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GT2007[2]9月4日(火):長野県→新潟県→富山県→岐阜県→石川県 [drive/touring]

朝靄に煙る、長野県/野沢温泉
目覚まし代わりに激熱の温泉に入り、朝食を残さず平らげます。
B3の始動前点検を済ませる頃には、靄も晴れて強い陽射しが照りつけてきました。
チェック・アウトを済ませ、イグニッションをON。
よーし、今日も走るぞっ!

K95・光ヶ原牧場.JPG新潟のバッタ.jpgK353→K116とカントリー・ロードを突っ走り、K95で高原地帯を北上。
センター・ラインの無い1.5車線路ではありますが、例によって他にクルマも走っておらず、県境の開田峠へと快調に登っていきます。
峠を越えると新潟県。
山腹を下るクネクネ道や牧場を突っ切る緩やかな道、果てはタイヤの啼く広いヘアピン・コーナーなど、変化に富んだドライビングを楽しみました。

上越高田ICから上信越自動車道に乗り、北へ。
日本海が見えたところで、上越JCTからは北陸自動車道を西へ走ります。
新潟県にも見どころや走りどころはたくさんあるのですが、今回はその先に走りたい道があるため、高速道路で一気にバイパスします。
連続するトンネルと高架で造られたハイウェイを、6速4000rpm前後で快調に走っていきました。

富山県に入り、立山ICでアウト。
K6/立山街道をひた走り、そのままK170へ。
右手に聳えるは、低い雲では隠しきれない程の威容を見せつける断崖絶壁、その名も「悪城の壁(あくしろのかべ)」。
長さ2km、高さは500mにもなるとのことで、もう日本の景色とは思えません。
県道終点のパーキングにB3を駐め、少し歩いてみることにしました。

称名滝.jpg350mという、日本一の落差を誇る「称名滝」。
轟々と音を立て、膨大な水の塊がスロー・モーションのように次々と落ちてきます。
その始点は遥か雲の中にあり、かなり離れた展望台にまで水飛沫がかかることからも、スケールの大きさが窺えます。
それにしても、滝まではずっと登りのアプローチ。
ヘトヘトになって引き返し、B3の待つ駐車場に辿り着く頃には足腰にかなりのダメージが・・・。
これでは以降のペダル・ワークに影響するのではないかと心配もしましたが、良く考えたらそんな繊細な足捌きとは一切無縁のお気楽ドライバーでした、私(汗)。

10kmちょっと引き返し、有峰口駅付近を左折。
急勾配を登っていくと料金所があります。
有料道路としては破格の1,800円を支払い、シート・ベルトを締め直して、有峰林道小見線へと突入です。

地図を見ると、何も無いはずの山の中に非常に目立つこの有料林道。
いったいどんな道なんだろうと、クルマに乗り始めた頃から不思議に思っていました。
実際に走ってみると、観光目的の有料道路では決して無いことがわかります。
有峰湖までの13kmは、断崖に穿たれた紛れも無い林道。
基本的に舗装されてはいるものの、「落ちたら死ぬ」感が炸裂中(汗)。
立ち込める霧の中、迫力満点のアドベンチャー・ドライブが続きます。
なお、西側を並行する小口川線は土砂崩れのため通行止となっていました。

有峰湖付近.JPG湖に達すると、思いがけずの晴天。
しかしさすがは山の空、一瞬の後には霧が立ちこめ、暫くするとまた晴れ間が覗きます。
こんな山奥にあるとは思えない、ビックリするほどキレイなレストランでカツカレーの昼食を済ませ、ツバメが飛び交うダムを越えて有峰湖の西岸を行きます。
木漏れ日の美しい1.5車線の屈曲路を走りきると、やがて完全2車線の中高速ワインディング・ロード。
ギア・スティックが久しぶりに4速に入ります。
そのまま料金所を通過し、県境の飛越トンネルを抜けました。

高山大山林道、快走!.jpg岐阜県側は、高山大山林道
途中、カモシカの親子が前を走るほどの山奥ですが、舗装状態も良く明るい2車線の中速ダウン・ヒルが延々と続きます。
ミシュラン・パイロットスポーツのショルダー部を必要以上に削りつつ(汗)、R471まで一気呵成に走りきりました。
いやー、楽しかった。

西へ向かうR41は、交通量の多い幹線道路。
そんな道を走っても面白くもなんともないため、旧道であるK75へとエスケープします。
予想通り殆どクルマは走っておらず、4速⇔5速の快速クルージングが楽しめました。
街に出てガソリンをチャージ、川沿いのR471/R472を快適に走り、R360を西へ向かいます。

1289mの天生峠を越えるこの国道、途中からは大型車通行不可の激細屈曲路。
「今日は一般車も通行できます」みたいな看板もあるほどの、険しい山岳ルートです。
1速で登るような急勾配もあり、対向車が来ないことを祈るばかり。
とは言ってもまぁ大型車は来ないでしょうから、そんなに神経質になる必要もありま

「ひぃ」

ブラインド・コーナーの先から下ってきたのは、巨大なコンクリート・ミキサー車。
慌ててフット・ブレーキを踏み込み、なんとか離合することができたものの、「玉が中に入る」感覚を味わいます(汗)。
いやはや、やはり油断しちゃいけませんね・・・。

白川郷を望む.jpgそんな極悪国道を走りきり、展望園地で一休み。
眼下に白川郷/荻町の合掌造りの町並みを望みつつ、マイルドセブン・ライトを深く喫っていると、R360での疲れが煙と共に空に溶け出していくようです。
リフレッシュを終えてB3に戻り、リスタート。
引き続き西へと向かいます。

これまた一度走ってみたかった、白山スーパー林道
岐阜県の白川郷と石川県の白山市とを結ぶ、全長33kmの完全2車線舗装林道です。
が、その通行料金はなんと3,150円!
高速道路なら100kmは走れるほどの額なのですが、極めて峻険な山脈を越えて造られた道ですので、致し方ないのかもしれません。

2速⇔3速、タイヤ鳴らして快調に駆け上がるB3。
標高もグングン上がっていくのですが、それにつれて霧が濃くなってきました。
やがて濃霧はこれまで経験したことのないレベルにまでキツくなり、県境の三方岩トンネル内では文字通り視界がゼロに・・・。
ヘッド・ライトや前後フォグ・ライトに加え、ハザードを焚き時折クラクションを鳴らしながら、ほぼアイドリング・スピードで進みます。
いや、霧でこんなに恐ろしい思いをしたのは初めてでした(汗)。

白山スーパー林道.jpgトンネルを抜けて石川県側に入ると、下っていくほどに霧は晴れてきました。
再び調子に乗ってB3のアクセルを開ければ、ウィンドウ越しに素晴らしい景色が流れていきます。
程なく目的のパーキング・スペースに到着、トランクからタオルを取り出して谷底へ続く階段を下りていきました。

接近する台風の影響か、こんな山の中でも30度近くの気温。
汗だくになりながら15分ほど歩いた先に、「親谷の湯」はありました。
すぐ下には清流、そして眼前には岩肌を流れ落ちる滝。
とにかく素晴らしいロケーションです。
汗まみれのシャツやパンツをかなぐり捨て、丁度良い湯加減の露天風呂に入ります。

親谷の湯.jpg・・・いや〜、極楽浄土。
途中、登山客らしきオバハンたちが風呂の上の山道を通過しただけで、他に誰もいません。
聞こえてくるのは滝の音、清流の音、そして樋を伝う源泉の音。
こんなにイイ露天風呂を独り占めしている私。
いやもう、独占禁止法に触れるんじゃないかと思

「ひぃ」

白山国立公園の大自然に炸裂する、ショッキング・ピンクや蛍光グリーン。
強烈な水着姿、年の頃は私の母親と同じぐらいの3-4人ほどのオバハンたちが「はい、こんにちは〜」とか言いながら入ってきました(汗)。
どうやら風呂の上のほうに小さな小屋があり、そこで着替えをしてきた様子。
いずれにせよ、この時点で入浴続行を断念。
はしゃぐオバハンたちを横目に泣く泣く衣服を身につけ、撤収を余儀なくされた次第です(涙)。
足取りも重い駐車場への帰り道は、当然ながら強烈な上り坂。
やっとの思いで階段を上りきってその場に頽れた私の頬を伝うのは、なにも汗ばかりではありませんでした・・・。

怒りとも哀しさとも悔しさともつかない感情を荒れたアスファルトに叩きつけ、今回のGTで最も激しい走りを見せるB3。
あっと言う間にスーパー林道を駆け下り、白山一里野温泉に到着しました。
予約していたホテルにチェック・イン、今度こそ誰にも邪魔されずに露天風呂を堪能し、囲炉裏焼の夕餉に舌鼓を打つ頃になって、漸く心の傷も癒えてくれたのでした・・・。

本日の走行距離は、374kmでした。
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コメント 10

tom

wataさん、こんばんは。

一発目の「ひぃ」で、例のオバチャン登場かな?と思っていましたが・・・やっぱり出てきましたね。(笑)
目の保養にならず、残念でしたね!(汁)

それにしても「称名滝」は凄いですね。
中国にはこういうトコロいっぱいありそうですけど・・・。(偏見)
by tom (2007-09-11 00:31) 

ダブルK

こんにちは!
いやぁ、走りと景色の両方を堪能された楽しいツーリングだったのが目に浮かびます♪
個人的にはオバチャンとの絡みをもう少し見てたかったような気が(^^;
by ダブルK (2007-09-11 08:31) 

koji

こんにちは。

日本海側は山が険しいからか、滝がいくつもあるようですね。

それにしても、険しい山道を沢山走っているwata さんのB3のタイヤはどれくらいもちますか?
相当短いサイクルで減っていっているような気が・・・。

個人的にはオバチャンネタは少なめで助かりました。(~~;
by koji (2007-09-11 17:12) 

獅子まる

こんばんは。
のんびり?平日GT満喫されていますね〜。
峠のドライブ、地場のグルメに舌鼓を打ち温泉に浸る、老後はそんなGT体験したいな〜。

そのころにはおばちゃん軍団もレンジに入るか・・・いや絶対無理だけど。爆
by 獅子まる (2007-09-12 19:25) 

wata

tomさん、こんにちは。

称名滝、マイナス・イオンが大量に飛び交っていたものと推察されますが、実際には雨のような水飛沫のために観瀑台にいるだけで全身濡れ鼠でした。
しかし、迫力は凄いですね。
是非ともナマで観ることをお勧めします。

・・・が、オバハンたちはナマで観ないほうが(汗)。
by wata (2007-09-12 22:41) 

wata

ダブルKさん、こんにちは。

>個人的にはオバチャンとの絡みをもう少し見てたかったような気が(^^;

・・・いや、もう沢山です(涙)。
by wata (2007-09-12 22:42) 

wata

kojiさん、こんにちは。

タイヤはですね、私の場合は使用限界を超えてなお引っ張ったりしてますので、16,000-17,000kmぐらいでしょうか。
今回のGTを終え、フロント・タイヤは「ショルダー=スリック、センター=山あり」といった状況となってます。
なので、空気圧を少し高くしたりして延命を図ろうと目論んでいる次第です(汗)。

>個人的にはオバチャンネタは少なめで助かりました。(~~;

・・・いや、仰る通りです(涙)。
by wata (2007-09-12 22:50) 

wata

獅子まるさん、こんにちは。

ええ、満喫してます(笑)。
なにも老後を待たずとも、機会を作って是非お出かけ下さい。
峠もグルメも温泉も、手ぐすね引いて待ってますよ(笑)。

ちなみに私、齢(よわい)百を数えようとも、あのオバハンたちでは不可能です(←って、何が?)。
by wata (2007-09-12 23:01) 

mtm

おばちゃんに反応はなかったようですね!

今回のGTもいろいろ楽しめたみたいですね。
ガラガラで絶景な道路をひたすら走れる所が日本にはまだまだ沢山あるんだと改めて思い知らされますした。
ありがとうございました♪
続きをよろしくです。。。
by mtm (2007-09-13 16:16) 

wata

mtmさん、こんにちは。

反応は、ありました。
ここで改めて述べる必要も無いとは思いますが、無論「プラス」ではなく「マイナス」方向への反応です(涙)。

時と場所と時間を選べば、仰るとおり走れる道は沢山あるんですね。
なにしろ混んでるところと空いてるところの差が激しいと思います。
走れる道を探して走らせてやらないと、B3が可哀想かもしれませんね(笑)。

このあとも、こんな調子の記事が続きます。
よろしければ引き続きおつきあい下さい。
by wata (2007-09-13 20:21) 

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