SSブログ

GT2006:9月19日(火)熊本−宮崎−鹿児島 [drive/touring]

早朝の阿蘇山ドライブに大満足し、バイキング形式の朝食を大量に食ってからチェック・アウト。
空は曇っていますが、それもこのカルデラ内だけだとわかっていますので気分は上々です。

B3をざっと点検してから出発しましたが、いやとにかく汚い。
タイヤ・ハウス周辺は泥と砂と木の葉でドロドロですし、その汚れはボンネットやルーフにまで及んでいます。
ということで、R325沿いのコイン洗車場でB3を洗いました。
旅の途中ですが、これから暫くは雨も降らなさそうですので、ここで洗っておけばキレイなB3で旅を続けられるってもんです。

R325を西へ走りますが、沿道に沸く「白川水源」に立ち寄ってみました。
ここは阿蘇周辺随一の湧水とのこと。
B3を駐めて奥へ歩いていくと、なるほどキレイな水が大量に沸いています。
湧き水というより、いきなり池からスタートしているような感じです。
持参した空のペット・ボトルに湧水を詰め、しばし旅の友とします。

高森でR325と別れ、R265で南へ。
高森峠を越えると完全に阿蘇カルデラの外へ出たのか、スカッとした青空が広がります。
曲率/勾配ともに緩い改良済の快適2車線路を、アクセル開けて走っていきます。
熊本県から宮崎県に突入しても、R265はその快適さに変わりないまま続いて行きます。
しかし長さ3kmほどのトンネルを抜けるとやがて1-1.5車線路となり、いよいよ山深く入ってきたということを実感させられます。
ほどなく、椎葉村に到着。

さて、ここから南西方向にある熊本県/人吉市方面へと走りたいのですが、もうえらいことになってました。
まず、このままR265を走ろうと思いきや、途中の飯干峠付近で通行止め。
そのすこし西を並行して走るK142も通行止め。
少し戻って東を林道でR388に抜けても、その先が大河内越で通行止め。
しかも、先日の台風13号とは関係なくもう1年以上前から通行止めの箇所もあるとのこと。
いや、すごいです・・・(汗)。

で、「うーん、たぶん大丈夫だと思うけどねぇ」という道路工事のオッサンの言葉を信じて、残された唯一のルートである大河内桑木原林道へと向かいました。
一応「舗装林道」とはなっていますが、その舗装が割れたりうねったり大穴があいたりしている箇所も多々あり、むしろ未舗装路よりキビシイぐらいです。
恐らく、B3で走れる道としてはこれが限界だと思われました(涙)。

やっとの思いで林道を走りきり、R388に出ました。
が、「これが国道かよ〜(涙)」
渓谷沿いの断崖にへばりつくように続いていく1車線路。
路面も相変らず悪く、気をつけて走らないとタイヤを傷めかねません。
おまけにあちこちで復旧工事をやっており、巨大なダンプカーが眼前に立ちはだかることもしばしば。
もう半泣きで走り、視界が開けたところで休憩をとることにしました。
矢立高原キャンプ場、ちょうど宮崎と熊本との県境です。

今朝洗ったばかりのハズのドロドロに汚れたB3を眺めつつ(涙)座り込んで煙草をふかしていると、後からやってきたワゴン車のオッサンが隣りに腰をかけ、「どっから来た?」
wata「今日は阿蘇から椎葉を抜けて来ました。しかしすごい道ですね・・・」
オッサン「あぁ、この辺の道はみんなこんなもんだ。オレはバイクも乗るが、大型じゃ絶対に来ねぇな。オフロード車じゃねぇと辛ぇよ」
w「そうですよね・・・」
オ「さっき工事現場んとこでにいちゃんのクルマを見たんだよ。関東のナンバーがついてるってよ、関東からわざわざこ〜んなところへ来て走る奴ってなぁ、よっぽどの物好きだなぁってみんな言ってたよ。わはははははははははははははははは」
w「ははは・・・(汗)」

じゃぁ気をつけてな、と先に出発したオッサンを見送り、さてどうすべかと「ツーリングマップル」をパラパラ。
この先に温泉があるようなので、ここまでの山岳路での疲れを癒すことにしました。
R388は暫く狭い道が続くものの、途中からやっと「車線」が現れます。
とは言ってもオレンジ・ラインで制限速度30km/hの下り屈曲路ですが、これまでの道から見れば高速道路も同然。
もう嬉しくて、えいえいっとばかりに山を下っていきました。

湯山温泉「元湯」で露天風呂に浸かり、昼飯に近くの蕎麦屋「山の幸館」で十割蕎麦に舌鼓。
山里を抜ける初秋の風に吹かれながら煙草を喫っていると、なんともリラックスできて疲れが吹っ飛んでいきます。
よし、これでチャージ完了です。

すっかり快適2車線路となったR388ですが、人吉市へ近づくに連れ交通量が増加するであろうことは想像に難くありません。
そこで、R388の北側を並行して走る広域農道へと迂回してみたのですが、これが大当たり。
緩いアップ・ダウンをストレートと中高速コーナーで結んでいく、交通量皆無の極上快走路でした。
4速、或いは5速で西へ気持ちよく走っていきます。
R388と比較すれば人吉市までは確かに遠回りにはなりますが、完全にマイペースで走れるため、時間的には大差を以って広域農道の勝ちだと思います(笑)。

人吉市からはR221を南下。
巨大なループ橋を駆け上り、熊本−宮崎県境の山を貫くストレート・トンネルを突っ走り、再びループ橋、それもトンネルと組み合わされた2回転ループを駆け下っていきます。
しかしこれらのループ橋、下から見上げると本当にすごい構造物だな〜と感心してしまいます。
えびの市街を南へ脱出すると、東へ走る広域農道を発見。
広域農道好きの私が、見逃すはずもありません(笑)。
4速中心に、マイペースで走っていきます。

K1との交点で右折。
ここからえびの高原まで、一気にヒルクライムです。
「えびのスカイライン」とは言うものの、K1はタイト&ブラインド・コーナーが続く山岳ワインディング・ロード。
標高を上げるに連れてその曲率はキツいものとなり、ひたすら連続してステアリング・ホイールを切り返しているような状況です。
いやもう、肩と首が痛いです。
・・・でも、楽しいんですよね〜(←Mか?)。

鹿児島県に突入すると、K1はやっと「スカイライン」らしい高原地帯を走る道になります。
雲が出ていて期待していたほどの景観ではありませんでしたが、クール・ダウンも兼ねて高目のギアで巡航です。
このままK1を霧島方面へ下っていくとR223にぶつかるのですが、その付近に温泉でできた滝があります。
この滝の上流、山の中を流れる温泉の川に、人が入れるほどお湯が溜まっているところがあるとの情報。
滝付近にB3を駐め、タオルを持って滝沿いの登山道を歩きまわりました。

・・・ない。
枝道に入ったり、国道沿いを歩いたりしてみても、目指す秘湯はどこにもありません。
30分ほど探し回り、もうヘトヘトです。
もう諦めかけて別の広いパーキング・スペースへB3を移動させたのですが、そこから山の中へ向かう登山標識に「岩風呂」の文字が・・・。
小躍りして山中に分け入ると、湯煙を上げて小川が流れており、そこここにイイ感じの湯溜まりができています。
よーし、入るぞ〜と思って手を浸けてみると、「熱っ!」
・・・熱すぎて入れねーよ、こんなの(涙)。

振り出した雨の中、肩を落としてB3まで戻ってリスタート。
R223を南東へ下って霧島神宮へ参拝、旅の安全(「事故らず壊さず捕まらず」)を祈ります。
その後、樹林が生い茂って昼なお暗いK480を辿り、本日の宿「霧島ハイツ」に到着しました。
雨も上がり、湯の花タップリの屋上露天風呂から暮れなずむ桜島や錦江湾を仁王立ちで睥睨(へいげい)しつつ、「よーし、明日も走るぞっ!」と決意を新たにするのでした(笑)。

本日の走行距離は、291kmでした。

nice?(0)  コメント(2) 

nice? 0

コメント 2

MUTSUMI

本当に、本当に、お疲れ様でした。
このルートにはX5が必要でしたね!
でも、泥だらけのB3を見ながらタバコをいっぷく!・・・絵になりますねぇー!!!
その後、また洗車をされたのですか???
by MUTSUMI (2006-09-30 08:32) 

wata

MUTSUMIさん、こんにちは。

いや、泥だらけのクルマと放心状態の四十路オヤジとの組み合わせですから、絵としてはかなり情けないモノだと思います(涙)。
しかしこの宮崎県西部の山奥はすごいです。
20年前に訪れたときは改良部分もほとんどなく、まさに「酷道」といった感じでした。
現在でも記事に書いたとおり、ロード・コンディションとしてはB3が走れるギリギリのところだと思います。
是非一度、走ってみることをお薦めします(笑)。

洗車はですね、もはややる気ゼロでした。
もうこれ以上汚くならないだろうから、帰ってから徹底的にやればいいや、と思っていました。
・・・このときは、2日後の夜に洗車をすることになろうとは夢にも思っていなかったのです(汗)。
by wata (2006-09-30 12:55) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。