方向しかない。
市街図も3D表示もない。
モニターはわずか4インチ。
・・・現代のカーナビを見ると、まさに隔世の感があります。

それでも手に入れた当時は本当に嬉しかった。
未来のテクノロジーを手中にできたような気がしていました。
どこへ行くにも、たとえ近所へ買い物に行くときでさえ、いちいちカーナビをセットしていた覚えがあります。
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