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長野ゴルフ&ツーリング [drive/touring]

午前7時の上信越自動車道下り線、甘楽PA
外気温は摂氏3℃、冷たい雨がしとしとと降り続いています。

「今日は中止でしょ?帰ろうよ~(涙)」
「やっぱり!wataさん、絶対にそう言うと思った(笑)」

ということで、クルマ仲間のshimaさんとk7さん、2台のALPINAロードスターと共に長野方面へと向かいます。
ところが軽井沢を過ぎると雨は霙から細かい雪に変わり、周囲は真っ白で視程もダウン。
これマジで大丈夫か?と冷や汗をかきながら県境のトンネルを出ると、長野県側は曇りながらも雨や雪は降っていませんでした。
やれやれ・・・。

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小諸ICに程近いカントリー・クラブで、早速プレイ開始。
気温は2-3℃前後ととても寒く、時折小雪がチラついたりもしましたが、他にゴルファーは殆ど見当たらず、例によって大笑いのマイペース・ラウンドが続きました。
ちなみにスコアはshimaさんがブッチギリのトップ、k7さんと私はグダグダです(涙)。

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ホール・アウトした3名は、奥蓼科の宿を目指してクルマを走らせます。
せっかくなので高原ドライブを楽しもうと、白樺高原を貫く快走ルート・K40を南下していきました。
ところが標高を重ねるに従って周囲の樹々はだんだん白くなり始め、外気温計は氷点まで下がってきています。
路面はハーフ・ウェットながら積雪も降雪もありませんでしたが、蓼科牧場の付近はもう完全に雪景色。
風に舞うこの雪は残雪などでは無く、昨晩降ったばかりの新雪と言った感じです。
4月の中旬に思いがけず出遭った季節外れの白い世界に、「いや~、ラッキーだねぇ」などとはしゃぐ四十路のオッサン・トリオ。
そう、この後「超季節外れ状態」に袋も縮む思いを味わうハメになることを、浮かれる3名はまだ知る由も無かったのです・・・。

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スズラン峠を越えて茅野の町に出、ビールやつまみを買い込んだら取って返してR299を奥蓼科方面へと向かいます。
横谷温泉の旅館にチェック・イン、部屋へ案内されるや否や速攻で浴衣に着替えて露天風呂。
限界ギリギリで部屋に戻り、冷たいビールで乾杯です。
すっかりダメ人間と化してダラけながら呑んでいると、周辺視野に何やら白いモノがチラチラと・・・。

「わぁ」

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窓の外、降りしきる雪。
それがまたハンパ無い勢いで、前庭や周囲の山は見る見るうちに白い雪に覆われていきます。
晩飯を喰い終わる頃には小康状態となったため、駐車場に出てクルマに積もった雪を下ろしたりワイパーを立てたりもしましたが、暫くすると雪はまた激しく降り始めました。
先に轟沈したk7さんを置いてshimaさんと浸かった露天風呂は、もう完全なる雪見風呂状態。
「いやこれまた最高だねぇ」
「まぁ雪も夜のうちに止むでしょ」
などと笑いあう二人でしたが、「朝まで降り続いたらどうしよう・・・」との不安を心の奥底にしまいこみ切れないまま、怯えながら床に就くのでありました。

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翌朝、6時前。
恐る恐る障子を開けてみると・・・。

「ひぃ」

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雪は止む気配も無くガンガン降り続き、15-20cmはあろうかと思えるほど積もりまくってます。
その積もりっぷり、マジで帰れないと思ったほどです。
最初に寝たクセに最後まで起きないk7さんを置いてshimaさんと朝風呂に向かいますが、湯気も重なって露天風呂はもはや完全なホワイト・アウト状態。
長野県、確かに雪の予報が出てはいましたが、ここまで降るとは予想だにしていませんでした。
4月の中旬なのに、完全なる真冬の情景です(汗)。

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・・・が、7時頃に雪はパッタリと止み、直後から青空が雪雲を割り始めました。
仰天するほど積もっていた雪も、春の陽光にぐんぐん溶けていきます。
大事を取って10時頃まで部屋でウダウダとしているうちに、宿からR299へのアプローチも概ね復活してくれました。
チェック・アウトを済ませ、嬉々としてエンジンに点火する3名。
関東の高速道路はあちこちで通行止めやチェーン規制が出ていたため、むしろのんびり帰ったほうがいいだろうと判断し、蓼科の山を後にしました。

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雪融け水を蹴散らしながら、目が痛くなるほど眩しい白銀の中を走る3台のALPINA。
シャーベット状の雪がところどころ残ってはいるものの、広域農道/八ヶ岳エコーラインは問題無く走ることができます。
途中の畑の中で暫し休憩したのですが、風も無く、ジャンバーを脱ぎ捨てても一向に寒くありません。
そうこうしているうちに、八ヶ岳山塊も雲の中から姿を現しました。
いやはや、素晴らしい風景です。

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行けるところまで行ってみようと、その八ヶ岳方面へ。
標高を上げ、K484/鉢巻道路で富士見高原を走り、K11/八ヶ岳高原ラインをトレースしてみましたが、路面の雪はほぼ融けており、走行には全く差支え無し。
もちろんこの付近も昨晩の雪に見舞われたらしく、周囲は一面の銀世界です。
そんな中をノーマル・タイヤで快適に走れるワケですから、んもーラッキーにも程があります。
3台はそのまま美し森方面へと駆け上がり、除雪済みのサンメドウズ清里スキー場パーキングで缶コーヒー・ブレイク。
青い空、白い雲、降り注ぐ陽光と輝く純白の雪。
清々しさ、炸裂です(笑)。

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閑散とした清里の街を抜け、南へ下ります。
単調なR140を避けて並行する山道/K605を走っていると、里に入る手前で一軒の蕎麦屋を見つけました。
その「北甲斐亭」の蕎麦と山菜の天ぷらに、オッサンたちは思わず舌鼓を打ち鳴らします。
ここはなかなか人気の店らしく、シーズン中の週末には行列ができることもあるようですが、今日は雪のおかげで他に客の姿はありませんでした。
引き続き走るカントリー&ワインディング・ロードの沿道からはいつの間にか雪が消え、散り始めの桜が立ち並んだりもしています。
真冬から春の景色へと戻ってきた3台は須玉ICから中央道に乗り、規制が解除されたガラガラのハイウェイを、快適なペースで帰途に就きました。

2日間の走行距離は、520km。
走行時間は7時間12分、平均速度は72.2km/hでした。

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しかしまぁ、降りましたねぇ・・・。
よりによってこの日だけ、しかも降雪の中心となった長野県の山ん中に泊まったワケですから、企画担当のshimaさんがピンポイントで雪を降らせたのでは無いかと思えて仕方がありません。
もちろん寒さもかなりのもので、ゴルフ・クラブを握る手はかじかんで真っ赤となり、宿の部屋では暖房を全開にせざるを得ないほど。
そんなshimaさんへ「細井狭男」に続き「寒井雪男」の別名を奉ること、全会一致で可決です(涙)。

・・・が、良く考えるとゴルフも走りもちゃんと楽しむことができています。
雪が降り始めたのは宿に着いてからですし、翌朝から急速に晴れたおかげで路面の雪も一気に消えてくれました。
むしろそのおかげで滅多に体験できない「雪景色ドライブ」を堪能することができただけで無く、週末の午後なのに中央道上り線も渋滞ゼロどころかストレス・フリーの快適走行。
もしも降雪が数時間でもズレていたら、宿に辿りつけなかったり連泊を余儀なくされたりしたかもしれませんね・・・。
正に綱渡り、ギリギリのところを3人で走ってきたような気がしています。

とにかく、メチャクチャかつ楽しい週末の2日間でした。
文字通り、結果オーライもいいとこです(笑)。

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おまけ



コメント(10) 

コメント 10

go

wataさん
素晴らしい雪景色のドライブでしたね、次の日の快晴が無ければ…考えるだけでも恐ろしい!!八ヶ岳方面あんな雪の中をノーマルタイヤで。。羨ましいです。
by go (2010-04-20 22:04) 

wata

goさん、こんにちは。

まったくの偶然とは言え、狙ってもなかなかできない経験をして参りました。
そもそもこんな時期に雪が降るってのがおかしいんですけどね(笑)。
雪が止んでも晴れて気温が上がらなければとても走れなかったでしょうから、そう考えると本当にラッキーだったと思いますよ(汗)。

by wata (2010-04-20 23:23) 

falconB3

こんにちは。
雪の中の風景、きれいしすばらしい。
なかなかこんなチャンスはないのではないですか。

by falconB3 (2010-04-21 15:41) 

shima

お疲れ様でしたー!それにしてもあり得ない2日間でしたが、終わってみれば何のストレスもなく楽しめたということはピンポイントで災いをすりぬけれたって事ですよね。。。すばらしい。
ビデオの中で私の発言はあまり無いんですが、一発ですべて持って行ってしまったようでスミマセン。。。でも突然足場が無くなったような感じでひっくり返りました。。どおりで夜腰が痛かった訳です。。
by shima (2010-04-21 18:40) 

zen

こんばんは。
今回は大変でしたねえ。
行けなくてラッキーだったかなあ?(笑)

ところで、今回の大雪はマジで心配しました。
リアに255のぶっといサマータイヤ履かせたB3が無事に帰ってこれるのか、ロードスターは屋根大丈夫か?等々。

おまけに日曜日、中央高速を走っているとローダーに乗せられた青のB3を見たものですから「あっ!wataさんやっちまいやがった!」と思ったていたのですが・・・

ブログを見て安心しましたよ。いやあよかったよかった。

次回は快晴だと良いですねえ。あっ当然私は、宴会からでよろしく!
by zen (2010-04-21 19:34) 

wata

falconB3さん、こんにちは。

チャンスと言えばチャンスでしたが、一歩間違えれば大ピンチでした(汗)。
しかし仰るとおり、今回の雪景色は素晴らしいモノがありましたよ。
ホンモノの冬の雪景色はこれ以上に美しいのだろうとは思いますが、スタッドレス・タイヤを履かない限り見ることは不可能ですからねぇ(涙)。

by wata (2010-04-21 19:44) 

wata

shimaさん、こんにちは。

二日間、どうもありがとうございました。
大雪のおかげで、いつもよりもさらに印象深いツーリングとなりました。
天国と地獄、紙一重のところをギリギリで走った感じですよね。
写真だけを見る限りでは、とても二日間だけの出来事とは思えません(笑)。
・・・ホント、あり得ませんよねぇ。

つまづいたりコケそうになったりすることは私にもありますし、小さな子供が転んだりしている姿も公園などで良く目にします。
が、四十を過ぎたオッサンが文字通りひっくり返ることは、殆ど無いと思います。
・・・ホント、あり得ませんよねぇ(2)。

by wata (2010-04-21 19:55) 

wata

zenさん、こんにちは。

2台のALPINAロードスター、夜のうちに幌に積もった雪を払い落としたにも関わらず、翌朝にはその倍以上の雪が積もっておりました(涙)。
でも、全然大丈夫でしたけどね。

確かに大変な思いをしましたが、おかげさまで結果的に実害はゼロでした。
この「ゴルフ&ツーリング」は毎回天候に恵まれるんですけど、降りしきる雪を目の当たりにし、今回はこれまでのツケが一気に回ってきたかと思いました。
が、雪景色の中を走れる機会なんて、そうそうあるもんじゃごさいません。
違う意味で、「天候に恵まれた」と言えると思います(笑)。

by wata (2010-04-21 20:05) 

k7_

wataさん、こんばんは。

今日は夏のような暑さでしたが、数日前は真冬を体験し有意義な42歳の春を過ごしております。(笑)

しかし、shimaさんの天気予報チェックの頻度が高かったですね~。

雪見酒(ビール)に雪見風呂、そして雪おろし・・・。はやり雪を堪能するには4月のツーリングに限りますね~。(涙)

楽屋落ち覚悟で書きますがダブルサンライズ(サンセット?)画像が載せられないのが悔やまれます。

動画も相変わらず爆笑ですし。(笑)

機会があればまたALPINA乗りの方々ともツーリングしたいですね!!

ドキドキな2日間ありがとうございました。

by k7_ (2010-04-21 20:45) 

wata

k7さん、こんにちは。

どうもおつかれさまでした。
何だかんだで、楽しかったですよね(笑)。
今日の関東地方は夏日だったとのことで、このツーリングがわずか数日前のことだとは俄かには信じられません。
しかし、メチャクチャでしたよねぇ・・・。
B3に乗り始めてかれこれ4年半、雪下ろしをしたのは今回が初めてでした(涙)。

ところで「ダブルサンライズ(サンセット?)画像」って、何でしょう?
私にゃ何のことやらサッパリわかりませんが、差し支えなければ是非k7さんにご活用いただきたくお願い申し上げる次第です(汗)。

by wata (2010-04-21 21:14) 

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